2008年06月26日
魔王、降臨す!
・・・こいつは自称:闇の貴公子、「魔王」を名乗る怪盗だ。

いや、単に怪盗と呼ぶのもふさわしくないのかもしれない・・・
何故ならば、何かを盗むとかいう単純な行為では言い表せない事ばかりするし、
愉快犯的な行動で世間を騒がせたりもしている・・・ヤツは不可解極まりない。

SLの世界に突如と現れたヤツは、まさに降臨!と言うべきものなのだが、
とにかく、俺の裏の裏まで知り尽くしているかのように、幾度となく・・・
こちらの打つ手をことごとく打破されてきたのだ。
俺にとっては最強の宿敵(ライバル)と言える存在である。

そして、その正体などすべてが謎 !?、・・・と言いたいとこなのだが、俺にはわかっている。
そう、わかるのだ・・・数年前、いきなり消息を絶った俺の実兄なのだから・・・
ヤツに何があったのかは知らない、だがこれからも俺の邪魔をすると言うなら、
たとえ兄貴と言えども完膚なきまで叩き潰すだけだ・・・!

・・・あの優しく聡明だった兄貴にいったい何があったのだろうかと、
ひとり考えてみることもある、いやしかし過去に何があったとしてもだ、
やっていい事とそうでない事はあるのだ・・・いつかこの手でヤツを捕らえてみせる。
それが俺にできる精一杯の恩返しなのかもしれないのだから・・・
普段は明るく振舞っている俺にも他人(ひと)には言えないこともある。
もちろん、探偵としての守秘義務とは別だけどな^^ (謎) ←んでいつ事件の話になるんだよ!!
いや、単に怪盗と呼ぶのもふさわしくないのかもしれない・・・
何故ならば、何かを盗むとかいう単純な行為では言い表せない事ばかりするし、
愉快犯的な行動で世間を騒がせたりもしている・・・ヤツは不可解極まりない。
SLの世界に突如と現れたヤツは、まさに降臨!と言うべきものなのだが、
とにかく、俺の裏の裏まで知り尽くしているかのように、幾度となく・・・
こちらの打つ手をことごとく打破されてきたのだ。
俺にとっては最強の宿敵(ライバル)と言える存在である。
そして、その正体などすべてが謎 !?、・・・と言いたいとこなのだが、俺にはわかっている。
そう、わかるのだ・・・数年前、いきなり消息を絶った俺の実兄なのだから・・・
ヤツに何があったのかは知らない、だがこれからも俺の邪魔をすると言うなら、
たとえ兄貴と言えども完膚なきまで叩き潰すだけだ・・・!
・・・あの優しく聡明だった兄貴にいったい何があったのだろうかと、
ひとり考えてみることもある、いやしかし過去に何があったとしてもだ、
やっていい事とそうでない事はあるのだ・・・いつかこの手でヤツを捕らえてみせる。
それが俺にできる精一杯の恩返しなのかもしれないのだから・・・
普段は明るく振舞っている俺にも他人(ひと)には言えないこともある。
もちろん、探偵としての守秘義務とは別だけどな^^ (謎) ←んでいつ事件の話になるんだよ!!
2008年06月27日
魔王から俺への挑戦 -前編-
いつものように俺、くれないが探偵の雑務に忙殺されてた時のことだ。
宿敵であるはずの魔王から、なんとメールが届いた・・・
「キミの大事なものを頂戴した、返して欲しければ私のアジトを探し出せ。」
ふざけけた野郎だ、俺の大事なものだと・・・またからかって楽しんでいるのか?
いや待てよ何か嫌な予感がする、ただの冗談ではないようだと直感が教えている・・・
いまの俺にとって大切なものか・・・、そうそれはかけがいのない仲間だ。
ここで出会った絆があるから、俺はこのSLでやっていけるのだ・・・
その絆を壊そうと言うのか兄貴、いや闇の貴公子・・・魔王よ!
誰だ、いったい誰を連れ去っていったんだ・・・オーナーのちょびママさんなのか?
今日は確か、事務所には小紅もデスク・ワークするとかって残ってたはずだ。
まぁ彼女だけなら、そう簡単にヤツの手中に落ちることはないのかもしれないが・・・
ま、まさか・・・二人とも一緒に連れ去られてしまったって事も充分考えられるぞ。
いろいろな思考が交差していく中、俺は小樽へと帰路を急いだ・・・
逸る気持ちを抑えながら目的地に到着したのだったが・・・
そこで俺が眼にしたものは想像を遥かに凌駕したものだった!
そこには当然あるはずのものが・・・無い、ごっそりと消失してしまっているのだ。
こともあろうにヤツは、あの魔王はモザイク・グラスごと二人を連れ去ってしまったのだ・・・
やることがいちいち当てつけがましく大掛かりで全くもって気にいらない!!
幸いにも相棒のチョビ太郎♂と助手マリエくんの両名は事務所に不在で難を逃れていたとのことだったので
すぐに連絡を取り合って今後の対策を練ろうと思う・・・魔王め待ってろよ、二人は必ず俺が救い出してみせる。
ナレーション 「さてさて、どうやらやっとこさ事件らしい運びになってまいりました。
くれない達は見事、魔王のアジトを探し出すことができるのでしょうか・・・ !?
この続きは後編で語ることにしましょう、こう御期待ください!! (謎)」 ←御期待しない方向でよろしく^^
宿敵であるはずの魔王から、なんとメールが届いた・・・
「キミの大事なものを頂戴した、返して欲しければ私のアジトを探し出せ。」
ふざけけた野郎だ、俺の大事なものだと・・・またからかって楽しんでいるのか?
いや待てよ何か嫌な予感がする、ただの冗談ではないようだと直感が教えている・・・
いまの俺にとって大切なものか・・・、そうそれはかけがいのない仲間だ。
ここで出会った絆があるから、俺はこのSLでやっていけるのだ・・・
その絆を壊そうと言うのか兄貴、いや闇の貴公子・・・魔王よ!
誰だ、いったい誰を連れ去っていったんだ・・・オーナーのちょびママさんなのか?
今日は確か、事務所には小紅もデスク・ワークするとかって残ってたはずだ。
まぁ彼女だけなら、そう簡単にヤツの手中に落ちることはないのかもしれないが・・・
ま、まさか・・・二人とも一緒に連れ去られてしまったって事も充分考えられるぞ。
いろいろな思考が交差していく中、俺は小樽へと帰路を急いだ・・・
逸る気持ちを抑えながら目的地に到着したのだったが・・・
そこで俺が眼にしたものは想像を遥かに凌駕したものだった!
そこには当然あるはずのものが・・・無い、ごっそりと消失してしまっているのだ。
こともあろうにヤツは、あの魔王はモザイク・グラスごと二人を連れ去ってしまったのだ・・・
やることがいちいち当てつけがましく大掛かりで全くもって気にいらない!!
幸いにも相棒のチョビ太郎♂と助手マリエくんの両名は事務所に不在で難を逃れていたとのことだったので
すぐに連絡を取り合って今後の対策を練ろうと思う・・・魔王め待ってろよ、二人は必ず俺が救い出してみせる。
ナレーション 「さてさて、どうやらやっとこさ事件らしい運びになってまいりました。
くれない達は見事、魔王のアジトを探し出すことができるのでしょうか・・・ !?
この続きは後編で語ることにしましょう、こう御期待ください!! (謎)」 ←御期待しない方向でよろしく^^
2008年06月30日
魔王から俺への挑戦 -後編-
それからすぐに駆けつけて戻ってきたチョビ太郎♂と合流できた俺は、この場を相棒に任せて、
急いで助手マリエくんとの待ち合わせ場所であるワイキキへ向かった・・・
その直後、背後によく知っているような気配を感じたのだ・・・!
くれない 「・・・小紅、キミなのか?」
一瞬、そう感じたがそれは小紅ではなかった、そこにいたのはローズマリーだったのだから。
ローズマリーはある意味俺たちの仲間なのだが、厳密に言えば小紅専属の隠密という立場になる。
幼い頃から小紅の影武者として傍に仕えてたらしいと聞いたが詳細は知らない、 その理由などもな・・・
ローズマリー 「小紅さま、ちょびさま・・・共にご無事でいらっしゃいます。」
短くそう言うとローズマリーの姿は景色に溶け込むように見えなくなった・・・
・・・あぁ、ローズマリーよ・・・せめてアジトの場所くらい教えてけよ (謎)
ほどなくマリエくんと合流した俺、くれないはアジトに関する重要な事を聞くことができた。
とある洞窟の中にモザイク・グラスらしきBARを見かけたという証言がいくつかあったのだ。
マリエ 「ここに地図をコピーしておいたから、くれぐれも気ぃつけてね」
マリエくんの情報収集能力はとても優れていて信頼できる・・・きっとこの洞窟に違いない。
― 彼女がいつもこの場所にいるのには実は訳がある、何かの封印を見張ってると言うのだが・・・
よくは知らないし、いま詳しく話してる時間もない・・・また機会があればその時にでもな ^^; ―
彼女に別れを告げるやいなや俺は一目散にその洞窟目指して駆け抜けてった!
どれくらいの距離を走ったのだろうか、この時の記憶にないのだが・・・
ついに洞窟に辿り着いた俺は、そこで魔王と対峙している小紅の間に割り込んだのだ!
魔王 「思ってたよりも遅かったな・・・くれない、のんびりお茶でも飲んでいたのか・・・」
くれない 「なんだと!」
小紅 「すっかり人が変わってしまったのね全くの別人みたいだわ、いまのむらさきさんは・・・」
魔王 「懐かしい名前だな、そう呼ばれるのはいつ以来になるかな・・・くっくっくっ」
・・・な、なんと小紅は俺の兄貴である、「むらさき」を知っていたというのか!出会ってからこれまで、
一度もそんな話をしたことはなかったのだが、まったく以って謎だらけな事ばかり起こっている。
その時だった!ヤツの、魔王の様子があきらかにおかしくなったのだ・・・
魔王 「う、うぐぐぅ・・・ま、まさか!完璧に封じ込めてるはずなのに・・・」
そう呟いた魔王の眼は燃え上がるような赤から、哀しみを湛えた青になった・・・かのように見えた。
魔王 「今回は私のアジトを見つけだしたのだ、約束通りに大事なものはお返ししよう・・・」
くれない 「何を言っている!それで済む問題だと思ってるのか !?」
魔王 「ふっ・・・」
謎の微笑を称え闇の貴公子、魔王は暗闇の奥深くへとその身体を沈めるように失せていった・・・。
最後に一瞬感じたのは、あの優しかった兄貴、むらさきの面影だったのだが俺の気のせいだと思う。
・・・もうどこにもあの優しい兄はいないのだから・・・
まもなく、奥の方に軟禁されていたちょびママさんを助け出している時のことだが、
ふいに目の前で、モザイク・グラスが跡形もなく消えていった、そうまるで役目を終えたかのように・・・
・・・その後、俺たちはこの謎めいた洞窟をあとにしたのだ。
小樽に帰った俺たちを、いつものモザイク・グラスが暖かく迎え入れてくれた。
なんでも異空間に閉じ込められてたのをチョビ太郎♂が嗅ぎつけて探し出してくれた上、
なんと復元までしてくれたのだ、なんとも頼りになる相棒のお手柄だった・・・ ^^;
するとやはり、あの洞窟で見たのはよく真似て建築されたものであって本物ではなかったようだな。
・・・ったく手の込んだ事しやがる逆に感心するぜ。
この件で、一部では「魔女」とも呼ばれている流石のちょびママさんも相当こたえたらしく元気がないようだ、
・・・早くよくなってくれるといいのだけどな。
で、もうひとりの小紅といえばだが、まるで何事もなかったかのように振舞っている。
・・・まぁその方が小紅らしくっていいのだと、・・・いまは思う。
ナレーション 「数々の謎を残したまま、幕を降ろしましたこの事件・・・果たして今後の展開で、
どう解明されていくのでしょうか?・・・皆様の期待を裏切りつつ、これからも話が進んでいくことでしょう~
・・・さて、次回はイケメン、「ボルド」くんの登場予定になっております。
何ぶん予定でありまして~どうなるかはわかりませんが・・・
お時間あれば~おつきあいくださいませ w」 ←それって本当に事件って言えるか (謎)
急いで助手マリエくんとの待ち合わせ場所であるワイキキへ向かった・・・
その直後、背後によく知っているような気配を感じたのだ・・・!
くれない 「・・・小紅、キミなのか?」
一瞬、そう感じたがそれは小紅ではなかった、そこにいたのはローズマリーだったのだから。
ローズマリーはある意味俺たちの仲間なのだが、厳密に言えば小紅専属の隠密という立場になる。
幼い頃から小紅の影武者として傍に仕えてたらしいと聞いたが詳細は知らない、 その理由などもな・・・
ローズマリー 「小紅さま、ちょびさま・・・共にご無事でいらっしゃいます。」
短くそう言うとローズマリーの姿は景色に溶け込むように見えなくなった・・・
・・・あぁ、ローズマリーよ・・・せめてアジトの場所くらい教えてけよ (謎)
ほどなくマリエくんと合流した俺、くれないはアジトに関する重要な事を聞くことができた。
とある洞窟の中にモザイク・グラスらしきBARを見かけたという証言がいくつかあったのだ。
マリエ 「ここに地図をコピーしておいたから、くれぐれも気ぃつけてね」
マリエくんの情報収集能力はとても優れていて信頼できる・・・きっとこの洞窟に違いない。
― 彼女がいつもこの場所にいるのには実は訳がある、何かの封印を見張ってると言うのだが・・・
よくは知らないし、いま詳しく話してる時間もない・・・また機会があればその時にでもな ^^; ―
彼女に別れを告げるやいなや俺は一目散にその洞窟目指して駆け抜けてった!

どれくらいの距離を走ったのだろうか、この時の記憶にないのだが・・・
ついに洞窟に辿り着いた俺は、そこで魔王と対峙している小紅の間に割り込んだのだ!

魔王 「思ってたよりも遅かったな・・・くれない、のんびりお茶でも飲んでいたのか・・・」
くれない 「なんだと!」
小紅 「すっかり人が変わってしまったのね全くの別人みたいだわ、いまのむらさきさんは・・・」
魔王 「懐かしい名前だな、そう呼ばれるのはいつ以来になるかな・・・くっくっくっ」
・・・な、なんと小紅は俺の兄貴である、「むらさき」を知っていたというのか!出会ってからこれまで、
一度もそんな話をしたことはなかったのだが、まったく以って謎だらけな事ばかり起こっている。
その時だった!ヤツの、魔王の様子があきらかにおかしくなったのだ・・・

魔王 「う、うぐぐぅ・・・ま、まさか!完璧に封じ込めてるはずなのに・・・」
そう呟いた魔王の眼は燃え上がるような赤から、哀しみを湛えた青になった・・・かのように見えた。
魔王 「今回は私のアジトを見つけだしたのだ、約束通りに大事なものはお返ししよう・・・」
くれない 「何を言っている!それで済む問題だと思ってるのか !?」
魔王 「ふっ・・・」
謎の微笑を称え闇の貴公子、魔王は暗闇の奥深くへとその身体を沈めるように失せていった・・・。
最後に一瞬感じたのは、あの優しかった兄貴、むらさきの面影だったのだが俺の気のせいだと思う。
・・・もうどこにもあの優しい兄はいないのだから・・・
まもなく、奥の方に軟禁されていたちょびママさんを助け出している時のことだが、
ふいに目の前で、モザイク・グラスが跡形もなく消えていった、そうまるで役目を終えたかのように・・・
・・・その後、俺たちはこの謎めいた洞窟をあとにしたのだ。
小樽に帰った俺たちを、いつものモザイク・グラスが暖かく迎え入れてくれた。
なんでも異空間に閉じ込められてたのをチョビ太郎♂が嗅ぎつけて探し出してくれた上、
なんと復元までしてくれたのだ、なんとも頼りになる相棒のお手柄だった・・・ ^^;
するとやはり、あの洞窟で見たのはよく真似て建築されたものであって本物ではなかったようだな。
・・・ったく手の込んだ事しやがる逆に感心するぜ。
この件で、一部では「魔女」とも呼ばれている流石のちょびママさんも相当こたえたらしく元気がないようだ、
・・・早くよくなってくれるといいのだけどな。
で、もうひとりの小紅といえばだが、まるで何事もなかったかのように振舞っている。
・・・まぁその方が小紅らしくっていいのだと、・・・いまは思う。
ナレーション 「数々の謎を残したまま、幕を降ろしましたこの事件・・・果たして今後の展開で、
どう解明されていくのでしょうか?・・・皆様の期待を裏切りつつ、これからも話が進んでいくことでしょう~
・・・さて、次回はイケメン、「ボルド」くんの登場予定になっております。
何ぶん予定でありまして~どうなるかはわかりませんが・・・
お時間あれば~おつきあいくださいませ w」 ←それって本当に事件って言えるか (謎)
2008年07月05日
小紅と小鳥とイケメンと、・・・封印と。
さて、これまでのお話はいかがだったでしょうか・・・あのくれないくんの拙い語りだけでは~、
解り難いと思うので・・・今回はあたし、小紅が補足の意味も兼ねてお話しをさせてもらいますね。
もうわかってると思うけど、あたしはあの魔王さんとは面識があったのよ・・・
あたしが魔王さん、いえむらさきさんと最後に会ったのは、もう何年か前のことになるわね・・・。
当時、あたしたちは特別に結成された研究チームで秘密裡に同じ目的の極秘調査をしていたの・・・
そうそれが、古(いにしえ)の昔にとある有力な魔族を封じ込めたと伝えられている、通称:「封印」
・・・と呼ばれるものについてだったのよ。
むらさきさんはその研究チームのリーダーで、若いけど誰よりも熱心に研究に没頭していたわ・・・。
そんなある日、ついに封印を施されたひとつの棺(ひつぎ)が発掘されたの。
あたしたち研究チームはこれでさらに本格的な調査ができると誰もが喜んだわ、でもその直後に・・・
封印された棺と共にむらさきさんが忽然と姿を消したのよ。
『・・・将来を誓い合っていた、このあたしにさえ何も言わないまま突然にね。』
こないだの事件があってすぐ、あたしは当時研究チームで一緒だった幼馴染でもある「小鳥」ちゃんに、
急いで連絡をとって某所で待ち合わせしたの。
小鳥 「本当に、それはむらさきさんだったの?」
小紅 「えぇ、あたしがあの人を見間違ったりはしないわ」
小鳥 「そうね、小紅ちゃんが言うんだから間違いないわよね^^」
小紅 「そうなの、でもまるで別人の様だったのよ・・・あの優しかったむらさきさんじゃなくて、
まさに魔王そのものって言っていいくらいに邪悪な感じだったわ・・・でも最後の一瞬だけね、
以前のむらさきさんを感じる事ができたの」
小鳥 「・・・えっ、どういう事なの?小紅ちゃん」
小鳥ちゃんもむらさきさんが、あの封印の棺ごと失踪して間も無く・・・
もう研究チームにはいられなくなってしまったあたしと、ほぼ同時期にチームを去ったから、
その後の事は、こうして情報をかわす程度にしかわからないのだけど・・・
なにかと忙しい合い間を縫って、個人的にいろいろ調べて教えてくれてるの。
それでね、いま話した事って実は、くれないくんがまだ全く知らない内容なのよ。
あたしも彼から弟であるくれないくんの事は聞いてはいたけど、研究である程度の成果を出してから、
家族に紹介するって事になってたので、実際はそこまで到らないままそれっきりになってしまったわ・・・
その後、初めてくれないくんに会った時にもちょっと言い出せなくてね、だからまだ・・・
くれないくんにこの事は内緒にしててね・・・時機を見てあたしからちゃんと話をしたいから・・・。
・・・そうそう、そしてまた新たな登場人物「ボルド」さんを紹介しないといけないわ。
彼の職業は獣医さん、ほんとは大きな総合病院の跡取り息子らしいんだけど・・・親に逆らってまでして、
自分のやりたい仕事についたとかいう話よ。
ボルド 「僕の可愛い天使たちと、美しい女神たちが僕が訪れるのを待っていてくれるのだから・・・」
どうやら、ボルドさんの言っている「可愛い天使たち」とはペットの動物たちの事で・・・
「美しい女神たち」っていうのは飼い主の女性たちの事を指すみたいだけど・・・やれやれだわね ^^;
ちなみにチョビ太郎♂くんの主治医でもあるので、ちょびさんもその女神たちのひとりって事になるわね♪
その育ちのいいところや天然で憎めないキャラクターが評判になって、あちらこちらで引っ張り凧らしいの、
・・・そういう訳で彼に満更でもない女神たちも多くてね、いろんな意味で多忙だという噂よ (謎)
ただ気になるのは彼、ボルドさんに似た男性があの研究チームにいたらしいという事なのよ・・・
小鳥ちゃんの情報によるとその甘いマスクとは裏腹に相当のやり手だという話なの。
数年前に、あのチームを辞めたとはいえ、あたしたちもまだマークされているのはわかってるのだけれども、
・・・とても油断しててはいけない状況だわ。
もうひとつ言い忘れてたけど、マリエちゃんの見張ってる封印も、どうやら同じ類(たぐい)のものだという話よ。
伝承にも残っているのだけれども、封印というのは棺以外にもいくつかあるのよ・・・
それを何者かの手で勝手に開封されないように守護してる一族の末裔が・・・マリエちゃんなの。
ナレーション 「 えぇ~っ、そうなの~?・・・これってこういう話だったの~?っていう感じで・・・
急展開を見せ始めた様子ですが、本来なら主人公であるはずのくれないくんが、
ほとんど蚊帳の外状態で~、なんだか可哀想になってまいりました (謎)
・・・本当に大丈夫か?・・・収集つくのか?・・・次回を待たずに打ち切りなのか !?
~と先が読めない展開に突入しております。>まぁ、ストーリーはよくある感じなんですけどね ^^;
・・・さてさて、では次回もまた期待しないでお待ちくださいませ w」 ←期待してる読者などおらんわぃ!
解り難いと思うので・・・今回はあたし、小紅が補足の意味も兼ねてお話しをさせてもらいますね。
もうわかってると思うけど、あたしはあの魔王さんとは面識があったのよ・・・
あたしが魔王さん、いえむらさきさんと最後に会ったのは、もう何年か前のことになるわね・・・。
当時、あたしたちは特別に結成された研究チームで秘密裡に同じ目的の極秘調査をしていたの・・・
そうそれが、古(いにしえ)の昔にとある有力な魔族を封じ込めたと伝えられている、通称:「封印」
・・・と呼ばれるものについてだったのよ。
むらさきさんはその研究チームのリーダーで、若いけど誰よりも熱心に研究に没頭していたわ・・・。
そんなある日、ついに封印を施されたひとつの棺(ひつぎ)が発掘されたの。
あたしたち研究チームはこれでさらに本格的な調査ができると誰もが喜んだわ、でもその直後に・・・
封印された棺と共にむらさきさんが忽然と姿を消したのよ。
『・・・将来を誓い合っていた、このあたしにさえ何も言わないまま突然にね。』
こないだの事件があってすぐ、あたしは当時研究チームで一緒だった幼馴染でもある「小鳥」ちゃんに、
急いで連絡をとって某所で待ち合わせしたの。
小鳥 「本当に、それはむらさきさんだったの?」
小紅 「えぇ、あたしがあの人を見間違ったりはしないわ」
小鳥 「そうね、小紅ちゃんが言うんだから間違いないわよね^^」
小紅 「そうなの、でもまるで別人の様だったのよ・・・あの優しかったむらさきさんじゃなくて、
まさに魔王そのものって言っていいくらいに邪悪な感じだったわ・・・でも最後の一瞬だけね、
以前のむらさきさんを感じる事ができたの」
小鳥 「・・・えっ、どういう事なの?小紅ちゃん」
小鳥ちゃんもむらさきさんが、あの封印の棺ごと失踪して間も無く・・・
もう研究チームにはいられなくなってしまったあたしと、ほぼ同時期にチームを去ったから、
その後の事は、こうして情報をかわす程度にしかわからないのだけど・・・
なにかと忙しい合い間を縫って、個人的にいろいろ調べて教えてくれてるの。
それでね、いま話した事って実は、くれないくんがまだ全く知らない内容なのよ。
あたしも彼から弟であるくれないくんの事は聞いてはいたけど、研究である程度の成果を出してから、
家族に紹介するって事になってたので、実際はそこまで到らないままそれっきりになってしまったわ・・・
その後、初めてくれないくんに会った時にもちょっと言い出せなくてね、だからまだ・・・
くれないくんにこの事は内緒にしててね・・・時機を見てあたしからちゃんと話をしたいから・・・。
・・・そうそう、そしてまた新たな登場人物「ボルド」さんを紹介しないといけないわ。
彼の職業は獣医さん、ほんとは大きな総合病院の跡取り息子らしいんだけど・・・親に逆らってまでして、
自分のやりたい仕事についたとかいう話よ。
ボルド 「僕の可愛い天使たちと、美しい女神たちが僕が訪れるのを待っていてくれるのだから・・・」
どうやら、ボルドさんの言っている「可愛い天使たち」とはペットの動物たちの事で・・・
「美しい女神たち」っていうのは飼い主の女性たちの事を指すみたいだけど・・・やれやれだわね ^^;
ちなみにチョビ太郎♂くんの主治医でもあるので、ちょびさんもその女神たちのひとりって事になるわね♪
その育ちのいいところや天然で憎めないキャラクターが評判になって、あちらこちらで引っ張り凧らしいの、
・・・そういう訳で彼に満更でもない女神たちも多くてね、いろんな意味で多忙だという噂よ (謎)
ただ気になるのは彼、ボルドさんに似た男性があの研究チームにいたらしいという事なのよ・・・
小鳥ちゃんの情報によるとその甘いマスクとは裏腹に相当のやり手だという話なの。
数年前に、あのチームを辞めたとはいえ、あたしたちもまだマークされているのはわかってるのだけれども、
・・・とても油断しててはいけない状況だわ。
もうひとつ言い忘れてたけど、マリエちゃんの見張ってる封印も、どうやら同じ類(たぐい)のものだという話よ。
伝承にも残っているのだけれども、封印というのは棺以外にもいくつかあるのよ・・・
それを何者かの手で勝手に開封されないように守護してる一族の末裔が・・・マリエちゃんなの。
ナレーション 「 えぇ~っ、そうなの~?・・・これってこういう話だったの~?っていう感じで・・・
急展開を見せ始めた様子ですが、本来なら主人公であるはずのくれないくんが、
ほとんど蚊帳の外状態で~、なんだか可哀想になってまいりました (謎)
・・・本当に大丈夫か?・・・収集つくのか?・・・次回を待たずに打ち切りなのか !?
~と先が読めない展開に突入しております。>まぁ、ストーリーはよくある感じなんですけどね ^^;
・・・さてさて、では次回もまた期待しないでお待ちくださいませ w」 ←期待してる読者などおらんわぃ!
2008年07月10日
美しき狩人(ハンター)、その名はレイ・・・
よう、みんな・・・久しぶりだな、俺が主人公(・・・たとえ誰が何を言おうとも~)であるくれないだ。
なんか最近、ちょっとばかし忘れられがちな感も否めない俺だけども・・・めげずにやっていくんでヨロシクな!
さて、さっそく本題に入ろうか・・・先日、助手のマリエくんに頼まれた事があるんだ・・・
マリエ 「友人のレイさんの様子が変やの、なんていうか豹変してしもた・・・と言えばええんかな?」
その友人の「レイ」さんとは実は俺も面識があるんだ、もちろんマリエくんの紹介で会った事あるだけだがな。
(彼女の印象は、綺麗な人・・・プロポーションはモデル顔負けの抜群のスタイルで、その服装も・・・
ちょっと露出が高めで男ならほっておかないのじゃないか~という感じのイメージがあったな。)
仲間のマリエくんに頼られたとあらば、俺に断る理由はない・・・すぐさま調査に取り掛る事にした。
そこで俺は、彼女が近頃よく現れるという少し寂れた古城のそばで屋台をセッティングして待つ事に・・・
そして、待つこと数時間・・・ついに彼女、レイさんが向こうからやってきた。
俺の中に緊張が走ったが、そこはプロだ・・・おくびにも出さずそしらぬ顔で偵察を開始したその時だった!
レイ 「あら、くれないさんじゃない・・・どうしたのこんなところで、アルバイト?」
くれない 「えっ、いや・・・あの、その・・・なんというか」
レイ 「たしか今は探偵屋さんしてたわよね・・・まぁ、まさかあたしを待ち伏せしてたのかな?」
・・・何故だ、何故バレたんだ~!完璧な変装だったというのに !? しかし、マリエくんの言ったとおりだな。
前から綺麗な人だったけど、いまの姿はそれをも超越して、もはや妖艶と言っても過言ではない雰囲気だ。
レイ 「そうそう、ちょうどよかったわ、あたしもくれないさんに見せたいものがあるのよ ^^」
くれない 「・・・な、何をですか?」
そういうと彼女は返事の代わりに不敵な笑みを浮かべ、地上から数mの高さへフワっと舞い上がった。
レイ 「あたしの今日の狩りの獲物、さっき捕まえたばかりよ・・・特別に見せてあげるわ♪」
すると何もなかったはずの地面に、突如大きな檻が現れたのだった、その中にはひとりの女性の姿が見えた、
そこに捕獲されてる女性に見覚えがあった。そう今朝も出発の時に、言葉を交わした人だったのだから!
くれない 「・・・ちょびさん、どうしてそんな事に !?」
ちょび 「ごめん、スカイの花畑に案内して欲しいって店に来てくれたの・・・だから油断しちゃった ^^ 」
レイ 「どうかな~あたしの獲物、気に入ってくれた?・・・素敵でしょ?! 」
くれない 「・・・レイさん、どういう事なのか説明してくれないか?」
レイ 「あらだめよ、くれないさん・・・あたしに手を出したらちょびさんの命の保障はできないわよ w」
そういわれて、もう何もできなくなった俺を勝ち誇ったかのように見下ろしながら・・・
美しき狩人(ハンター)、レイさんは妖しく瞳を光らせて、満足気に微笑むのであった・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「お~っと、また誘拐されてしまったちょびママさん・・・くれないはいったいぜんたい、
・・・どうやってこのピンチを切り抜ける事ができるのでしょうか !?
でもこの続きは次回へ、スタコラサッサ~と持ち越されてしまうのでした ^^;」 ←またそれかい!
ナレーション 「あら~まだもう1枚SSが残ってたのか w ・・・えっと、ちょうど時を同じくした頃だった、
・・・遥か北欧よりある女性が特命を帯びて、ニセコの地へと辿り着いていたのだ。
この女性の名は「アイリス」、別名:「虹のイリス」と呼ばれ研究者の間で一目置かれてる天才科学者だ。
・・・彼女もまた、あの封印の謎に深く関わってくる重要な存在であったのだ。
いや~っ、ほんとに、いいのか?・・・こんな登場人物ばっかし増えてきて~ ^^;
・・・いつまでNO PLANでいくつもりだよ (謎)」 ←う~ん、なるようになる・・・はず (謎)
なんか最近、ちょっとばかし忘れられがちな感も否めない俺だけども・・・めげずにやっていくんでヨロシクな!
さて、さっそく本題に入ろうか・・・先日、助手のマリエくんに頼まれた事があるんだ・・・
マリエ 「友人のレイさんの様子が変やの、なんていうか豹変してしもた・・・と言えばええんかな?」
その友人の「レイ」さんとは実は俺も面識があるんだ、もちろんマリエくんの紹介で会った事あるだけだがな。
(彼女の印象は、綺麗な人・・・プロポーションはモデル顔負けの抜群のスタイルで、その服装も・・・
ちょっと露出が高めで男ならほっておかないのじゃないか~という感じのイメージがあったな。)
仲間のマリエくんに頼られたとあらば、俺に断る理由はない・・・すぐさま調査に取り掛る事にした。
そこで俺は、彼女が近頃よく現れるという少し寂れた古城のそばで屋台をセッティングして待つ事に・・・
そして、待つこと数時間・・・ついに彼女、レイさんが向こうからやってきた。
俺の中に緊張が走ったが、そこはプロだ・・・おくびにも出さずそしらぬ顔で偵察を開始したその時だった!
レイ 「あら、くれないさんじゃない・・・どうしたのこんなところで、アルバイト?」
くれない 「えっ、いや・・・あの、その・・・なんというか」
レイ 「たしか今は探偵屋さんしてたわよね・・・まぁ、まさかあたしを待ち伏せしてたのかな?」
・・・何故だ、何故バレたんだ~!完璧な変装だったというのに !? しかし、マリエくんの言ったとおりだな。
前から綺麗な人だったけど、いまの姿はそれをも超越して、もはや妖艶と言っても過言ではない雰囲気だ。
レイ 「そうそう、ちょうどよかったわ、あたしもくれないさんに見せたいものがあるのよ ^^」
くれない 「・・・な、何をですか?」
そういうと彼女は返事の代わりに不敵な笑みを浮かべ、地上から数mの高さへフワっと舞い上がった。
レイ 「あたしの今日の狩りの獲物、さっき捕まえたばかりよ・・・特別に見せてあげるわ♪」
すると何もなかったはずの地面に、突如大きな檻が現れたのだった、その中にはひとりの女性の姿が見えた、
そこに捕獲されてる女性に見覚えがあった。そう今朝も出発の時に、言葉を交わした人だったのだから!

くれない 「・・・ちょびさん、どうしてそんな事に !?」
ちょび 「ごめん、スカイの花畑に案内して欲しいって店に来てくれたの・・・だから油断しちゃった ^^ 」
レイ 「どうかな~あたしの獲物、気に入ってくれた?・・・素敵でしょ?! 」
くれない 「・・・レイさん、どういう事なのか説明してくれないか?」
レイ 「あらだめよ、くれないさん・・・あたしに手を出したらちょびさんの命の保障はできないわよ w」
そういわれて、もう何もできなくなった俺を勝ち誇ったかのように見下ろしながら・・・
美しき狩人(ハンター)、レイさんは妖しく瞳を光らせて、満足気に微笑むのであった・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「お~っと、また誘拐されてしまったちょびママさん・・・くれないはいったいぜんたい、
・・・どうやってこのピンチを切り抜ける事ができるのでしょうか !?
でもこの続きは次回へ、スタコラサッサ~と持ち越されてしまうのでした ^^;」 ←またそれかい!
ナレーション 「あら~まだもう1枚SSが残ってたのか w ・・・えっと、ちょうど時を同じくした頃だった、
・・・遥か北欧よりある女性が特命を帯びて、ニセコの地へと辿り着いていたのだ。
この女性の名は「アイリス」、別名:「虹のイリス」と呼ばれ研究者の間で一目置かれてる天才科学者だ。
・・・彼女もまた、あの封印の謎に深く関わってくる重要な存在であったのだ。
いや~っ、ほんとに、いいのか?・・・こんな登場人物ばっかし増えてきて~ ^^;
・・・いつまでNO PLANでいくつもりだよ (謎)」 ←う~ん、なるようになる・・・はず (謎)
2008年07月17日
続・美しき狩人(ハンター)、その名はレイ・・・
ハ~イ、私の名前はアイリス・・・でもそれよりも通り名である虹のイリスと呼ばれる事の方が多いわね。
・・・愛しいあの人がこの日本で消息を絶って、はや2年と3ヶ月あまりが過ぎ去ったわ。
少し前から、どうやら彼らしい人物が出没しているって私の情報網に何度も知らせがあったのだけど・・・
いくつか早急に片付けてしまわないとならない仕事に追われ、逸る気持ちの中やっとここまで来れたの。
「一刻も早くあの人に会いたい!」・・・この熱い想いを抑えることは研究より、とても困難な作業だった・・・

小樽、・・・ここはあの人の弟であるくれないが現在住んでいる所ね・・・私が彼に最後に会ったのは、
あの人がいなくなった後すぐの事だったから・・・早いものね、もう2年以上になるのだわ。
私の生涯のパートナーはあの人以外には考えられない・・・たとえ、婚約者であったかもしれない小紅という
女性がいようといまいと、それは全く関係のない事よ・・・あの人、むらさきは私だけのものなのだから。
ナレーション 「おっと~っ、のっけからまたとんでもない話になっておるようですが、あのむらさきという男は、
あちらこちらで何の研究をしていたというのか !? (←っておい!) 益々、話がみえなくなって参りました w
はてさてこの先・・・いったいどういうストーリー展開をしていくつもりなのでしょうか (謎)
ちなみに、こちらで得た資料によりますと、むらさきが10年前北欧に留学した先でアイリスと知り合ったのだと
記されており、同じ封印の調査チームにおいて5年間、共に研究の日々を過ごしたのだとされています。」
ナレーション 「それでは、話をメインである前回の続きへと戻しましょう・・・人質をとられた形の我らが
くれないは、なす術もなく・・・美しき狩人(ハンター)であるレイの前に不本意ながら屈した訳ですが・・・
その様子を偶然通りかかったある人物が物陰からみていたのでした・・・さて、その正体とは?」
ナレーション 「おぉ、彼はあのボルドくんじゃないですか・・・ちょろっと紹介されただけで温存?されていた
あの彼の往診ルートにこの場所が含まれていたとは、いささか出来すぎな感も否めませんが~ www
・・・まずは彼のお手並みを拝見させてもらう事といたしましょうか。」 ←どこ目線だよ!

