イケメン・リポーター、ロボの独占スクープ !?

くれない

2008年12月09日 06:30


ども、衝撃のこそっとデビューからはや数日・・・  ←「その後のマリエくん」:参照のこと

やや反響もあったのですが、
またもや作者の悪い病気がはじまりまして~、
このイケメン・リポーターくんが、
ひょっこり参入することになりました www 

 (・・・はたして、彼は見事にレギュラー化するでしょうか~っ ^^; )




 ※ その青いまっすぐな瞳に映るものは何か、それは真実を追い求めるものだけが知っているのだ。


このキリっと凛々しい顔立ちの彼の名前は・・・、「ロボ
まだまだ新人でかけだしの雇われリポーターでしかありません。


別段、局に正式に所属するわけでもない、
フリーの立場ですのでなんら先の保障もなく・・・

現在の仕事は、地元に密着した取材活動をしつつ、
主にグルメコーナーのリポートなどを担当していて、
いま若い奥様たちを中心にぽつぽつと、
ようやく人気が出始めたという頃でしょうか・・・ (謎)


しかし、内には熱い正義のジャーナリズムが、
炎と化して燃えさかっているに違いありません。


そんな、彼の元へ突如舞い込んできた一本の電話があったのです。


なにやら、特別な情報を提供したいと言っているではありませんか・・・

とても怪しい話なので少し躊躇ったのですが、
その相手の声にとても安心できるものを感じ、
では一度会ってみようと・・・思い立ったわけです。


3日後に控えたヨーロッパへの取材旅行の準備もそのままに、
彼は、それをリークしてきた人物へ直接会うために、
某simにあろという某現場へと取り急ぎむかったのでした。




 ※ えぇ~っと、この後ろ姿は・・・たしかにの記憶喪失青年にみえますなぁ~髪型いっしょだし w
 

いまは表面上、大きな事件もなく・・・
つかの間の平和を謳歌しているのですが、
数年前にあったと言われている一連の封印に関する事件について・・・

自分もジャーナリストの端くれとして、
並々ならぬ興味を抱いているのですが、
あの事件の中心となったモザイク・グラスに関係したメンバーについては、
・・・これは公にはなってないのですが、
その動向に関しては現在も実はとても注目されているのです。


そんな中、最近とくに活発な動きをみせているのは、
通称:モザイク荘と呼ばれているモザイク・グラス2階にある居住区で・・・

また新たな若者達が、注目の渦中にあるあのモザイク・グラスへと、
我知らずか続々と集まってきているというのです。


その中のひとりに、記憶喪失の青年、
・・・ゆーいちと呼ばれている若者がいるのですが、
その彼について、何やら奇妙な噂がささやかれているのです。


そう、あちらこちらで、ゆーいちとおぼしき人物が、
時刻を同じにして数箇所に現れるとかいう都市伝説のようなもので。。。


・・・真意のほどは定かではないのですが、
目撃例も多くあながち虚偽の話ではないというのが、
もっぱらの評判になっていたのでした。




 ※ み~どり~の中を走り抜けてく~真っ赤な、PORSCHE ♪  ( ・・・だめだ、歳がバレちまうぞ!)


そこに今回は、な、なんと・・・
自分もそのゆーいちと呼ばれるもののひとりである!

・・・と言う方、ご本人から直に電話連絡を受けて、
某simの某場所で秘密裏に、
落ち合う約束にこぎつけたというわけなんですよ。


その条件としては、ロボが単独で・・・
「誰にも言わずに必ずひとりで待ち合わせ場所にくること」という事でした。


それを守るために・・・、
~幸い昼からのスケジュールにも空きがあった~ことなので、
会社には午後からの有休願いを届けて、
こっそりと単身、約束の場所へとやってきたのでした。


はやる気持ちを押さえ、ひとりで待つこと十数分・・・


このだだっぴろい待ち合わせ場所の、
遥かその地平線の彼方から、
轟音をとどろかせ1台の真っ赤なスーパーカーが、
こちらに向って疾走してくるではないですか・・・ !?




