くれない
2008年12月06日 09:21
※ 1号の熱い視線を知っているのか知らないのか・・・男くれない、只今やっと帰って参りました!! ^^;
ナレーション 「大変ながらくお待たせいたしました !?
・・・さて、ついにあいつが、あいつが~っ、
このモザイク・グラスに帰ってきたんです。。。
それでは、さっそくその模様をご覧くださいませ w 」
時刻はもう日も暮れかかった黄昏時、
バーのカウンター内で営業に備えて、
ひとり忙しく仕込みの作業に専念していたちょびママさんの目に、
いつからそこにいたのかわからないが、
見慣れぬ3輪バギーと2人組のカップルが、
モザイク・グラスの店の前に立っているのが映った。
※ いっきに扶養家族が増え、なにかと忙しくなったちょびママさんの麗しいエプロン姿である。
ちょび 「・・・間違いない、あのふたりは !?」
当然、よく見なくても・・・どちらにも見覚えがあったのだ。
ひとりの女性の方は、不思議な感覚もあるだろうが、
ちょびママさん(の・・・もちっと若い頃?)にそっくり生き写しだったし、
もう一方の男性の方は、いっときの間とはいえ、
自分がいろいろと面倒をみてた男だったのだから・・・
ちょび 「くれない、1号・・・まぁ、あんたら帰ってきたのかい!」
1号 「えぇ・・・。」
くれない 「あぁ・・・ただいま、ちょびさん。」
ちょび 「なにそんなとこで、つったってんのさ、さっさとあがっておいで。」
くれない 「・・・うん。」
ちょび 「・・・ったくもう、それならそれで事前に、
連絡くらいしてくればいいのに、何も用意してないよ。
・・・そうかそうか、戻ってきたか、
ふっ、またやかましくなって困るね~ (謎)」
※ 見た感じ、1号の方に変わりはないが・・・くれないは無精ヒゲ姿にまた髪型を変えたようである。
久しぶりに帰郷した我が子に会ったような感じで、
ちょびママさんはちょっとテンションもあがり、
若干パニくってましたが・・・、
いや~さすがはプロフェッショナルというか、
・・・身体の方は頭とは裏腹に、
着々と今宵のパーティーの準備を進めていたのです。
ちょび 「あんたらが急にいなくなって何年だっけ、
ここも最近だけど、若いもんが増えてね~、
なんだか、大家族みたくなったよ・・・
そだ、ちょうどあと2部屋、空きがあるんだよ、
顔出しただけってことじゃないなら、
またここで一緒に住んだらいいよ、そうしなって・・・」
くれない 「そだな、・・・迷惑じゃないなら、
またしばらくの間、ここで世話になるとするか。」
1号 「そうね、そうさせてもらおうかな。」
こんな懐かしい?やりとりがあり、
いつもに増してモザイク・グラスは、
あわただしい夜を迎えようとしていました。
そこに、もう帰り支度をすませた小紅とローズマリーが、
3階の探偵事務所から降りてきたのです。
※ ついつい、じっくりと相手を観察してしまうのは、小紅もやはり探偵さんなんでしょう~ w ←職業病ね
小紅 「あら、そこにいるのはくれないくんじゃない、帰ってきたのね。
・・・でも、随分と雰囲気かわったね、
外見だけじゃなくて、なんだか別の人みたいな感じがするわ。」
ローズマリー 「おかえりなさいませ、くれないさま、1号さま
・・・息災でおられましたか?」
くれない 「相変わらず、きついな小紅は・・・
あぁ、ローズマリー、ただいま~。
なんとか元気にやってたよ。」
1号 「ただいま。」
ちょび 「小紅たちも、これから用事ないんだったら、
ちょっと手伝い頼まれてくれないか?