ナレーション 「ほうほう、一瞬チラっと見ただけでここまで素早い判断ができるとは~これは彼もなかなか
やりますなぁ~一見、人のいい坊ちゃんタイプですが芯はしっかりとしたものを持ち合わせているようです」
しかし、そこは狩人の異名を持つ美しきレイさん・・・咄嗟にその動きを察知して迫り来る何者かの気配を、
敏感に感じ取ったのであったのだ~

レイ 「あら、そっちでコソコソしてるのはどちらの騎士(ナイト)さんかな?・・・ヘタにでしゃばったりすると、
怪我するだけじゃおうちに帰してあげないわよ w」
ボルド 「・・・!」
そう言いながらハンター・レイはそのしなやかな肢体を臨戦態勢のままに、あらゆる事態に対応できるよう
身構えたのである・・・。
しかしその時、突如として古城の上空に現れたものがいたのだ・・・そうあのむらさきこと闇の貴公子、魔王が
漆黒のユニコーンを駆り、彼らのすぐ傍の空中に颯爽と舞い現れたのである!
魔王の鋭く透き通った眼光が瞬間、輝きを放ったと感じたその刹那・・・レイは金縛りにでもあったかのように、
ピクリとも動けなくなったかと思うと・・・ばったりとその場に倒れてしまったではないか。。。
この目の前で起こった事態に、くれないはすぐには対応できないでいた・・・彼は魔王をみた怒りに我を忘れ
冷静な判断などできない状態に陥っていたからである。。。只々その場に立ち尽くしていたのだった・・・

だがその一瞬のチャンスを見逃さない男がいたのだ、そうボルドである・・・彼は持っていた診療道具を
器用に使い檻の錠前を見事に開錠し、瞬く間に無事ちょびママさんを救い出すことに成功したのである。
まぁ、そのような重要な事にすら・・・魔王を敵視するあまり平常でいられなかったくれないは・・・
その時点で、まったく気付かずにいたのだったけれどもねぇ ^^;
・・・数秒だったのか、また数分が経過したのか・・・あまり定かではないのだが、レイの身体に
またもや変化が訪れたのだ、・・・どうやら意識を取り戻したのかフラフラと立ち上がったのである。
レイ 「・・・う、う~ん」
それは悩ましいとも、そうでないともとれる吐息であった・・・ (謎) 彼女が倒れる直前の姿をみればよく
お解り頂けるのだが、美しき狩人(ハンター)であるはずのレイの様子が明らかに違っている。
・・・そう綺麗なネコ耳や優雅なシッポも消え、着けていた衣服も一部が変化してしまっているではないか !?

レイ 「あれ?くれないさんじゃない、お久しぶりね~マリさんも元気なの?・・・って、ヤダまた記憶がないわ。
わからないけど最近多いのよ、なんかね自分の中にもうひとり自分がいる?みたいなぁ~って感じでさ・・・
気がついたら時間は経ってるのに、そこのとこの記憶だけポカンとないのよ~夢遊病なのかな、えへへ w」
くれない 「レイさん・・・さっきまでのこと覚えていないのですか?」
レイ 「ん?さっきまでって何かしてたのかな~あぁー!実はくれないさん、あたしの記憶がないのをいい事に
なんか変なコトしようとしてたんじゃないの?・・・たしか出会った時はマリさんの闇ガードなんてしてたけど、
裏稼業では口説き屋さんとかしてるって自慢してたもんね~うふふ、いつかほんとに刺されちゃうぞ ^^;
・・・それじゃ、あたし仕事あるんでもう行くね~また楽しいお話しましょうね ♪」
そう言うと軽やかにスキップしながらレイさんは笑顔で立ち去った・・・辺りに残されたのは呆然とその場に
立っているしかなかった、くれないたった一人だけだったのだ・・・
にっくき魔王の姿はとっくに・・・レイさんが倒れ、皆の注意が自分から反れると同時くらいに現れた時同様、
また忽然と。。。その姿を消していたのだ・・・。
一方ボルドもまた、ちょびママさんを安全な場所まで誘導したらしくその姿はこの付近にはなかった。

吐き捨てるようにそう言い放つくれないの姿は、まるで欲しいオモチャを買ってもらえずに・・・
「ちぇっ、あんなのなんか要らないやぃ!」・・・と強がり言ってる子供のようにも見えた。
果たして、・・・本当にレイさんは元の状態に戻れたのだろうか~?
・・・あの時、魔王は何をするために現れたのであろうか~?
・・・ボルドが通りかかったのはほんとに偶然なのか~?
・・・ちょびママさんの身には何もなかったのか~?
はたまた、・・・くれないは主人公としてこれでいいのか !?
・・・などなど、回を進めるごと更に謎は深まっていく~というパターンもそろそろ終わりになろうかとしています。

ナレーション 「え~っ、今回もなんの解決もしないままお別れのお時間となってしまいました・・・ ^^;
次回は、ついにアイリスがくれない達と接触し、また新たな展開へ物語を引っ張っていくという予定でっす。
己の意思に反して思いもよらぬ方向へと流され翻弄されていく、我らが主人公のくれないなのですが・・・
このままですとあまりにも可哀想なので、次回はイメチェンして登場してもらおうかなと思っています ♪
・・・ただ見た目がちょっと変わるだけで中身がそう簡単に変化する訳でもないので、それってなんかめっちゃ
微妙~って感じでスルーされちゃうんじゃないですかね (謎) ←また意味ないんかい!
ではでは、名残惜しいですけども・・・また次回のお話でお会いしましょうねぇ~ w」 ←もう好きにしろ!
・・・愛しいあの人がこの日本で消息を絶って、はや2年と3ヶ月あまりが過ぎ去ったわ。
少し前から、どうやら彼らしい人物が出没しているって私の情報網に何度も知らせがあったのだけど・・・
いくつか早急に片付けてしまわないとならない仕事に追われ、逸る気持ちの中やっとここまで来れたの。
「一刻も早くあの人に会いたい!」・・・この熱い想いを抑えることは研究より、とても困難な作業だった・・・
小樽、・・・ここはあの人の弟であるくれないが現在住んでいる所ね・・・私が彼に最後に会ったのは、
あの人がいなくなった後すぐの事だったから・・・早いものね、もう2年以上になるのだわ。
私の生涯のパートナーはあの人以外には考えられない・・・たとえ、婚約者であったかもしれない小紅という
女性がいようといまいと、それは全く関係のない事よ・・・あの人、むらさきは私だけのものなのだから。
ナレーション 「おっと~っ、のっけからまたとんでもない話になっておるようですが、あのむらさきという男は、
あちらこちらで何の研究をしていたというのか !? (←っておい!) 益々、話がみえなくなって参りました w
はてさてこの先・・・いったいどういうストーリー展開をしていくつもりなのでしょうか (謎)
ちなみに、こちらで得た資料によりますと、むらさきが10年前北欧に留学した先でアイリスと知り合ったのだと
記されており、同じ封印の調査チームにおいて5年間、共に研究の日々を過ごしたのだとされています。」
ナレーション 「それでは、話をメインである前回の続きへと戻しましょう・・・人質をとられた形の我らが
くれないは、なす術もなく・・・美しき狩人(ハンター)であるレイの前に不本意ながら屈した訳ですが・・・
その様子を偶然通りかかったある人物が物陰からみていたのでした・・・さて、その正体とは?」
ナレーション 「おぉ、彼はあのボルドくんじゃないですか・・・ちょろっと紹介されただけで温存?されていた
あの彼の往診ルートにこの場所が含まれていたとは、いささか出来すぎな感も否めませんが~ www
・・・まずは彼のお手並みを拝見させてもらう事といたしましょうか。」 ←どこ目線だよ!

ナレーション 「ほうほう、一瞬チラっと見ただけでここまで素早い判断ができるとは~これは彼もなかなか
やりますなぁ~一見、人のいい坊ちゃんタイプですが芯はしっかりとしたものを持ち合わせているようです」
しかし、そこは狩人の異名を持つ美しきレイさん・・・咄嗟にその動きを察知して迫り来る何者かの気配を、
敏感に感じ取ったのであったのだ~
レイ 「あら、そっちでコソコソしてるのはどちらの騎士(ナイト)さんかな?・・・ヘタにでしゃばったりすると、
怪我するだけじゃおうちに帰してあげないわよ w」
ボルド 「・・・!」
そう言いながらハンター・レイはそのしなやかな肢体を臨戦態勢のままに、あらゆる事態に対応できるよう
身構えたのである・・・。
しかしその時、突如として古城の上空に現れたものがいたのだ・・・そうあのむらさきこと闇の貴公子、魔王が
漆黒のユニコーンを駆り、彼らのすぐ傍の空中に颯爽と舞い現れたのである!
魔王の鋭く透き通った眼光が瞬間、輝きを放ったと感じたその刹那・・・レイは金縛りにでもあったかのように、
ピクリとも動けなくなったかと思うと・・・ばったりとその場に倒れてしまったではないか。。。
この目の前で起こった事態に、くれないはすぐには対応できないでいた・・・彼は魔王をみた怒りに我を忘れ
冷静な判断などできない状態に陥っていたからである。。。只々その場に立ち尽くしていたのだった・・・
だがその一瞬のチャンスを見逃さない男がいたのだ、そうボルドである・・・彼は持っていた診療道具を
器用に使い檻の錠前を見事に開錠し、瞬く間に無事ちょびママさんを救い出すことに成功したのである。
まぁ、そのような重要な事にすら・・・魔王を敵視するあまり平常でいられなかったくれないは・・・
その時点で、まったく気付かずにいたのだったけれどもねぇ ^^;
・・・数秒だったのか、また数分が経過したのか・・・あまり定かではないのだが、レイの身体に
またもや変化が訪れたのだ、・・・どうやら意識を取り戻したのかフラフラと立ち上がったのである。
レイ 「・・・う、う~ん」
それは悩ましいとも、そうでないともとれる吐息であった・・・ (謎) 彼女が倒れる直前の姿をみればよく
お解り頂けるのだが、美しき狩人(ハンター)であるはずのレイの様子が明らかに違っている。
・・・そう綺麗なネコ耳や優雅なシッポも消え、着けていた衣服も一部が変化してしまっているではないか !?
レイ 「あれ?くれないさんじゃない、お久しぶりね~マリさんも元気なの?・・・って、ヤダまた記憶がないわ。
わからないけど最近多いのよ、なんかね自分の中にもうひとり自分がいる?みたいなぁ~って感じでさ・・・
気がついたら時間は経ってるのに、そこのとこの記憶だけポカンとないのよ~夢遊病なのかな、えへへ w」
くれない 「レイさん・・・さっきまでのこと覚えていないのですか?」
レイ 「ん?さっきまでって何かしてたのかな~あぁー!実はくれないさん、あたしの記憶がないのをいい事に
なんか変なコトしようとしてたんじゃないの?・・・たしか出会った時はマリさんの闇ガードなんてしてたけど、
裏稼業では口説き屋さんとかしてるって自慢してたもんね~うふふ、いつかほんとに刺されちゃうぞ ^^;
・・・それじゃ、あたし仕事あるんでもう行くね~また楽しいお話しましょうね ♪」
そう言うと軽やかにスキップしながらレイさんは笑顔で立ち去った・・・辺りに残されたのは呆然とその場に
立っているしかなかった、くれないたった一人だけだったのだ・・・
にっくき魔王の姿はとっくに・・・レイさんが倒れ、皆の注意が自分から反れると同時くらいに現れた時同様、
また忽然と。。。その姿を消していたのだ・・・。
一方ボルドもまた、ちょびママさんを安全な場所まで誘導したらしくその姿はこの付近にはなかった。
吐き捨てるようにそう言い放つくれないの姿は、まるで欲しいオモチャを買ってもらえずに・・・
「ちぇっ、あんなのなんか要らないやぃ!」・・・と強がり言ってる子供のようにも見えた。
果たして、・・・本当にレイさんは元の状態に戻れたのだろうか~?
・・・あの時、魔王は何をするために現れたのであろうか~?
・・・ボルドが通りかかったのはほんとに偶然なのか~?
・・・ちょびママさんの身には何もなかったのか~?
はたまた、・・・くれないは主人公としてこれでいいのか !?
・・・などなど、回を進めるごと更に謎は深まっていく~というパターンもそろそろ終わりになろうかとしています。
ナレーション 「え~っ、今回もなんの解決もしないままお別れのお時間となってしまいました・・・ ^^;
次回は、ついにアイリスがくれない達と接触し、また新たな展開へ物語を引っ張っていくという予定でっす。
己の意思に反して思いもよらぬ方向へと流され翻弄されていく、我らが主人公のくれないなのですが・・・
このままですとあまりにも可哀想なので、次回はイメチェンして登場してもらおうかなと思っています ♪
・・・ただ見た目がちょっと変わるだけで中身がそう簡単に変化する訳でもないので、それってなんかめっちゃ
微妙~って感じでスルーされちゃうんじゃないですかね (謎) ←また意味ないんかい!
ではでは、名残惜しいですけども・・・また次回のお話でお会いしましょうねぇ~ w」 ←もう好きにしろ!
2008年07月19日
番外編:・・・想い出の場所。
やぁ~っ、みんな・・・いつも読んでくれてありがとな ^^;
本編の続きも気になるとこなんだが、今回はチョット息抜きでもしてみようと思う。 ←息抜きばかりだろ!
本作品は当初、ショート・ストーリーで4コマまんが的な展開を毎回してくつもりだったのは、
・・・みんなも知ってくれてると思うけど~この作者に物語を短くまとめる能力などある訳もなく・・・
いっきなりの長編ストーリー・シリーズとなったのは内緒だぞ w ←大風呂敷広げ過ぎて後で困るヤツ ^^
で、前回予告したようにこの物語の主人公、くれないのイメチェンとして出来上がったのが↓コレだーっ !?
・・・と言いたいところだけども。。。残念?ながらそうじゃなく、このあいだ見た夢の中での俺の姿が~っ、
この擬人化されたネコ・モードなんだ・・・ちなみに職業は「魚屋」さんだぞ ♪ ←商売になるんかい!

と、冒頭から訳わからない事をしゃべっているが、これは夢なので~あまり気にしないで話を進めていこう。
・・・ふと気がつくと、俺はとても綺麗な花畑にいた。。。いつかどこかで見た事あるような~、ないような~、
なにか不思議な感じがしてならない。
どうして、自分が半獣人のネコになっているかさえも夢見てる間はそんなに気にならないものだしな ^^;
ついで・・・と言っては何だけど~続けてイメージチェンジ(本物)後の俺、くれないも見てもらおう。。。
こうして、グラサンかけてると見た目に髪型くらいしか違いはわからないのだけれど・・・実際はかなり、
細かいとこをちょこちょことマイナーチェンジしているんだよ~、ふふふ (謎)
え~っと、「前のままのがよかったよ」とか、「どうでもいいよ~」とかは、俺に聞かせないようにしてくれ w

「・・・どうせならいっそネコ・モードの方がずっといいのに!」というのも遠慮して欲しいぞ・・・
マジでヘコんでしまって、立ち直るのに時間かかるタイプなんだ。 ←傷つきやすい年頃なんだね~♪
さて、話を夢の中へと戻して先を進めよう。
・・・先ほどの花畑をまっすぐ歩いていた俺の前に突然、たくさんの魚達が姿を現し・・・周りを囲むように、
くるくると舞い踊り始めたではないか・・・ !? ←SLの回転寿司か! (謎)
何匹くらいいるのかまではわからないが・・・ざっと見ても、シャチ、サメ、イッカク、エイ、イカ、ふぐ、鮭、
マグロ、ヒラメ、くらげ、電気うなぎ、鯉・・・あとなんだ?人魚とかもいるのか・・・
くれない 「深海魚も淡水魚も全部一緒くたになってるのか ^^;」

くれない 「・・・なんか見てるだけで旨そうだなぁ~。。。あ、あれれ~どしたんだ目が廻ってきたぞ?! 」
そう感じた直後にどうやら俺は気を失ったらしい・・・気がつくとそこはさっきの花畑ではなかった。
ふと見上げると、倒れていた俺を心配そうに覗き込んでいる美しい女性の顔がみえた・・・
・・・ 「よかった、気がついたのね・・・いきなり現れるなり倒れるものだから心配しちゃった」
くれない 「貴女はいったい誰ですか?・・・もしかして乙姫さま?」
・・・ 「うふっ、残念だけどココは竜宮城じゃないわ・・・普通のカフェよ ^^;」
そう優しく微笑みながらその人は熱いコーヒーをカップに注ぎ、俺に手渡してくれた・・・
絶妙のブレンドだと思ったがネコ舌のため、ふぅ~ふぅ~しながらゆっくり時間をかけて飲んだ。
くれない 「ありがとう、生き返りました w」
・・・ 「ごめんね、あなたがネコ舌だって事忘れちゃってたわ・・・私っておっちょこちょいなの ^^;」
そう言って微笑む彼女の姿は、乙姫さまもかなわないのではないかと思えるほどだった・・・
俺はカウンターに腰掛けながら、いろいろな話をした・・・とてもこの雰囲気が好きになったからだ。
文字通りに時を忘れて、一生懸命に、ない知恵を振り絞ってまで語ったと思う・・・その時店内には、
ただ静かにテレサ・テンの曲がBGMとしてかかっていたのだった。

楽しい時間は過ぎるのが足早だ・・・これは夢であろうと現実であろうと、どうやら変わりない事なのだろう。
俺は後ろ髪を引かれる想いをなんとか抑えながら、そのカフェを後にした・・・
少し歩いたあと何気なく振り返ったのだが、不思議ともうどこにもあのカフェの姿はなかった・・・ (謎)
くれない 「また行きたいな・・・」
そう呟いたところで俺は眼が覚めた。。。
・・・夢から覚めた時、いつも襲ってくる疎外感にも似た感情、あれは夢だったんだと現実の世界の中で
思い知らされてしまうこの事実を俺は好きになれない・・・
その夢が楽しければ楽しいほど、目が覚めた時に悲しくなってくるんだ、いつまで経っても大人になれない
自分がいるのがわかってしまう・・・。

でも、さっきのは本当に俺がみた夢であって、あのカフェもあの人も・・・幻だったのだろうか。
・・・だとしたら、まだかすかに残っているこの舌の火傷のような痛みはいったい何なんだろう・・・
たとえ夢だったとしても、俺はあの人の最後に言ってくれた言葉をずっと忘れないだろう・・・
・・・ 「またいつか会いましょうね。」
本編の続きも気になるとこなんだが、今回はチョット息抜きでもしてみようと思う。 ←息抜きばかりだろ!
本作品は当初、ショート・ストーリーで4コマまんが的な展開を毎回してくつもりだったのは、
・・・みんなも知ってくれてると思うけど~この作者に物語を短くまとめる能力などある訳もなく・・・
いっきなりの長編ストーリー・シリーズとなったのは内緒だぞ w ←大風呂敷広げ過ぎて後で困るヤツ ^^
で、前回予告したようにこの物語の主人公、くれないのイメチェンとして出来上がったのが↓コレだーっ !?
・・・と言いたいところだけども。。。残念?ながらそうじゃなく、このあいだ見た夢の中での俺の姿が~っ、
この擬人化されたネコ・モードなんだ・・・ちなみに職業は「魚屋」さんだぞ ♪ ←商売になるんかい!

と、冒頭から訳わからない事をしゃべっているが、これは夢なので~あまり気にしないで話を進めていこう。
・・・ふと気がつくと、俺はとても綺麗な花畑にいた。。。いつかどこかで見た事あるような~、ないような~、
なにか不思議な感じがしてならない。
どうして、自分が半獣人のネコになっているかさえも夢見てる間はそんなに気にならないものだしな ^^;
ついで・・・と言っては何だけど~続けてイメージチェンジ(本物)後の俺、くれないも見てもらおう。。。
こうして、グラサンかけてると見た目に髪型くらいしか違いはわからないのだけれど・・・実際はかなり、
細かいとこをちょこちょことマイナーチェンジしているんだよ~、ふふふ (謎)
え~っと、「前のままのがよかったよ」とか、「どうでもいいよ~」とかは、俺に聞かせないようにしてくれ w
「・・・どうせならいっそネコ・モードの方がずっといいのに!」というのも遠慮して欲しいぞ・・・
マジでヘコんでしまって、立ち直るのに時間かかるタイプなんだ。 ←傷つきやすい年頃なんだね~♪
さて、話を夢の中へと戻して先を進めよう。
・・・先ほどの花畑をまっすぐ歩いていた俺の前に突然、たくさんの魚達が姿を現し・・・周りを囲むように、
くるくると舞い踊り始めたではないか・・・ !? ←SLの回転寿司か! (謎)
何匹くらいいるのかまではわからないが・・・ざっと見ても、シャチ、サメ、イッカク、エイ、イカ、ふぐ、鮭、
マグロ、ヒラメ、くらげ、電気うなぎ、鯉・・・あとなんだ?人魚とかもいるのか・・・
くれない 「深海魚も淡水魚も全部一緒くたになってるのか ^^;」
くれない 「・・・なんか見てるだけで旨そうだなぁ~。。。あ、あれれ~どしたんだ目が廻ってきたぞ?! 」
そう感じた直後にどうやら俺は気を失ったらしい・・・気がつくとそこはさっきの花畑ではなかった。
ふと見上げると、倒れていた俺を心配そうに覗き込んでいる美しい女性の顔がみえた・・・
・・・ 「よかった、気がついたのね・・・いきなり現れるなり倒れるものだから心配しちゃった」
くれない 「貴女はいったい誰ですか?・・・もしかして乙姫さま?」
・・・ 「うふっ、残念だけどココは竜宮城じゃないわ・・・普通のカフェよ ^^;」
そう優しく微笑みながらその人は熱いコーヒーをカップに注ぎ、俺に手渡してくれた・・・
絶妙のブレンドだと思ったがネコ舌のため、ふぅ~ふぅ~しながらゆっくり時間をかけて飲んだ。
くれない 「ありがとう、生き返りました w」
・・・ 「ごめんね、あなたがネコ舌だって事忘れちゃってたわ・・・私っておっちょこちょいなの ^^;」
そう言って微笑む彼女の姿は、乙姫さまもかなわないのではないかと思えるほどだった・・・
俺はカウンターに腰掛けながら、いろいろな話をした・・・とてもこの雰囲気が好きになったからだ。
文字通りに時を忘れて、一生懸命に、ない知恵を振り絞ってまで語ったと思う・・・その時店内には、
ただ静かにテレサ・テンの曲がBGMとしてかかっていたのだった。

楽しい時間は過ぎるのが足早だ・・・これは夢であろうと現実であろうと、どうやら変わりない事なのだろう。
俺は後ろ髪を引かれる想いをなんとか抑えながら、そのカフェを後にした・・・
少し歩いたあと何気なく振り返ったのだが、不思議ともうどこにもあのカフェの姿はなかった・・・ (謎)
くれない 「また行きたいな・・・」
そう呟いたところで俺は眼が覚めた。。。
・・・夢から覚めた時、いつも襲ってくる疎外感にも似た感情、あれは夢だったんだと現実の世界の中で
思い知らされてしまうこの事実を俺は好きになれない・・・
その夢が楽しければ楽しいほど、目が覚めた時に悲しくなってくるんだ、いつまで経っても大人になれない
自分がいるのがわかってしまう・・・。
でも、さっきのは本当に俺がみた夢であって、あのカフェもあの人も・・・幻だったのだろうか。
・・・だとしたら、まだかすかに残っているこの舌の火傷のような痛みはいったい何なんだろう・・・
たとえ夢だったとしても、俺はあの人の最後に言ってくれた言葉をずっと忘れないだろう・・・
・・・ 「またいつか会いましょうね。」
2008年07月25日
番外編:・・・アイリス、来襲! -女の戦い-
ナレーション 「ボーっとしてると、あっちゅー間に数日が経つ今日この頃、皆さんは如何お過ごしですか?
今回はまたもや番外編!・・・どうやらごく一部で好評だったらしく調子に乗っての第2弾っすぅ ♪」
(・・・遠まわしにブログを更新できなかった理由を言ってみたけど~いや、ほんと時間てすぐだよなぁ~ w )

ナレーション 「で、この1枚目は出番がないと知ったくれないが、どうしてもって事で差し込んできた、
泣きの1枚なんで直接この話に関係なくって・・・だって今回はくれないたちが古城にてレイさんたちと、
対峙している丁度同じ時刻に、モザイク・グラスにおいて起こった出来事なんで、まぁ参加しようにも~
物理的にこっちに出演する事はできないのだぁ~っ ^^;」
ナレーション 「・・・それでは、ところ変わってここはいつものモザイク・グラス・・・前回、また前々回と
すぐ目の前だったにも係わらず、過去2回ただ待たされただけの虹のイリスことアイリスがやっとこさ、
ついに、このモザイク・グラスにやってくるという場面から始めたいと思います・・・。」
我らがモザイク・グラスに、ひとつの影が音もなく忍び寄ってきた、そうアイリスだ・・・
・・・彼女の来日の一番の目的はもちろん、むらさきなのだがその前にどうしても会っておきたい相手が
いたのだ・・・無論言うまでもなく、それは小紅の事である。
アイリスが以前来日した2年前も小紅とは結局会えないままだったし、ましてや愛しいむらさきと
婚約していたとされる小紅の・・・その存在自体を許してはいなかったからである。
それが、とうとう会えるのだ・・・まるで長年離れていた恋人に会えるような錯覚さえも、
この時のアイリスは持っていたのかもしれない。

意気揚々と乗り込んできたアイリスはひとりカウンターに座っている小紅をみつけ間髪入れずに一言発した。
アイリス 「はーい、あなたが小紅ね・・・私はアイリス、日本では私のむらさきがいろいろお世話になった
みたいね、まずはお礼を言っておくわ、・・・私ずっとあなたに会いたかったのよ。」
・・・ 「極東に住むこのあたしの耳にも、アイリス博士のご高名は届いておりましてよ・・・
こちらこそお会いできて光栄ですわ。」
アイリス 「はっ !?・・・あなた、小紅じゃないわね!! 」
アイリスがそう言うやいなや、カウンターに座っていたその女性はフワっと宙を舞い、
身動きすらできなかったアイリスの頭上を飛び越えて入り口付近へとその身を躍らせたのだ!
・・・まさに電光石火、一瞬の出来事だったので何が起きたか理解するのに数秒要した程だ。

そう、皆さんもとっくにおわかりだろう・・・そこに立っていたのは小紅その人ではなく、
彼女専属の隠密、ローズマリーであった。
アイリスが来日したという情報をいち早くキャッチしたローズマリーは、そのアイリスの小樽入りを確認した後、
密かに小紅を逃がし・・・こっそり入れ替わっていたのである。
ローズマリー 「・・・アイリス博士、いまの貴女からは小紅さまに対する殺意にも似た念を感じます・・・
そんな貴女に大事な小紅さまを会わせる訳には参りません。」
アイリス 「あら、はっきりと言うわね。」
凛として自分を睨みつけてくるローズマリーに対して、何故かどこ吹く風のアイリス・・・
このふたりの女同士の対決は、既に見えない火花を散らし始まっていたのだった。

こういう時でもアイリスは根っからの科学者なのだ。
冷静にデータを分析し、これからどう対処するべきかを計算していたのだった。
はたして、この冷徹なコンピューターはどういう手段に出てくるのだろうか・・・
一方、こちらも一歩も引かないローズマリーは纏っていた黒いドレスを脱ぎ捨て、自分の戦闘服でもある
忍び装束に身を包み、相手がどうでようとも即座に対応できるように静かに構えていた・・・
ローズマリー 「せっかくおいで頂いて恐縮ですが、本日のところはこのままお引取り願えませんか・・・」
アイリス 「そうね、いまあなたと刺し違えても私に得することは何もないものねぇ~」
意外と思えるほどあっさりとアイリスは相手の用件を飲んだのであった・・・
いま目の前に立ち塞がっているこのローズマリーなら、本気でそうし兼ねないとわかったからである。
アイリスの冷徹なコンピューターが弾き出した答えはこの場合、まこと正解だったと言えるだろう。

ローズマリー 「・・・わかっていただけたようで、何よりですわアイリス博士。」
アイリス 「あなたにそれほどまでに想われている小紅に、私は益々会いたくなったわね。」
あぁ言えば、こう返す・・・このアイリスという女性はかなりの負けず嫌いなのであろう・・・
渋々と承知した感じを隠すこともせず、ウインクしながら笑顔で店を後にするアイリスに対して、
流石のローズマリーでさえも、去り際チラリと垣間見せたその顔に若干であるが苦笑の跡がとってみれた。
モザイク・グラスのすぐ裏手にある噴水の前まで移動して、アイリスはまたもや得意の分析を始めた。
自分がむらさきを想うあまり、つい採った行動に不備がなかったかどうか、少し軽率ではなかったか・・・
現在、持てるだけのデータを照合し、次に起こすのに一番確率の高い方法をどれにするか考えたのだ。

アイリス 「・・・こうなったら仕方がないわ、例の最後の手段に出るしか方法が残ってないようね。
こちらとしても、あまり手荒な事はしたくはなかったのだけれども、そうも言ってられない現状のようだわ。」
いまはまだ、どこか知らない場所にいる愛しいむらさきに想いを寄せながら、ひとり公園に佇むアイリス・・・
その冷酷な瞳の向こうには、いったい何が映っているのだろうか。。。
そして彼女の言う「最後の手段」とは?・・・またしても謎が謎を呼ぶストーリー展開に読者はいつまで黙って、
ついてきてくれるのだろうか~!! ←最初から誰もきてないってば ^^;
ナレーション 「・・・はい、またいつもの如くこんな感じでこのお話も~おしまいの時間とあいなりました w
前回の番外編と違って、今回は本編ストーリーとして銘打っても問題なかったのですけどね~っ
今回、小紅の懐刀・・・ローズマリーの活躍をみてもらった訳ですが~本来、主人公であるくれないが、
他所で翻弄されていた同時刻と言うこともあって、あえて番外編であるとしました (謎) ←意味不明っす
単に、この番外編って言葉の響きが気に入ったからじゃなくて~たぶん、きっと・・・そうじゃないと思いたい。
そこで、この勢いのあるうちに(←ない!)・・・次回もまたまた、番外編になることが決定致しました ♪
これまでと違って多分にお遊び的な要素を含む内容にしようと思ってま~す^^; ←どう違ってるんだよ!
次回は本編に全く関係なくて、え~っと言うなればなんか『一回休み』の回みたいなぁ~。。。
・・・そんな感じですかねぇ w (謎)」 ←もういい好きにしろ ^^;;
今回はまたもや番外編!・・・どうやらごく一部で好評だったらしく調子に乗っての第2弾っすぅ ♪」
(・・・遠まわしにブログを更新できなかった理由を言ってみたけど~いや、ほんと時間てすぐだよなぁ~ w )

ナレーション 「で、この1枚目は出番がないと知ったくれないが、どうしてもって事で差し込んできた、
泣きの1枚なんで直接この話に関係なくって・・・だって今回はくれないたちが古城にてレイさんたちと、
対峙している丁度同じ時刻に、モザイク・グラスにおいて起こった出来事なんで、まぁ参加しようにも~
物理的にこっちに出演する事はできないのだぁ~っ ^^;」
ナレーション 「・・・それでは、ところ変わってここはいつものモザイク・グラス・・・前回、また前々回と
すぐ目の前だったにも係わらず、過去2回ただ待たされただけの虹のイリスことアイリスがやっとこさ、
ついに、このモザイク・グラスにやってくるという場面から始めたいと思います・・・。」
我らがモザイク・グラスに、ひとつの影が音もなく忍び寄ってきた、そうアイリスだ・・・
・・・彼女の来日の一番の目的はもちろん、むらさきなのだがその前にどうしても会っておきたい相手が
いたのだ・・・無論言うまでもなく、それは小紅の事である。
アイリスが以前来日した2年前も小紅とは結局会えないままだったし、ましてや愛しいむらさきと
婚約していたとされる小紅の・・・その存在自体を許してはいなかったからである。
それが、とうとう会えるのだ・・・まるで長年離れていた恋人に会えるような錯覚さえも、
この時のアイリスは持っていたのかもしれない。
意気揚々と乗り込んできたアイリスはひとりカウンターに座っている小紅をみつけ間髪入れずに一言発した。
アイリス 「はーい、あなたが小紅ね・・・私はアイリス、日本では私のむらさきがいろいろお世話になった
みたいね、まずはお礼を言っておくわ、・・・私ずっとあなたに会いたかったのよ。」
・・・ 「極東に住むこのあたしの耳にも、アイリス博士のご高名は届いておりましてよ・・・
こちらこそお会いできて光栄ですわ。」
アイリス 「はっ !?・・・あなた、小紅じゃないわね!! 」
アイリスがそう言うやいなや、カウンターに座っていたその女性はフワっと宙を舞い、
身動きすらできなかったアイリスの頭上を飛び越えて入り口付近へとその身を躍らせたのだ!
・・・まさに電光石火、一瞬の出来事だったので何が起きたか理解するのに数秒要した程だ。
そう、皆さんもとっくにおわかりだろう・・・そこに立っていたのは小紅その人ではなく、
彼女専属の隠密、ローズマリーであった。
アイリスが来日したという情報をいち早くキャッチしたローズマリーは、そのアイリスの小樽入りを確認した後、
密かに小紅を逃がし・・・こっそり入れ替わっていたのである。
ローズマリー 「・・・アイリス博士、いまの貴女からは小紅さまに対する殺意にも似た念を感じます・・・
そんな貴女に大事な小紅さまを会わせる訳には参りません。」
アイリス 「あら、はっきりと言うわね。」
凛として自分を睨みつけてくるローズマリーに対して、何故かどこ吹く風のアイリス・・・
このふたりの女同士の対決は、既に見えない火花を散らし始まっていたのだった。