 ※ やはりまだ新人であるため緊張がかくせず、若干固くなっているのがよくわかるロボ・突撃リポーター。


その真紅のスポーツカーから降りてきた男は、確かに・・・
モザイク荘の住人であるあのゆーいちと、
後ろ姿などはそっくりであったのですが。。。

近くでみるとかなりの大男で、ゆうに身長は2mをかるく越え、
ひょろっと長身ではあったが、衣服の下には鍛えられた無駄のない筋肉が、
備わっていることをうかがわせる何か底知れないものがあった。


イメージ的にはケンシロウか、
ターミネーターかといえば、わかりやすいのかもしれないです。


互いに初対面ということもあり、
やや緊張のはしる中、
さっそくロボは目の前に現れたの大男に対して、
突撃取材を敢行してみたのだった。


 ロボ 「・・・あ、あなたがわたしに連絡をくださった方ですね 

 はじめまして、ジャーナリストのロボといいます。

 本日は、お呼びいただいきまして誠にありがとうございます。」


 謎の大男 「あぁ、そう固くならなくていいよ、俺は・・・そうだな、デューク

 そう、デュークとでも名乗っておこうか、こちらこそよろしくな。」


 ロボ 「で、では、早速本題に入りたいのですが、わたしに連絡くださったあなたの目的は、

 ズバリ何なのでしょうか?・・・お聞かせいただけますか?」


 デューク 「ずいぶんストレートに直球勝負なんだなぁ・・・まぁいいさ、

 話が早くていいな、どこぞの誰かみたいにあぁ回りくどいのはいかんしな。」




 ※ 車から降り立ったその大男は、その身体に似合わず屈託なく笑うのだが・・・少ししゃくれていた (謎)


左手には自前のマイ・マイクを持ち、
腰のベルトにつけてあるボイスレコーダーのスイッチをONにして、
ロボは一言も聞き漏らすまいとし、
これから始まる話に熱心に耳を傾けたのだった。


 デューク 「率直にいうぞ、実は俺は人狼なんだ・・・

 俗にいう狼男とはまぁいろいろ違うんだが、

 いまここで説明するには時間が無さすぎるから省くけどもな・・・


 それで、それだけならまだしもよかったんだが、
 何の因果か・・・吸血鬼、つまりヴァンパイアでもあるって話でな、
 そのおかげなんだろうが、もう数百年間もの長い年月を生きてきたんだよ。」 


 ロボ 「・・・じ、人狼であり、かつ・・・きゅ、吸血鬼でもあるですって !?」


思いもよらないデュークの言葉があまりにも衝撃的で、
不慣れなロボは絶句し、その場で硬直してしまった。


普通であれば、「これは担がれた!」

・・・で終わってしまう話なのだが、
目の前にいるこの大男のデュークをみていると、
それがただの狂言ではない・・・と感じてしまう何かがあったからだ。


 ロボ 「そ、それで、デュークさんはわたしに、どうしろとおっしゃってるのですか?」


かろうじて、己のプロ根性を奮い立たせ、口からやっと言葉を搾りだしたロボであった。  


 デューク 「そこなんだよな問題は、俺の方もこの素性だ・・・

 あまり世間におおっぴらに注目を集めてしまうのは、

 絶対に、避けたいことだしな・・・

 これまでにも封印の研究者とやらをはじめ、
 なにかと追われてコソコソ逃げ回ってた事もあったし・・・

 何より、そっとしておいて欲しいってのが俺の本音なんだけどな。」


 ロボ 「それはたしかに、封印の関係者以外でも・・・

 あなたのような稀有な存在を知れば、
 そっとしておくようなことはありませんよね。。。」


 

 ※ 記事に載せる写真はこれにしてくれと自ら持ち込んできたのがこのSSである、ちとはにかみ顔ですな。


 デューク 「まぁな・・・それもなんだかもう慣れたといえば慣れてるんだけどもな。

 まさか、この日本くんだりまで来て・・・

 自分と似ているという理由だけで、
 追っかけまわされるとは思ってもみなかったがな。」  


 ロボ 「・・・そうでしたか、それでわたしに何かできることがあるのですか?」


 デューク 「うむ、そこなんだけどな・・・

 俺の素性をキミがメディアをつかって公表してくれてかまわない。

 俺は、そっくりさんなどと言われ、
 追いかけられるくらいなら、
 真実を知ってもらった方が気が楽なんだ。

 それに、あのゆーいちという若者・・・

 見た目だけではない何かがある・・・俺にはわかるのさ。」


 ロボ 「えぇっ!・・・そ、それは本当ですか?!

