番外編:・・・想い出の場所。

くれない

2008年07月19日 08:28


やぁ~っ、みんな・・・いつも読んでくれてありがとな ^^;

本編の続きも気になるとこなんだが、今回はチョット息抜きでもしてみようと思う。 ←息抜きばかりだろ!

本作品は当初、ショート・ストーリーで4コマまんが的な展開を毎回してくつもりだったのは、
・・・みんなも知ってくれてると思うけど~この作者に物語を短くまとめる能力などある訳もなく・・・
いっきなりの長編ストーリー・シリーズとなったのは内緒だぞ w  ←大風呂敷広げ過ぎて後で困るヤツ ^^


で、前回予告したようにこの物語の主人公、くれないのイメチェンとして出来上がったのが↓コレだーっ !?
・・・と言いたいところだけども。。。残念?ながらそうじゃなく、このあいだ見た夢の中での俺の姿が~っ、
この擬人化されたネコ・モードなんだ・・・ちなみに職業は「魚屋」さんだぞ ♪ ←商売になるんかい!




と、冒頭から訳わからない事をしゃべっているが、これは夢なので~あまり気にしないで話を進めていこう。


・・・ふと気がつくと、俺はとても綺麗な花畑にいた。。。いつかどこかで見た事あるような~、ないような~、
なにか不思議な感じがしてならない。

どうして、自分が半獣人のネコになっているかさえも夢見てる間はそんなに気にならないものだしな ^^;


ついで・・・と言っては何だけど~続けてイメージチェンジ(本物)後の俺、くれないも見てもらおう。。。
こうして、グラサンかけてると見た目に髪型くらいしか違いはわからないのだけれど・・・実際はかなり、
細かいとこをちょこちょことマイナーチェンジしているんだよ~、ふふふ (謎)

え~っと、「前のままのがよかったよ」とか、「どうでもいいよ~」とかは、俺に聞かせないようにしてくれ w




 「・・・どうせならいっそネコ・モードの方がずっといいのに!」というのも遠慮して欲しいぞ・・・
マジでヘコんでしまって、立ち直るのに時間かかるタイプなんだ。 ←傷つきやすい年頃なんだね~♪


さて、話を夢の中へと戻して先を進めよう。
・・・先ほどの花畑をまっすぐ歩いていた俺の前に突然、たくさんの魚達が姿を現し・・・周りを囲むように、
くるくると舞い踊り始めたではないか・・・ !?  ←SLの回転寿司か! (謎)

何匹くらいいるのかまではわからないが・・・ざっと見ても、シャチ、サメ、イッカク、エイ、イカ、ふぐ、鮭、
マグロ、ヒラメ、くらげ、電気うなぎ、鯉・・・あとなんだ?人魚とかもいるのか・・・
 
 くれない 「深海魚も淡水魚も全部一緒くたになってるのか ^^;」




 くれない 「・・・なんか見てるだけで旨そうだなぁ~。。。あ、あれれ~どしたんだ目が廻ってきたぞ?! 」


そう感じた直後にどうやら俺は気を失ったらしい・・・気がつくとそこはさっきの花畑ではなかった。
ふと見上げると、倒れていた俺を心配そうに覗き込んでいる美しい女性の顔がみえた・・・

 ・・・ 「よかった、気がついたのね・・・いきなり現れるなり倒れるものだから心配しちゃった」

 くれない 「貴女はいったい誰ですか?・・・もしかして乙姫さま?」

 ・・・ 「うふっ、残念だけどココは竜宮城じゃないわ・・・普通のカフェよ ^^;」


そう優しく微笑みながらその人は熱いコーヒーをカップに注ぎ、俺に手渡してくれた・・・
絶妙のブレンドだと思ったがネコ舌のため、ふぅ~ふぅ~しながらゆっくり時間をかけて飲んだ。

 くれない 「ありがとう、生き返りました w」

 ・・・ 「ごめんね、あなたがネコ舌だって事忘れちゃってたわ・・・私っておっちょこちょいなの ^^;」


そう言って微笑む彼女の姿は、乙姫さまもかなわないのではないかと思えるほどだった・・・
俺はカウンターに腰掛けながら、いろいろな話をした・・・とてもこの雰囲気が好きになったからだ。
文字通りに時を忘れて、一生懸命に、ない知恵を振り絞ってまで語ったと思う・・・その時店内には、
ただ静かにテレサ・テンの曲がBGMとしてかかっていたのだった。




楽しい時間は過ぎるのが足早だ・・・これは夢であろうと現実であろうと、どうやら変わりない事なのだろう。
俺は後ろ髪を引かれる想いをなんとか抑えながら、そのカフェを後にした・・・

少し歩いたあと何気なく振り返ったのだが、不思議ともうどこにもあのカフェの姿はなかった・・・ (謎)
 
 くれない 「また行きたいな・・・」


そう呟いたところで俺は眼が覚めた。。。

・・・夢から覚めた時、いつも襲ってくる疎外感にも似た感情、あれは夢だったんだと現実の世界の中で
思い知らされてしまうこの事実を俺は好きになれない・・・


その夢が楽しければ楽しいほど、目が覚めた時に悲しくなってくるんだ、いつまで経っても大人になれない
自分がいるのがわかってしまう・・・。




でも、さっきのは本当に俺がみた夢であって、あのカフェもあの人も・・・幻だったのだろうか。
・・・だとしたら、まだかすかに残っているこの舌の火傷のような痛みはいったい何なんだろう・・・


たとえ夢だったとしても、俺はあの人の最後に言ってくれた言葉をずっと忘れないだろう・・・





 ・・・またいつか会いましょうね。
魔王編