こういう時でもアイリスは根っからの科学者なのだ。
冷静にデータを分析し、これからどう対処するべきかを計算していたのだった。
はたして、この冷徹なコンピューターはどういう手段に出てくるのだろうか・・・
一方、こちらも一歩も引かないローズマリーは纏っていた黒いドレスを脱ぎ捨て、自分の戦闘服でもある
忍び装束に身を包み、相手がどうでようとも即座に対応できるように静かに構えていた・・・
ローズマリー 「せっかくおいで頂いて恐縮ですが、本日のところはこのままお引取り願えませんか・・・」
アイリス 「そうね、いまあなたと刺し違えても私に得することは何もないものねぇ~」
意外と思えるほどあっさりとアイリスは相手の用件を飲んだのであった・・・
いま目の前に立ち塞がっているこのローズマリーなら、本気でそうし兼ねないとわかったからである。
アイリスの冷徹なコンピューターが弾き出した答えはこの場合、まこと正解だったと言えるだろう。
ローズマリー 「・・・わかっていただけたようで、何よりですわアイリス博士。」
アイリス 「あなたにそれほどまでに想われている小紅に、私は益々会いたくなったわね。」
あぁ言えば、こう返す・・・このアイリスという女性はかなりの負けず嫌いなのであろう・・・
渋々と承知した感じを隠すこともせず、ウインクしながら笑顔で店を後にするアイリスに対して、
流石のローズマリーでさえも、去り際チラリと垣間見せたその顔に若干であるが苦笑の跡がとってみれた。
モザイク・グラスのすぐ裏手にある噴水の前まで移動して、アイリスはまたもや得意の分析を始めた。
自分がむらさきを想うあまり、つい採った行動に不備がなかったかどうか、少し軽率ではなかったか・・・
現在、持てるだけのデータを照合し、次に起こすのに一番確率の高い方法をどれにするか考えたのだ。
アイリス 「・・・こうなったら仕方がないわ、例の最後の手段に出るしか方法が残ってないようね。
こちらとしても、あまり手荒な事はしたくはなかったのだけれども、そうも言ってられない現状のようだわ。」
いまはまだ、どこか知らない場所にいる愛しいむらさきに想いを寄せながら、ひとり公園に佇むアイリス・・・
その冷酷な瞳の向こうには、いったい何が映っているのだろうか。。。
そして彼女の言う「最後の手段」とは?・・・またしても謎が謎を呼ぶストーリー展開に読者はいつまで黙って、
ついてきてくれるのだろうか~!! ←最初から誰もきてないってば ^^;
ナレーション 「・・・はい、またいつもの如くこんな感じでこのお話も~おしまいの時間とあいなりました w
前回の番外編と違って、今回は本編ストーリーとして銘打っても問題なかったのですけどね~っ
今回、小紅の懐刀・・・ローズマリーの活躍をみてもらった訳ですが~本来、主人公であるくれないが、
他所で翻弄されていた同時刻と言うこともあって、あえて番外編であるとしました (謎) ←意味不明っす
単に、この番外編って言葉の響きが気に入ったからじゃなくて~たぶん、きっと・・・そうじゃないと思いたい。
そこで、この勢いのあるうちに(←ない!)・・・次回もまたまた、番外編になることが決定致しました ♪
これまでと違って多分にお遊び的な要素を含む内容にしようと思ってま~す^^; ←どう違ってるんだよ!
次回は本編に全く関係なくて、え~っと言うなればなんか『一回休み』の回みたいなぁ~。。。
・・・そんな感じですかねぇ w (謎)」 ←もういい好きにしろ ^^;;
2008年07月30日
番外編:・・・プライベート・タイム (謎)
いつも応援してくれてありがとな w ・・・今回の番外編:第三弾はリクエストも多かった
「俺たちが撮影のない時に何してるか?」・・・ってのを特別に公開することにしよう。
それぞれが本編の役柄と違って、多分に「謎」な感じの写真もあるが、これらはあくまでも
プライベートだ・・・ってことで了承してくれよな ^^;
それでは早速、まずは俺のこの1枚から紹介するぞ・・・♪

「黄昏 ~SUNSET SKY~」 くれない
これは自分の出番が終わり、今日の演技はどうだったか等と考えながら美しい夕陽を背に
・・・佇んでいる俺のショットだな。
現場のスタッフさんがこっそり撮ってくれてたんだけど~わかってたらもうちょっと、
笑顔のひとつでも見せてるのになぁ~って・・・素の自分が照れくさい1枚だ ^^;;
続いて・・・本編ではきっとありえないカップルによる1枚を w

「マーメイド ~お魚になった、ふ・た・り~」 アイリス&ちょび
なんとこれは二人で沖縄の海に遊びに行った時の写真らしいぞ・・・
ちゃっかり人魚のコスチュームを自前で準備してるところが、
このふたりらしいと言えば、ふたりらしいんだけどもな ♪
何かと気が合うみたいで・・・怒らせると怖~い二人だな (謎)
さらに続いての1枚は・・・今回一番、意味不明のショットなんだけども。。。

「ウルトラの世界 ~セブン v.s. 宇宙人連合軍~」 くれない v.s. アイリス&むらさき&小紅
せっかくだからって事で(←何がどうせっかくなんだか !?)、スタッフさんが用意してくれたこれらの衣装に
着替え撮影されたこの1枚、特に本編にはまったく関係ない格好で、何の番宣なんだか謎だけど・・・
特撮好きの俺としては、けっこう嬉しくてノリノリで参加したのを覚えているぞ www
それにしてもあっちの宇宙人チームは、三角関係で連合どころではないだろう。。。
とつい本編の設定を考えてしまう俺がいる ♪
(ある意味では「人物相関図」になってなくもない奇跡の1枚だよなぁ~)
そして、出番待ちの2人を隠し撮り?したこちらも貴重な1枚だ。

「休憩タイム ~それぞれの過ごし方~」 ちょび&小紅
俺たちの仕事には撮影の都合上、どうしても出番待ちの時間も多い訳だが、
こうしたところにもやはり個性ってのは現れてしまうもので・・・
何気ない会話の中に、小紅の性格がよく出ている1枚だよなぁ~うんうん (謎)
そしてそして、これまた貴重なツーショット写真をお見せしよう w

「くまぷーハント ~くまぷーをさがせ! 2~」 アイリス&小鳥
うちのメンバーもかなりハマっている超有名な「くまぷー」集めなんだけど。。。
これは、くまぷーハントに来ていた小鳥さんと、アイリスが偶然に出会った時の1枚らしい ♪
その日のハントも終えた後、二人は時の移るのも忘れてくまぷーについて熱く熱く・・・
語っていた時の写真を後日、特別に加工したものがこれなんだ ^^;
(余談になるが、この2人を含め・・・うちのメンバーたちも見事コンプできたそうだぞ www )
最後にこれは俺、くれないのお宝秘蔵ショットになるのだが・・・ (謎)

「聖地にて ~くまぷー様と一緒に~」 くれない&くまぷー様&くまぷーたち
これこそが真の意味で、俺のプライベート・ショットな訳なのであ~る。
極短期間のみ、くまぷーたちが聖地のくまぷー様の元に集合した時の超貴重な記念の1枚だ。
G.W.のくまぷーハントから参加した俺はここに写ってるくまぷーたちの半分しか所持してなく、
嬉しくもあり、また悲しくもある思い出の1枚となっている・・・ (謎)
「うちのをわけてあげてもいいよ」という奇特な方がいれば、是非ともご一報いただきたい!! !
・・・とつい興奮してしまったが、本編にもひょっこりとくまぷーグッズが映ってたりするので、
それをみつけるのもまた楽しいかもしれないな ♪
以上で、今回の特別番外編は終わりにする事にしよう・・・。
(みんなのリクエスト如何では続編もありうるので、ヨロシクな w )
次回からこそは本編である「魔王編」に戻り、クライマックスに向けて怒涛のストーりー展開を
繰り広げていく予定だ・・・楽しみに待っててくれ! ←まだ予定と言い張るんかい?!
・・・ってことで今回もあっという間に、お別れの時間になったが。。。
次回また本編にて、お会いしよう!
ナレーション 「・・・って、ひとり盛り上がって大満足な我らがくれないくん、本編でもこれくらい
出番が多いといいんだけどね~ (謎)」 ←満足なまま終わらせてやれよ!
「俺たちが撮影のない時に何してるか?」・・・ってのを特別に公開することにしよう。
それぞれが本編の役柄と違って、多分に「謎」な感じの写真もあるが、これらはあくまでも
プライベートだ・・・ってことで了承してくれよな ^^;
それでは早速、まずは俺のこの1枚から紹介するぞ・・・♪
「黄昏 ~SUNSET SKY~」 くれない
これは自分の出番が終わり、今日の演技はどうだったか等と考えながら美しい夕陽を背に
・・・佇んでいる俺のショットだな。
現場のスタッフさんがこっそり撮ってくれてたんだけど~わかってたらもうちょっと、
笑顔のひとつでも見せてるのになぁ~って・・・素の自分が照れくさい1枚だ ^^;;
続いて・・・本編ではきっとありえないカップルによる1枚を w
「マーメイド ~お魚になった、ふ・た・り~」 アイリス&ちょび
なんとこれは二人で沖縄の海に遊びに行った時の写真らしいぞ・・・
ちゃっかり人魚のコスチュームを自前で準備してるところが、
このふたりらしいと言えば、ふたりらしいんだけどもな ♪
何かと気が合うみたいで・・・怒らせると怖~い二人だな (謎)
さらに続いての1枚は・・・今回一番、意味不明のショットなんだけども。。。

「ウルトラの世界 ~セブン v.s. 宇宙人連合軍~」 くれない v.s. アイリス&むらさき&小紅
せっかくだからって事で(←何がどうせっかくなんだか !?)、スタッフさんが用意してくれたこれらの衣装に
着替え撮影されたこの1枚、特に本編にはまったく関係ない格好で、何の番宣なんだか謎だけど・・・
特撮好きの俺としては、けっこう嬉しくてノリノリで参加したのを覚えているぞ www
それにしてもあっちの宇宙人チームは、三角関係で連合どころではないだろう。。。
とつい本編の設定を考えてしまう俺がいる ♪
(ある意味では「人物相関図」になってなくもない奇跡の1枚だよなぁ~)
そして、出番待ちの2人を隠し撮り?したこちらも貴重な1枚だ。

「休憩タイム ~それぞれの過ごし方~」 ちょび&小紅
俺たちの仕事には撮影の都合上、どうしても出番待ちの時間も多い訳だが、
こうしたところにもやはり個性ってのは現れてしまうもので・・・
何気ない会話の中に、小紅の性格がよく出ている1枚だよなぁ~うんうん (謎)
そしてそして、これまた貴重なツーショット写真をお見せしよう w

「くまぷーハント ~くまぷーをさがせ! 2~」 アイリス&小鳥
うちのメンバーもかなりハマっている超有名な「くまぷー」集めなんだけど。。。
これは、くまぷーハントに来ていた小鳥さんと、アイリスが偶然に出会った時の1枚らしい ♪
その日のハントも終えた後、二人は時の移るのも忘れてくまぷーについて熱く熱く・・・
語っていた時の写真を後日、特別に加工したものがこれなんだ ^^;
(余談になるが、この2人を含め・・・うちのメンバーたちも見事コンプできたそうだぞ www )
最後にこれは俺、くれないのお宝秘蔵ショットになるのだが・・・ (謎)
「聖地にて ~くまぷー様と一緒に~」 くれない&くまぷー様&くまぷーたち
これこそが真の意味で、俺のプライベート・ショットな訳なのであ~る。
極短期間のみ、くまぷーたちが聖地のくまぷー様の元に集合した時の超貴重な記念の1枚だ。
G.W.のくまぷーハントから参加した俺はここに写ってるくまぷーたちの半分しか所持してなく、
嬉しくもあり、また悲しくもある思い出の1枚となっている・・・ (謎)
「うちのをわけてあげてもいいよ」という奇特な方がいれば、是非ともご一報いただきたい!! !
・・・とつい興奮してしまったが、本編にもひょっこりとくまぷーグッズが映ってたりするので、
それをみつけるのもまた楽しいかもしれないな ♪
以上で、今回の特別番外編は終わりにする事にしよう・・・。
(みんなのリクエスト如何では続編もありうるので、ヨロシクな w )
次回からこそは本編である「魔王編」に戻り、クライマックスに向けて怒涛のストーりー展開を
繰り広げていく予定だ・・・楽しみに待っててくれ! ←まだ予定と言い張るんかい?!
・・・ってことで今回もあっという間に、お別れの時間になったが。。。
次回また本編にて、お会いしよう!
ナレーション 「・・・って、ひとり盛り上がって大満足な我らがくれないくん、本編でもこれくらい
出番が多いといいんだけどね~ (謎)」 ←満足なまま終わらせてやれよ!
2008年07月30日
番外編:・・・般若王子、再び !?
ふふふ・・・ようしばらく振りだな、覚えていてくれるだろうか。。。俺は人呼んで「般若王子」だ!
衝撃のデビューからはや2ヶ月あまり、インドの山奥でんでんカタツムリで修行した俺が、
・・・見事にパワーアップして帰ってきたぞ。
まず手始めの仕事として今回は、このブログを乗っ取ってみた・・・ (謎)
あまり時間もないんで手短に話すから、よく聞いておいて欲しい。

いきなりの事で申し訳ないので、特別にクイズに答えれば次回にはちゃんと返してやろうと思ってる。
そうさ俺はとっても良心的なんだ・・・ (謎)
それでは下の写真のじっくり見てくれ・・・このブログに登場しているキャラクターの誰かの
若かりし頃の青春の1枚だ。

それでは問題・・・、この「ヤンキー座り」している写真の人物はいったい誰でしょうか?
答えがわかった人は直接、俺か・・・または、このブログにコメントしてくれ。。。
正解者がひとりでもいれば、このブログは次回から「魔王編」が再開されるし・・・
万が一正解者が誰もいない場合は、次回から「般若王子 対 天狗大王」が始まるぞ!
正解者及び、楽しいコメントを寄せてくれた人にはもれなく、素敵なくまぷー詰め合わせSETを
プレゼントするつもりだ、どしどし応募してくれ給え ♪
・・・次回もまた会える事を期待しつつ、般若王子は闇に還って行くのであったとさ~ (謎)
衝撃のデビューからはや2ヶ月あまり、インドの山奥でんでんカタツムリで修行した俺が、
・・・見事にパワーアップして帰ってきたぞ。
まず手始めの仕事として今回は、このブログを乗っ取ってみた・・・ (謎)
あまり時間もないんで手短に話すから、よく聞いておいて欲しい。

いきなりの事で申し訳ないので、特別にクイズに答えれば次回にはちゃんと返してやろうと思ってる。
そうさ俺はとっても良心的なんだ・・・ (謎)
それでは下の写真のじっくり見てくれ・・・このブログに登場しているキャラクターの誰かの
若かりし頃の青春の1枚だ。

それでは問題・・・、この「ヤンキー座り」している写真の人物はいったい誰でしょうか?
答えがわかった人は直接、俺か・・・または、このブログにコメントしてくれ。。。
正解者がひとりでもいれば、このブログは次回から「魔王編」が再開されるし・・・
万が一正解者が誰もいない場合は、次回から「般若王子 対 天狗大王」が始まるぞ!
正解者及び、楽しいコメントを寄せてくれた人にはもれなく、素敵なくまぷー詰め合わせSETを
プレゼントするつもりだ、どしどし応募してくれ給え ♪
・・・次回もまた会える事を期待しつつ、般若王子は闇に還って行くのであったとさ~ (謎)
2008年08月08日
アイリスの罠 -魔王の影-
いよ~っ、なんか随分久しぶりの本編だな・・・元気にしてたか、みんな w
では早速で申し訳ないが、ずっと放置だった本題に入る事にさせてもらうぞ ^^;
最近、俺たちの周りで次々に起こる怪事件の数々・・・
これらはどうも背後につながりがあるとみて間違いないだろうな。
それもこれも、あの魔王の野郎が出没するようになってから起きた事件ばかりだしな。
この時期、再度来日したアイリスも、きっとあの野郎に呼び寄せられて来たに決まっている!
実は、俺もアイリスに関しては面識がある・・・今を遡ること2年ほど前になるが。。。
その頃、俺は相棒のチョビ太郎♂とまだ出会ったばかりだったが、すぐに意気投合しコンビを組んで、
表向きは「流し屋」、裏稼業として「闇ガード」って危険な商売を始めて間もない時だったんだ・・・
(・・・裏稼業っていうのは「口説き屋」だったんじゃないのか?って話はいまは置いといてくれ ^^;)
俺たちは売り出すのに躍起になってたのもあって、かなり危ない橋を渡ったりもしていたんだ。

その当時にだが何らかの研究をしていたむらさき(いまの魔王)が突然、消息不明になったと知らせを受け、
弟である俺の元にも幾人もの人が訪れ、「何か聞いてはいないか?」・・・とか聞き込みされたんだ。
(・・・でも俺にしても何年もヤツに会っていなかったし、当然何の連絡も受けてなかった状況だった。)
そのうちの一人がわざわざ北欧から遥々尋ねて来たという若き天才科学書、アイリスだったんだよ。
その時の姿は、まっすぐ純粋なイメージで、今回のように邪悪な感じはまだなかったかな・・・
ただ当時も思い込みは相当激しかったらしく・・・
アイリス 「私は、むらさきとは特別な絆で結ばれている関係なの。」
と言って、自分にだけは何か伝言があるはずだと引き下がらなかった事や。。。

アイリス 「くれないは、私にとっても弟なのだから、遠慮せずに何でも相談して甘えていいのよ。」
という頓珍漢な事を言われ、酷く驚いたこともあったのを覚えているな。
(あとから知ったのだが、アイリスと俺は同じ年に生まれた同級生であるという事だ・・・)
・・・でまぁ、そんな昔話はこれくらいにしておくことにして。。。
ついこの間、俺たちが不在の時に、ローズマリーが気転をきかしアイリスを追っ払ったのは、
みんなもまだ記憶に新しいよな・・・
そこで俺たちは、魔王やアイリスに対していろいろな対策を練り、それらに対処するべく様々な
計画の下、実行に移していたのだがその最中、不意をつかれ、またしてもちょびママさんが誘拐されて
しまうという大失態を犯してしまったんだ・・・。
情けないことにその時、一緒にその現場にいた俺は、右足首を骨折するというオマケもつけてだ !?
・・・己の不甲斐なさに激しく憤りを感じていたんだが。。。
しかし、事態はそれだけじゃすまなかったんだ・・・
俺が治療を受けている隙を突いて、アイリスから小紅に直接連絡があったらしく・・・
「ちょびママさんの命を助けたければ一人で指定されたポイントに来るように。」
と言われ、命をかけて引き止めようとするローズマリーにも絶対ついて来ないように固く約束をさせ、
単身、強引にアイリスのところへ向ったという事らしい・・・
事態を重く見た俺たちは、小紅の幼馴染でもある・・・小鳥さんと接触をはかり、小鳥さんの私設SP、
及び、チョビ太郎♂に警護を頼んで、あえて人目のある夏祭りの会場に来てもらう事にした。

この会場には、事が事なので・・・普段なら封印の場所からほとんど離れる事のない助手の
マリエくんにもローズマリーにガードしてもらい急遽来てもらったんだ。
マリエ 「そんで小紅ちゃんが向った先は、どっかわからん・・・って訳け」
くれない 「あぁ、小紅もあの通り・・・こうと決めたら、一筋縄ではいかないとこがあるからな、
ローズマリーにさえ何も告げずにひとりで出向いたみたいだよ。」
小鳥 「小紅ちゃんの事だから、何か考えがあってしたのだと思うけど・・・
やっぱり心配だわ。。。相手があのアイリス女史なのだもの・・・」
マリエ 「・・・くれないさん、いざと言う事態になったら、あたしらも最後の手段に出んと
あかんと思うわ・・・その覚悟はしといてや。」
くれない 「・・・最後の手段って、どうするつもりなんだマリエくん?」
マリエ 「・・・いまはまだ言われへんけど、ただその心構えだけはしとって欲しいんよ・・・
じゃ、あたしはいろいろ準備もあるんでお先に失礼させてもらうわ。」
短くそう言うとマリエくんは、きびすを返して・・・ローズマリーと共に急ぎその場を去っていき、
あっという間に、2つの影は太鼓の響きわたる夏祭り会場から見えなくなってしまった・・・。

小鳥 「いま、わたしの方も秘密機関に命じて、必死に小紅ちゃんの行方を捜させているけど、
あまりにも情報が乏しくて難航しているの・・・」
くれない 「そうですか・・・すいません、ご迷惑かけてしまって。。。」
小鳥 「いいえ、これはわたしの問題でもあるので、どうぞお気になさらないで、
くれないさんもお怪我されてるのだから大事にしていて欲しいのだけど・・・
本当に、小紅ちゃんの事が心配で心配で・・・わたしも、もうどうしていいのか。。。」
その大きな瞳に大粒の涙を浮かべてはいたが、小鳥さんはそれでも健気に泣くまいと頑張っていた・・・
くれない 「・・・ちくしょう!」
・・・言葉にならない怒りを、吐き捨てる事しかできないこの俺自身がとても歯痒かった。
そんな時、ローズマリーから緊急連絡があり・・・誘拐されていたちょびさんがどうやらモザイク・グラス
遥か上空に設置されている、スカイの花畑に戻っているようだと報告を受けたんだ。
小鳥さんの警護を再びチョビ太郎♂たちに頼み、痛む足を堪え急ぎ足で俺はモザイク・グラスへと向った。

たしかに、ちょびさんはスカイの花畑に帰ってはいた・・・
しかし、謎の球体に閉じ込められており・・・そこから救出することができない状態のまま戻されたんだ!
小紅がその身を挺して、助け出したというのに、なんという事だろうか・・・
すまなそうに謝るちょびママさんだが、俺もその場にいて・・・誘拐を未然に防げなかったのだ。
謝らないといけないのは俺の方である・・・
ちょび 「あたしの代わりに、小紅が捕まってしまったわ・・・どうしたらいいのか、でも何もできなくて。」
くれない 「・・・いやこっちこそ、何の役にも立てずに申し訳ない。(・・・小紅よ無事でいてくれ!)」
・・・こんなんでは、とてもまともに帰ってこれたとは言えない。
この状況のままでは、ちょびさんの命運もまだ相手側に掌握されているようなものなのだ!

・・・が、しかし、いまの段階でこちらには皆目打つ手がないのだ。
けれども、ぐずぐずしている時間はない!・・・ちょびさんと小紅の命の保障はまだどこにもないのだから!!
まさに一刻の猶予もないこの状況で、さっきマリエくんが言っていたあの言葉がふと頭をよぎった・・・
「あたしらも最後の手段に出んとあかんと思うわ・・・」
最後の手段とは、いったいどういう事なのか・・・いまの俺にはわからない、でもそうする事でこの事態が
少しでもよくなるのだとしたら・・・俺はそれに賭けてみようと思う。
くれない 「・・・待っていろ!アイリス・・・そして、魔王よ!! 」
・・・つづく。
ナレーション 「はい、今回もこんな感じでお送りしましたが~なんとか怒涛のクライマックスに向けて、
話が展開できてるようで一安心です ^^; ←って、ほんまかい!
さて、ちょびママさんはこの先どうなるのか・・・?
・・・小紅の安否はいったい大丈夫なのか?
果たして、マリエくんの言う最後の手段とは・・・!?
・・・どうやら彼女が護っている封印に関係しているという事だけは、わかっているのですが、
それがどう関わってくるのかというのは次回以降、徐々に明らかになっていくようです。。。 (謎)
そういえば、あのアイリスもこないだ最後の手段って言ってたんじゃなかったかな・・・?
う~ん、そうそう使うような言葉でもないと思いますが・・・それも次回以降わかるのかもしれませんね w
ではでは、でっきるだけ早く次回をご覧いただけるように、せっついておきますので~
どなた様も楽しみにお待ち下さいね~ ♪」 ←・・・と、とにかく、書いてくれ ^^;
P.S.:・・・しかーし、あのノン気な作者はと言えば、すでに「魔王編」のあとに書く予定の~
【外伝】とか【番外編】の構想を考えて、ニヤニヤしているらしいぞ・・・気をつけろ! (謎)
では早速で申し訳ないが、ずっと放置だった本題に入る事にさせてもらうぞ ^^;
最近、俺たちの周りで次々に起こる怪事件の数々・・・
これらはどうも背後につながりがあるとみて間違いないだろうな。
それもこれも、あの魔王の野郎が出没するようになってから起きた事件ばかりだしな。
この時期、再度来日したアイリスも、きっとあの野郎に呼び寄せられて来たに決まっている!
実は、俺もアイリスに関しては面識がある・・・今を遡ること2年ほど前になるが。。。
その頃、俺は相棒のチョビ太郎♂とまだ出会ったばかりだったが、すぐに意気投合しコンビを組んで、
表向きは「流し屋」、裏稼業として「闇ガード」って危険な商売を始めて間もない時だったんだ・・・
(・・・裏稼業っていうのは「口説き屋」だったんじゃないのか?って話はいまは置いといてくれ ^^;)
俺たちは売り出すのに躍起になってたのもあって、かなり危ない橋を渡ったりもしていたんだ。

その当時にだが何らかの研究をしていたむらさき(いまの魔王)が突然、消息不明になったと知らせを受け、
弟である俺の元にも幾人もの人が訪れ、「何か聞いてはいないか?」・・・とか聞き込みされたんだ。
(・・・でも俺にしても何年もヤツに会っていなかったし、当然何の連絡も受けてなかった状況だった。)
そのうちの一人がわざわざ北欧から遥々尋ねて来たという若き天才科学書、アイリスだったんだよ。
その時の姿は、まっすぐ純粋なイメージで、今回のように邪悪な感じはまだなかったかな・・・
ただ当時も思い込みは相当激しかったらしく・・・
アイリス 「私は、むらさきとは特別な絆で結ばれている関係なの。」
と言って、自分にだけは何か伝言があるはずだと引き下がらなかった事や。。。
アイリス 「くれないは、私にとっても弟なのだから、遠慮せずに何でも相談して甘えていいのよ。」
という頓珍漢な事を言われ、酷く驚いたこともあったのを覚えているな。
(あとから知ったのだが、アイリスと俺は同じ年に生まれた同級生であるという事だ・・・)
・・・でまぁ、そんな昔話はこれくらいにしておくことにして。。。
ついこの間、俺たちが不在の時に、ローズマリーが気転をきかしアイリスを追っ払ったのは、
みんなもまだ記憶に新しいよな・・・
そこで俺たちは、魔王やアイリスに対していろいろな対策を練り、それらに対処するべく様々な
計画の下、実行に移していたのだがその最中、不意をつかれ、またしてもちょびママさんが誘拐されて
しまうという大失態を犯してしまったんだ・・・。
情けないことにその時、一緒にその現場にいた俺は、右足首を骨折するというオマケもつけてだ !?
・・・己の不甲斐なさに激しく憤りを感じていたんだが。。。
しかし、事態はそれだけじゃすまなかったんだ・・・
俺が治療を受けている隙を突いて、アイリスから小紅に直接連絡があったらしく・・・
「ちょびママさんの命を助けたければ一人で指定されたポイントに来るように。」
と言われ、命をかけて引き止めようとするローズマリーにも絶対ついて来ないように固く約束をさせ、
単身、強引にアイリスのところへ向ったという事らしい・・・
事態を重く見た俺たちは、小紅の幼馴染でもある・・・小鳥さんと接触をはかり、小鳥さんの私設SP、
及び、チョビ太郎♂に警護を頼んで、あえて人目のある夏祭りの会場に来てもらう事にした。
この会場には、事が事なので・・・普段なら封印の場所からほとんど離れる事のない助手の
マリエくんにもローズマリーにガードしてもらい急遽来てもらったんだ。
マリエ 「そんで小紅ちゃんが向った先は、どっかわからん・・・って訳け」
くれない 「あぁ、小紅もあの通り・・・こうと決めたら、一筋縄ではいかないとこがあるからな、
ローズマリーにさえ何も告げずにひとりで出向いたみたいだよ。」
小鳥 「小紅ちゃんの事だから、何か考えがあってしたのだと思うけど・・・
やっぱり心配だわ。。。相手があのアイリス女史なのだもの・・・」
マリエ 「・・・くれないさん、いざと言う事態になったら、あたしらも最後の手段に出んと
あかんと思うわ・・・その覚悟はしといてや。」
くれない 「・・・最後の手段って、どうするつもりなんだマリエくん?」
マリエ 「・・・いまはまだ言われへんけど、ただその心構えだけはしとって欲しいんよ・・・
じゃ、あたしはいろいろ準備もあるんでお先に失礼させてもらうわ。」
短くそう言うとマリエくんは、きびすを返して・・・ローズマリーと共に急ぎその場を去っていき、
あっという間に、2つの影は太鼓の響きわたる夏祭り会場から見えなくなってしまった・・・。
小鳥 「いま、わたしの方も秘密機関に命じて、必死に小紅ちゃんの行方を捜させているけど、
あまりにも情報が乏しくて難航しているの・・・」
くれない 「そうですか・・・すいません、ご迷惑かけてしまって。。。」
小鳥 「いいえ、これはわたしの問題でもあるので、どうぞお気になさらないで、
くれないさんもお怪我されてるのだから大事にしていて欲しいのだけど・・・
本当に、小紅ちゃんの事が心配で心配で・・・わたしも、もうどうしていいのか。。。」
その大きな瞳に大粒の涙を浮かべてはいたが、小鳥さんはそれでも健気に泣くまいと頑張っていた・・・
くれない 「・・・ちくしょう!」
・・・言葉にならない怒りを、吐き捨てる事しかできないこの俺自身がとても歯痒かった。
そんな時、ローズマリーから緊急連絡があり・・・誘拐されていたちょびさんがどうやらモザイク・グラス
遥か上空に設置されている、スカイの花畑に戻っているようだと報告を受けたんだ。
小鳥さんの警護を再びチョビ太郎♂たちに頼み、痛む足を堪え急ぎ足で俺はモザイク・グラスへと向った。

たしかに、ちょびさんはスカイの花畑に帰ってはいた・・・
しかし、謎の球体に閉じ込められており・・・そこから救出することができない状態のまま戻されたんだ!
小紅がその身を挺して、助け出したというのに、なんという事だろうか・・・
すまなそうに謝るちょびママさんだが、俺もその場にいて・・・誘拐を未然に防げなかったのだ。
謝らないといけないのは俺の方である・・・
ちょび 「あたしの代わりに、小紅が捕まってしまったわ・・・どうしたらいいのか、でも何もできなくて。」
くれない 「・・・いやこっちこそ、何の役にも立てずに申し訳ない。(・・・小紅よ無事でいてくれ!)」
・・・こんなんでは、とてもまともに帰ってこれたとは言えない。
この状況のままでは、ちょびさんの命運もまだ相手側に掌握されているようなものなのだ!

・・・が、しかし、いまの段階でこちらには皆目打つ手がないのだ。
けれども、ぐずぐずしている時間はない!・・・ちょびさんと小紅の命の保障はまだどこにもないのだから!!
まさに一刻の猶予もないこの状況で、さっきマリエくんが言っていたあの言葉がふと頭をよぎった・・・
「あたしらも最後の手段に出んとあかんと思うわ・・・」
最後の手段とは、いったいどういう事なのか・・・いまの俺にはわからない、でもそうする事でこの事態が
少しでもよくなるのだとしたら・・・俺はそれに賭けてみようと思う。
くれない 「・・・待っていろ!アイリス・・・そして、魔王よ!! 」
・・・つづく。
ナレーション 「はい、今回もこんな感じでお送りしましたが~なんとか怒涛のクライマックスに向けて、
話が展開できてるようで一安心です ^^; ←って、ほんまかい!
さて、ちょびママさんはこの先どうなるのか・・・?
・・・小紅の安否はいったい大丈夫なのか?
果たして、マリエくんの言う最後の手段とは・・・!?
・・・どうやら彼女が護っている封印に関係しているという事だけは、わかっているのですが、
それがどう関わってくるのかというのは次回以降、徐々に明らかになっていくようです。。。 (謎)
そういえば、あのアイリスもこないだ最後の手段って言ってたんじゃなかったかな・・・?
う~ん、そうそう使うような言葉でもないと思いますが・・・それも次回以降わかるのかもしれませんね w
ではでは、でっきるだけ早く次回をご覧いただけるように、せっついておきますので~
どなた様も楽しみにお待ち下さいね~ ♪」 ←・・・と、とにかく、書いてくれ ^^;
P.S.:・・・しかーし、あのノン気な作者はと言えば、すでに「魔王編」のあとに書く予定の~
【外伝】とか【番外編】の構想を考えて、ニヤニヤしているらしいぞ・・・気をつけろ! (謎)
2008年08月10日
闇の黙示録 -魔王の影-
・・・あの時の私は、これから始まろうとしている恐ろしい出来事について、まだ何も知る由がなかった。
いまから2年以上の前の話になる・・・
はっきりと場所を明かすことはできないが、とある聖地において、幾重にも厳重な封印を施された、
ひとつの棺(ひつぎ)を発掘した我々の研究チームは、その歓喜に包まれていた。
・・・みな興奮を隠し切れないでいたのも無理はなかっただろう。
なぜなら、複雑に暗号化された伝承を根気よく紐解く作業は数年にも及び、行く度も失敗を繰り返し、
何度もくじけそうになりながら、やっとの思いで辿り着いた結果なのだったから・・・

すぐさま慎重に研究室へと運び込まれた棺だったが、その夜にすでに邪悪な変貌をとげようとしていた。
当直であった私はその変化に気づき、夜が明けないうちに誰にも何も言わないまま、件の棺と共に、
その身を隠すように消息を絶った・・・そう小紅にさえも行方を告げずにだ。。。
その封印をされた棺は聖地から動かしてはいけなかったのだ・・・
あの場所から動かすことにより自動的にスイッチが解除されるように予め仕組まれていたのだった!
棺に閉じ込められていた邪悪な魔族は、すでに私の身体を蝕み、私は私であって半分私ではない・・・
という状況に陥ってしまった。
かろうじてまだ少しだけ残っていた意識でなんとか堪え、最後の気力を振り絞り・・・
己自身に封印を施して、誰にも発見されないような深い海の底でひとり眠りについたのだった。。。

あとに残され、置き去りになった形の研究チームのメンバーの事も気にかかったが、何よりも、
小紅に真実を告げれないままになっていた事が一番の心残りではあった。
・・・それから長く苦しい2年の歳月が流れていくわけだが。。。
少しづつではあるが、私は強大な魔族の呪縛を退け、己の精神力でそれをコントロールできるよう
にまでなっていった・・・それでも、かもすると相手に我が意識を支配されて思わぬ行動に出てしまう
という事もなくなった訳ではなかったが・・・
そうして私は時機を見て、闇の貴公子を名乗り・・・魔王として世間にその姿を晒すようになったのだ。
この2年もの間、世界各地において・・・いくつもの封印が発掘され開封されると、思いもよらない
不可解な怪事件が勃発していたりした。
しかし、その程度の事ではまだ序の口に過ぎなかった・・・
我々、人類が絶対に開けてはならないパンドラの箱が、永き封印から放たれ、もうまもなく開封され
ようとしている・・・そう、あのアイリス自身の手によってだ・・・

私が姿を消して以来、再びこの地に足を踏み込み訪れることになるとは、なんとも皮肉なことだ・・・
この地に封印されていた棺は、我々が発掘したあのひとつだけではなかったのだ。
私の手に入れた封印は、さらに凶悪な封印を隠蔽するためのカムフラージュに過ぎず、
違う意味でも二重三重の罠が仕掛けられていたのだった・・・
その事を、もうひとつの封印が作り出すこの強大で凄まじい結界が図らずも物語っているのだ。
おそらく、いまの私の全ての能力を駆使しても・・・到底、太刀打ちできない事は明白である。
・・・しかし、みすみすアイリスの凶行を見過ごす訳にはいかない。
なにより、あの封印を解く為に小紅を生贄とし、それを憑代(よりしろ)に開封するはずなのだから・・・
アイリスのような一途な天才科学者の、ただ真実を知りたいという狂気じみた欲求の前には、
およそ人道的なものなど、あってないに等しい事象なのだ。