 でも、いったいあの記憶喪失の青年にどんな秘密があるというのですか !?」 


 デューク 「それはまだここでは言えないな・・・

 キミがこれからも協力してくれるというなら、

 おいおいと話してやってもいいけどな~、
 どうだ、この話に乗ってみるか?」


 ロボ 「たとえどのような驚きの内容であっても・・・

 真実をお伝えすることが、このわたしに課せられた、
 ジャーナリストしての使命です。

 わかりました・・・この事実を世間に公表し、
 あなたとゆーいちという青年がまったく関係ないということを、
 記事にすることを約束します。」


 デューク 「そうか、よろしくたのむ・・・

 ただそこの編集長や局長がそう素直に首を縦にふるとは思えないけどな。」    


 ロボ 「そこは、わたしが・・・

 この燃えるジャーナリズム魂にかけても食い下がってみせますよ!」


 デューク 「生憎いまは新月でな、いますぐに狼になることは無理なのだが・・・

 また次回、日がよければお目にかけることもあるだろうよ。

 吸血鬼の力をみせるって言ってもキミに噛み付くわけにもいかないしな w」


 ロボ 「そ、それは、謹んでご遠慮させていただきたいと思います。」


 デューク 「では、俺はこれで失礼する・・・

 ロボ
くんの気持ちはわかったから、
 たとえうまくいかなくても、そこは問題ではない。

 あとはキミに一任したよ。。。」


 デューク 『・・・たしか、ちかくに伯爵封印があったはずだよな。

 あとで挨拶だけでもしておくか、また怒らせると難儀だし・・・ (謎)』


後半の方は、なかば独り言っぽくつぶやいたので、
人間であるロボの耳には届いてなかったようである。
    

 

 ※ また新たな決意を秘め、何か大きな仕事へ立ち向っていこうとする漢(おとこ)の姿がここに・・・。


ほんの短い間の会合であったが、
若さ溢れるロボの熱い気持ちを揺さぶるものが、
そこにあったことには間違いない。

彼はこの先、社会から抹殺されてしまうかもしれないけども、
己の正義を貫き通してくれることだろう・・・


それに数日後には単身ヨーロッパに渡り、
あのアイリス博士との対談も控えているのだ。

ちなみに、・・・その際の費用はすべて、
かのマルゴ財団から支出されるという話であり、まったく太っ腹である ^^;


まぁしかし、彼の独占スクープ記事が世間に発表されるのかどうかは、
この時点ではまだ誰にもわからないことであるのだが・・・。


                                                          ・・・つづく。



 ナレーション 「初登場のSSからは想像もできない顔で颯爽とやってきました。

 期待の大型新人、燃えるジャーナリスト魂・・・突撃リポーターのロボくんです w 


 契約してる局をクビになってしまう可能性もあるわけだし、
 またフリーランスで仕事をする破目になるやもしれません~っ。。。


 せっかく、イケメン・グルメリポーターとして、
 ちまたで奥様方に人気を博してきたというのにねぇ w  ←それじゃだめじゃん! 


 それともうひとり、自称、人狼でありながら、
 吸血鬼でもあるというデュークという大男・・・

 伯爵となにか関わりがあるという点においては、
 どうやら話しに信憑性が出てまいりましたね。


 すべてが嘘八百でデタラメということではないらしいですなぁ ^^;
 

 なんか吹っ切れたようにキャラが雨後のタケノコよろしく、
 後から後から出てきて、それに輪をかけてあちこちに、
 また意味不明な伏線を張っておりますが・・・

 このまま次回、闇の黙示録編・第一部完!・・・とかなんとか言って、
 永久に続きがはじまらないという事も充分かんがえられますなぁ (謎)


 ではでは、恒例の挨拶・・・飛べ!ジャイアント・ロボ!! 。。。『マッシ』」  ←それ挨拶いわんだろ!
闇の黙示録編 第一部