2階の連中たちにも声をかけてさ、
あとでちょっとした紹介もしたいし。」
※ いつも、小紅に影のようにつき従い、愛情のこもった気持ちで接してるローズマリーなのであった。
小紅 「他ならぬ、ちょびさんのお願いじゃ、
聞かないわけにはいかないわよねぇ、ローズマリー。」
ローズマリー 「そうですね、では、ちょびさま・・・
なんなりとお申し付けをどうぞ。」
ちょび 「うんうん、ありがと w
さて、忙しくなるわね・・・ええっとね~。。。
ってあんたらは今夜のお客様なんだから、
どっかその辺にでも座っておくか、
あれだったら、この辺りを散策してきたらいいよ・・・」
※ 久しぶりに会う、自分の分身ともいえる1号の姿を感慨深い思いでみつめるちょびママさん。
・・・と、結局はなんだか体よく追い出されてしまったくれないであったが、
一方の1号は、自ら志願して宴の準備を手伝うことにしたようだ。
ひとり時間を持て余してしまったので、
退屈なくれないは仕方なく・・・、
その辺りを、ぶらぶらと歩いて時間を潰す事にした。
とぼとぼとモザイク・グラスの裏手を歩いていると、
ビーグル犬チョビ太郎♂に連れられて散歩から戻ってきた、
謎の青年ゆーいちとばったり出会ったのだ。
チョビ太郎♂ 「わん、わんわん!」
くれない 「よう相棒、元気だったか・・・またよろしくな。」
チョビ太郎♂ 「うぅっ・・・わん!」
※ かなり寒さも増してきたが、まだあちこちで紅葉が楽しめるモザイク・グラス周辺であった。
ゆーいち 「ん?・・・知り合いなのか、チョビ太郎。」
くれない 「キミは、もしかしてモザイクに住んでいる人か?」
ゆーいち 「ええっと・・・いま世話になっています、ゆーいちと言います。」
くれない 「そか、ゆーいちくんと言うのか、すごくいい名前だな w
俺はくれない、以前ちょびさんとこで世話になっていたもんだ。」
ゆーいち 「・・・たしか、小紅さんたちと一緒に探偵してた方でしたよね、
お名前とその逸話みたいなのは聞いたことあります。」
※ チョビ太郎♂に連れられての散歩だけが朝夕の日課となっている記憶喪失の青年、ゆーいち。
くれない 「・・・ふっ、逸話ときたか、あんまし良い方のじゃないっぽいな。
どした、チョビ太郎・・・ずっと連絡もしなかったんで、怒ってるのか?」
チョビ太郎♂ 「うぅぅぅっ、わん、わんわん!」
くれない 「悪かったよ、この埋め合わせはいつか必ずすっから、
・・・もう機嫌直して勘弁してくれってば ^^;」
※ このふたりの間にだけ伝わるものが、何かきっとあるのかもしれないですね・・・ (謎)
ゆーいち 「・・・ふ~ん。」
そんな出来事の間にも、モザイク・グラスでは急いで、
くれないたちの「おかえりパーティー」の準備が進められており、
キッチンは、さながら戦場の如く殺気立っていた w
ある依頼によって調査に出かけていたりんどうも、
夕暮れ遅くになると戻ってきて・・・、
そのあわただしい様子を見たとき、
いつもとは比較にならない凄さに、
ちょっとビビってしまったらしい (謎)
※ ・・・で、そんな修羅場をお見せするのも何なので、普段の可憐なイメージ映像をお楽しみください w
そして、ちょっぴり偏屈のしゅろはと言えば、
またいつものように・・・。
自分の部屋にじっと閉じこもりっきりで、
仕事でもある創作絵本の執筆に、
ひたすら勤しんでいるみたいだ。
ちなみに、この頃サフランはどうしているかというと、
実は、研究所にはもういなくて、
ニセコにあるマリエくんのミュージアムを、
ちょうど訪ねてる時だったのだ・・・
故に、今夜はもう帰っては来ないということになるのである。
( 詳しくは前回の、「続・その後のマリエくん」:参照のこと )
※ たとえそこが修羅場といえども、自分のペースを乱さないで、いつも冷静沈着な小紅さんであった。
連絡があり、結局、お泊りになったサフランと、
宴が大の苦手なしゅろをのぞいたメンバーで、
今宵も豪華な宴会が催されたわけなのだが・・・
長旅の疲れもあるだろう事と、
みんな次の日も忙しいとの理由で、
もう日付が変わる前には、
自然と解散というかたちになった。
先ほどもあった通りに、
まだ空き室であった2階の5号室には1号が、
6号室にはくれないが間借りするという事になったようである。
・・・さて、これにてやっと主要レギュラーたちもようやく出揃い、
さぁ~どっからでもかかってきやがれ!って状態になりました (謎)
これから先、どのような展開が待ち受けているのでしょうか?
このまま平穏なありふれた日常を、
くり返していく日々がただ続くという事は、
おそらくありえないでしょうからね。
※ 作者もお気に入りのモザイク荘:住居人部屋割り配置見取り図(改)である・・・只今満室です ♪
現在の仲良しゴッコ的な毎日に終止符を打つのは、
いったい誰の手によってなのでしょうか・・・
そう、それは誰にでもに可能性があり、
・・・またそれが今後、
複雑に絡み合うという事も否定できません。
ついに、長い沈黙をやぶり、この均衡が崩れ去るときが、
もうそこにまでやって来ているのです。
それでは・・・次回、彼らの上に急展開をみせることになる、
とある奇怪な事件が勃発するのですが。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・やっとっすか、毎回それなりに新展開はしてるとは思いますが。
まぁこの闇の黙示録編というのに相応しい内容ではなかったですけどね ^^;
でも・・・そんな事を素直に信用することはできませんなぁ~ ♪
( 毎度毎度、決まってノー・プランだと調査済みだしねぇ。。。)
これまでの苦い経験から学んだ結果、言葉通りに待っても、
あとでこっちが哀しい思いするだけってわかってるものなんでっ w
・・・何はともあれ、何かしらの急展開があるということだけ、
すこしは話が先に進むということなのでしょうなぁ (謎)
ではでは、期待しないようにしつつ、次回へとフェード・イン!! 」 ←エコーはないのか、エコーは?