私には悠長に構えてる時間などない、こうしてる間にもアイリスの手によって闇の黙示録のページが、
いまや遅しと開け放たれようとしている・・・
心はもう決めた・・・自らが持てるだけの力を全て解き放ち・・・静かに、だが力強く舞い上がろう。
小紅が捕らえられている聖地へ・・・
いや、アイリスが待ち構えている聖地へと・・・漆黒の翼を広げ、その身を滑らせるように飛翔させた。。。
・・・つづく。
ナレーション 「今回は闇の貴公子・魔王こと、むらさきによる一人称というパターンでお送りしました。
むらさきの口からついに語られた、いままで隠されていた新たなる証言をどう捉えるかで、
これまでみてきた話の読み方もガラリと180度変わってくる事でしょうし、結果今回の事によって、
ここから先のストーリーを大きく左右していく、幾つもの大事なポイントが見えてきました。
てんでバラバラであったピースの欠片がパチっと埋まり、ひとつの大きな流れへと繋がりだしたようです。
はたして、むらさきは見事小紅を救い出し、アイリスの凶行をブチ破ることができるのでしょうか・・・
それともアイリスが封印を解き、世界は破滅への輪舞曲(ロンド)を踊りだす事になるのだろうか。
おっと・・・忘れていてはいけません、この物語の主人公くれないが、きっとなんとかしてくれるに違いない
と思います。。。うん、たぶんなんとかしてくれるんじゃないかなぁ~って ^^;
それでは、皆様あともう少しだけ辛抱して、おつきあいしてくださいね w」 ←とっくに限界は超えてるわ!
※え~と、今回はですね・・・いつもにも増して文章がまとまらず、さらに難解で残念な仕上がりになって
おります♪・・・折を見まして、チョコチョコとぷち修正していきますんで、ご了承くださいませ。(謎)
(これまでにも、こっそりマイナーな修正を繰り返しておりますが・・・読み返してみると、「おい!そこ弄ると
意味が全く変わってくるだろ!! 」 ・・・ってな発見もあるかもですよ ^^;) ←それじゃダメじゃん !?
いまから2年以上の前の話になる・・・
はっきりと場所を明かすことはできないが、とある聖地において、幾重にも厳重な封印を施された、
ひとつの棺(ひつぎ)を発掘した我々の研究チームは、その歓喜に包まれていた。
・・・みな興奮を隠し切れないでいたのも無理はなかっただろう。
なぜなら、複雑に暗号化された伝承を根気よく紐解く作業は数年にも及び、行く度も失敗を繰り返し、
何度もくじけそうになりながら、やっとの思いで辿り着いた結果なのだったから・・・
すぐさま慎重に研究室へと運び込まれた棺だったが、その夜にすでに邪悪な変貌をとげようとしていた。
当直であった私はその変化に気づき、夜が明けないうちに誰にも何も言わないまま、件の棺と共に、
その身を隠すように消息を絶った・・・そう小紅にさえも行方を告げずにだ。。。
その封印をされた棺は聖地から動かしてはいけなかったのだ・・・
あの場所から動かすことにより自動的にスイッチが解除されるように予め仕組まれていたのだった!
棺に閉じ込められていた邪悪な魔族は、すでに私の身体を蝕み、私は私であって半分私ではない・・・
という状況に陥ってしまった。
かろうじてまだ少しだけ残っていた意識でなんとか堪え、最後の気力を振り絞り・・・
己自身に封印を施して、誰にも発見されないような深い海の底でひとり眠りについたのだった。。。
あとに残され、置き去りになった形の研究チームのメンバーの事も気にかかったが、何よりも、
小紅に真実を告げれないままになっていた事が一番の心残りではあった。
・・・それから長く苦しい2年の歳月が流れていくわけだが。。。
少しづつではあるが、私は強大な魔族の呪縛を退け、己の精神力でそれをコントロールできるよう
にまでなっていった・・・それでも、かもすると相手に我が意識を支配されて思わぬ行動に出てしまう
という事もなくなった訳ではなかったが・・・
そうして私は時機を見て、闇の貴公子を名乗り・・・魔王として世間にその姿を晒すようになったのだ。
この2年もの間、世界各地において・・・いくつもの封印が発掘され開封されると、思いもよらない
不可解な怪事件が勃発していたりした。
しかし、その程度の事ではまだ序の口に過ぎなかった・・・
我々、人類が絶対に開けてはならないパンドラの箱が、永き封印から放たれ、もうまもなく開封され
ようとしている・・・そう、あのアイリス自身の手によってだ・・・
私が姿を消して以来、再びこの地に足を踏み込み訪れることになるとは、なんとも皮肉なことだ・・・
この地に封印されていた棺は、我々が発掘したあのひとつだけではなかったのだ。
私の手に入れた封印は、さらに凶悪な封印を隠蔽するためのカムフラージュに過ぎず、
違う意味でも二重三重の罠が仕掛けられていたのだった・・・
その事を、もうひとつの封印が作り出すこの強大で凄まじい結界が図らずも物語っているのだ。
おそらく、いまの私の全ての能力を駆使しても・・・到底、太刀打ちできない事は明白である。
・・・しかし、みすみすアイリスの凶行を見過ごす訳にはいかない。
なにより、あの封印を解く為に小紅を生贄とし、それを憑代(よりしろ)に開封するはずなのだから・・・
アイリスのような一途な天才科学者の、ただ真実を知りたいという狂気じみた欲求の前には、
およそ人道的なものなど、あってないに等しい事象なのだ。
私には悠長に構えてる時間などない、こうしてる間にもアイリスの手によって闇の黙示録のページが、
いまや遅しと開け放たれようとしている・・・
心はもう決めた・・・自らが持てるだけの力を全て解き放ち・・・静かに、だが力強く舞い上がろう。
小紅が捕らえられている聖地へ・・・
いや、アイリスが待ち構えている聖地へと・・・漆黒の翼を広げ、その身を滑らせるように飛翔させた。。。
・・・つづく。
ナレーション 「今回は闇の貴公子・魔王こと、むらさきによる一人称というパターンでお送りしました。
むらさきの口からついに語られた、いままで隠されていた新たなる証言をどう捉えるかで、
これまでみてきた話の読み方もガラリと180度変わってくる事でしょうし、結果今回の事によって、
ここから先のストーリーを大きく左右していく、幾つもの大事なポイントが見えてきました。
てんでバラバラであったピースの欠片がパチっと埋まり、ひとつの大きな流れへと繋がりだしたようです。
はたして、むらさきは見事小紅を救い出し、アイリスの凶行をブチ破ることができるのでしょうか・・・
それともアイリスが封印を解き、世界は破滅への輪舞曲(ロンド)を踊りだす事になるのだろうか。
おっと・・・忘れていてはいけません、この物語の主人公くれないが、きっとなんとかしてくれるに違いない
と思います。。。うん、たぶんなんとかしてくれるんじゃないかなぁ~って ^^;
それでは、皆様あともう少しだけ辛抱して、おつきあいしてくださいね w」 ←とっくに限界は超えてるわ!
※え~と、今回はですね・・・いつもにも増して文章がまとまらず、さらに難解で残念な仕上がりになって
おります♪・・・折を見まして、チョコチョコとぷち修正していきますんで、ご了承くださいませ。(謎)
(これまでにも、こっそりマイナーな修正を繰り返しておりますが・・・読み返してみると、「おい!そこ弄ると
意味が全く変わってくるだろ!! 」 ・・・ってな発見もあるかもですよ ^^;) ←それじゃダメじゃん !?
2008年08月11日
くれないの試練 -魔王の影-
ナレーション 「・・・ここで説明せねばなるまい!
前回最後のシーン、まさに今むらさきが聖地へ突入しようとしたところで~っ
・・・つづく。
・・・となった訳だが、実は今回の冒頭は、それより時計を少し戻した時刻から始まるのだ。
つまり、今回の方が前回よりも時間軸的に半日ほど以前の話になるって事ですね・・・ ^^;」
よぉ~っ、どうしたことか・・・燃え尽きる前のロウソクの如く、予想外のハイペースで話が進んでる
ようだな・・・ラストを迎えるまで真っ白に燃え尽きちまわないように、みんなも祈っててくれよな (謎)
それじゃ、本編に入ることにしよう・・・
いま俺は、痛む右足を薬で騙しながら・・・いかにもって感じの不気味な古城に立っている。
古ぼけた感じは否めないが、かなり高い城壁に囲まれ堅城で、ここからでは地表を伺うことすら
できないほどだ・・・まるで要塞と言った方がしっくりくるのかもしれない。
しかし、ここが現実にある場所なのか、それとも異次元の空間にある場所なのか・・・
さっぱりわからないんだけどもな。。。
次から次へと襲いくる急展開に、なす術もないまま翻弄されてきたのは、皆なもご存知だよな~っ
そこで俺は覚悟を決めて、マリエくんの言う最後の手段に賭けてみる事にしたんだ。
そして、その結果・・・気がつけば・・・この場所にひとり立っていたって訳なんだな。。。

実際よくわからないのだが、ついさっきまではマリエくんが目の前にいたはずなんだよ・・・
これからの事について、どんな方法があるのか、最後の手段とはいったいどういうものなのか、
俺に説明してもらおうとしてたんだが・・・
確かに、彼女の指定してきた場所で待ち合わせて、会ったのは会ったんだけど・・・
そこに現れたのはいつもの見慣れている、見た目がおとなしい感じの助手マリエくんではなく、
情熱の黒きドレスに身を包んだ、これまでには見たことがないような派手ないでたちで、
颯爽とやってきマリエくんの姿だったんだ・・・
くれない 「・・・マ、マリエくん。。。だよな?」
マリエ 「いまは、説明してる時間も惜しいねん。」
くれない 「そ、そか・・・じゃ頼む」
マリエ 「全ては、くれないさん次第やねんよ・・・それだけは忘れんといてや。」
普段からあまり余計な事を言わないマリエくんだけど・・・
それにしても、今日は、いつになく緊張した面持ちである。

何がどうなっているのかよくわからないまま俺は返事をした。
その時だ・・・マリエくんは突然、フラメンコ(だと思う・・・)を踊り始めたのだ。
カスタネットを叩く音や、ステップを刻む音が段々と力強くなっていくのがわかる・・・
俺は最初、呆気にとられたが、ダンスが激しくなるにつれて、自分の気持ちが高揚していくのがわかった。
すでにマリエくんは半ばトランス状態に入っているようだ・・・
周りの事など目に入らないかのように一心不乱に踊り続けている。
これもひとつの巫女 -シャーマン- の踊りなのだろう・・・という言葉がふいに頭に浮かんだ。

気がつくと、俺とマリエくんの周りには新たに2人の美女が忽然と現れており、
彼女たちも熱く熱く・・・情熱的に踊っているではないか・・・
(・・・あとから聞いた話によると2人も、それぞれ別の封印を護っている一族の末裔で、-共に巫女であり-
この事態を予測していたマリエくんからの要請を事前に受けて、急遽駆けつけてくれたそうだ・・・
向って右端が、ミズキさん・・・左端が、ラプさん・・・という方らしい。。。素晴らしい踊りをありがとう ^^;)
3人のステップは一糸乱れることがないまま、力強く、しかし心地よく、ステージに鳴り響いていた。
彼女達の華麗な舞いがいまや最高潮に達しようとしていた、その瞬間・・・俺は目の前が真っ白になり、
気がついた時には・・・例の不気味な古城のテラスにひとり立っていたという訳さ。。。
もちろん、もう3人の姿はどこにもなく・・・俺だけがここへと送られてきたのだという事だけは理解できた。
ここに俺の求めるものがあるはずのだ・・・
あのアイリスや、にっくき魔王に対抗できる俺だけの力を手に入れる為に、
俺はここへと誘われ・・・自らの進むべき道を勝ち取らなくてはならない。
俺は慎重かつ大胆に、不気味な古城の奥へ奥へと足を運んでいった・・・
そして、もっとも異彩を放っている・・・妖しい雰囲気の部屋を発見したんだ、
重い扉を押し開けて入ったそこには、なんと、古ぼけた教会を思わす石造りの部屋だった・・・

くれない 「なんだここは?・・・この怪しげな古城に一番相応しくないところじゃないのか・・・
祈りを捧げる教会だなんて・・・」
・・・ 「何者だ・・・、我の安息を妨げるのは・・・、」
それは、まるで地の底から響いてきたようにも、暗黒の闇から轟いてきたようにも感じる声だった。
その声は、耳から入って聞こえただけではなく、直接五感全部に伝わったと言えばいいのか・・・
次の瞬間、またしても俺は天と地がひっくり返ったような感覚に身体が陥り、意識が飛んだ・・・

たぶん数秒くらいしか経ってなかったのだろうが・・・徐々に意識を取り戻した俺の目の前に、
巨大でとてつもなく禍々しいデザインを施した椅子が出現していた・・・
そこからは、むせ返るような血の匂いが辺り一面に漂って、充満しているような錯覚さえ覚えた。
その眼前の椅子にゆったりと腰掛けている人物が、まっすぐにこちらを見つめていた・・・
俺が彼から受けた第一印象と言えば、「純粋なる悪」・・・というよく意味のわからないイメージであった。
その人物はゆっくりと立ち上がり、こちらを見下ろしながら・・・こう切り出してきた。

・・・ 「そなたの目的はなんだ?・・・、我に用があるからこそ、ここへ参ったのであろう・・・、
そうでない者が偶然迷い込むことができる場所ではない故にな・・・、苦しゅうない・・・、
言ってみよ・・・、事と次第によっては叶えてやらんでもないぞ・・・、」
このいきなりの展開に流石の俺も戸惑った・・・相手が何者なのかもわからない状態で、そう簡単に、
こちらの目的を話していいものかどうか、迷ったからだ・・・
くれない 「・・・いや、あの・・・その、なんというか・・・」
・・・ 「何も遠慮することなどないぞ・・・、そなたが思うままに・・・、そなたの言葉で伝えるがよい・・・、」
正直困った・・・しかし、俺はマリエくんが言っていたあの言葉を思い出したんだ。
・・・全ては、俺次第なのだということを!
くれない 「・・・俺は、力が欲しい、何ものにも負けないくらいの強大な力が欲しいんだ!
それも時間がない、できることなら今すぐにでも・・・教えてくれ、貴方にはそれができるのか !?」
・・・ 「くくくっ・・・、強大な力が欲しいのか・・・、我ならばそれくらい容易いご用だな・・・、しかし・・・、
そなたは我が人間どもに何と呼ばれているのか知っておるのか・・・?」
・・・全体的にこの状況を見渡して、弾き出される回答はただひとつだった。
くれない 「・・・吸血鬼。」
・・・ 「そうだ・・・、我こそはアンデッドの王・・・、暗闇の支配者・・・、孤高の存在・・・、
ヴァンパイアである・・・、中には、小説の影響からか【伯爵】などと呼ぶ輩もいるがな・・・、
その我が力を与えると言うことが・・・、どういう事を意味するのかは・・・、言わないまでも・・・、
察しがつくであろうな・・・、」
くれない 「・・・!! 」

・・・ 「そういう原始的な方法を好むものもおるがな・・・、我とて、自分から男の首筋に牙を立てる
ような行為をしたいとは思わぬよ・・、あれもやり方如何で仲間にするのも殺してしまうも自在で・・・、
便利な事もあるのだが・・・、まぁ我くらいになれば・・・、他にも幾通りかの・・・、手段もあり・・・、
相手に触れる事さえ無用であるのだがな・・・、」
くれない 「えっ!・・・俺いま、声に出してなかった筈なのに!! ! 」
・・・ 「そなた程度の思考を読むことなど・・・、我にとっては造作もなきこと・・・、そうであったか・・・、
封印のいくつかが愚かな人間どもの手により開封されておるようだな・・・、それだけにあらず・・・、
あの封印も解かれようとしているとみえる・・・、」
くれない 「・・・俺にはもう選択できる手段がこれしかないんだ、頼む、力を、力を与えてはくれないか!」
・・・ 「くっくっくっ・・・、我も退屈していたところだ・・・、あの封印相手にひと暴れするのであれば・・・、
それも悪くないであろう・・・、しかしひとつだけ忠告しておいてやろう・・・、我の力をそなたが自身が・・・、
受け取りきれない場合は・・・、そなたに待っているのは死ぬより苦しい事なのだぞ・・・、」
くれない 「・・・いや、そ、それは・・・ちょっと考えさせてくれ !?」
・・・ 「もう遅いわ・・・。」
くれない 「・・・うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!! 」

最後に見たものは、口元に妖しく笑みを浮かべ、真紅に燃えさかるように輝く相貌の眼(まなこ)だった。
まるで俺は全身を地獄の業火で焼かれているかのように、激しい痛みに襲われていた・・・
しかも、その痛みのせいで意識を失うこともできずに・・・
この痛みが来永劫続くかもしれないという絶望の真っ只中で、俺はひたすら絶叫し続けていた。
遠くの方で、誰かの高笑いする声がこだましているようであった・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・おぉ~っ、せっかく最後のチャンスだったというのに・・・もうダメなのか !?
もはや神はくれないを見放したのか~、いやこの場合は誰に祈ればいいんだっけかな・・・ (謎)
今回ハッキリしたのは、マリエくんが見張ってた(護っていた)封印の正体が、コードネーム:
【伯爵】と呼ばれている吸血鬼・・・つまり、ヴァンパイアのものだったという事ですね。
くれないがどうなったのか知りたいなら、次回以降もまた読んでもらうしかないのですが~っ w
はてさて、くれないはアンデッドの王の力を手にする事ができるのか・・・
それとも、未来永劫に続く、地獄の業火にその身を投じたまま朽ち果てることなく苦しむのか・・・
物語は土石流の如く、何もかもを飲み込んで・・・突き進んでいくようです。
それでは次回、またどのような展開が待っているのかわかりませんが・・・今回は、
この辺でお別れする事に致しましょう~・・・バイなら ^^;」 ←バイなら・・・ってなんじゃーっ!
前回最後のシーン、まさに今むらさきが聖地へ突入しようとしたところで~っ
・・・つづく。
・・・となった訳だが、実は今回の冒頭は、それより時計を少し戻した時刻から始まるのだ。
つまり、今回の方が前回よりも時間軸的に半日ほど以前の話になるって事ですね・・・ ^^;」
よぉ~っ、どうしたことか・・・燃え尽きる前のロウソクの如く、予想外のハイペースで話が進んでる
ようだな・・・ラストを迎えるまで真っ白に燃え尽きちまわないように、みんなも祈っててくれよな (謎)
それじゃ、本編に入ることにしよう・・・
いま俺は、痛む右足を薬で騙しながら・・・いかにもって感じの不気味な古城に立っている。
古ぼけた感じは否めないが、かなり高い城壁に囲まれ堅城で、ここからでは地表を伺うことすら
できないほどだ・・・まるで要塞と言った方がしっくりくるのかもしれない。
しかし、ここが現実にある場所なのか、それとも異次元の空間にある場所なのか・・・
さっぱりわからないんだけどもな。。。
次から次へと襲いくる急展開に、なす術もないまま翻弄されてきたのは、皆なもご存知だよな~っ
そこで俺は覚悟を決めて、マリエくんの言う最後の手段に賭けてみる事にしたんだ。
そして、その結果・・・気がつけば・・・この場所にひとり立っていたって訳なんだな。。。
実際よくわからないのだが、ついさっきまではマリエくんが目の前にいたはずなんだよ・・・
これからの事について、どんな方法があるのか、最後の手段とはいったいどういうものなのか、
俺に説明してもらおうとしてたんだが・・・
確かに、彼女の指定してきた場所で待ち合わせて、会ったのは会ったんだけど・・・
そこに現れたのはいつもの見慣れている、見た目がおとなしい感じの助手マリエくんではなく、
情熱の黒きドレスに身を包んだ、これまでには見たことがないような派手ないでたちで、
颯爽とやってきマリエくんの姿だったんだ・・・
くれない 「・・・マ、マリエくん。。。だよな?」
マリエ 「いまは、説明してる時間も惜しいねん。」
くれない 「そ、そか・・・じゃ頼む」
マリエ 「全ては、くれないさん次第やねんよ・・・それだけは忘れんといてや。」
普段からあまり余計な事を言わないマリエくんだけど・・・
それにしても、今日は、いつになく緊張した面持ちである。

何がどうなっているのかよくわからないまま俺は返事をした。
その時だ・・・マリエくんは突然、フラメンコ(だと思う・・・)を踊り始めたのだ。
カスタネットを叩く音や、ステップを刻む音が段々と力強くなっていくのがわかる・・・
俺は最初、呆気にとられたが、ダンスが激しくなるにつれて、自分の気持ちが高揚していくのがわかった。
すでにマリエくんは半ばトランス状態に入っているようだ・・・
周りの事など目に入らないかのように一心不乱に踊り続けている。
これもひとつの巫女 -シャーマン- の踊りなのだろう・・・という言葉がふいに頭に浮かんだ。
気がつくと、俺とマリエくんの周りには新たに2人の美女が忽然と現れており、
彼女たちも熱く熱く・・・情熱的に踊っているではないか・・・
(・・・あとから聞いた話によると2人も、それぞれ別の封印を護っている一族の末裔で、-共に巫女であり-
この事態を予測していたマリエくんからの要請を事前に受けて、急遽駆けつけてくれたそうだ・・・
向って右端が、ミズキさん・・・左端が、ラプさん・・・という方らしい。。。素晴らしい踊りをありがとう ^^;)
3人のステップは一糸乱れることがないまま、力強く、しかし心地よく、ステージに鳴り響いていた。
彼女達の華麗な舞いがいまや最高潮に達しようとしていた、その瞬間・・・俺は目の前が真っ白になり、
気がついた時には・・・例の不気味な古城のテラスにひとり立っていたという訳さ。。。
もちろん、もう3人の姿はどこにもなく・・・俺だけがここへと送られてきたのだという事だけは理解できた。
ここに俺の求めるものがあるはずのだ・・・
あのアイリスや、にっくき魔王に対抗できる俺だけの力を手に入れる為に、
俺はここへと誘われ・・・自らの進むべき道を勝ち取らなくてはならない。
俺は慎重かつ大胆に、不気味な古城の奥へ奥へと足を運んでいった・・・
そして、もっとも異彩を放っている・・・妖しい雰囲気の部屋を発見したんだ、
重い扉を押し開けて入ったそこには、なんと、古ぼけた教会を思わす石造りの部屋だった・・・
くれない 「なんだここは?・・・この怪しげな古城に一番相応しくないところじゃないのか・・・
祈りを捧げる教会だなんて・・・」
・・・ 「何者だ・・・、我の安息を妨げるのは・・・、」
それは、まるで地の底から響いてきたようにも、暗黒の闇から轟いてきたようにも感じる声だった。
その声は、耳から入って聞こえただけではなく、直接五感全部に伝わったと言えばいいのか・・・
次の瞬間、またしても俺は天と地がひっくり返ったような感覚に身体が陥り、意識が飛んだ・・・
たぶん数秒くらいしか経ってなかったのだろうが・・・徐々に意識を取り戻した俺の目の前に、
巨大でとてつもなく禍々しいデザインを施した椅子が出現していた・・・
そこからは、むせ返るような血の匂いが辺り一面に漂って、充満しているような錯覚さえ覚えた。
その眼前の椅子にゆったりと腰掛けている人物が、まっすぐにこちらを見つめていた・・・
俺が彼から受けた第一印象と言えば、「純粋なる悪」・・・というよく意味のわからないイメージであった。
その人物はゆっくりと立ち上がり、こちらを見下ろしながら・・・こう切り出してきた。
・・・ 「そなたの目的はなんだ?・・・、我に用があるからこそ、ここへ参ったのであろう・・・、
そうでない者が偶然迷い込むことができる場所ではない故にな・・・、苦しゅうない・・・、
言ってみよ・・・、事と次第によっては叶えてやらんでもないぞ・・・、」
このいきなりの展開に流石の俺も戸惑った・・・相手が何者なのかもわからない状態で、そう簡単に、
こちらの目的を話していいものかどうか、迷ったからだ・・・
くれない 「・・・いや、あの・・・その、なんというか・・・」
・・・ 「何も遠慮することなどないぞ・・・、そなたが思うままに・・・、そなたの言葉で伝えるがよい・・・、」
正直困った・・・しかし、俺はマリエくんが言っていたあの言葉を思い出したんだ。
・・・全ては、俺次第なのだということを!
くれない 「・・・俺は、力が欲しい、何ものにも負けないくらいの強大な力が欲しいんだ!
それも時間がない、できることなら今すぐにでも・・・教えてくれ、貴方にはそれができるのか !?」
・・・ 「くくくっ・・・、強大な力が欲しいのか・・・、我ならばそれくらい容易いご用だな・・・、しかし・・・、
そなたは我が人間どもに何と呼ばれているのか知っておるのか・・・?」
・・・全体的にこの状況を見渡して、弾き出される回答はただひとつだった。
くれない 「・・・吸血鬼。」
・・・ 「そうだ・・・、我こそはアンデッドの王・・・、暗闇の支配者・・・、孤高の存在・・・、
ヴァンパイアである・・・、中には、小説の影響からか【伯爵】などと呼ぶ輩もいるがな・・・、
その我が力を与えると言うことが・・・、どういう事を意味するのかは・・・、言わないまでも・・・、
察しがつくであろうな・・・、」
くれない 「・・・!! 」
・・・ 「そういう原始的な方法を好むものもおるがな・・・、我とて、自分から男の首筋に牙を立てる
ような行為をしたいとは思わぬよ・・、あれもやり方如何で仲間にするのも殺してしまうも自在で・・・、
便利な事もあるのだが・・・、まぁ我くらいになれば・・・、他にも幾通りかの・・・、手段もあり・・・、
相手に触れる事さえ無用であるのだがな・・・、」
くれない 「えっ!・・・俺いま、声に出してなかった筈なのに!! ! 」
・・・ 「そなた程度の思考を読むことなど・・・、我にとっては造作もなきこと・・・、そうであったか・・・、
封印のいくつかが愚かな人間どもの手により開封されておるようだな・・・、それだけにあらず・・・、
あの封印も解かれようとしているとみえる・・・、」
くれない 「・・・俺にはもう選択できる手段がこれしかないんだ、頼む、力を、力を与えてはくれないか!」
・・・ 「くっくっくっ・・・、我も退屈していたところだ・・・、あの封印相手にひと暴れするのであれば・・・、
それも悪くないであろう・・・、しかしひとつだけ忠告しておいてやろう・・・、我の力をそなたが自身が・・・、
受け取りきれない場合は・・・、そなたに待っているのは死ぬより苦しい事なのだぞ・・・、」
くれない 「・・・いや、そ、それは・・・ちょっと考えさせてくれ !?」
・・・ 「もう遅いわ・・・。」
くれない 「・・・うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!! 」
最後に見たものは、口元に妖しく笑みを浮かべ、真紅に燃えさかるように輝く相貌の眼(まなこ)だった。
まるで俺は全身を地獄の業火で焼かれているかのように、激しい痛みに襲われていた・・・
しかも、その痛みのせいで意識を失うこともできずに・・・
この痛みが来永劫続くかもしれないという絶望の真っ只中で、俺はひたすら絶叫し続けていた。
遠くの方で、誰かの高笑いする声がこだましているようであった・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・おぉ~っ、せっかく最後のチャンスだったというのに・・・もうダメなのか !?
もはや神はくれないを見放したのか~、いやこの場合は誰に祈ればいいんだっけかな・・・ (謎)
今回ハッキリしたのは、マリエくんが見張ってた(護っていた)封印の正体が、コードネーム:
【伯爵】と呼ばれている吸血鬼・・・つまり、ヴァンパイアのものだったという事ですね。
くれないがどうなったのか知りたいなら、次回以降もまた読んでもらうしかないのですが~っ w
はてさて、くれないはアンデッドの王の力を手にする事ができるのか・・・
それとも、未来永劫に続く、地獄の業火にその身を投じたまま朽ち果てることなく苦しむのか・・・
物語は土石流の如く、何もかもを飲み込んで・・・突き進んでいくようです。
それでは次回、またどのような展開が待っているのかわかりませんが・・・今回は、
この辺でお別れする事に致しましょう~・・・バイなら ^^;」 ←バイなら・・・ってなんじゃーっ!
2008年08月12日
小紅の秘密 -魔王の影-
ナレーション 「実は今回も前回同様、さらに時間を遡っての話になります。。。
くれないが、マリエくんたちに古城へと送り出されるよりかなり前の時刻、小紅は自らの意志で、
アイリスの手に落ち、拘束を余儀なくされていました・・・
それは屈辱と言っても過言ではない扱いを受けていたのです・・・
両手をきつく縛り上げられ吊るされるという、ある種、拷問のような姿が痛々しく目に映ります。」
指定のポイントに現れた小紅を、アイリスは容赦なく拘束し、目隠しをして連れてきたのが、
こちらの部屋でありました・・・
一見、簡素な木造の建築物に思えるこの部屋だが・・・
アイリスの手によってあらゆる種類の結界が張られ、四方100m以内は完全に護られて、
他の世界から完璧に独立した空間となっていた。
どうして、アイリスにこのような事が可能なのであろうか・・・
「若き天才科学者だから・・・」。。。という言葉だけでは説明する事などできないであろう。

そう・・・すでにアイリスは、いくつかの封印を解除して、それらを自らの能力とし・・・
使いこなすことに成功していたのである。
ひとつひとつでは、微力なものもあったが・・・組み合わせることにより、かなり強力なパワーをその手に
入れていた事になる。
小紅 「あなたと話すことは何もないわ・・・」
アイリス 「貴女になくても、私にはいろいろあるのよ・・・小紅。」
気丈に答える小紅に、容赦ない言葉をかけるアイリス女史・・・
アイリスには一方的に、小紅に対する私怨とも呼べる想いがあり、それは鬼気迫るものがあった。
冷たく青白い炎のオーラが、アイリスの身体を覆うかの如く、メラメラと静かに燃え盛っていた。

アイリスはこの状況を明らかに楽しんでいる・・・
ついに手に入れた念願の玩具で遊べるかのように、その瞳は好奇心に満ち溢れ興奮していた。
小紅ほどの優れた能力の持ち主であれば、もしかしたら、この状況下においてでも・・・
単独でなら逃げ出すことも可能であったのかもしれない。。。
しかし、それを試みることは、いまの小紅にはできない相談だったのだ・・・
小紅が自ら危険に飛び込んで、救い出したはずの人が・・・まだ目の前にいたからである。
なんとアイリスは約束を反故していたのだ・・・

ちょび 「・・・ううぅ、ごめんね・・・小紅まで巻き込んでしまって。。。」
小紅 「・・・気にしないでいいわ、くれないくんといたにも関わらず捕まってしまったのだもの、
これはちょびさんだけの責任とは言えないわ。」
ちょび 「それは、そうなんだけど・・・」 ( ←おい、ちったぁ~否定しろよ!>くれない心の声)
アイリス 「あらあら、麗しき女の友情ってところかしら・・・泣かせるわね~。。。
でも安心して、小紅がヘタなことをしない限り、ちょびさんの命は保障してあげるから。」
先日、くれないたちの元に帰されたちょびママさんは、実は精巧に造られたアンドロイドであった・・・
アイリスが事前に集めておいたデータに基づいて、思考回路を組み込んだ人造人間なのである。

あの謎の球体に閉じ込められている限り、特殊な結界が張られているので、たとえ誰がみようとも・・・
偽者のちょびママさんであると見分けることは不可能なのである。
アイリス 「この私自ら、貴女に会いに行ったのに、ローズマリーと結託して騙したりしたのだもの、
これでおあいこよねぇ・・・小紅。」
小紅 「だったら直接、あたしに対してだけ仕掛けてくればいいのよ」
アイリス 「でもそれだと、ローズマリーもいるし、なんだかんだで結局遠回りになるだけなのよ・・・
私は、一番手堅く有効な方法を選択しただけに過ぎないわ。」
悪びれることもなくアイリスはそう言い放った・・・
こういうのを、科学者らしい合理的なやり方と言ってしまえば・・・そうなのかもしれないけど、
やはり人道的な方法であるとは言い難い。
アイリス 「貴女には、むらさきの事についてもたくさん聞きたい事があるの・・・
私がむらさきのそばにいないのをいい事に、横から割って入ってきたんだものねぇ~
ぜひ、詳しくお聞かせ頂きたいものだわ。。。」
その時であった・・・この部屋、いや、この部屋を含めて周り全体が振動し始めたではないか。
何かが動き出そうとしてる気配が、辺りいったいを包み込んだ・・・

アイリス 「あら、もう準備が整ったようね・・・まもなく出発の時間だわ。」
小紅 「・・・」
ちょび 「・・・ん?」
まるで独り言のように呟くと、アイリスは大きな椅子に深く腰掛けた・・・
そして、目を閉じ、静かに深呼吸して・・・こう言った。
アイリス 「あとあまり残された時間がないわ・・・聞きたいことは山ほどあるけれど、
ひとつ確認しておきたい事があるのよ・・・小紅。」
小紅 「・・・答える義務はないわ」
アイリス 「まぁそう言わないで、教えて欲しいわ・・・貴女の一族が先祖代々極秘に伝承してきたという、
門外不出の封印についてね・・・」
小紅 「・・・ !?」
アイリス 「私、貴女の事は徹底的に調べたのよ・・・なかなかにガードが固く、情報が掴めないでヤキモキ
させられたけれど、おかげでとんだ事がわかったわ。。。
貴女が現在、その封印の正当な継承者なのですってねぇ・・・小紅。」
アイリスの口から語られた衝撃の事実・・・小紅は昔、封印の研究をしていただけではなく、
自分自身も深く封印と係わり合いのある存在であったのだ・・・!

小紅 「たとえ、そうだったとしても・・・何も答える気はないわ」
きっぱりとそう言い切る、小紅・・・
アイリス 「うふふ、そう簡単に話してもらえるなんて思ってなくてよ・・・
そのために、こうしてちょびさんもいる事だしねぇ~。。。
せいぜい、強情を張って楽しませてもらいたいものね・・・
私、こうみえても・・・拷問に関してもエキスパートなのよ。。。
殺さずに痛みだけを与えるやり方に事欠かないわ・・・。」
ちょび 「・・・ひぃ !?」
小紅 「・・・っく!」
アイリス 「オホホ、・・・オホホホホッ!! ! 」
先ほどからの振動もピークに達し、もう部屋ごと周りが、どこかへ動き出したのを感じとれる。
揺れ始めた部屋には、轟音に紛れて、高らかなアイリスの笑い声が響いていた・・・
・・・つづく。
ナレーション 「・・・なんという事でしょう~っ (加藤みどりさん風で・・・ ^^; )
まぁ何かはあると薄々感づいてましたが・・・小紅に、そんな極秘の秘密があっただなんて~
これでローズマリーが隠密として、付き従っていた理由も納得できるというものですね ♪
でもまさか・・・封印の伝承の正当な後継者だなんて・・・何をどう継承しているのか、
気になるところでもあります。。。よく聞く、一子相伝というものなのでしょうかね~っ (謎)
さて、次回からはこれらの時間軸も元に戻り・・・むらさきが聖地へ向った直後から、
話を進めてみたいと思います・・・
・・・あっ、忘れてはいけません~我らが主人公、くれないくんもあれからどうなったかを、
ちゃんと、お伝えしないといけませんよね~っ。。。
(たぶん、なんとかなったはずです・・・^^; ←おい!)
それでは、また次回・・・新たなる展開がありますように~みなさんもお祈りしてて下さいね w
遥か昔、暗躍してた同人誌時代が蘇る今日この頃・・・あぁ青春よ、もう一度 (謎)」 ←逝ってよし!
くれないが、マリエくんたちに古城へと送り出されるよりかなり前の時刻、小紅は自らの意志で、
アイリスの手に落ち、拘束を余儀なくされていました・・・
それは屈辱と言っても過言ではない扱いを受けていたのです・・・
両手をきつく縛り上げられ吊るされるという、ある種、拷問のような姿が痛々しく目に映ります。」
指定のポイントに現れた小紅を、アイリスは容赦なく拘束し、目隠しをして連れてきたのが、
こちらの部屋でありました・・・
一見、簡素な木造の建築物に思えるこの部屋だが・・・
アイリスの手によってあらゆる種類の結界が張られ、四方100m以内は完全に護られて、
他の世界から完璧に独立した空間となっていた。
どうして、アイリスにこのような事が可能なのであろうか・・・
「若き天才科学者だから・・・」。。。という言葉だけでは説明する事などできないであろう。
そう・・・すでにアイリスは、いくつかの封印を解除して、それらを自らの能力とし・・・
使いこなすことに成功していたのである。
ひとつひとつでは、微力なものもあったが・・・組み合わせることにより、かなり強力なパワーをその手に
入れていた事になる。
小紅 「あなたと話すことは何もないわ・・・」
アイリス 「貴女になくても、私にはいろいろあるのよ・・・小紅。」
気丈に答える小紅に、容赦ない言葉をかけるアイリス女史・・・
アイリスには一方的に、小紅に対する私怨とも呼べる想いがあり、それは鬼気迫るものがあった。
冷たく青白い炎のオーラが、アイリスの身体を覆うかの如く、メラメラと静かに燃え盛っていた。

アイリスはこの状況を明らかに楽しんでいる・・・
ついに手に入れた念願の玩具で遊べるかのように、その瞳は好奇心に満ち溢れ興奮していた。
小紅ほどの優れた能力の持ち主であれば、もしかしたら、この状況下においてでも・・・
単独でなら逃げ出すことも可能であったのかもしれない。。。
しかし、それを試みることは、いまの小紅にはできない相談だったのだ・・・
小紅が自ら危険に飛び込んで、救い出したはずの人が・・・まだ目の前にいたからである。
なんとアイリスは約束を反故していたのだ・・・
ちょび 「・・・ううぅ、ごめんね・・・小紅まで巻き込んでしまって。。。」
小紅 「・・・気にしないでいいわ、くれないくんといたにも関わらず捕まってしまったのだもの、
これはちょびさんだけの責任とは言えないわ。」
ちょび 「それは、そうなんだけど・・・」 ( ←おい、ちったぁ~否定しろよ!>くれない心の声)
アイリス 「あらあら、麗しき女の友情ってところかしら・・・泣かせるわね~。。。
でも安心して、小紅がヘタなことをしない限り、ちょびさんの命は保障してあげるから。」
先日、くれないたちの元に帰されたちょびママさんは、実は精巧に造られたアンドロイドであった・・・
アイリスが事前に集めておいたデータに基づいて、思考回路を組み込んだ人造人間なのである。

あの謎の球体に閉じ込められている限り、特殊な結界が張られているので、たとえ誰がみようとも・・・
偽者のちょびママさんであると見分けることは不可能なのである。
アイリス 「この私自ら、貴女に会いに行ったのに、ローズマリーと結託して騙したりしたのだもの、
これでおあいこよねぇ・・・小紅。」
小紅 「だったら直接、あたしに対してだけ仕掛けてくればいいのよ」
アイリス 「でもそれだと、ローズマリーもいるし、なんだかんだで結局遠回りになるだけなのよ・・・
私は、一番手堅く有効な方法を選択しただけに過ぎないわ。」
悪びれることもなくアイリスはそう言い放った・・・
こういうのを、科学者らしい合理的なやり方と言ってしまえば・・・そうなのかもしれないけど、
やはり人道的な方法であるとは言い難い。
アイリス 「貴女には、むらさきの事についてもたくさん聞きたい事があるの・・・
私がむらさきのそばにいないのをいい事に、横から割って入ってきたんだものねぇ~
ぜひ、詳しくお聞かせ頂きたいものだわ。。。」
その時であった・・・この部屋、いや、この部屋を含めて周り全体が振動し始めたではないか。
何かが動き出そうとしてる気配が、辺りいったいを包み込んだ・・・
アイリス 「あら、もう準備が整ったようね・・・まもなく出発の時間だわ。」
小紅 「・・・」
ちょび 「・・・ん?」
まるで独り言のように呟くと、アイリスは大きな椅子に深く腰掛けた・・・
そして、目を閉じ、静かに深呼吸して・・・こう言った。
アイリス 「あとあまり残された時間がないわ・・・聞きたいことは山ほどあるけれど、
ひとつ確認しておきたい事があるのよ・・・小紅。」
小紅 「・・・答える義務はないわ」
アイリス 「まぁそう言わないで、教えて欲しいわ・・・貴女の一族が先祖代々極秘に伝承してきたという、
門外不出の封印についてね・・・」
小紅 「・・・ !?」
アイリス 「私、貴女の事は徹底的に調べたのよ・・・なかなかにガードが固く、情報が掴めないでヤキモキ
させられたけれど、おかげでとんだ事がわかったわ。。。
貴女が現在、その封印の正当な継承者なのですってねぇ・・・小紅。」
アイリスの口から語られた衝撃の事実・・・小紅は昔、封印の研究をしていただけではなく、
自分自身も深く封印と係わり合いのある存在であったのだ・・・!
小紅 「たとえ、そうだったとしても・・・何も答える気はないわ」
きっぱりとそう言い切る、小紅・・・
アイリス 「うふふ、そう簡単に話してもらえるなんて思ってなくてよ・・・
そのために、こうしてちょびさんもいる事だしねぇ~。。。
せいぜい、強情を張って楽しませてもらいたいものね・・・
私、こうみえても・・・拷問に関してもエキスパートなのよ。。。
殺さずに痛みだけを与えるやり方に事欠かないわ・・・。」
ちょび 「・・・ひぃ !?」
小紅 「・・・っく!」
アイリス 「オホホ、・・・オホホホホッ!! ! 」
先ほどからの振動もピークに達し、もう部屋ごと周りが、どこかへ動き出したのを感じとれる。
揺れ始めた部屋には、轟音に紛れて、高らかなアイリスの笑い声が響いていた・・・
・・・つづく。
ナレーション 「・・・なんという事でしょう~っ (加藤みどりさん風で・・・ ^^; )
まぁ何かはあると薄々感づいてましたが・・・小紅に、そんな極秘の秘密があっただなんて~
これでローズマリーが隠密として、付き従っていた理由も納得できるというものですね ♪
でもまさか・・・封印の伝承の正当な後継者だなんて・・・何をどう継承しているのか、
気になるところでもあります。。。よく聞く、一子相伝というものなのでしょうかね~っ (謎)
さて、次回からはこれらの時間軸も元に戻り・・・むらさきが聖地へ向った直後から、
話を進めてみたいと思います・・・
・・・あっ、忘れてはいけません~我らが主人公、くれないくんもあれからどうなったかを、
ちゃんと、お伝えしないといけませんよね~っ。。。
(たぶん、なんとかなったはずです・・・^^; ←おい!)
それでは、また次回・・・新たなる展開がありますように~みなさんもお祈りしてて下さいね w
遥か昔、暗躍してた同人誌時代が蘇る今日この頃・・・あぁ青春よ、もう一度 (謎)」 ←逝ってよし!
2008年08月14日
黒衣の貴婦人 -魔王の影-
ナレーション 「それでは、時間を現在に戻しまして・・・リアルタイムで進行を追っていきましょう。
今回の舞台は、例の小紅たちが捕らえられていた部屋から始まります・・・
ひとり椅子に腰掛けて、満足そうに座っているアイリスの姿がそこにありました。
ざっと周りを見渡してみても、同じこの部屋内には、小紅とちょびママさんの姿は、
見ることが出来ないようです。
すでに、どこか別の場所に移動させられたのでしょうか。。。それとも、もしや・・・ (謎)」
見た目にも固そうで、あまり座り心地もよくないと思われる椅子であるが・・・
アイリスは別段、気にすることもなくゆったりを身体を預けていた。
前回から数時間以上が経過していると推測されます・・・
あのあと、ここで何があったのかは、いまの段階で知ることができませんが、
あまり想像したくない事が起きたということだけは、間違いないようです。。。

アイリスは誰に言うでもなく、まるで自分自身に語りかけるかのように、満足気に話していた。
・・・あとは、長年待ち続けた愛しのむらさきがやってくるのを、待つばかりというところであろう。
アイリス 「・・・小紅、まだ聞こえているかしら。。。もう間もなく私のむらさきがここにくるの・・・
私だけに会いに来てくれるのよ・・・。」
この間、ゴゴゴ・・・っと聞こえていた振動もいまは全くなく・・・とても静かな時間が流れていた。
どうやらすでに、目的地に到着しているのであろう・・・
さて、この奇怪な部屋がどこにあるのかと言うと。。。
ぐぐぐっと、ズームアウトしてみれば・・・それは巨大な帆船であった。
いわゆる海賊船として恐れられていた、セント・ライラ号。。。
またの名を、「黒衣の貴婦人」とも呼ばれていた大航海時代の遺物である・・・

当時、人々を恐怖のどん底に陥れていたこのセント・ライラ号であったが、その最期をみたものはなく、
ある日突然、歴史の表舞台から姿を消したと伝えられている・・・
仲間割れが原因だの、皆殺しにあって焼失しただの言われていたが、その真相も歴史の闇に埋没していた。
では何故ここにそのセント・ライラ号があるのだろうか・・・
それは、この帆船そのものが封印に使われているからである。。。
封印に使われているもので有名なのは棺(ひつぎ)であるが・・・それに限った事ではないのは、
みなさんもご存知ですね。。。
例えば、この間・・・くれないが送り込まれた不気味な古城。。。あの要塞教会全部も封印によって、
閉じられた空間の中に存在するのです。
誰が何の目的で、このセント・ライラ号に、いったい何を封印したのだろうか・・・
それを知っているものは、いまはもうアイリスしかいないのであるが。。。
彼女は、手に入れた能力を駆使し、あらゆる可能性を探り、自慢のデータを照合した結果、
その秘密を見事に暴き、いまにも封印を解除して、さらなる己の力にしようと企んでいるのだった。
舞台は変わりまして、ここはむらさきが目指していた聖地の地下深くの空洞・・・
神秘的な空間に、ひとり佇むむらさきの姿がそこにあった。
その透き通った目は、何も見逃すまいという強固な意志の元、辺りを隈なく見据えていた。
超強力な結界が、むらさきの行く手を阻んだが・・・
ようやく、その巧妙に隠されていた封印への入り口を見つけ出すことが出来た・・・

この場所は、いまではむらさきが持つ・・・魔王の封印を発掘した現場でもある。。。
あの当時には、これほどまでの結界など感じることもなかったのだが・・・
もし、当時にもこのような結界があったとしたら・・・むらさき率いる研究チームは、
すぐ目の前にある封印を手にすることもなく、全滅していたかもしれない・・・
むらさき 「・・・これで、行くことが出来る。。。待っていてくれ!」
新たに決意を固めるかのように、ギロリとその場所を睨みつけ・・・
むらさきは一見何もない空間目掛けて、渾身の力を振り絞るように力強く気合一撃、飛び立った。
むらさき 「・・・ムンッ!! 」
パリンッ!・・・と空間が割れたような音がしたその刹那、むらさきの身体は吸い込まれるように、
先ほどの地下空洞から姿を消した・・・

歪む空間をくぐり抜け、むらさきの目に飛び込んできたのは、黒衣の貴婦人こと、セント・ライラ号であった。
むらさき 「・・・みつけた!・・・なんと、あれ全体が封印の棺となっているのか・・・」
むらさきの魔王としての能力は、いまの時点でのアイリスよりはまだ上であるようだ・・・
いっきに空間を結びつけ、目指す目的地にまっすぐ来れた事は賞賛に値するだろう。
だが、こうしてる間にも、小紅の生贄の儀式には、もう手遅れになっているのかもしれないのだ・・・
あの封印が解除され、アイリスのものとなったあとでは・・・たとえ闇の貴公子、魔王といえども、
片手でひねり潰されてしまう可能性が大きい・・・それほどまでに、あそこに封印されているものの力は、
超絶なのである。

逸る気持ちの中、フルスピードで目の前にある、セント・ライラ号を目指し飛んでいるのだが、
いまのむらさきにはその速さを出していてさえ、まるでスローモーションのように感じ・・・
とても、もどかしい思いでいっぱいであった。。。
むらさき 「・・・くっ、すぐそこにあるというのに !?」
それもそのはず、この黒衣の貴婦人の周りの結界こそアイリスによって取り除かれてはいたが・・・
この空間自体が独自に持つ、歪んだ重圧・・・例えるならば、身体には何Gもの抵抗があり、
常人では普通に歩くことさえ・・・いや立っていることさえもできなかったであろう。。。
幸いにも、セント・ライラ号までは特に何も問題もなく、むらさきが近づくのに他の障害はなかったが、
目に見えている距離感と全く違い、実際にはかなり時間を要してしまった・・・
やっとのことで、辿り着いた時には・・・想像していたとはいえ、かなり力を消耗していたのである。

シーンと静まり返った甲板の上に、ひとり降り立ったむらさき・・・
むらさき 「・・・いる、ここにいるんだなアイリス、そして、小紅よ」
降り立ってみればいっそう、このセント・ライラ号からとてつもないプレッシャーが、
訪問者むらさきを包み込んでいた・・・そう、彼は招かれざる客なのだ。。。
アイリスとは違い、己の復活を阻止するべくやってきたむらさきは、この黒衣の貴婦人にとって、
排除すべき邪魔者でしかないのだ・・・
それとは裏腹に、虹のイリスこと・・・アイリスはこの再会の瞬間(とき)をいまや遅しと待ちかねていた・・・
アイリス 「・・・きたわ、あの人が。。。私に会いに来てくれた。
これからやっと会えるのね・・・
ぎゅっと抱きしめてくれるかしら・・・
よくやったな、アイリス。。。と褒めてくれるかしら・・・
私の、私だけのむらさき・・・」

自分自身を愛しく抱きしめるようにしてそう呟き、歓喜に震えるアイリスの瞳はもう潤んでいた。
いまや彼女の気持ちは抑えきれないまでになり、最高潮に達しようとしていた・・・
永年、夢にまで見た、自分の想い人・・・
むらさきがもう、すぐ近くに来ているのを全身で感じとっているので、それも無理はなっただろう。
次回、満を持して・・・むらさきとアイリスがこのセント・ライラ号において直接対面する。
一方、小紅とちょびママさんは、どうなったのだろうか・・・
まだ完全には封印が解かれてないようなので、小紅の生贄の儀式が完了しているとは思えない。。。
しかし、アイリスは準備が整ったと言っていたのでそう安直に喜ぶことはできないだろう・・・
もう一人、ちょびママさんの安否も気にかかる・・・彼女はアイリスの手によって、
ひどい拷問を受けたかもしれないのだ。。。
どちらにせよ、それは次回には判明されることであろう・・・もうしばし、お待ちいただきたい。
・・・つづく。
ナレーション 「な、なんですとーーーっ!・・・ちっとも話が進んでないじゃないか~っ !?
・・・というお叱りもあろうかと、皆さんを代表して先に言っておきました ^^;
しかしながら・・・つ、ついに。。。むらさきとアイリスがもう間もなく会いまみえる瞬間が、
訪れようとしております・・・
またまた、さらなる真相がわかってくるのではないでしょうか・・・ (謎)
この感じでいくと、どうやら我らが主人公、くれないくんは・・・まことに遺憾でありますが、
もし、試練に打ち勝って・・・ヴァンパイアの特殊能力を手に入れたとしても~。。。
実際は、間に合わないのかもしれなくなりました・・・。
けれども・・・皆様の熱い応援があれば、それをも乗り越えてなんとかしてくれる!! ! ・・・かもです w」
ナレーション 「さてさて、もうひとつ興味深い情報をお知らせしましょう・・・♪
実は、さっきの帆船・・・黒衣の貴婦人こと、セント・ライラ号のマストの先端部にある見張り台に、
とある見知った人物がいたのがわかりましたでしょうか・・・
先ほどの帆船の全体の写真では、とても小さくて、どこかに人がいるのかなんて・・・
判別できたものではないですが、ここにその拡大したものをお見せしますね。。。

そう・・・その人物とは、鳴り物入りで登場したにも関わらず、あまりたいした活躍もしていなかった、
イケメン獣医のボルドくんです。。。
彼は、いったい何者なのでしょうか・・・アイリスの協力者という線は考えられません。
プライドの高い彼女が、他人にものを頼むとも思えませんし、
では逆に、配下の者として扱われるようなボルドくんでもないでしょう・・・
みた感じ、アイリスにも・・・また、むらさきにもその存在を感知させずに、あの場所にいるようですし、
あの空間に存在できていることだけでも、ボルドくんの底知れぬパワーをうかがい知る証明になります。
・・・この件に関しては、どうやら傍観者としての立場をとっているようにも思えますね。。。
ただ間違いなく言えることは、彼もまたおおいに封印に関係しているということでしょう・・・
それでは、今回もこの辺で失礼させてもらいます。。。再見 ^^;」 ←もうネタ尽きてるっぽいな (謎)
今回の舞台は、例の小紅たちが捕らえられていた部屋から始まります・・・
ひとり椅子に腰掛けて、満足そうに座っているアイリスの姿がそこにありました。
ざっと周りを見渡してみても、同じこの部屋内には、小紅とちょびママさんの姿は、
見ることが出来ないようです。
すでに、どこか別の場所に移動させられたのでしょうか。。。それとも、もしや・・・ (謎)」
見た目にも固そうで、あまり座り心地もよくないと思われる椅子であるが・・・
アイリスは別段、気にすることもなくゆったりを身体を預けていた。
前回から数時間以上が経過していると推測されます・・・
あのあと、ここで何があったのかは、いまの段階で知ることができませんが、
あまり想像したくない事が起きたということだけは、間違いないようです。。。
アイリスは誰に言うでもなく、まるで自分自身に語りかけるかのように、満足気に話していた。
・・・あとは、長年待ち続けた愛しのむらさきがやってくるのを、待つばかりというところであろう。
アイリス 「・・・小紅、まだ聞こえているかしら。。。もう間もなく私のむらさきがここにくるの・・・
私だけに会いに来てくれるのよ・・・。」
この間、ゴゴゴ・・・っと聞こえていた振動もいまは全くなく・・・とても静かな時間が流れていた。
どうやらすでに、目的地に到着しているのであろう・・・
さて、この奇怪な部屋がどこにあるのかと言うと。。。
ぐぐぐっと、ズームアウトしてみれば・・・それは巨大な帆船であった。
いわゆる海賊船として恐れられていた、セント・ライラ号。。。
またの名を、「黒衣の貴婦人」とも呼ばれていた大航海時代の遺物である・・・
当時、人々を恐怖のどん底に陥れていたこのセント・ライラ号であったが、その最期をみたものはなく、
ある日突然、歴史の表舞台から姿を消したと伝えられている・・・
仲間割れが原因だの、皆殺しにあって焼失しただの言われていたが、その真相も歴史の闇に埋没していた。
では何故ここにそのセント・ライラ号があるのだろうか・・・
それは、この帆船そのものが封印に使われているからである。。。
封印に使われているもので有名なのは棺(ひつぎ)であるが・・・それに限った事ではないのは、
みなさんもご存知ですね。。。
例えば、この間・・・くれないが送り込まれた不気味な古城。。。あの要塞教会全部も封印によって、
閉じられた空間の中に存在するのです。
誰が何の目的で、このセント・ライラ号に、いったい何を封印したのだろうか・・・
それを知っているものは、いまはもうアイリスしかいないのであるが。。。
彼女は、手に入れた能力を駆使し、あらゆる可能性を探り、自慢のデータを照合した結果、
その秘密を見事に暴き、いまにも封印を解除して、さらなる己の力にしようと企んでいるのだった。
舞台は変わりまして、ここはむらさきが目指していた聖地の地下深くの空洞・・・
神秘的な空間に、ひとり佇むむらさきの姿がそこにあった。
その透き通った目は、何も見逃すまいという強固な意志の元、辺りを隈なく見据えていた。
超強力な結界が、むらさきの行く手を阻んだが・・・
ようやく、その巧妙に隠されていた封印への入り口を見つけ出すことが出来た・・・
この場所は、いまではむらさきが持つ・・・魔王の封印を発掘した現場でもある。。。
あの当時には、これほどまでの結界など感じることもなかったのだが・・・
もし、当時にもこのような結界があったとしたら・・・むらさき率いる研究チームは、
すぐ目の前にある封印を手にすることもなく、全滅していたかもしれない・・・
むらさき 「・・・これで、行くことが出来る。。。待っていてくれ!」
新たに決意を固めるかのように、ギロリとその場所を睨みつけ・・・
むらさきは一見何もない空間目掛けて、渾身の力を振り絞るように力強く気合一撃、飛び立った。
むらさき 「・・・ムンッ!! 」
パリンッ!・・・と空間が割れたような音がしたその刹那、むらさきの身体は吸い込まれるように、
先ほどの地下空洞から姿を消した・・・

歪む空間をくぐり抜け、むらさきの目に飛び込んできたのは、黒衣の貴婦人こと、セント・ライラ号であった。
むらさき 「・・・みつけた!・・・なんと、あれ全体が封印の棺となっているのか・・・」
むらさきの魔王としての能力は、いまの時点でのアイリスよりはまだ上であるようだ・・・
いっきに空間を結びつけ、目指す目的地にまっすぐ来れた事は賞賛に値するだろう。
だが、こうしてる間にも、小紅の生贄の儀式には、もう手遅れになっているのかもしれないのだ・・・
あの封印が解除され、アイリスのものとなったあとでは・・・たとえ闇の貴公子、魔王といえども、
片手でひねり潰されてしまう可能性が大きい・・・それほどまでに、あそこに封印されているものの力は、
超絶なのである。
逸る気持ちの中、フルスピードで目の前にある、セント・ライラ号を目指し飛んでいるのだが、
いまのむらさきにはその速さを出していてさえ、まるでスローモーションのように感じ・・・
とても、もどかしい思いでいっぱいであった。。。
むらさき 「・・・くっ、すぐそこにあるというのに !?」
それもそのはず、この黒衣の貴婦人の周りの結界こそアイリスによって取り除かれてはいたが・・・
この空間自体が独自に持つ、歪んだ重圧・・・例えるならば、身体には何Gもの抵抗があり、
常人では普通に歩くことさえ・・・いや立っていることさえもできなかったであろう。。。
幸いにも、セント・ライラ号までは特に何も問題もなく、むらさきが近づくのに他の障害はなかったが、
目に見えている距離感と全く違い、実際にはかなり時間を要してしまった・・・
やっとのことで、辿り着いた時には・・・想像していたとはいえ、かなり力を消耗していたのである。
シーンと静まり返った甲板の上に、ひとり降り立ったむらさき・・・
むらさき 「・・・いる、ここにいるんだなアイリス、そして、小紅よ」
降り立ってみればいっそう、このセント・ライラ号からとてつもないプレッシャーが、
訪問者むらさきを包み込んでいた・・・そう、彼は招かれざる客なのだ。。。
アイリスとは違い、己の復活を阻止するべくやってきたむらさきは、この黒衣の貴婦人にとって、
排除すべき邪魔者でしかないのだ・・・
それとは裏腹に、虹のイリスこと・・・アイリスはこの再会の瞬間(とき)をいまや遅しと待ちかねていた・・・
アイリス 「・・・きたわ、あの人が。。。私に会いに来てくれた。
これからやっと会えるのね・・・
ぎゅっと抱きしめてくれるかしら・・・
よくやったな、アイリス。。。と褒めてくれるかしら・・・
私の、私だけのむらさき・・・」
自分自身を愛しく抱きしめるようにしてそう呟き、歓喜に震えるアイリスの瞳はもう潤んでいた。
いまや彼女の気持ちは抑えきれないまでになり、最高潮に達しようとしていた・・・
永年、夢にまで見た、自分の想い人・・・
むらさきがもう、すぐ近くに来ているのを全身で感じとっているので、それも無理はなっただろう。
次回、満を持して・・・むらさきとアイリスがこのセント・ライラ号において直接対面する。
一方、小紅とちょびママさんは、どうなったのだろうか・・・
まだ完全には封印が解かれてないようなので、小紅の生贄の儀式が完了しているとは思えない。。。
しかし、アイリスは準備が整ったと言っていたのでそう安直に喜ぶことはできないだろう・・・
もう一人、ちょびママさんの安否も気にかかる・・・彼女はアイリスの手によって、
ひどい拷問を受けたかもしれないのだ。。。
どちらにせよ、それは次回には判明されることであろう・・・もうしばし、お待ちいただきたい。
・・・つづく。
ナレーション 「な、なんですとーーーっ!・・・ちっとも話が進んでないじゃないか~っ !?
・・・というお叱りもあろうかと、皆さんを代表して先に言っておきました ^^;
しかしながら・・・つ、ついに。。。むらさきとアイリスがもう間もなく会いまみえる瞬間が、
訪れようとしております・・・
またまた、さらなる真相がわかってくるのではないでしょうか・・・ (謎)
この感じでいくと、どうやら我らが主人公、くれないくんは・・・まことに遺憾でありますが、
もし、試練に打ち勝って・・・ヴァンパイアの特殊能力を手に入れたとしても~。。。
実際は、間に合わないのかもしれなくなりました・・・。
けれども・・・皆様の熱い応援があれば、それをも乗り越えてなんとかしてくれる!! ! ・・・かもです w」
ナレーション 「さてさて、もうひとつ興味深い情報をお知らせしましょう・・・♪
実は、さっきの帆船・・・黒衣の貴婦人こと、セント・ライラ号のマストの先端部にある見張り台に、
とある見知った人物がいたのがわかりましたでしょうか・・・
先ほどの帆船の全体の写真では、とても小さくて、どこかに人がいるのかなんて・・・
判別できたものではないですが、ここにその拡大したものをお見せしますね。。。

そう・・・その人物とは、鳴り物入りで登場したにも関わらず、あまりたいした活躍もしていなかった、
イケメン獣医のボルドくんです。。。
彼は、いったい何者なのでしょうか・・・アイリスの協力者という線は考えられません。
プライドの高い彼女が、他人にものを頼むとも思えませんし、
では逆に、配下の者として扱われるようなボルドくんでもないでしょう・・・
みた感じ、アイリスにも・・・また、むらさきにもその存在を感知させずに、あの場所にいるようですし、
あの空間に存在できていることだけでも、ボルドくんの底知れぬパワーをうかがい知る証明になります。
・・・この件に関しては、どうやら傍観者としての立場をとっているようにも思えますね。。。
ただ間違いなく言えることは、彼もまたおおいに封印に関係しているということでしょう・・・
それでは、今回もこの辺で失礼させてもらいます。。。再見 ^^;」 ←もうネタ尽きてるっぽいな (謎)
2008年08月17日
鎮魂曲 ≪Requiem≫ -闇と光の邂逅-
ナレーション 「つ、ついに・・・! むらさきとアイリスが5年ぶりに再会をする瞬間(とき)が来ました。
この二人が接触することにより、物語の歯車はこれからどう噛み合っていくのでしょうか・・・
それでは、さっそく・・・ご覧頂きましょう~。。。レディィィィィィィィィィィ・・・ゴォォォォォォォオ!! !!! ! 」
ピーンと空気が張りつめている甲板の上をひとり歩いて、帆船の中央あたりまで移動したむらさき・・・
黒衣の貴婦人の名に相応しく、その外観はもちろんのこと・・・内部の調度品ひとつひとつに至るまで、
一流の匠の技が施されている・・・
これほどまでに美しく雄大なセント・ライラ号であるが、辺りにまったく人影はなく・・・
あちらこちらに無造作に置かれている棺おけだけが、まるで何かを語りかけてくるようだ。
・・・その姿は例えるならば、永遠(とわ)に漂流することを運命づけられた・・・巨大な墓標のようである。

その緊張を破るように・・・闇の貴公子、魔王・・・いや、むらさきはそっとやさしく囁きかけた。
アイリスとは留学している時に、共に同じ研究チームに5年ほど一緒にいた訳だが・・・
互いに尊敬し合ってる間柄だと、むらさきは認識していた。。。
もちろん、当時のアイリスの気持ちにも、当然気づいてはいたのだけれども・・・
それから、祖国日本の恩師に封印の研究の件で急遽、呼び戻されることになり、アイリスの目の前から、
逃げ出すような格好で姿を消したのであった。
その帰国した日本で、恩師の一人娘である小紅と会うことになるのだが・・・
一方、アイリスはというと・・・むらさきが去ったあとも、一途にむらさきだけを想いつづけ、いつか再会し、
その胸に飛び込んでいける事だけを信じて、今日までやってきたのだった・・・

このままでは、心臓が爆発してしまうのでは?・・・と思えるほど高まる胸を、必死におさえつつ、
アイリスは一歩一歩、踏みしめるようにゆっくり歩きながら・・・姿を現した。
アイリス 「・・・あ、会いたかったわ・・・むらさき、ずっとずっと・・・会いたかったの」
むらさき 「・・・元気そうだね、アイリス」
アイリス 「・・・何もかも、貴方の為よ。。。貴方の為にしたことなの・・・わかってくれるわよね?」
むらさき 「・・・小紅をどうしたんだ、アイリス」
アイリス 「・・・私、ちゃんとわかっているのよ・・・むらさきが私の為に、封印の生贄として小紅を
用意しててくれたって事もね・・・だから、そうしたのよ。。。
やはり、貴方が選んだだけのことはあるわ・・・
小紅の潜在能力は、私の思っていた以上のものだった・・・素晴らしい逸材ね。。。
見事に、生贄として役に立ってくれたわ・・・」
むらさき 「っく、アイリス・・・キミは、なんてことをしたんだ。。。」
アイリス 「・・・あら、全ては貴方の為なのよ・・・むらさき」
目の前にいるアイリスは、むらさきの知っているあの純粋無垢なアイリスではなかった・・・
いまの彼女は、すでにいくつもの封印を解除し、その能力を自分に取り込んでる間に・・・
自分自身も気づかないうちに違う人格らに憑依されており、己の意志以外のものに操られていたのである。
アイリス 「・・・それほど気になるのなら、自分の眼で確かめてみたらいいわ、小紅ならそこにいるから」
そう言ってアイリスが指差した方向に現れたのは、ひときわ異彩を放つ漆黒の棺(ひつぎ)であった。

むらさき 「・・・小紅!」
アイリス 「・・・ねぇ素敵な棺でしょう?・・・私、最高のものを用意したのよ、新しい門出を祝うものだしね」
漆黒の棺に、静かに横たわっている小紅・・・彼女はすでに息をしていない。。。
ぱっと見た感じだけなら、まるでただ眠っているかの如く・・・呼べばいまにも起きてきそうなのに。。。
むらさきは、すぐにも駆け寄って小紅を抱きしめたい衝動にかられたが、なんとかそれを抑えた・・・
むらさき 「・・・どうやら、私の知っていたあのアイリスは、もういないようだな。。。」
むらさきは必死に己を制御しようとしていたが、自分の中にいる魔王を制御することは出来なくなっていた。
みるみると己の形相が変わっていくのを感じる・・・自分を抑えられなくなった時、むらさきは魔王になる・・・
そう魔王に取り込まれてしまうのだ・・・!!
アイリス 「・・・忘れていたわ、貴方も面識あったのよね・・・BARのちょびさんとは。。。
彼女もその役目をちゃんとまっとうしてくれたのよ・・・
小紅が承諾したのも、ある意味彼女のおかげよねぇ・・・でも、その方法は聞かないでね。。。うふふ」

アイリスの足元遥か下、セント・ライラ号の最下層に、いくつもの棺おけと共に・・・
横たわっているちょびママさんの姿があった。
な、なんという事なんだろう・・・無残に討ち捨てられたその姿は、首が異様な角度に折れ曲がり、
胸には刺されたような傷跡・・・そして、辺りには大量に溢れ出してできた血溜まりもある。
アイリス 「・・・小紅も生贄になってくれた事だし、もう不要になってしまったの・・・それだけの事よ。」
むらさき 「・・・!」
あまりの事に、むらさきは我を忘れてしまった・・・そう自制心をなくしてしまったのだ。
むらさきの中の魔王が、その一瞬の隙を見逃すこともなく・・・いままで抑えられていた邪悪な力が、
噴火する火山のように・・・マグマのように噴き出してしまったのだ。。。
さっきまで息を潜めるように静かだったのだが、それに呼応するかのように・・・
この黒衣の貴婦人・・・セント・ライラ号はいっきにその秘められた能力を開放するかのように、
爆発的なエネルギーを止め処もなく押し出し始めた。。。
アイリス 「・・・いよいよなのね。」

これまで封じ込められていた、凄まじいまでのパワーが溢れ出してきて、そのため、この周りの空間さえも
巻き込んで歪んでしまっている。
小紅の生贄、そして、魔王の邪悪な力の解放という2つの条件を満たし・・・封印は解除されたのだ。
この時のアイリスは、これが開けてはならない「パンドラの箱」であったことをまだ知らない・・・
この封印を施されたセント・ライラ号は・・・我々、人類が踏み込んではいけない領域のものだったのだ。。。
しかし、もうすでに時は遅し・・・パンドラの箱は、開け放たれてしまったのである
神話に残る伝承のように、あらゆる数の禍々しいものたちが一斉に飛び立ってしまったのだ・・・
箱の中に残されたものは・・・「希望」という名の「絶望」だとも知らずに。。。
何も知らず喜びに打ち震えているアイリスであったが・・・
彼女の姿にも変化が訪れていた・・・
開放された封印の力が彼女に降臨してきている・・・
この黒衣の貴婦人、セント・ライラ号に封印されていたのは・・・
禍々しいものたちを封じ込めていた力の源である。。。

・・・それは、なんと「天使」の能力であった・・・
いつしか、まばゆく光り輝く羽根を有し、アイリスは徐々に、美しい天使の姿になっていったのである・・・
こうして見ている分には、いっさいの邪悪なことなど感じることはなかった。。。
アイリスは己の変貌していく様に、歓喜していた・・・
アイリス 「・・・みえる?むらさき。。。私やったわ、私やったのよ・・・貴方の為に手に入れたの・・・
ねぇ、褒めてくれる?・・・これからは私だけをみていてくれるでしょ?」
そう熱く語りかけてくるアイリスに、魔王の返事はなかった、いや、できなかったのだ。。。
その圧倒的なパワーの前に、身動きすらできなかったと言ったほうが正しかった・・・
だが、そのことにより・・・再び、むらさきが魔王を封じ込める事が可能となった。
むらさき 「・・・アイリス、キミを止められなかった私を許してくれ・・・」
驚異的な変化をとげていくアイリスを目前にして、むらさきは悲しそうに、そう呟いていた・・・
このやりとりを、遥か上空から眺めていたのは・・・ボルドその人である。
前回同様、彼は、誰にも気づかれないまま、全てをみていた・・・
まるで、さも予定通りに事が運んでいるというように平然としたままにだ。。。

これまでの言動から考えてみても・・・彼、ボルドの目的は一切、見えては来ない。。。
しかし、ただ単に「人のいい坊ちゃん」・・・というだけでは済まされない状況だ。
今回、傍観者を決め込むような素振りをしてはいるが・・・どこか油断ならない存在である・・・
この後、彼がこの物語にどのようにして絡んでくるのかはまだわからないが・・・
最後まで、ただ傍観しているという事は決してないであろう。。。
では、次回・・・ついに封印を解除し、天使の能力を手に入れたアイリスと、真っ向から対立する、
魔王、むらさきの攻防をお見せすることにしよう。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・セント・ライラ号に封印されていたのは、天使の能力だったのですね~ ^^;
しかし、神の御使いである天使の力であれば・・・手に入れても、魔王の力よりよっぽど有益であり、
人類の為にもなるというものですが・・・それって、使う人の心によるって事ですかね (謎)
・・・この期に及んでも、我らが主人公、くれないはいったい何をしているのでしょうか?!
ぐずぐず、もたもたとしてる間に・・・小紅やちょびママさんが、あんな事になってしまいました。
これって、お気楽お笑い探偵ものじゃなかったのかーーーー!! !!
ハァハァ・・・失礼、ちょと興奮してしまいました・・・
このままの感じですと、どこかの某アニメ監督よろしく、皆殺しの○○・・・作品のように、
登場人物全員が、悲壮な最期を迎えて・・・THE・END って事にもなるかもしれないなぁ・・・ (謎)
そんな事にならないように・・・みんなも応援しててね w
ではでは、また次回、この場所、この作品でお会いしましょう~。。。♪」 ←さらっと逃げるなー!
この二人が接触することにより、物語の歯車はこれからどう噛み合っていくのでしょうか・・・
それでは、さっそく・・・ご覧頂きましょう~。。。レディィィィィィィィィィィ・・・ゴォォォォォォォオ!! !!! ! 」
ピーンと空気が張りつめている甲板の上をひとり歩いて、帆船の中央あたりまで移動したむらさき・・・
黒衣の貴婦人の名に相応しく、その外観はもちろんのこと・・・内部の調度品ひとつひとつに至るまで、
一流の匠の技が施されている・・・
これほどまでに美しく雄大なセント・ライラ号であるが、辺りにまったく人影はなく・・・
あちらこちらに無造作に置かれている棺おけだけが、まるで何かを語りかけてくるようだ。
・・・その姿は例えるならば、永遠(とわ)に漂流することを運命づけられた・・・巨大な墓標のようである。

その緊張を破るように・・・闇の貴公子、魔王・・・いや、むらさきはそっとやさしく囁きかけた。
アイリスとは留学している時に、共に同じ研究チームに5年ほど一緒にいた訳だが・・・
互いに尊敬し合ってる間柄だと、むらさきは認識していた。。。
もちろん、当時のアイリスの気持ちにも、当然気づいてはいたのだけれども・・・
それから、祖国日本の恩師に封印の研究の件で急遽、呼び戻されることになり、アイリスの目の前から、
逃げ出すような格好で姿を消したのであった。
その帰国した日本で、恩師の一人娘である小紅と会うことになるのだが・・・
一方、アイリスはというと・・・むらさきが去ったあとも、一途にむらさきだけを想いつづけ、いつか再会し、
その胸に飛び込んでいける事だけを信じて、今日までやってきたのだった・・・
このままでは、心臓が爆発してしまうのでは?・・・と思えるほど高まる胸を、必死におさえつつ、
アイリスは一歩一歩、踏みしめるようにゆっくり歩きながら・・・姿を現した。
アイリス 「・・・あ、会いたかったわ・・・むらさき、ずっとずっと・・・会いたかったの」
むらさき 「・・・元気そうだね、アイリス」
アイリス 「・・・何もかも、貴方の為よ。。。貴方の為にしたことなの・・・わかってくれるわよね?」
むらさき 「・・・小紅をどうしたんだ、アイリス」
アイリス 「・・・私、ちゃんとわかっているのよ・・・むらさきが私の為に、封印の生贄として小紅を
用意しててくれたって事もね・・・だから、そうしたのよ。。。
やはり、貴方が選んだだけのことはあるわ・・・
小紅の潜在能力は、私の思っていた以上のものだった・・・素晴らしい逸材ね。。。
見事に、生贄として役に立ってくれたわ・・・」
むらさき 「っく、アイリス・・・キミは、なんてことをしたんだ。。。」
アイリス 「・・・あら、全ては貴方の為なのよ・・・むらさき」
目の前にいるアイリスは、むらさきの知っているあの純粋無垢なアイリスではなかった・・・
いまの彼女は、すでにいくつもの封印を解除し、その能力を自分に取り込んでる間に・・・
自分自身も気づかないうちに違う人格らに憑依されており、己の意志以外のものに操られていたのである。
アイリス 「・・・それほど気になるのなら、自分の眼で確かめてみたらいいわ、小紅ならそこにいるから」
そう言ってアイリスが指差した方向に現れたのは、ひときわ異彩を放つ漆黒の棺(ひつぎ)であった。

むらさき 「・・・小紅!」
アイリス 「・・・ねぇ素敵な棺でしょう?・・・私、最高のものを用意したのよ、新しい門出を祝うものだしね」
漆黒の棺に、静かに横たわっている小紅・・・彼女はすでに息をしていない。。。
ぱっと見た感じだけなら、まるでただ眠っているかの如く・・・呼べばいまにも起きてきそうなのに。。。
むらさきは、すぐにも駆け寄って小紅を抱きしめたい衝動にかられたが、なんとかそれを抑えた・・・
むらさき 「・・・どうやら、私の知っていたあのアイリスは、もういないようだな。。。」
むらさきは必死に己を制御しようとしていたが、自分の中にいる魔王を制御することは出来なくなっていた。
みるみると己の形相が変わっていくのを感じる・・・自分を抑えられなくなった時、むらさきは魔王になる・・・
そう魔王に取り込まれてしまうのだ・・・!!
アイリス 「・・・忘れていたわ、貴方も面識あったのよね・・・BARのちょびさんとは。。。
彼女もその役目をちゃんとまっとうしてくれたのよ・・・
小紅が承諾したのも、ある意味彼女のおかげよねぇ・・・でも、その方法は聞かないでね。。。うふふ」

アイリスの足元遥か下、セント・ライラ号の最下層に、いくつもの棺おけと共に・・・
横たわっているちょびママさんの姿があった。
な、なんという事なんだろう・・・無残に討ち捨てられたその姿は、首が異様な角度に折れ曲がり、
胸には刺されたような傷跡・・・そして、辺りには大量に溢れ出してできた血溜まりもある。
アイリス 「・・・小紅も生贄になってくれた事だし、もう不要になってしまったの・・・それだけの事よ。」
むらさき 「・・・!」
あまりの事に、むらさきは我を忘れてしまった・・・そう自制心をなくしてしまったのだ。
むらさきの中の魔王が、その一瞬の隙を見逃すこともなく・・・いままで抑えられていた邪悪な力が、
噴火する火山のように・・・マグマのように噴き出してしまったのだ。。。
さっきまで息を潜めるように静かだったのだが、それに呼応するかのように・・・
この黒衣の貴婦人・・・セント・ライラ号はいっきにその秘められた能力を開放するかのように、
爆発的なエネルギーを止め処もなく押し出し始めた。。。
アイリス 「・・・いよいよなのね。」
これまで封じ込められていた、凄まじいまでのパワーが溢れ出してきて、そのため、この周りの空間さえも
巻き込んで歪んでしまっている。
小紅の生贄、そして、魔王の邪悪な力の解放という2つの条件を満たし・・・封印は解除されたのだ。
この時のアイリスは、これが開けてはならない「パンドラの箱」であったことをまだ知らない・・・
この封印を施されたセント・ライラ号は・・・我々、人類が踏み込んではいけない領域のものだったのだ。。。
しかし、もうすでに時は遅し・・・パンドラの箱は、開け放たれてしまったのである
神話に残る伝承のように、あらゆる数の禍々しいものたちが一斉に飛び立ってしまったのだ・・・
箱の中に残されたものは・・・「希望」という名の「絶望」だとも知らずに。。。
何も知らず喜びに打ち震えているアイリスであったが・・・
彼女の姿にも変化が訪れていた・・・
開放された封印の力が彼女に降臨してきている・・・
この黒衣の貴婦人、セント・ライラ号に封印されていたのは・・・
禍々しいものたちを封じ込めていた力の源である。。。

・・・それは、なんと「天使」の能力であった・・・
いつしか、まばゆく光り輝く羽根を有し、アイリスは徐々に、美しい天使の姿になっていったのである・・・
こうして見ている分には、いっさいの邪悪なことなど感じることはなかった。。。
アイリスは己の変貌していく様に、歓喜していた・・・
アイリス 「・・・みえる?むらさき。。。私やったわ、私やったのよ・・・貴方の為に手に入れたの・・・
ねぇ、褒めてくれる?・・・これからは私だけをみていてくれるでしょ?」
そう熱く語りかけてくるアイリスに、魔王の返事はなかった、いや、できなかったのだ。。。
その圧倒的なパワーの前に、身動きすらできなかったと言ったほうが正しかった・・・
だが、そのことにより・・・再び、むらさきが魔王を封じ込める事が可能となった。
むらさき 「・・・アイリス、キミを止められなかった私を許してくれ・・・」
驚異的な変化をとげていくアイリスを目前にして、むらさきは悲しそうに、そう呟いていた・・・
このやりとりを、遥か上空から眺めていたのは・・・ボルドその人である。
前回同様、彼は、誰にも気づかれないまま、全てをみていた・・・
まるで、さも予定通りに事が運んでいるというように平然としたままにだ。。。
これまでの言動から考えてみても・・・彼、ボルドの目的は一切、見えては来ない。。。
しかし、ただ単に「人のいい坊ちゃん」・・・というだけでは済まされない状況だ。
今回、傍観者を決め込むような素振りをしてはいるが・・・どこか油断ならない存在である・・・
この後、彼がこの物語にどのようにして絡んでくるのかはまだわからないが・・・
最後まで、ただ傍観しているという事は決してないであろう。。。
では、次回・・・ついに封印を解除し、天使の能力を手に入れたアイリスと、真っ向から対立する、
魔王、むらさきの攻防をお見せすることにしよう。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・セント・ライラ号に封印されていたのは、天使の能力だったのですね~ ^^;
しかし、神の御使いである天使の力であれば・・・手に入れても、魔王の力よりよっぽど有益であり、
人類の為にもなるというものですが・・・それって、使う人の心によるって事ですかね (謎)
・・・この期に及んでも、我らが主人公、くれないはいったい何をしているのでしょうか?!
ぐずぐず、もたもたとしてる間に・・・小紅やちょびママさんが、あんな事になってしまいました。
これって、お気楽お笑い探偵ものじゃなかったのかーーーー!! !!
ハァハァ・・・失礼、ちょと興奮してしまいました・・・
このままの感じですと、どこかの某アニメ監督よろしく、皆殺しの○○・・・作品のように、
登場人物全員が、悲壮な最期を迎えて・・・THE・END って事にもなるかもしれないなぁ・・・ (謎)
そんな事にならないように・・・みんなも応援しててね w
ではでは、また次回、この場所、この作品でお会いしましょう~。。。♪」 ←さらっと逃げるなー!
2008年09月22日
天使と悪魔 -闇と光の邂逅-
・・・さて、リアルでは前回から既に1ヶ月以上の時間が経過してしまいました。。。
思うところありまして、放置していた訳ですけど・・・ ←結局、放置かい!
そうこうしてる間に、「魔王編」以降に登場するキャラクターも数名ロールアウトして、
SL内を闊歩している現状の中・・・肝心の本編が一向に進展しないでいました。
(・・・複数のアカウントにそれ以上のアバターを作成し、たくさんのキャラクターを創って、
遊んでいます。。。いや~新キャラってつくるの楽しいですなぁ ♪) ←何人つくる気だよ (謎)
しかし、こんな物語でも続きを待ってくれている数少ない貴重な読者の方がおられます。
その人たちの為にも・・・いま再び、立ち上がろうと思います。
ナレーション 「・・・あの作者にいったい何があったのか!! ・・・は、この際おいといてですね~
早速、本編へと話を進めてまいりましょうか・・・ w
前回ついに、アイリスの手によって天使の封印が解き放たれてしまいました。
この物語に登場してるキャラクターのそれぞれの思惑が複雑に交差する中、
満を持して最終決戦の火蓋がいま落とされたのだ・・・。」
凛とした空気が辺りに張りつめていた・・・
そして、その中心にいたのは・・・まばゆいばかりのオーラを身に纏った天使、アイリスである。
彼女が放つ圧倒的なパワーは見事であり、流石の魔王・・・闇の貴公子、むらさきでさえも、
この絶対的な力の差は歴然であると認めざるを得なかった。。。
アイリス 「・・・すごいわ、なんていう満ち足りた気分なのかしら。。。
これほどまでとは、もはや想像以上の力だわ・・
・・・長かったけれど、ようやくいま全てを手に入れたのよ。。。
ねぇ、素敵でしょう・・・むらさき。
これからは、ずっと私だけをみてね・・・私だけのむらさきでいてね。」
天使の力を手に入れたアイリスは、何度も繰り返すように言い、己自身に陶酔しているようにみえた。
ずっと渇望していた事が叶ったのだ・・・それも仕方なかったのかもしれない。
その表情は恍惚としており、幸せの絶頂を迎えていたに違いなかった。
だが封印を解除することによって変化が訪れたのは、何もアイリスだけではなかった・・・
逆の意味で黒衣の貴婦人、セント・ライラ号は目に見えて大きく変貌を遂げていたのだ。
まるでその役目を終えたかのように、これまでと違いかなり質素な造りに成り果てていた・・・
これが本来のセント・ライラ号のあるべき姿だったのだろうか。。。
先程までの豪華絢爛な仮面を脱ぎ捨てた・・・この黒衣の貴婦人は、
よりいっそう洋上に浮かぶ墓標のように見えてきて、ある種異様な雰囲気を醸し出していた。
むらさき 「・・・アイリス、それは開けてはならないパンドラの箱。。。
禁断の封印だったんだよ・・・巧妙に仕組まれた闇の黙示録への扉のカギだったんだ。」
アイリス 「何を言ってるの?・・・むらさき、これほどまでに素晴らしい力なのよ?
貴方がいまの私に嫉妬する気持ちは理解できるけど、素直に認めて褒めてほしいものだわ。
だって、それもこれも・・・全て、貴方と私の為にしたことなのよ。
この能力をもってすれば、世界をこの手にすることだって可能だわ・・・
新しい世界の女王と王になれるのよ・・・私たちが。。。」
むらさき 「・・・アイリス、そんな事なんて私は望んではいないよ。
・・・まだ間に合うかもしれない、その力を再び封印しよう。」
アイリス 「・・・ !?」
むらさきのその言葉がきっかけとなったのか・・・アイリスの表情が一変した。
みるみるうちに、さっきまでとうって変わって、アイリスの顔は苦悶に歪み闇色に染まっていった・・・
眩いばかりのオーラが消え・・・負の力に全身が侵食されていき、
ついには闇のオーラをまとい、よりいっそう鈍く輝きだしたのだ・・・
それでいながら、その絶大なる圧倒的なパワーは前にも増してなのである・・・!
アイリス 「・・・何が起こったの。。。あぁ・・・すごい、すごいわ・・・なんてことなの。
こんな感じはいままでなかったわ・・・私、私・・・!! 」
これまでとはまた違う意味でアイリスは恍惚の表情を迎えていた・・・
天使の封印に隠されていた、もうひとつの真実の力がいま目覚めたのだ。。。
むらさき 「しまった・・・間に合わなかったか!」
そう、むらさきは知っていた・・・いや、わかっていたのだ。。。
天使の封印に秘められていた本当の能力というものを・・・
それは・・・幾重かにロックされ封印されていた「堕天使」の力である。
そもそも、むらさきが有している魔王の能力も・・・元を正せば天使のものである。
何らかの理由で堕ちた天使・・・つまり堕天使の力であるのだ。
堕天使同士の能力の差は、元の天使の階級でほぼ決まっている・・・
むらさきが魔王なら、アイリスは大魔王クラスの能力を手に入れてしまった事になるのである。
しかし、その強大な力をコントロールするには、アイリスはまだまだ未熟で・・・
とてもじゃないが、どだい無理な話なのである。。。
アイリスのしたことは結局、最悪の選択であった・・・という事になってしまった。
巧妙に仕組まれていた封印の謎を解き明かし、邪悪で凶大な力を持つ堕天使である大魔王を、
そうとは知らずとは言え・・・呼び覚ましてしまったのだから。。。
アイリス 「・・・どれくらい眠っていたのか、それさえも忘却の彼方であるな。。。」
いまのアイリスの口から出た言葉は・・・すでにアイリスのものではなかった。
むらさき 「・・・アイリス!」
アイリス 「ふっ、このものの中は貴様への想いでいっぱいだな・・・小僧。
貴様も魔族の上位階級なら、我輩とは格が違うという事ぐらいわかっておろう。
それを承知の上で挑んでくるならば、相手をしてやらんでもないが・・・
今回は特別に、このアイリスとやらに免じて貴様を配下に迎えてやってもよいぞ。。。」
天使の封印から復活した大魔王は、まさに余裕であった・・・
いまだ眠ったまま解き放たれていない封印の中には、この大魔王に匹敵するものもあったかもしれないが。
しかし、現時点においては到底間に合うはずもなく・・・
むらさきは、次元の違う力の差をひしひしと感じながら・・・なす術もなく、ただ立っていた。
むらさき 「ありがたいお言葉ですが・・・閣下。
私は100%玉砕するとわかっていても、閣下を阻止しなければなりません。」
アイリス 「・・・ふむ、であろうな。。。幾世紀過ぎようとも人間というものはまこと、愚かなり。。。」
むらさき 「・・・では、いざまいります!」
覚悟を決めたむらさきは、決して敵うはずもない強大な相手に対して、真っ向から突き進んで行った。
・・・万に一つも勝てる見込みなど、なかったにも関わらずに。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・あらら、哀れむらさき・・・といったところでありましょうか。。。
ますますバッド・エンドへ向けて一直線に、ストーリーは加速して流されていきます。
このまま魔王編は、悲劇のうちに終わってしまうのでしょうか・・・ (謎)
否、そんなことはありません!
・・・と言えるような事が起きてくれるといいのですが ←おい !?
次回、これまでに敷いてきた複雑な伏線が・・・いっきに解禁され。。。 ←あったんかい (謎)
さらなる展開へと物語を誘っていくことでしょう。
・・・ではでは、また懲りずに覗いてみてくださいね w」 ←訪問数が如実に語る真実です! ^^;
思うところありまして、放置していた訳ですけど・・・ ←結局、放置かい!
そうこうしてる間に、「魔王編」以降に登場するキャラクターも数名ロールアウトして、
SL内を闊歩している現状の中・・・肝心の本編が一向に進展しないでいました。
(・・・複数のアカウントにそれ以上のアバターを作成し、たくさんのキャラクターを創って、
遊んでいます。。。いや~新キャラってつくるの楽しいですなぁ ♪) ←何人つくる気だよ (謎)
しかし、こんな物語でも続きを待ってくれている数少ない貴重な読者の方がおられます。
その人たちの為にも・・・いま再び、立ち上がろうと思います。
ナレーション 「・・・あの作者にいったい何があったのか!! ・・・は、この際おいといてですね~
早速、本編へと話を進めてまいりましょうか・・・ w
前回ついに、アイリスの手によって天使の封印が解き放たれてしまいました。
この物語に登場してるキャラクターのそれぞれの思惑が複雑に交差する中、
満を持して最終決戦の火蓋がいま落とされたのだ・・・。」
凛とした空気が辺りに張りつめていた・・・
そして、その中心にいたのは・・・まばゆいばかりのオーラを身に纏った天使、アイリスである。
彼女が放つ圧倒的なパワーは見事であり、流石の魔王・・・闇の貴公子、むらさきでさえも、
この絶対的な力の差は歴然であると認めざるを得なかった。。。
アイリス 「・・・すごいわ、なんていう満ち足りた気分なのかしら。。。
これほどまでとは、もはや想像以上の力だわ・・
・・・長かったけれど、ようやくいま全てを手に入れたのよ。。。
ねぇ、素敵でしょう・・・むらさき。
これからは、ずっと私だけをみてね・・・私だけのむらさきでいてね。」
天使の力を手に入れたアイリスは、何度も繰り返すように言い、己自身に陶酔しているようにみえた。
ずっと渇望していた事が叶ったのだ・・・それも仕方なかったのかもしれない。
その表情は恍惚としており、幸せの絶頂を迎えていたに違いなかった。
だが封印を解除することによって変化が訪れたのは、何もアイリスだけではなかった・・・
逆の意味で黒衣の貴婦人、セント・ライラ号は目に見えて大きく変貌を遂げていたのだ。
まるでその役目を終えたかのように、これまでと違いかなり質素な造りに成り果てていた・・・
これが本来のセント・ライラ号のあるべき姿だったのだろうか。。。
先程までの豪華絢爛な仮面を脱ぎ捨てた・・・この黒衣の貴婦人は、
よりいっそう洋上に浮かぶ墓標のように見えてきて、ある種異様な雰囲気を醸し出していた。
むらさき 「・・・アイリス、それは開けてはならないパンドラの箱。。。
禁断の封印だったんだよ・・・巧妙に仕組まれた闇の黙示録への扉のカギだったんだ。」
アイリス 「何を言ってるの?・・・むらさき、これほどまでに素晴らしい力なのよ?
貴方がいまの私に嫉妬する気持ちは理解できるけど、素直に認めて褒めてほしいものだわ。
だって、それもこれも・・・全て、貴方と私の為にしたことなのよ。
この能力をもってすれば、世界をこの手にすることだって可能だわ・・・
新しい世界の女王と王になれるのよ・・・私たちが。。。」
むらさき 「・・・アイリス、そんな事なんて私は望んではいないよ。
・・・まだ間に合うかもしれない、その力を再び封印しよう。」
アイリス 「・・・ !?」
むらさきのその言葉がきっかけとなったのか・・・アイリスの表情が一変した。
みるみるうちに、さっきまでとうって変わって、アイリスの顔は苦悶に歪み闇色に染まっていった・・・
眩いばかりのオーラが消え・・・負の力に全身が侵食されていき、
ついには闇のオーラをまとい、よりいっそう鈍く輝きだしたのだ・・・
それでいながら、その絶大なる圧倒的なパワーは前にも増してなのである・・・!
アイリス 「・・・何が起こったの。。。あぁ・・・すごい、すごいわ・・・なんてことなの。
こんな感じはいままでなかったわ・・・私、私・・・!! 」
これまでとはまた違う意味でアイリスは恍惚の表情を迎えていた・・・
天使の封印に隠されていた、もうひとつの真実の力がいま目覚めたのだ。。。
むらさき 「しまった・・・間に合わなかったか!」
そう、むらさきは知っていた・・・いや、わかっていたのだ。。。
天使の封印に秘められていた本当の能力というものを・・・
それは・・・幾重かにロックされ封印されていた「堕天使」の力である。
そもそも、むらさきが有している魔王の能力も・・・元を正せば天使のものである。
何らかの理由で堕ちた天使・・・つまり堕天使の力であるのだ。
堕天使同士の能力の差は、元の天使の階級でほぼ決まっている・・・
むらさきが魔王なら、アイリスは大魔王クラスの能力を手に入れてしまった事になるのである。
しかし、その強大な力をコントロールするには、アイリスはまだまだ未熟で・・・
とてもじゃないが、どだい無理な話なのである。。。
アイリスのしたことは結局、最悪の選択であった・・・という事になってしまった。
巧妙に仕組まれていた封印の謎を解き明かし、邪悪で凶大な力を持つ堕天使である大魔王を、
そうとは知らずとは言え・・・呼び覚ましてしまったのだから。。。
アイリス 「・・・どれくらい眠っていたのか、それさえも忘却の彼方であるな。。。」
いまのアイリスの口から出た言葉は・・・すでにアイリスのものではなかった。
むらさき 「・・・アイリス!」
アイリス 「ふっ、このものの中は貴様への想いでいっぱいだな・・・小僧。
貴様も魔族の上位階級なら、我輩とは格が違うという事ぐらいわかっておろう。
それを承知の上で挑んでくるならば、相手をしてやらんでもないが・・・
今回は特別に、このアイリスとやらに免じて貴様を配下に迎えてやってもよいぞ。。。」
天使の封印から復活した大魔王は、まさに余裕であった・・・
いまだ眠ったまま解き放たれていない封印の中には、この大魔王に匹敵するものもあったかもしれないが。
しかし、現時点においては到底間に合うはずもなく・・・
むらさきは、次元の違う力の差をひしひしと感じながら・・・なす術もなく、ただ立っていた。
むらさき 「ありがたいお言葉ですが・・・閣下。
私は100%玉砕するとわかっていても、閣下を阻止しなければなりません。」
アイリス 「・・・ふむ、であろうな。。。幾世紀過ぎようとも人間というものはまこと、愚かなり。。。」
むらさき 「・・・では、いざまいります!」
覚悟を決めたむらさきは、決して敵うはずもない強大な相手に対して、真っ向から突き進んで行った。
・・・万に一つも勝てる見込みなど、なかったにも関わらずに。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・あらら、哀れむらさき・・・といったところでありましょうか。。。
ますますバッド・エンドへ向けて一直線に、ストーリーは加速して流されていきます。
このまま魔王編は、悲劇のうちに終わってしまうのでしょうか・・・ (謎)
否、そんなことはありません!
・・・と言えるような事が起きてくれるといいのですが ←おい !?
次回、これまでに敷いてきた複雑な伏線が・・・いっきに解禁され。。。 ←あったんかい (謎)
さらなる展開へと物語を誘っていくことでしょう。
・・・ではでは、また懲りずに覗いてみてくださいね w」 ←訪問数が如実に語る真実です! ^^;
2008年09月22日
覚醒した新たな力 -闇と光の邂逅-
・・・気がつけば、そこは深い深い闇の底であった。
・・・いったい、もうどれくらいの時間が経ったのかわからない。
・・・ただ自分の身体がこれまでとは全くの別のものに、変化を遂げていた事だけは確実である。
果てしなく未来永劫続くと思われた激痛の中、それ故に意識を失うこともできぬままだった深淵の世界から、
ようやく彼は・・・彼は、還ってこれたのだ。。。
くれない 「・・・、・・・うぅ。」
そう、くれないは・・・アンデッドの王の力、闇の帝王:ヴァンパイアとしての能力を身につけて、
ある意味まったく生まれ変わった別の存在として、・・・いま新たに誕生したのである。
くれない 「・・・俺はまだ生きているのか。。。いや、何度も何度も死んだはずだった。
身体中の細胞という細胞が、幾度も入れ替わり別のものとなっていくのを他人事のように感じていた・・・
だが、俺は手に入れた・・・この闇の力を手に入れたんだ!」
まだ意識が朦朧とするなか、軽い眩暈にも似たものを感じながら・・・
くれないは、真紅に染まった噴水の中をよろよろと立ち上がった・・・
この時点ではまだ、本人は気付いてないのだが骨折していた右足はもうすっかり完治している・・・
これもヴァンパイアのアンデッドたる治癒能力のひとつなのであろう。
くれない 「・・・しかし、ここはどこだ?
俺は何のためにここにいる・・・わからない。
・・・どうしてこういう事になったのだったか・・・?」
一時的な記憶障害であろうか、まだ頭の中で記憶が混乱しているようだ・・・
誰に言うでなく・・・訳もわからず、ひとり呟いているくれないであったが。。。
ふと、どこか遠くで・・・自分を呼んでいる声があることに気付いた。
・・・ 「くっくっくっ・・・、戻ってこれたのかくれない・・・、これだからこそ・・・、まこと人間という種族は・・・、
面白いものだな・・・、我はてっきり・・・、駄目だと思っていたのだがな・・・、こうして儀式を終えてくるとは・・・、
ほぅ・・・、何者かによる・・・、別の思惑が介入したと言うことでもあるのか・・・、それもまた一考であるな・・・、」
それは便宜上、コードネーム:伯爵と呼ばれ、自ら望んで封印にいる暗闇の支配者その人の声であった。
(この透き通るような白い肌・・・、紅く燃え上がるようなそのまなこ・・・、そして、牙をのぞかせる紅い唇・・・、
ただ見つめられただけで、大概のものはチャームの魔法にかかり・・・その身をゆだねてしまう事だろう。)
その聞き覚えのある声に耳を傾けていたくれないは、ようやく事態を飲み込めてきた・・・
・・・そう何故に、自分がここにいるのかを。。。
くれない 「はっ!・・・あれからいったいどれくらいの時間が過ぎたのか教えてもらえますか?」
・・・ 「そなたがここで儀式をしていた時間か・・・、人間界で言うなら3年くらい経っておるな・・・、
一生かかっても戻ってこない者もいるのでな・・・、そなたはまぁ優秀であったわ・・・、くっくっく・・・、」
くれない 「・・・さ、3年って!・・・そ、そんな・・・せっかく苦労して手に入れたのに、
もうそんなに時間が経ってたなんて・・・何もかも遅かったのか。。。!?」
全てをかけた行為が失敗したのだとわかり・・・くれないは絶句し、ひどく落胆した。
・・・結局は何もできなかった。
その己の不甲斐なさにうち震えながら、やり場のない怒りにやりきれないでいた。
・・・ 「まったく・・・、これだから人間とは愚かなる生き物だな・・・、」
・・・どこかで誰かが言ってたフレーズである。
偉大な力を持つものから見れば、人間というちっぽけな存在は得てして同じように感じるものであるようだ。
・・・ 「この我の力を・・・、全てまでとはいかぬが・・・、そなたは手に入れることができたのだ・・・、
もはや考える必要などないのだぞ・・・、精神を研ぎ澄まし・・・、ただ感じるだけのよいのだ・・・、」
くれない 「・・・、・・・、・・・・・・っくぅ!! 」
くれない 「・・・ぐおぉぉぉぉぉっ!・・・な、なんじゃこりゃ~っ!!
・・・怒涛の如く、ものすごい量の情報がいっきに流れ込んでくるぅぅぅっ!! ! 」

・・・しばらく茫然と立ち竦み、くれないは己の内に駆け巡ってくる途方もなく膨大な量のデータの処理に、
かかりっきりにならざるを得なかった。。。
ようやく落ち着いたころを見計らって、暗闇の支配者は半ば諭すような口調で語り始めた・・・
・・・ 「そなたがいたのは・・・、この要塞教会の中でも・・・、試練の間と言ってな・・・、
特別な時間軸で時が流れておるのだ・・・、そなたがそこで例え何年・・・、いや何十年過ごそうとも・・・、
人間界においては・・・、数時間程度が経過しているに過ぎない・・・、実際の人間界では・・・、
そなたがこの封印の中へ来て・・・、まだ半日かそこら経ったかどうかでしかないわ・・・、」
くれない 「・・・えっ、それってことは・・・まだ間に合うってことかですか。。。?」
・・・ 「くっくっくっ・・・、それは自分の目で・・・、確かめてくればよかろう・・・、」
いかな能力を手に入れようとも、くれないが持っている本質というものはあまり変わってないようであった。
いかなる強大な能力も・・・、結局はそれを使うもの次第であるという事なのかもしれない。
・・・ 「乗りかかった船だ・・・、という言葉があったな・・・、ついでに・・・、あの封印の近くまで・・・、
空間を繋げてやろう・・・、そこを通れば・・・、いくらそなたであろうとも・・・、迷わず行けるであろう・・・、」
くれない 「・・・何もかも至れり尽くせりで、ありがとうございます!」

・・・完全に、おんぶに抱っこ状態で、くれないは挨拶もそこそこに、
言われるがまま開けられた空間へと、躊躇うことなく飛び込んでいった。
その先には、くれないは知らないことだが、すっかりその姿が変わってしまっている、
目指す黒衣の貴婦人、セント・ライラ号が待っているのだ・・・!!
今まさに、その船上においては魔王こと闇の貴公子、むらさきと・・・
虹のイリスこと・・・堕天使、アイリスの一騎打ちが、行われている真っ最中なのである。
・・・果たして、くれないはまだ間に合う事が出来るのか !?
・・・ 「くっくっくっ・・・、どうやらかの封印は・・・、すでに完全な形で・・・、蘇ってしまっとみえる・・・、
あやつはそこへ・・・、飛び込んでく事になるのだな・・・、この我の退屈な時間をどうやって・・・、
楽しませてくれるか・・・、少しでも・・・、期待できるとよいのだがな・・・、それもこれも・・・、
あやつ次第ということだな・・・、まぁよい・・・、いざとなれば・・・、くっくっくっ・・・、」

・・・何やら不気味な発言を残しつつ、この偉大なる暗闇の支配者はその紅い瞳でじっと、
くれないを送ってやった空間が静かに閉じていくのを、うっすら笑みを浮かべ眺めていた。。。
このような事でさえも・・・~くれないたちにとっては一大事なのだが~・・・彼のような次元の存在には、
ただ単に、退屈な時間を紛らわすゲームでしかないのかもしれない。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・そかそか、うんうん。。。完璧に出遅れておりました、我らが主人公・・・くれないくん。
ついに、やっと・・・ここで本編に復帰してこれたようです。。。あぁ、よかったね~ ♪
勇者は遅れてやってくるものと相場は決まってはいますが・・・若干、遅れすぎてるんじゃないかと。。。
(・・・ってか一部、全然間に合ってないんだし ^^;)
・・・何はともあれ、舞台も役者も揃いました。。。
もうこれ以上、風呂敷を広げる必要はありません・・・コマは出揃ったんです。
あとは辻褄が合うように~物語を終結させていくだけなのです。。。 ←身も蓋もないわ!!
では、また次回ここで、ファイナル・フューーージョン!承認!! !!! 」 ←雄叫びが聞こえる (謎)
2008年09月24日
不屈の闘志 -闇と光の邂逅-
よぉ~みんな、前回の2作連続時間差upは楽しんでくれたかな~っ?
(・・・なんと訪問数の記録更新もして、初回以来の脅威の人数になったぞ ←数字は聞くなよ w )
そんな事より、「その前作からは1ヶ月以上の間があっただろ!」・・・ってお叱りは、さておいて。。。(謎)
今回、遂に・・・我らが主人公のくれないくんが、新たな力をひっさげて舞台の中心へと躍り出ます。
・・・それでは、ここからは皆さんがその眼で、この物語の歴史の証人となって見届けてやってくださいね。
ナレーション 「・・・なんとか命がけの試練を乗り越えて、ヴァンパイアの能力をその手にしたくれないは、
閉じた空間を一路、見るからにすっかり変貌してしまった黒衣の貴婦人、セント・ライラ号へと急いでいた。
もちろん、今のくれないだけの力では・・・直接、乗り込む事など不可能であるらしく・・・
その強力な結界の中を、歯痒い思いをしながら・・・ただただ突き進んでいたのだった。」
すぐ目の前にあるのに届かないというこの感覚は、あたかも夢の中で懸命に走っているのに、
それがスローモーションの如く感じ、もどかしいさまに酷似していた。
ヴァンパイアという超人の力を手に入れたばかりのくれないには、その記憶をも受け継いだとは言え、
いまだうまく情報を処理し、有効に活用することはできていない・・・
だが、そのおかげもあって・・・くれないがこれまでみえていなかった事実、わかっていなかった真実が、
はっきりと形になって理解できるようになったのである。

・・・どうして、あの日むらさきが失踪し・・・また姿をみせるようになったのか。。。
これまでに、自分の周りで起こっていたバラバラの出来事が・・・この封印というキーワードを中心に、
全てがひとつに集結していった事・・・
また、周囲にいた仲間や人物たちも・・・少なからず、この封印と関わりを持つものばかり達だった事・・・
こうした現状を踏まえる事が可能になったのも・・・くれないが深く封印に関係できたからであって、
・・・結果的には、なるべくしてなったとも言えなくもないのだが。。。
やはり遅すぎた感は否めない・・・もっと事前にわかっていれば回避できた悲劇もあったろうに。
いまは、それを言っても仕方ない事なのだけれども・・・
くれない 「・・・ちっ、俺はなんて愚かだったんだ・・・何も知らないでいい気になっていたなんて、
とんだ道化もいいとこだぜ・・・済んだ事をいまさら悔やんでも仕方ないが、これからできること・・・
やれることをまず順番にするしか方法はないか・・・待ってろ、俺はここにいるぞ!」
そうこうしてる間に、やっとのことで辿り着いたくれないが目にしたものは・・・
深々と椅子に腰掛けて、その長く綺麗な脚を組んで余裕の笑みの堕天使、・・・大魔王ことアイリス。

さらに、その傍らでまったく微動だにせず、ばったりと力尽きて倒れている魔王こと、闇の貴公子・・・
いや、くれないの実兄であるむらさきの無残に変わり果てた姿がそこにあった。
くれない 「・・・しまった、間に合わなかったのか !?」
そのくれないの語り掛けに応えるように、ビクっと身体を小さく震わせ・・・
むらさき 「・・・くっ、・・・おいおい、・・・そう簡単に勝手に殺すなよ、・・・ご覧の通りの有様だが、
・・・なんとかまだ生きてるさ。。。」
息も絶え絶えになりながら闇の貴公子、むらさきは倒れたままの格好で・・・絞り出すように声をあげていた。

むらさき 「・・・まったく、・・・おまえは昔からそうだったよくれない、・・・普段は、・・・時間を守るくせに、
・・・肝心な時に限って、・・・こうやって遅刻する事がある、・・・いま時、・・・そんなの、・・・流行ってないぞ。」
くれない 「・・・兄さん!」
アイリス 「あら、せっかくの兄弟2人で感動の涙のご対面をしてるところ、水を差して悪いのだけども・・・
いま、ようやく、むらさきが私だけのものになるところなのよ・・・
後からノコノコ来て邪魔をしないでほしいものねぇ。。。」
それは・・・まだアイリスであったのか、もう違うものであったのか定かではないが・・・
この話している内容をみる限りでは、アイリスであると言えるだろう。。。
まだ100%完全に乗っ取られているというか、完璧に憑依されている訳ではなさそうだった・・・
アイリス 「・・・その力、そう、そうなのね。。。ヴァンパイアのものだわ、しかも、あの憎むべき・・・」
アイリス 「・・・あの憎むべき、あやつの匂いがぷんぷんしておるわ。。。
小癪なやつめ・・・、我輩が受けた借りは、それ相応の利子をつけて返してやらんといかんな。。。」
突如、アイリスの口調が変化した・・・あの大魔王のものになったのだ。
くれない 「・・・何を言ってやがる、借りを返すのはこっちの方だぜ!てめぇの方こそ覚悟しやがれ!! 」
アイリス 「賢しいな・・・小僧、・・・貴様まだその力をまともに使いこなせてはおるまい。。。
そのような付け焼刃で・・・、この大魔王たる我輩に楯突こうとは・・・まこと片腹痛いわ。。。」
それは実際、その通りで・・・いまのくれないがどう逆立ちしようとも全く敵う相手ではなかったのだ・・・
聡明なむらさきなら、そこのところの事情は充分に飲み込めていたのだが、新たに手に入れた己の力に、
半ば酔っていたということもあり、くれないは超強気になっていたのである。。。
しかしながら、それくらいの気持ちがないと、とてもじゃないが真っ向から勝負する気になれるはずもない。
今回に限って言えば、この勘違いな思い込みがよい方向へと繋がっていたと言えよう。
むらさき 「・・・いよいよ、・・・真打の登場だな、・・・充分に、お膳立てはしておいたよ、・・・あとはおまえに、
・・・かかっている、・・・しっかり主役の役目を、・・・果たすんだぞ、・・・っく。。。」
無論、むらさきにはわかっていたのだが・・・この勝ち目のない賭けにのることにした。
彼らに、残された道は・・・もうそれしかなかったからである。

くれない 「・・・いくぞ、受けてみやがれーっ!! 」
アイリス 「・・・むんっ!。。。」
くれないは渾身の力を込めて、必殺の一撃を繰り出したが・・・相手に届くどころか、気合一発で、
後ろへ大きく、ぶっ飛ばされてしまった・・・
やはり、圧倒的なまでに力の差があるのだ・・・
むらさき 「・・・くっ、・・・やはり駄目なのか。。。」
くれない 「・・・うぅ、そう簡単に、諦めるなよ兄貴・・・俺はまだこの通り、ピンピンしてるぜ・・・あててっと」
圧倒的な力の差はあるが、幸いだったのが・・・くれないが身につけた能力である、そうアンデッドの王たる、
・・・ヴァンパイアの不死の能力が、この歴然とした差を図らずも埋めてくれ、さらに補ってくれてたのだった。
くれない 「・・・これは、マリエくんにも感謝せんとあかんかな。。。まだ全然、敵う気はしないが、
結果的に、負ける気もしねぇしな・・・まぁ、とことんやってみるさ。。。 !?」
アイリス 「・・・いつまで、その減らず口をきいてられるかな。。。
・・・ヴァンパイアとて、・・・不死身ではないのだぞ。。。
・・・その能力と引き換えに、・・・いくつもの弱点を有しておるのだ、・・・例えばであるが。。。」
そういうとアイリス・・・いや、大魔王は両の手を合わせた中に眩いばかりの人口太陽を造りだしたのである。
そして、それを間髪入れずにくれない目掛けて投げつけたではないか!
くれない 「・・・ぐっ、おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーっ!」
見事命中し、くれないの身体をその人口太陽が燃え盛る炎でもって焼いている・・・
瞬く間に燃え尽きて、あとには消し炭のような人型だけが残り・・・
それさえも、見ているその前で崩れ去ろうとしていたが。。。
アイリス 「・・・んっ?・・・なんだと。。。」
くれない 「熱つつつっ・・・ったく、なんてことしやがるんだぁ!俺じゃなかったら、塵になってるとこだぜ。」
むらさき 「・・・くれない!・・・無事なのか?。。。」
くれない 「・・・へっ、こちとら、さっきまで3年ほど激痛に苛まれていたんだ、おかげさんでこの程度じゃあ、
どうってことないみたいだな、つくづく、あのとんでもない試練ってやらも役に立ったってこったなぁ。」
この事を見越してのことなのか・・・くれないは耐久性において、特化した能力を身につけているようだ。
あの手この手で、大魔王は引き続き攻撃の手を休めないでいたが・・・その度に、くれないは立ち上がり・・・
ふらふらになりながらも、目の前に立ちはばかってきた。
しかし、くれないの放つ攻撃はいっこうに相手に届くことなく、ただ時間だけが無情にも過ぎていったのだ。
いくら不死身の身体とは言え、くれないに残っている力も終わりの時が来ようとしていた。。。
アイリス 「・・・ここまで、しぶといとはな。。。褒めて遣わすぞ小僧・・・、だがもう限界であろう・・・
楽になれ・・・、無となって・・・、その短き人生の終焉を迎えるがよい。。。」
くれない 「・・・ハァ、・・・ハァ、何をまだまだ、これからだ。。。!! 」
そう強がってはみたものの・・・とっくの昔に限界を超えてしまってるのは誰よりもわかっていた。
次の一撃はもう耐えることができないであろうと・・・くれないも覚悟したのである。
くれない 「・・・へっ!こんな俺如きを倒せないなんてなぁ~っ、・・・あんたが封印された理由も、
自ずとわかろうってもんだよな w 」

そのくれないの渾身の嫌味の言葉に過剰な反応を示した大魔王は、大激怒して・・・
もてる最大級のパワーを込めて・・・凄まじいまでの一撃を放ったのだった・・・
もう為す術もないくれないへ、容赦なくそれは直撃するはずだった。。。
だが・・・、その間に割って入ったのは、既に虫の息状態で倒れていたはずのくれないの兄、
むらさきだったのである・・・

彼は最期の気力を振り絞って飛び立ち、くれないを庇うように両手を広げて立ちはだかり、
その傷ついた身体で自らが盾となって・・・襲いくる全てを衝撃を受けとめたのだ!!
・・・そして、力尽きその場に静かに倒れこんだのだった。
むらさき 「・・・ぐはっ!! ! 」
くれない 「・・・あ、兄貴ーーっ !? 」
闇の貴公子、魔王と呼ばれた男むらさきは・・・弟であるくれないを庇って、その目の前で散った。。。
その刹那である、その光景を眺めていた大魔王にも大きな変化が起こったのだ。。。
アイリス 「・・・いやーーーーーーーーーーーーーーっ、むらさきーーーっ!! !!! ! 」
大魔王にこれまで、完全に支配されていたはずのアイリスが、愛しいむらさきの最期を目の当たりにして、
それさえも突き破って己が意識を取り戻したのである。。。
その行動は、いかな大魔王でも予想だにしていなかった事だったのだろう・・・
瞬時に、コントロールをアイリスに取り戻されてしまうという失態を犯してしまったのだ。。。
・・・が、あまりのショックに耐え切れず、せっかく身体を取り戻したアイリスであったが・・・
愛しいむらさきを永遠に失ってしまったという、この現実に精神が持ち堪えることができなくて、
すぐさま、その場に崩れ落ちるようにして・・・失神してしまったのである。

・・・むらさきの命を懸けたその尊い決死の行為でさえも、
くれないの命をたかが数十秒ほど先に延ばしただけに過ぎなかったのか。。。
もう間もなく、大魔王は再びアイリスの姿を借りて、立ち上がってくるだろう。
そうして、その瞬間から闇の黙示録が始まるに違いあるまい・・・
・・・それは、果たして、我々人類にとってどのような災いをもたらすのであろうか。。。
もはや為す術もなく人類は滅びの道を突き進んでいくしかないのか・・・
くれない 「・・・うおぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!! !!! !!! ! 」
辺り一面に轟くように、くれないの怒りや悲しみを帯びた魂の叫びが・・・この空間を揺るがしていた。
・・・その時である。
それに呼応するかのように、もうひとつ眠っていた超巨大な力が目覚めたのだ。。。
このくれないの雄叫びに応えるかのように、その力は次元をも超えて震撼していた。
それはまるで、ずっと捜し求めていた何かにやっと会えたかのように激しく、熱く、そして強く・・・!!
・・・つづく。
ナレーション 「・・・遂に迎えた最終決戦。。。圧倒的な力の前に我らがくれないくんも、
善戦虚しく・・・敗れ去ろうとしています。。。また、むらさきがその身を挺して、後を託すとばかりに散り、
そのことで大魔王の中のアイリスが覚醒はしましたが、ご覧頂いた通りに気を失ってしまったようです。
・・・とてもじゃないですが、押さえ込むなんて事はできないでしょうね。。。
しかし、もうひとつ目覚めた超巨大な存在というのが気になります・・・それはいったい何なのでしょう (謎)
事前に、くれないの中に仕組まれいた時限装置みたいなものが発動したのか・・・
それとも、人知れずこの様子を伺っているボルドがその覚醒の瞬間を迎えたのかどうか・・・
はたまた、さらなる第三者の存在が目を覚ましたのだろうか・・・さて、その真相は如何に。。。
それでは、次回・・・またここでお会いしましょう ^^;」 ←懲りずにまた違う風呂敷広げたんかい!
(・・・なんと訪問数の記録更新もして、初回以来の脅威の人数になったぞ ←数字は聞くなよ w )
そんな事より、「その前作からは1ヶ月以上の間があっただろ!」・・・ってお叱りは、さておいて。。。(謎)
今回、遂に・・・我らが主人公のくれないくんが、新たな力をひっさげて舞台の中心へと躍り出ます。
・・・それでは、ここからは皆さんがその眼で、この物語の歴史の証人となって見届けてやってくださいね。
ナレーション 「・・・なんとか命がけの試練を乗り越えて、ヴァンパイアの能力をその手にしたくれないは、
閉じた空間を一路、見るからにすっかり変貌してしまった黒衣の貴婦人、セント・ライラ号へと急いでいた。
もちろん、今のくれないだけの力では・・・直接、乗り込む事など不可能であるらしく・・・
その強力な結界の中を、歯痒い思いをしながら・・・ただただ突き進んでいたのだった。」
すぐ目の前にあるのに届かないというこの感覚は、あたかも夢の中で懸命に走っているのに、
それがスローモーションの如く感じ、もどかしいさまに酷似していた。
ヴァンパイアという超人の力を手に入れたばかりのくれないには、その記憶をも受け継いだとは言え、
いまだうまく情報を処理し、有効に活用することはできていない・・・
だが、そのおかげもあって・・・くれないがこれまでみえていなかった事実、わかっていなかった真実が、
はっきりと形になって理解できるようになったのである。
・・・どうして、あの日むらさきが失踪し・・・また姿をみせるようになったのか。。。
これまでに、自分の周りで起こっていたバラバラの出来事が・・・この封印というキーワードを中心に、
全てがひとつに集結していった事・・・
また、周囲にいた仲間や人物たちも・・・少なからず、この封印と関わりを持つものばかり達だった事・・・
こうした現状を踏まえる事が可能になったのも・・・くれないが深く封印に関係できたからであって、
・・・結果的には、なるべくしてなったとも言えなくもないのだが。。。
やはり遅すぎた感は否めない・・・もっと事前にわかっていれば回避できた悲劇もあったろうに。
いまは、それを言っても仕方ない事なのだけれども・・・
くれない 「・・・ちっ、俺はなんて愚かだったんだ・・・何も知らないでいい気になっていたなんて、
とんだ道化もいいとこだぜ・・・済んだ事をいまさら悔やんでも仕方ないが、これからできること・・・
やれることをまず順番にするしか方法はないか・・・待ってろ、俺はここにいるぞ!」
そうこうしてる間に、やっとのことで辿り着いたくれないが目にしたものは・・・
深々と椅子に腰掛けて、その長く綺麗な脚を組んで余裕の笑みの堕天使、・・・大魔王ことアイリス。
さらに、その傍らでまったく微動だにせず、ばったりと力尽きて倒れている魔王こと、闇の貴公子・・・
いや、くれないの実兄であるむらさきの無残に変わり果てた姿がそこにあった。
くれない 「・・・しまった、間に合わなかったのか !?」
そのくれないの語り掛けに応えるように、ビクっと身体を小さく震わせ・・・
むらさき 「・・・くっ、・・・おいおい、・・・そう簡単に勝手に殺すなよ、・・・ご覧の通りの有様だが、
・・・なんとかまだ生きてるさ。。。」
息も絶え絶えになりながら闇の貴公子、むらさきは倒れたままの格好で・・・絞り出すように声をあげていた。
むらさき 「・・・まったく、・・・おまえは昔からそうだったよくれない、・・・普段は、・・・時間を守るくせに、
・・・肝心な時に限って、・・・こうやって遅刻する事がある、・・・いま時、・・・そんなの、・・・流行ってないぞ。」
くれない 「・・・兄さん!」
アイリス 「あら、せっかくの兄弟2人で感動の涙のご対面をしてるところ、水を差して悪いのだけども・・・
いま、ようやく、むらさきが私だけのものになるところなのよ・・・
後からノコノコ来て邪魔をしないでほしいものねぇ。。。」
それは・・・まだアイリスであったのか、もう違うものであったのか定かではないが・・・
この話している内容をみる限りでは、アイリスであると言えるだろう。。。
まだ100%完全に乗っ取られているというか、完璧に憑依されている訳ではなさそうだった・・・
アイリス 「・・・その力、そう、そうなのね。。。ヴァンパイアのものだわ、しかも、あの憎むべき・・・」
アイリス 「・・・あの憎むべき、あやつの匂いがぷんぷんしておるわ。。。
小癪なやつめ・・・、我輩が受けた借りは、それ相応の利子をつけて返してやらんといかんな。。。」
突如、アイリスの口調が変化した・・・あの大魔王のものになったのだ。
くれない 「・・・何を言ってやがる、借りを返すのはこっちの方だぜ!てめぇの方こそ覚悟しやがれ!! 」
アイリス 「賢しいな・・・小僧、・・・貴様まだその力をまともに使いこなせてはおるまい。。。
そのような付け焼刃で・・・、この大魔王たる我輩に楯突こうとは・・・まこと片腹痛いわ。。。」
それは実際、その通りで・・・いまのくれないがどう逆立ちしようとも全く敵う相手ではなかったのだ・・・
聡明なむらさきなら、そこのところの事情は充分に飲み込めていたのだが、新たに手に入れた己の力に、
半ば酔っていたということもあり、くれないは超強気になっていたのである。。。
しかしながら、それくらいの気持ちがないと、とてもじゃないが真っ向から勝負する気になれるはずもない。
今回に限って言えば、この勘違いな思い込みがよい方向へと繋がっていたと言えよう。
むらさき 「・・・いよいよ、・・・真打の登場だな、・・・充分に、お膳立てはしておいたよ、・・・あとはおまえに、
・・・かかっている、・・・しっかり主役の役目を、・・・果たすんだぞ、・・・っく。。。」
無論、むらさきにはわかっていたのだが・・・この勝ち目のない賭けにのることにした。
彼らに、残された道は・・・もうそれしかなかったからである。

くれない 「・・・いくぞ、受けてみやがれーっ!! 」
アイリス 「・・・むんっ!。。。」
くれないは渾身の力を込めて、必殺の一撃を繰り出したが・・・相手に届くどころか、気合一発で、
後ろへ大きく、ぶっ飛ばされてしまった・・・
やはり、圧倒的なまでに力の差があるのだ・・・
むらさき 「・・・くっ、・・・やはり駄目なのか。。。」
くれない 「・・・うぅ、そう簡単に、諦めるなよ兄貴・・・俺はまだこの通り、ピンピンしてるぜ・・・あててっと」
圧倒的な力の差はあるが、幸いだったのが・・・くれないが身につけた能力である、そうアンデッドの王たる、
・・・ヴァンパイアの不死の能力が、この歴然とした差を図らずも埋めてくれ、さらに補ってくれてたのだった。
くれない 「・・・これは、マリエくんにも感謝せんとあかんかな。。。まだ全然、敵う気はしないが、
結果的に、負ける気もしねぇしな・・・まぁ、とことんやってみるさ。。。 !?」
アイリス 「・・・いつまで、その減らず口をきいてられるかな。。。
・・・ヴァンパイアとて、・・・不死身ではないのだぞ。。。
・・・その能力と引き換えに、・・・いくつもの弱点を有しておるのだ、・・・例えばであるが。。。」
そういうとアイリス・・・いや、大魔王は両の手を合わせた中に眩いばかりの人口太陽を造りだしたのである。
そして、それを間髪入れずにくれない目掛けて投げつけたではないか!
くれない 「・・・ぐっ、おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーっ!」
見事命中し、くれないの身体をその人口太陽が燃え盛る炎でもって焼いている・・・
瞬く間に燃え尽きて、あとには消し炭のような人型だけが残り・・・
それさえも、見ているその前で崩れ去ろうとしていたが。。。
アイリス 「・・・んっ?・・・なんだと。。。」
くれない 「熱つつつっ・・・ったく、なんてことしやがるんだぁ!俺じゃなかったら、塵になってるとこだぜ。」
むらさき 「・・・くれない!・・・無事なのか?。。。」
くれない 「・・・へっ、こちとら、さっきまで3年ほど激痛に苛まれていたんだ、おかげさんでこの程度じゃあ、
どうってことないみたいだな、つくづく、あのとんでもない試練ってやらも役に立ったってこったなぁ。」
この事を見越してのことなのか・・・くれないは耐久性において、特化した能力を身につけているようだ。
あの手この手で、大魔王は引き続き攻撃の手を休めないでいたが・・・その度に、くれないは立ち上がり・・・
ふらふらになりながらも、目の前に立ちはばかってきた。
しかし、くれないの放つ攻撃はいっこうに相手に届くことなく、ただ時間だけが無情にも過ぎていったのだ。
いくら不死身の身体とは言え、くれないに残っている力も終わりの時が来ようとしていた。。。
アイリス 「・・・ここまで、しぶといとはな。。。褒めて遣わすぞ小僧・・・、だがもう限界であろう・・・
楽になれ・・・、無となって・・・、その短き人生の終焉を迎えるがよい。。。」
くれない 「・・・ハァ、・・・ハァ、何をまだまだ、これからだ。。。!! 」
そう強がってはみたものの・・・とっくの昔に限界を超えてしまってるのは誰よりもわかっていた。
次の一撃はもう耐えることができないであろうと・・・くれないも覚悟したのである。
くれない 「・・・へっ!こんな俺如きを倒せないなんてなぁ~っ、・・・あんたが封印された理由も、
自ずとわかろうってもんだよな w 」

そのくれないの渾身の嫌味の言葉に過剰な反応を示した大魔王は、大激怒して・・・
もてる最大級のパワーを込めて・・・凄まじいまでの一撃を放ったのだった・・・
もう為す術もないくれないへ、容赦なくそれは直撃するはずだった。。。
だが・・・、その間に割って入ったのは、既に虫の息状態で倒れていたはずのくれないの兄、
むらさきだったのである・・・
彼は最期の気力を振り絞って飛び立ち、くれないを庇うように両手を広げて立ちはだかり、
その傷ついた身体で自らが盾となって・・・襲いくる全てを衝撃を受けとめたのだ!!
・・・そして、力尽きその場に静かに倒れこんだのだった。
むらさき 「・・・ぐはっ!! ! 」
くれない 「・・・あ、兄貴ーーっ !? 」
闇の貴公子、魔王と呼ばれた男むらさきは・・・弟であるくれないを庇って、その目の前で散った。。。
その刹那である、その光景を眺めていた大魔王にも大きな変化が起こったのだ。。。
アイリス 「・・・いやーーーーーーーーーーーーーーっ、むらさきーーーっ!! !!! ! 」
大魔王にこれまで、完全に支配されていたはずのアイリスが、愛しいむらさきの最期を目の当たりにして、
それさえも突き破って己が意識を取り戻したのである。。。
その行動は、いかな大魔王でも予想だにしていなかった事だったのだろう・・・
瞬時に、コントロールをアイリスに取り戻されてしまうという失態を犯してしまったのだ。。。
・・・が、あまりのショックに耐え切れず、せっかく身体を取り戻したアイリスであったが・・・
愛しいむらさきを永遠に失ってしまったという、この現実に精神が持ち堪えることができなくて、
すぐさま、その場に崩れ落ちるようにして・・・失神してしまったのである。
・・・むらさきの命を懸けたその尊い決死の行為でさえも、
くれないの命をたかが数十秒ほど先に延ばしただけに過ぎなかったのか。。。
もう間もなく、大魔王は再びアイリスの姿を借りて、立ち上がってくるだろう。
そうして、その瞬間から闇の黙示録が始まるに違いあるまい・・・
・・・それは、果たして、我々人類にとってどのような災いをもたらすのであろうか。。。
もはや為す術もなく人類は滅びの道を突き進んでいくしかないのか・・・
くれない 「・・・うおぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!! !!! !!! ! 」
辺り一面に轟くように、くれないの怒りや悲しみを帯びた魂の叫びが・・・この空間を揺るがしていた。
・・・その時である。
それに呼応するかのように、もうひとつ眠っていた超巨大な力が目覚めたのだ。。。
このくれないの雄叫びに応えるかのように、その力は次元をも超えて震撼していた。
それはまるで、ずっと捜し求めていた何かにやっと会えたかのように激しく、熱く、そして強く・・・!!
・・・つづく。
ナレーション 「・・・遂に迎えた最終決戦。。。圧倒的な力の前に我らがくれないくんも、
善戦虚しく・・・敗れ去ろうとしています。。。また、むらさきがその身を挺して、後を託すとばかりに散り、
そのことで大魔王の中のアイリスが覚醒はしましたが、ご覧頂いた通りに気を失ってしまったようです。
・・・とてもじゃないですが、押さえ込むなんて事はできないでしょうね。。。
しかし、もうひとつ目覚めた超巨大な存在というのが気になります・・・それはいったい何なのでしょう (謎)
事前に、くれないの中に仕組まれいた時限装置みたいなものが発動したのか・・・
それとも、人知れずこの様子を伺っているボルドがその覚醒の瞬間を迎えたのかどうか・・・
はたまた、さらなる第三者の存在が目を覚ましたのだろうか・・・さて、その真相は如何に。。。
それでは、次回・・・またここでお会いしましょう ^^;」 ←懲りずにまた違う風呂敷広げたんかい!
2008年09月28日
光り輝くもの -闇と光の邂逅-
・・・別次元の異空間に、その強力な結界と共に。。。黒衣の貴婦人、セント・ライラ号は、
凶悪な堕天使を封印する棺として、長き時間に渡り、その役目を担ってきたのだ。
それが、運命の悪戯に翻弄され、自分も知らず知らずのうちに、邪(よこしま)な意志に操られいた、
・・・若き天才科学者アイリスの手により、ついに開封されて蘇る事となってしまった・・・
かつては天使として存在したが、もうひとつの真の顔に目覚め、邪悪な仮面をつけた悪魔でもある堕天使、
そこに秘められたパワーは絶大であり、それはもう、まったく次元の違う強さを持っていたのだ。
そう魔族の王として、いや魔王の中の魔王・・・大魔王として君臨していたのだった。
それほどまでの力を有していながら、何故、封印される羽目になったのか詳細はわからないが、
その封印に際して、あの暗闇の支配者・・・コードネーム:伯爵が深く関わっていることは明白のようである。
ナレーション 「・・・次元を超えて、この異空間を震撼させている謎の存在の正体とはいったい?
・・・実は、それはくれないたちのすぐ傍に潜んでいたのだ。
そう、彼らのすぐ近くに、もうひとつの大いなる封印が眠っていた事を皆さんは覚えているだろうか・・・
それは、堕天使の封印を解除する際に、生贄として捧げられた小紅が代々継承する封印の事である。
― そもそも封印というものは、小さな箱からもっとも多いものが棺で・・・何か物理的な入れ物にその力を、
特別な方法で封じ込められている・・・というのが研究者の間で知られていた。
これまでにも、伯爵の要塞教会を含む城だとか・・・大魔王の異空間に浮かぶ帆船であるとか、
封印されている力によっては、かなり巨大なものもある事が判明している。―
・・・そして、小紅の持つとされている封印・・・それは、これまでのケースにはまだなかったのだが、
何かモノに封じ込まれているのではなく、人間そのものを器に封印されているというものなのであった。
しかも、それが小紅の一族に一子相伝として、極秘裏に受け継がれてきたという・・・
その封印が持つ特別な力は、宿主である小紅の意志に関わらず、自己防衛本能が自動的に作動し、
今回のように小紅を巧妙に仮死状態にみせ、敵の眼を欺くという荒技を平然とやってのけたのである。。。
そう、封印の力により、小紅が生贄にされて、さも命を落としたかのように周りの者たちに見せていたのだ。
つまり、・・・封印自身が仕掛けた、まことに大掛かりなフェイクであったのである !?」
それまで時空間を越えて、共鳴するかの如く震撼していた音が・・・ある気配の訪れと共に、ふいに止んだ。
その方向、黒衣の貴婦人・・・セント・ライラ号の甲板ちょうど中央の辺りであるが、眩く輝く光を放ち、
・・・その身体を純白の衣装に身を包んで、あの小紅が神々しく現れたのだ。。。
くれない 「・・・こ、小紅なのか。。。?」
小紅 「・・・。」
くれない 「・・・違うのか?・・・どうなんだ返事をしてくれ小紅 !?」
そのくれないの熱い呼びかけに、改めて気付いたかのように・・・小紅はようやく口を開いた。
小紅 「・・・ごめんね、くれないくん・・・あたし、ちょびさんを助けてあげられなかった。。。
それから、・・・たぶん薬でだったと思うけど・・・意識を失ってしまったの。。。
・・・あたし深く眠っていたわ、もう時間なんてどれくらい経ったのかなんて、わからないくらい過ぎて、
どこか遠くの方で、むらさきさんの叫び声が聞こえたわ・・・でも、身体を動かすことができなかったの、
・・・何もできなかった・・・むらさきさんの命の灯火が小さくなり、消えていくのをただ感じていただけで。。。
その直後よ、くれないくんの魂をも揺さぶる叫び声、いえ怒号かしら・・・それを感じたのは。。。
・・・そして、それは、あたしが繋がれていたこの重い鎖を断ち切るだけの充分な威力を持っていたわ。
どうやら、あたしの中にある封印は・・・自己防衛能力にとても優れてはいるのだけど、
あたしの大切な人たちまで、護ってくれるような作動はしなかったのね・・・」
くれない 「・・・そうか、そうだったのか、・・・小紅もまた封印に、・・・関係していたんだな。」
ふと垣間見せた、小紅の表情のかすかな変化を、その時のくれないは気がついてやれなかった・・・
なんにせよ、あまり一度にいろんな事が起こりすぎたのだ・・・それは仕方なかったのかもしれない。
アイリス 「・・・この大魔王たる我輩をも、・・・謀るとは、・・・永く眠りについている間に、・・・この世界も、
・・・少しは、・・・楽しめるように、・・・なっておるのだな。。。」
つい先程まで大魔王による超強力な攻撃を一身に受けていたくれないは、けっして無傷であった訳でなく、
身体中のあちこちに数多くの痛手を受け、全身血まみれ状態であり・・・顔面も蒼白であった。
ヴァンパイアにとっては、より特別な意味をもつ血液が、大量に流れ出てしまっていたのだ・・・
いかな不死身の身体を持つヴァンパイアと言えども、その生命の源でもある血液が流れ出てしまっては、
秘められた能力を発揮するどころか、もう活動すらできなくなってしまうだろう。
特にくれないのように、まだその大いなる力を使いこなせない身にとってそれは物理的な死を意味していた。
だが、そんなくれないの言葉など、まるで気にしない素振りで、アイリスの姿をしたもの・・・大魔王は、
・・・ゆっくりと立ち上がり、・・・こちらに向って音もなく忍び寄ってきた。
くれない 「・・・くっ、小紅、おまえはいいから、いますぐこの場を去れ・・・ここは、俺が引き受けたから!
・・・こんなヤツなんて、クシャミひとつで元の壺に返してくれるわ♪」 ←だから、大魔王違いだってば !?
もう既に、その場に立っているだけでも辛そうなのは・・・誰の目に見ても明らかだったのだが、
仲間の手前もあってか、ただ負けず嫌いなだけなのか、くれないは、精一杯強がってみせた・・・
くれない 「・・・こんな相手、俺一人で充分だしな・・・まだおつりがくるってもんだ、・・・さぁ、はやく!
・・・あんまし、男に恥かかせないで・・・さっさと兄貴を連れて、こっから立ち去ってくれ。。。!! 」
アイリス 「・・・このものは、・・・愚かな人類の中においても、・・・特に愚かな部類に入るとみえるな。。。」
その大魔王の言葉を遮るように小紅は・・・対峙するくれないとアイリスの間に滑り込むように割って入った。
小紅 「・・・大丈夫よ、ありがとうくれないくん。。。
あたしには、まだやらなければならない仕事が残ってるから・・・そこにいるアイリスとね。。。
あなたこそ、ここは・・・あたしに任せて、もうゆっくり休んでくれていいわよ。」
くれない 「・・・ふっ、言ってくれるぜ。。。姿かたちはなんだか神々しくて、アレだけど・・・中身は、
その中身は、いつもの強気な小紅ちゃんのままなんだな・・・逆に、安心したぜぇ。」
全身みるからにボロボロで、傷だらけのくれないであったが・・・こうした小紅とのいつものやりとりは、
・・・さっきまでと違って、本当に心が温かくなれた。
一方、小紅も・・・その緊張した表情は変わらないものの、端整な顔に少し笑顔が戻ってきたように見える。
アイリス 「・・・そなたたちの、・・・戯言に、・・・いつまでも、・・・つきあっておられぬは、・・・ふたりして、
・・・仲良く揃って、・・・塵と化すがよい。。。」
くれない 「・・・なんだと!」
次の瞬間、大魔王は大きく口を開けて・・・とてつもない衝撃波をふたりに目掛けてお見舞いしてきた。
それは一瞬の出来事で、もちろん避ける事などできずに・・・手前にいた小紅などはもろに、
その衝撃を受けてしまったのだ・・・!!
くれない 「・・・うぉっ!・・・しまった、・・・小紅が!! ! 」
アイリス 「・・・ふむ、・・・まずは、・・・ひとりか。。。」
あの直撃をまともにくらったのである・・・大魔王がそう確信したのも、なんら不思議ではなかったが・・・
小紅 「・・・平気よ、くれないくん。
言ったでしょ・・・あたしの持つ封印は自己防衛本能があって、とても防御能力に優れているって。。。
・・・急だったんで、少し驚いたけど・・・なんともないわ。」
アイリス 「・・・なんだと !?。。。」
くれない 「・・・おぉっ、・・・無事なのか、・・・ってあんなのくらっても平気って !?」
周囲の驚きをよそに、小紅は何もなかったかのように・・・そこに立っていた。
・・・間髪入れずに、大魔王が次々と繰り出す衝撃波もことごとく、その身で受け止めてしまったのだが、
いくつかの衝撃は、その勢いを若干失いつつも・・・小紅の後方、くれないにまで届いていた・・・
くれないのお気に入りの紅いライダー・ジャケットの上着も木っ端微塵に破れてしまったのだが、
何よりも・・・その衝撃で、もう立っていられなくなったのだろう・・・その場に座り込んでしまった。
くれない 「・・・す、すげぇ、・・・なんか次元が違う強さだ。。。」
腰を抜かしたままで、くれないは小紅のその能力のすごさに・・・感心していた。
アイリス 「・・・おのれ!・・・かくなる上は、・・・まだ覚醒したばかりで、・・・躊躇っておったのだが、
・・・そうも言ってられんわ、・・・我輩の真の力を、・・・貴様ら虫けらどもに、・・・思い知らしてくれる。。。!」
くれない 「・・・なにをーっ !?・・・かまわねぇ、俺が許可する・・・小紅、その力でぶちのめしてやれ!! 」
小紅 「・・・ところが、そうもいかないのよ・・・くれないくん。。。
さっき言ってなかったけど、あたしの中にある封印って実はまだ目覚めてはいないのよ・・・
つまり眠ったままなの・・・どんな攻撃されても、自己防衛能力であたしを護ってくれるけど、
こちらからは、相手に何かができるってことじゃないみたいなの。。。」
くれない 「・・・えぇぇぇぇぇぇぇーーーーっ !?」
輝く純白のドレスを身に纏い、神々しいまでのオーラを発してしながら・・・いまだ小紅の中にある封印は、
目覚めてさえもなく、眠ったままだと言うではないか・・・
これには・・・さすがの小紅も、ちょっと困った顔をしてみせた。。。
だが、そのふたりを他所に・・・アイリスの、いや大魔王の様子が明らかに違ってきているではないか !?
目は真っ赤に血走っており、天使の輪も消え去り、2本の鋭い角を生やし、口元には尖った牙もみえる・・・
闇の伝承の中で語り継がれてきた、悪魔の姿がそこにあったのだ。。。
さき程までのアイリスは、大魔王とはいえ堕天使であり、・・・まだどこか美しいとも言える姿であったが。。。
いまのアイリスと言えば、とても禍々しく妖艶で・・・天使のヴェールなど脱ぎ捨てた大魔王が、
持っているに相応しい凶悪な風貌をしており、そしてこれが・・・本来の姿の映し身なのであろう。
(・・・大魔王自身も、いとも簡単に消し去れるはずのものに・・・これほどまでに苦労させられるとは、
思ってもいなかったし・・・永き眠りから目覚めたばかりで己が力が万全ではなかったのもあっただろう。。。
また、ある程度はわかっていたが・・・むらさき、くれない、そして、小紅にまでこうも強く抵抗されるとは、
大魔王の当初の計画からは、予測することができなかったのかもしれない・・・)
・・・それは、最終形態とも言える姿であり、脅威の変身能力であったが、かなり無理をしているのか、
大魔王はいまの姿を保つのに、とてつもない精神力を必要としているらしく・・・どこか安定していないようだ。
・・・当然ではあるが、アイリスのもつ器では限界があるので、真の意味で大魔王として、
本来の力を発揮することは・・・まだ不可能であったのだと考えられる。
ただ・・・それでいてさえも、いまのアイリスの姿は毒々しい負のオーラで満ち溢れ、それを見るもの全てを、
恐怖のどん底に陥れるに充分な効果があったのだ !?
くれない 「・・・ちっ、・・・これじゃR.P.G.のラスボスじゃねぇか。。。ったく・・・ぐはーーーーーっ!! ! 」
まだくれないが言い終わらないうちに、大魔王が口から放った渾身の衝撃波は・・・目にも留まらぬ速さで、
おおきく小紅を避けるよう垂直に折れ曲がり、そのまま座り込んでいるくれないへと突き刺さったのだ・・・!
もう動く事もできなかったであろうくれないに、それを避けろ・・・と言うのが無理な話なのである。
その衝撃は凄まじく、くれないのいた辺りは空間が歪んでしまったのであろうか・・・そこには、そこにはもう、
なにもなかったのだ・・・文字通り、塵すら存在しない「無」だけが、そこにあったと言えた。
小紅 「・・・く、くれないくん !?」
アイリス 「・・・くかかかっ!・・・他愛もない、・・・これでいいのだ、・・・これでいいのだーっ。。。!!」
・・・つづく。
ナレーション 「・・・底知れぬ強さを秘めてはいるが、まったく未知数の小紅が復活したのもつかの間、
最終形態へと邪悪な進化を遂げたアイリスこと大魔王の手により、とうとう我らが主人公、くれないは、
思ってたほど活躍することもなく (謎)・・・跡形もなく消し飛んでしまったのだった。。。
ついに、闇の黙示録のページがめくられて・・・人類破滅へのカウントダウンが始まった。。。
たったひとり残されたのは、いまだ覚醒する気配すらない小紅だけである・・・!
いま全ての意志を引き継いで・・・小紅はアイリスと人類の存亡をかけた一騎打ちを仕掛ける !?
では、次回・・・魔王編 -最終章- に御期待下さい。」 ←本当に終われるのか? (謎)
凶悪な堕天使を封印する棺として、長き時間に渡り、その役目を担ってきたのだ。
それが、運命の悪戯に翻弄され、自分も知らず知らずのうちに、邪(よこしま)な意志に操られいた、
・・・若き天才科学者アイリスの手により、ついに開封されて蘇る事となってしまった・・・
かつては天使として存在したが、もうひとつの真の顔に目覚め、邪悪な仮面をつけた悪魔でもある堕天使、
そこに秘められたパワーは絶大であり、それはもう、まったく次元の違う強さを持っていたのだ。
そう魔族の王として、いや魔王の中の魔王・・・大魔王として君臨していたのだった。
それほどまでの力を有していながら、何故、封印される羽目になったのか詳細はわからないが、
その封印に際して、あの暗闇の支配者・・・コードネーム:伯爵が深く関わっていることは明白のようである。
ナレーション 「・・・次元を超えて、この異空間を震撼させている謎の存在の正体とはいったい?
・・・実は、それはくれないたちのすぐ傍に潜んでいたのだ。
そう、彼らのすぐ近くに、もうひとつの大いなる封印が眠っていた事を皆さんは覚えているだろうか・・・
それは、堕天使の封印を解除する際に、生贄として捧げられた小紅が代々継承する封印の事である。
― そもそも封印というものは、小さな箱からもっとも多いものが棺で・・・何か物理的な入れ物にその力を、
特別な方法で封じ込められている・・・というのが研究者の間で知られていた。
これまでにも、伯爵の要塞教会を含む城だとか・・・大魔王の異空間に浮かぶ帆船であるとか、
封印されている力によっては、かなり巨大なものもある事が判明している。―
・・・そして、小紅の持つとされている封印・・・それは、これまでのケースにはまだなかったのだが、
何かモノに封じ込まれているのではなく、人間そのものを器に封印されているというものなのであった。
しかも、それが小紅の一族に一子相伝として、極秘裏に受け継がれてきたという・・・
その封印が持つ特別な力は、宿主である小紅の意志に関わらず、自己防衛本能が自動的に作動し、
今回のように小紅を巧妙に仮死状態にみせ、敵の眼を欺くという荒技を平然とやってのけたのである。。。
そう、封印の力により、小紅が生贄にされて、さも命を落としたかのように周りの者たちに見せていたのだ。
つまり、・・・封印自身が仕掛けた、まことに大掛かりなフェイクであったのである !?」

それまで時空間を越えて、共鳴するかの如く震撼していた音が・・・ある気配の訪れと共に、ふいに止んだ。
その方向、黒衣の貴婦人・・・セント・ライラ号の甲板ちょうど中央の辺りであるが、眩く輝く光を放ち、
・・・その身体を純白の衣装に身を包んで、あの小紅が神々しく現れたのだ。。。
くれない 「・・・こ、小紅なのか。。。?」
小紅 「・・・。」
くれない 「・・・違うのか?・・・どうなんだ返事をしてくれ小紅 !?」
そのくれないの熱い呼びかけに、改めて気付いたかのように・・・小紅はようやく口を開いた。
小紅 「・・・ごめんね、くれないくん・・・あたし、ちょびさんを助けてあげられなかった。。。
それから、・・・たぶん薬でだったと思うけど・・・意識を失ってしまったの。。。
・・・あたし深く眠っていたわ、もう時間なんてどれくらい経ったのかなんて、わからないくらい過ぎて、
どこか遠くの方で、むらさきさんの叫び声が聞こえたわ・・・でも、身体を動かすことができなかったの、
・・・何もできなかった・・・むらさきさんの命の灯火が小さくなり、消えていくのをただ感じていただけで。。。
その直後よ、くれないくんの魂をも揺さぶる叫び声、いえ怒号かしら・・・それを感じたのは。。。
・・・そして、それは、あたしが繋がれていたこの重い鎖を断ち切るだけの充分な威力を持っていたわ。
どうやら、あたしの中にある封印は・・・自己防衛能力にとても優れてはいるのだけど、
あたしの大切な人たちまで、護ってくれるような作動はしなかったのね・・・」
くれない 「・・・そうか、そうだったのか、・・・小紅もまた封印に、・・・関係していたんだな。」
ふと垣間見せた、小紅の表情のかすかな変化を、その時のくれないは気がついてやれなかった・・・
なんにせよ、あまり一度にいろんな事が起こりすぎたのだ・・・それは仕方なかったのかもしれない。
アイリス 「・・・この大魔王たる我輩をも、・・・謀るとは、・・・永く眠りについている間に、・・・この世界も、
・・・少しは、・・・楽しめるように、・・・なっておるのだな。。。」

つい先程まで大魔王による超強力な攻撃を一身に受けていたくれないは、けっして無傷であった訳でなく、
身体中のあちこちに数多くの痛手を受け、全身血まみれ状態であり・・・顔面も蒼白であった。
ヴァンパイアにとっては、より特別な意味をもつ血液が、大量に流れ出てしまっていたのだ・・・
いかな不死身の身体を持つヴァンパイアと言えども、その生命の源でもある血液が流れ出てしまっては、
秘められた能力を発揮するどころか、もう活動すらできなくなってしまうだろう。
特にくれないのように、まだその大いなる力を使いこなせない身にとってそれは物理的な死を意味していた。
だが、そんなくれないの言葉など、まるで気にしない素振りで、アイリスの姿をしたもの・・・大魔王は、
・・・ゆっくりと立ち上がり、・・・こちらに向って音もなく忍び寄ってきた。
くれない 「・・・くっ、小紅、おまえはいいから、いますぐこの場を去れ・・・ここは、俺が引き受けたから!
・・・こんなヤツなんて、クシャミひとつで元の壺に返してくれるわ♪」 ←だから、大魔王違いだってば !?
もう既に、その場に立っているだけでも辛そうなのは・・・誰の目に見ても明らかだったのだが、
仲間の手前もあってか、ただ負けず嫌いなだけなのか、くれないは、精一杯強がってみせた・・・
くれない 「・・・こんな相手、俺一人で充分だしな・・・まだおつりがくるってもんだ、・・・さぁ、はやく!
・・・あんまし、男に恥かかせないで・・・さっさと兄貴を連れて、こっから立ち去ってくれ。。。!! 」
アイリス 「・・・このものは、・・・愚かな人類の中においても、・・・特に愚かな部類に入るとみえるな。。。」
その大魔王の言葉を遮るように小紅は・・・対峙するくれないとアイリスの間に滑り込むように割って入った。
小紅 「・・・大丈夫よ、ありがとうくれないくん。。。
あたしには、まだやらなければならない仕事が残ってるから・・・そこにいるアイリスとね。。。
あなたこそ、ここは・・・あたしに任せて、もうゆっくり休んでくれていいわよ。」
くれない 「・・・ふっ、言ってくれるぜ。。。姿かたちはなんだか神々しくて、アレだけど・・・中身は、
その中身は、いつもの強気な小紅ちゃんのままなんだな・・・逆に、安心したぜぇ。」
全身みるからにボロボロで、傷だらけのくれないであったが・・・こうした小紅とのいつものやりとりは、
・・・さっきまでと違って、本当に心が温かくなれた。
一方、小紅も・・・その緊張した表情は変わらないものの、端整な顔に少し笑顔が戻ってきたように見える。

アイリス 「・・・そなたたちの、・・・戯言に、・・・いつまでも、・・・つきあっておられぬは、・・・ふたりして、
・・・仲良く揃って、・・・塵と化すがよい。。。」
くれない 「・・・なんだと!」
次の瞬間、大魔王は大きく口を開けて・・・とてつもない衝撃波をふたりに目掛けてお見舞いしてきた。
それは一瞬の出来事で、もちろん避ける事などできずに・・・手前にいた小紅などはもろに、
その衝撃を受けてしまったのだ・・・!!
くれない 「・・・うぉっ!・・・しまった、・・・小紅が!! ! 」
アイリス 「・・・ふむ、・・・まずは、・・・ひとりか。。。」
あの直撃をまともにくらったのである・・・大魔王がそう確信したのも、なんら不思議ではなかったが・・・
小紅 「・・・平気よ、くれないくん。
言ったでしょ・・・あたしの持つ封印は自己防衛本能があって、とても防御能力に優れているって。。。
・・・急だったんで、少し驚いたけど・・・なんともないわ。」
アイリス 「・・・なんだと !?。。。」
くれない 「・・・おぉっ、・・・無事なのか、・・・ってあんなのくらっても平気って !?」
周囲の驚きをよそに、小紅は何もなかったかのように・・・そこに立っていた。
・・・間髪入れずに、大魔王が次々と繰り出す衝撃波もことごとく、その身で受け止めてしまったのだが、
いくつかの衝撃は、その勢いを若干失いつつも・・・小紅の後方、くれないにまで届いていた・・・
くれないのお気に入りの紅いライダー・ジャケットの上着も木っ端微塵に破れてしまったのだが、
何よりも・・・その衝撃で、もう立っていられなくなったのだろう・・・その場に座り込んでしまった。

くれない 「・・・す、すげぇ、・・・なんか次元が違う強さだ。。。」
腰を抜かしたままで、くれないは小紅のその能力のすごさに・・・感心していた。
アイリス 「・・・おのれ!・・・かくなる上は、・・・まだ覚醒したばかりで、・・・躊躇っておったのだが、
・・・そうも言ってられんわ、・・・我輩の真の力を、・・・貴様ら虫けらどもに、・・・思い知らしてくれる。。。!」
くれない 「・・・なにをーっ !?・・・かまわねぇ、俺が許可する・・・小紅、その力でぶちのめしてやれ!! 」
小紅 「・・・ところが、そうもいかないのよ・・・くれないくん。。。
さっき言ってなかったけど、あたしの中にある封印って実はまだ目覚めてはいないのよ・・・
つまり眠ったままなの・・・どんな攻撃されても、自己防衛能力であたしを護ってくれるけど、
こちらからは、相手に何かができるってことじゃないみたいなの。。。」
くれない 「・・・えぇぇぇぇぇぇぇーーーーっ !?」
輝く純白のドレスを身に纏い、神々しいまでのオーラを発してしながら・・・いまだ小紅の中にある封印は、
目覚めてさえもなく、眠ったままだと言うではないか・・・
これには・・・さすがの小紅も、ちょっと困った顔をしてみせた。。。
だが、そのふたりを他所に・・・アイリスの、いや大魔王の様子が明らかに違ってきているではないか !?
目は真っ赤に血走っており、天使の輪も消え去り、2本の鋭い角を生やし、口元には尖った牙もみえる・・・
闇の伝承の中で語り継がれてきた、悪魔の姿がそこにあったのだ。。。

さき程までのアイリスは、大魔王とはいえ堕天使であり、・・・まだどこか美しいとも言える姿であったが。。。
いまのアイリスと言えば、とても禍々しく妖艶で・・・天使のヴェールなど脱ぎ捨てた大魔王が、
持っているに相応しい凶悪な風貌をしており、そしてこれが・・・本来の姿の映し身なのであろう。
(・・・大魔王自身も、いとも簡単に消し去れるはずのものに・・・これほどまでに苦労させられるとは、
思ってもいなかったし・・・永き眠りから目覚めたばかりで己が力が万全ではなかったのもあっただろう。。。
また、ある程度はわかっていたが・・・むらさき、くれない、そして、小紅にまでこうも強く抵抗されるとは、
大魔王の当初の計画からは、予測することができなかったのかもしれない・・・)
・・・それは、最終形態とも言える姿であり、脅威の変身能力であったが、かなり無理をしているのか、
大魔王はいまの姿を保つのに、とてつもない精神力を必要としているらしく・・・どこか安定していないようだ。
・・・当然ではあるが、アイリスのもつ器では限界があるので、真の意味で大魔王として、
本来の力を発揮することは・・・まだ不可能であったのだと考えられる。
ただ・・・それでいてさえも、いまのアイリスの姿は毒々しい負のオーラで満ち溢れ、それを見るもの全てを、
恐怖のどん底に陥れるに充分な効果があったのだ !?
くれない 「・・・ちっ、・・・これじゃR.P.G.のラスボスじゃねぇか。。。ったく・・・ぐはーーーーーっ!! ! 」

まだくれないが言い終わらないうちに、大魔王が口から放った渾身の衝撃波は・・・目にも留まらぬ速さで、
おおきく小紅を避けるよう垂直に折れ曲がり、そのまま座り込んでいるくれないへと突き刺さったのだ・・・!
もう動く事もできなかったであろうくれないに、それを避けろ・・・と言うのが無理な話なのである。
その衝撃は凄まじく、くれないのいた辺りは空間が歪んでしまったのであろうか・・・そこには、そこにはもう、
なにもなかったのだ・・・文字通り、塵すら存在しない「無」だけが、そこにあったと言えた。
小紅 「・・・く、くれないくん !?」
アイリス 「・・・くかかかっ!・・・他愛もない、・・・これでいいのだ、・・・これでいいのだーっ。。。!!」
・・・つづく。
ナレーション 「・・・底知れぬ強さを秘めてはいるが、まったく未知数の小紅が復活したのもつかの間、
最終形態へと邪悪な進化を遂げたアイリスこと大魔王の手により、とうとう我らが主人公、くれないは、
思ってたほど活躍することもなく (謎)・・・跡形もなく消し飛んでしまったのだった。。。
ついに、闇の黙示録のページがめくられて・・・人類破滅へのカウントダウンが始まった。。。
たったひとり残されたのは、いまだ覚醒する気配すらない小紅だけである・・・!
いま全ての意志を引き継いで・・・小紅はアイリスと人類の存亡をかけた一騎打ちを仕掛ける !?
では、次回・・・魔王編 -最終章- に御期待下さい。」 ←本当に終われるのか? (謎)
2008年10月02日
紅の魔神 -闇と光の邂逅-
既にむらさきも倒れ、くれないも消え去った・・・いまの小紅はたった一人で、目の前にいる最凶の相手、
堕天使、アイリス・・・いや大魔王と戦わなければならない。
この状況においても、小紅の有する封印は目覚める気配もなく、ただ小紅を守護し続けてる・・・
果たして、このままで、小紅に勝機はあるのか・・・?
それとも、大魔王の手により闇の黙示録は実行されてしまうのだろうか・・・ !?
ナレーション 「・・・すでに戦いはもう戻れないところまできていた、一見すると、単にむらさきを巡る、
二人の女性同士の争いと取れない事もないが、そこに世界の平和がかかってくるとなると、
・・・もう話は全然、別な側面をみせることになる。
己の限界を超えて、いま出せる最大限の力でもって攻撃を仕掛けてくる大魔王に対して、
一方の小紅はというと、ただ防御するだけしか出来ないのである。
いまのままで、どちらが有利であるかは目に見えてはっきりとしていたのだが・・・。」
絶対的不利なこの状況においても、小紅は実に冷静に、この展開を見ていた。
もしも、こうだったらいいのに・・・と楽観的な考えは持ち合わせず、最悪の場合を想定しつつ、
二手三手先を読みながら行動していたのであった。
そして、最後に残された方法をとる、最高のタイミングを計っていた・・・
だが、それは、とても大きな賭けでもあったのだ。
アイリス 「・・・どうした、・・・そう逃げてばかりでは、・・・何も解決せぬぞ、・・・もうよいではないか、
・・・観念して、・・・楽になったらどうだ、・・・もはや誰も助からんのだしな。。。」
小紅 「・・・。」
アイリス 「・・・ふっ、・・・なんと、・・・強情な娘だ。。。」
そういう強気な発言をくり返す大魔王にも、かなり疲れが見え始めた・・・
元来、この最終形態を維持するという事は、とてつもなくエネルギーが必要なのである・・・
とても永い時間の封印から復活したばかりであるし、アイリスの器の許容力も関係もあって、
あまり長く続けていられないのだ。
そこらの事情も考慮して、小紅は状況を判断していたのだが・・・
ベストのタイミングというには及ばず、打って出るまでには至らないでいたのだ。
アイリス 「・・・こうしていても、・・・埒があかんな、・・・では先に、・・・そこのむらさきなる、
・・・その亡骸から、・・・無に帰してやるとするかな。。。」
小紅 「・・・!! 」
こういってはアレだが、死者を冒涜する事など・・・魔族には何の躊躇いもないのであろう、
その点において、大魔王ともなると、さぞかし平然とやってのける事なのだと・・・頷けもする。
最悪の場合も想定していたはずだったが、そこはそれ、対人間相手の範疇でしかなかった・・・
これには、さすがの小紅もいつもの冷静さを失ってしまった。
そして、大魔王が行動に移す前に、韋駄天よろしく・・・、― きっと、考える前に身体が動いてた ―
まるで瞬間移動したか如く、大魔王の目前に突如現れた小紅渾身の怒りを込めた必殺の、
捨て身アタック!が・・・その憎むべき大魔王のどてっ腹めがけてヒットしていたのだ!
小紅に残された秘策とは、そう、それは・・・小紅自身を標的目掛けてぶつけるという特攻であったのだ!!
しかし、それは、小紅を守護してる封印の力が足りなければ自滅してしまうという、諸刃の刃でもあった。
幸いながら、そのガードの防御能力は有効で、小紅の身体にさほど影響しなかったのだが・・・
タイミング的には、お世辞にも最良といえるものでもなかったので、その威力は思ってたほどは出なかった。
≪~ 実際、小紅は一族に代々伝わる封印の唯一の継承者として、幼い頃よりローズマリーらと共に、
厳しい訓練を受け、己を律するよう教育を受けてきた。
その実力は、ローズマリーにも決して負けてはいない・・・そう相手がただの人間であれば、そうそう簡単に、
遅れをとる事などないよう修行をし、常日頃から鍛錬しているのである。 ~ ≫
アイリス 「・・・ぐはっ!・・・な、なんだと。。。」
小紅 「そんなことは、させないわ!」
そんな小紅の激しいまでの感情を大魔王は、予想していなかった・・・それ故の直撃とも言えた。
・・・が、しかし、よろめいて、うずくまっただけで、すぐさま起き上がり・・・先程のくれないへの攻撃同様、
横たわっているむらさき目掛けて弧を描くように、口から凄まじい衝撃波を放ったのだ。
小紅 「・・・はっ!」
アイリス 「・・・くかかかっ、・・・愚か者め、・・・所詮は、・・・人間の小娘風情が、・・・この我輩に、
・・・楯突くなど、・・・な、なに?。。。」
すごい衝撃波の直撃を受けて、さき程同様、何も存在しない「無」の空間がそこにあるはずだった。
しかし、そこには、むらさきを庇うように立ちふさがっているひとつの影があったのである・・・
そう、それはさっき、大魔王の攻撃の前に敗れ去って、塵と化したはずのくれないであった。
彼が再び、大魔王の野望を阻止せんが為に、地獄の闇の底深くから颯爽と蘇ってきたのだ!
くれない 「よっ、待たせたな小紅、・・今度こそ、あとは俺に任せろ!」
小紅 「・・・くれないくん、無事だったの?」
くれない 「いや、さっきので確実に1回死んだよ・・・だけど、その事により、俺の中のリミッターが、
やっと解除されたみたいでな、さらに進化したというか・・・また生まれ変わったというか・・・ (謎)
なんか、うまく説明はできないが、これがアンデッドの持つ力のひとつらしいな。」
アイリス 「・・・性懲りもなく、・・・またやられに、・・・舞い戻ったのか、・・・この歴然とした、
・・・力の差を、・・・何度でも、・・・思い知るがいいわ!。。。」
しかし、今度のくれないは・・・いままでとは違っていた。
再び、小紅にむらさきのガードについてもらい、入れ替わるようにくれない自身は、
・・・大魔王に向ってゆっくり平然と歩いていった。
あの強敵である大魔王の次々と繰り出してくる、強力な衝撃波にかすりもしないのだ。
・・・いや、その衝撃波がすり抜けるといった方がいいのか、どうやら、直撃する瞬間に身体が霧状になり、
全て、受け流してるのである・・・これもヴァンパイアの得意とする技のひとつであった。
くれない 「ふっ、遊びは終わりだ、もう一度永い眠りにつくがいいぜ。」
アイリス 「・・・なんだと、・・・これでは、・・・あの時と、・・・同じではないか !?。。。」
くれない 「へんっ!・・・あんたのご自慢の衝撃波も、当たらなければどうってことないからな。」
そして、真ん前までやってきたくれないの全身全霊を込めた、ヴァンパイア奥義のひとつである、
「必殺!魔神斬り!! 」が、大魔王を・・・そう、大魔王だけを貫いたのである・・・
見ての通り、いくつもの無数の剣が、同時に相手を貫いて・・・その相手の魔の部分だけを、
切り離すという、対悪魔用の最終兵器なのである!
アイリス 「・・・ぐわーっ!・・・なんということだー !?・・・この我輩が、・・・よもや。。。!! ! 」
くれない 「・・・いまだ、小紅!・・・こいつを封印してくれ!! 」
小紅 「・・・えっ?・・・何言ってるのくれないくん。」
くれない 「・・・大丈夫、俺を信じてくれ、小紅はただ祈ればいいんだ・・・さぁっ!」
半ば、くれないに言われるがままに、小紅は両手を合わせ、精神統一して祈りの言葉を捧げた・・・
咄嗟の事であったが、昔から小紅の一族に口伝でのみ伝えられてきた言葉が自然と口から出たのだ。
― でも、もう誰もその言葉の意味を理解してるものは生きてはいないのだが。。。 ―
すると、どうだろう・・・小紅の身体がさらにも増して輝きだして、もう目を開けていられなくなるほどになった。
そして、そこらの辺りに散乱してた比較的大きく立派な棺のひとつに強固な結界が張られ、
その中に、大魔王を封じ込めてしまったではないか・・・
そう、しかも・・・大魔王の邪悪な心だけを封じ込めるという奇跡の御業を起こしたのである。
そのあと、小紅を纏っていた光は、眩い黄金色に変わり・・・黒衣の貴婦人、セント・ライラ号を包み込んだ。
それは、帆船全体を優しく、暖かい光で満ち溢れさせて・・・いつしか、消えていった。
くれない 「・・・やっぱ、すげえよな。。。記憶にあった通りだったなんて。」
そのくれないの声で、まだ放心状態であった、小紅も意識を取り戻した。
小紅 「・・・何が起こったの?・・・あたしに」
くれない 「・・・さっきのが小紅が受け継いでる封印の力の一部なんだよ、相手を封じ込めてしまうという、
とてつもない事が、小紅にはできるって事だな・・・まぁ多少の条件はあるだろうけども w」
小紅 「・・・そう、そうなの。。。でも、そんな事よりも・・・あたしは。。。」
両手放しで喜んでいるくれないの手前もあり、小紅はその先の言葉を飲み込んだ・・・、
するとその時・・・さっきまで、大魔王であったアイリスがヨロヨロと立ち上がり、意識を取り戻したのだった。
アイリス 「うぅっ、・・・あ、頭が・・・いえ、身体中が引き裂かれてしまったように痛むわ。。。」
くれない 「おっ、アイリス、無事だったのか・・・そいつは、なによりだったな。」
アイリス 「・・・私も、自分の中に閉じ込められてはいたけど、なんとか全て見て聞いてたわ、
・・・いろいろと、小紅にも、他の人にも酷いことをしてしまったかもしれないけれど、
でも、・・・でも、それよりも・・・むらさきが、むらさきが !?」
小紅 「・・・。」
そんな3人の様子を遠巻きに伺いながら・・・静かに息を吹き返したひとりの姿があった。。。
そう、それは・・驚くべきことにむらさきであった。
あの大魔王との戦いで絶命していたはずの、魔王こと・・・むらさきが、なんと生き返ったのである。
これは、どのような仕組みで蘇ったのかわからないが、小紅から発せられた黄金色の光が、
むらさきを包み込んで、離れてしまったはずの魂と身体を再び結びつけたのだとしか考えられなかった・・・
ますます、謎は深まるばかりである・・・小紅の持つ、封印の正体とはいったい・・・ (謎)
小紅 「・・・むらさきさん!」
アイリス 「あぁ~っ、私の、私のむらさき・・・生きて、生きていたのね!! 」
くれない 「に、兄さん・・・ !?」
三者三様の驚きの声に、むらさきも何がなんだか・・・まだ状況がよく飲み込めてないようだったのだが。
むらさき 「・・・あっ、えっと・・・その、ただいま ^^;」
日頃、常にクールなむらさきらしくもなく、若干照れ笑いして、三人に熱く迎え入れられたのだった。
その様子を、こっそりと、もうひとり、上空より最初からずっと伺っていた人物がいた・・・
そう、それは、未だその正体がわからないままの獣医、ボルドである。
そんな不気味な発言を残して、少し雰囲気にも変化が訪れているみたいなボルドのその姿は、
この異次元にある異空間の景色にスッと、とけて見えなくなった・・・
彼の正体はいったい何者なのだろうか・・・そして、その目的とは?
(~ それは、きっと次の闇の黙示録編にて・・・徐々に解き明かされていくのであろうが ~ )
・・・結局、最初から最後まで、誰にも気づかれる事なく、彼の姿は露と消えてしまったのである。
そんな事など、当然知らない甲板の4人は、お互いの無事を祝い、互いの情報を交換したりして、
これまで起きた様々な事を少し整理していた・・・。
小紅 「・・・もしかしたら、ちょびさんも今ごろ生き返ってるかしら?」
≪~ だとしても、首が異様な角度に折れ曲がったりしてたままだったら怖いよなぁ、どうしよう ~ (謎)≫
アイリス 「残念だけど、その可能性はないわ。だって、あれも精巧に似せて造ったアンドロイドだもの。
修理することはもちろん可能だけども・・・あそこまで壊れると、いっそ造り直した方が早いわねぇ。」
そんなアイリスの言った事など、まるで聞こえなかったかのように・・・小紅は続けた。
小紅 「・・・そうだわ、さっき、記憶がどうのって言ってたわよね、くれないくん。」
くれない 「あぁ、ヴァンパイアの力と共にその歴史の記憶を一緒に受け継いだんだよ・・・」
むらさき 「そいつは、すごいじゃないか、くれない。」
すでに、今の格好は・・・もう魔王ではなく、本来の姿である人間のむらさきであった。
くれない 「・・・ったく、茶化すなよな。。。それで、蘇った時にその記憶の一部がすっと入ってきたんだよ。
ずっとその昔に、あの大魔王を封印したのは、この俺に力を与えてくれたアンデッドの王・・・、
暗闇の支配者でもある、通称(コードネーム):伯爵ってヴァンパイアと、もうひとりはと言うと・・・
とても重要な役割を果たした、ひとりの日本人女性だったんだって事がな。。。
つまり、その女性ってのが小紅の何代も前にあたる、当時、封印を継承してたご先祖様だったという訳さ。
今回、偶然か奇跡か、またその条件が揃ったことで、あの大魔王を封印することができたって事だな。」

その話を、興味津々で聞いていたアイリスは・・・好奇心に満ち、目を爛々と輝かせていたのだった。
アイリス 「あとで、じっくり詳しく聞かせて頂戴ね、くれない。。。早速、レポートにまとめるわ。」
くれない 「・・・おいおい ^^;;」
くれない 「・・・しかし、考えてみると、すごいことの連続だったな・・・こんなことが実際あるなんて、
数日前の俺なら、ほとんど信じるなんてできなかったぜ。」
むらさき 「まぁ、積もる話はあとにしようか・・・この封印を完全にする為にも、ここにもう一度、
外から強力な結界を張らなくてはならないな・・・、じゃあ、ひとまず我々の世界へ帰るとしよう。」
むらさきのその合図に合わせるかのように一行は、協力して新たに空間を繋げ・・・
この不思議な異次元の異空間を、名残惜しくも後にしたのだ・・・
いざ、さらば!・・・黒衣の貴婦人、セント・ライラ号よ。。。再び、末永く、静かに眠っていてくれ!!
魔王編 -完-
ナレーション 「・・・はいっ、長かったこの魔王編シリーズもようやく終わりまで、こぎつけました。
これもひとえに、作者ひとりの努力の賜物でありまして。。。~といいたいところですが。 ←おい!
・・・途中で投げ出し放置してた時にも暖かい目で、『・・・はやく、続きが読みたいわ』。。。と、
叱咤激励してくださった読者のみなさんのおかげでございます ♪
ところで、あれやこれは、いったい・・・どうなったんだよ !? ・・・と疑問も多々ありましょう ^^;
そこで、これから数回?に渡りまして、魔王編 -エピローグ-として、その後の登場人物たちを追っていき、
みなさんに、そのご報告をしたいと思います。 ←それって、完結したとか言わないだろ !?
まぁ、とにもかくにも、あの大魔王の恐怖から我々人類はついに解放されたのです、よかった、よかった。
― しかし、すでに闇の黙示録はもう始まってしまったともいわれています・・・ ―
・・・で作者が、この続きを書くか、書かないかは~、あなた次第です!」 ←また他人任せかい!! !
堕天使、アイリス・・・いや大魔王と戦わなければならない。
この状況においても、小紅の有する封印は目覚める気配もなく、ただ小紅を守護し続けてる・・・
果たして、このままで、小紅に勝機はあるのか・・・?
それとも、大魔王の手により闇の黙示録は実行されてしまうのだろうか・・・ !?
ナレーション 「・・・すでに戦いはもう戻れないところまできていた、一見すると、単にむらさきを巡る、
二人の女性同士の争いと取れない事もないが、そこに世界の平和がかかってくるとなると、
・・・もう話は全然、別な側面をみせることになる。
己の限界を超えて、いま出せる最大限の力でもって攻撃を仕掛けてくる大魔王に対して、
一方の小紅はというと、ただ防御するだけしか出来ないのである。
いまのままで、どちらが有利であるかは目に見えてはっきりとしていたのだが・・・。」
絶対的不利なこの状況においても、小紅は実に冷静に、この展開を見ていた。
もしも、こうだったらいいのに・・・と楽観的な考えは持ち合わせず、最悪の場合を想定しつつ、
二手三手先を読みながら行動していたのであった。
そして、最後に残された方法をとる、最高のタイミングを計っていた・・・
だが、それは、とても大きな賭けでもあったのだ。
アイリス 「・・・どうした、・・・そう逃げてばかりでは、・・・何も解決せぬぞ、・・・もうよいではないか、
・・・観念して、・・・楽になったらどうだ、・・・もはや誰も助からんのだしな。。。」
小紅 「・・・。」
アイリス 「・・・ふっ、・・・なんと、・・・強情な娘だ。。。」
そういう強気な発言をくり返す大魔王にも、かなり疲れが見え始めた・・・
元来、この最終形態を維持するという事は、とてつもなくエネルギーが必要なのである・・・
とても永い時間の封印から復活したばかりであるし、アイリスの器の許容力も関係もあって、
あまり長く続けていられないのだ。
そこらの事情も考慮して、小紅は状況を判断していたのだが・・・
ベストのタイミングというには及ばず、打って出るまでには至らないでいたのだ。
アイリス 「・・・こうしていても、・・・埒があかんな、・・・では先に、・・・そこのむらさきなる、
・・・その亡骸から、・・・無に帰してやるとするかな。。。」
小紅 「・・・!! 」
こういってはアレだが、死者を冒涜する事など・・・魔族には何の躊躇いもないのであろう、
その点において、大魔王ともなると、さぞかし平然とやってのける事なのだと・・・頷けもする。
最悪の場合も想定していたはずだったが、そこはそれ、対人間相手の範疇でしかなかった・・・
これには、さすがの小紅もいつもの冷静さを失ってしまった。
そして、大魔王が行動に移す前に、韋駄天よろしく・・・、― きっと、考える前に身体が動いてた ―
まるで瞬間移動したか如く、大魔王の目前に突如現れた小紅渾身の怒りを込めた必殺の、
捨て身アタック!が・・・その憎むべき大魔王のどてっ腹めがけてヒットしていたのだ!
小紅に残された秘策とは、そう、それは・・・小紅自身を標的目掛けてぶつけるという特攻であったのだ!!
しかし、それは、小紅を守護してる封印の力が足りなければ自滅してしまうという、諸刃の刃でもあった。
幸いながら、そのガードの防御能力は有効で、小紅の身体にさほど影響しなかったのだが・・・
タイミング的には、お世辞にも最良といえるものでもなかったので、その威力は思ってたほどは出なかった。
≪~ 実際、小紅は一族に代々伝わる封印の唯一の継承者として、幼い頃よりローズマリーらと共に、
厳しい訓練を受け、己を律するよう教育を受けてきた。
その実力は、ローズマリーにも決して負けてはいない・・・そう相手がただの人間であれば、そうそう簡単に、
遅れをとる事などないよう修行をし、常日頃から鍛錬しているのである。 ~ ≫
アイリス 「・・・ぐはっ!・・・な、なんだと。。。」
小紅 「そんなことは、させないわ!」
そんな小紅の激しいまでの感情を大魔王は、予想していなかった・・・それ故の直撃とも言えた。
・・・が、しかし、よろめいて、うずくまっただけで、すぐさま起き上がり・・・先程のくれないへの攻撃同様、
横たわっているむらさき目掛けて弧を描くように、口から凄まじい衝撃波を放ったのだ。
小紅 「・・・はっ!」
アイリス 「・・・くかかかっ、・・・愚か者め、・・・所詮は、・・・人間の小娘風情が、・・・この我輩に、
・・・楯突くなど、・・・な、なに?。。。」
すごい衝撃波の直撃を受けて、さき程同様、何も存在しない「無」の空間がそこにあるはずだった。
しかし、そこには、むらさきを庇うように立ちふさがっているひとつの影があったのである・・・
そう、それはさっき、大魔王の攻撃の前に敗れ去って、塵と化したはずのくれないであった。
彼が再び、大魔王の野望を阻止せんが為に、地獄の闇の底深くから颯爽と蘇ってきたのだ!

くれない 「よっ、待たせたな小紅、・・今度こそ、あとは俺に任せろ!」
小紅 「・・・くれないくん、無事だったの?」
くれない 「いや、さっきので確実に1回死んだよ・・・だけど、その事により、俺の中のリミッターが、
やっと解除されたみたいでな、さらに進化したというか・・・また生まれ変わったというか・・・ (謎)
なんか、うまく説明はできないが、これがアンデッドの持つ力のひとつらしいな。」
アイリス 「・・・性懲りもなく、・・・またやられに、・・・舞い戻ったのか、・・・この歴然とした、
・・・力の差を、・・・何度でも、・・・思い知るがいいわ!。。。」
しかし、今度のくれないは・・・いままでとは違っていた。
再び、小紅にむらさきのガードについてもらい、入れ替わるようにくれない自身は、
・・・大魔王に向ってゆっくり平然と歩いていった。
あの強敵である大魔王の次々と繰り出してくる、強力な衝撃波にかすりもしないのだ。
・・・いや、その衝撃波がすり抜けるといった方がいいのか、どうやら、直撃する瞬間に身体が霧状になり、
全て、受け流してるのである・・・これもヴァンパイアの得意とする技のひとつであった。
くれない 「ふっ、遊びは終わりだ、もう一度永い眠りにつくがいいぜ。」
アイリス 「・・・なんだと、・・・これでは、・・・あの時と、・・・同じではないか !?。。。」
くれない 「へんっ!・・・あんたのご自慢の衝撃波も、当たらなければどうってことないからな。」
そして、真ん前までやってきたくれないの全身全霊を込めた、ヴァンパイア奥義のひとつである、
「必殺!魔神斬り!! 」が、大魔王を・・・そう、大魔王だけを貫いたのである・・・

見ての通り、いくつもの無数の剣が、同時に相手を貫いて・・・その相手の魔の部分だけを、
切り離すという、対悪魔用の最終兵器なのである!
アイリス 「・・・ぐわーっ!・・・なんということだー !?・・・この我輩が、・・・よもや。。。!! ! 」
くれない 「・・・いまだ、小紅!・・・こいつを封印してくれ!! 」
小紅 「・・・えっ?・・・何言ってるのくれないくん。」
くれない 「・・・大丈夫、俺を信じてくれ、小紅はただ祈ればいいんだ・・・さぁっ!」
半ば、くれないに言われるがままに、小紅は両手を合わせ、精神統一して祈りの言葉を捧げた・・・
咄嗟の事であったが、昔から小紅の一族に口伝でのみ伝えられてきた言葉が自然と口から出たのだ。
― でも、もう誰もその言葉の意味を理解してるものは生きてはいないのだが。。。 ―
すると、どうだろう・・・小紅の身体がさらにも増して輝きだして、もう目を開けていられなくなるほどになった。
そして、そこらの辺りに散乱してた比較的大きく立派な棺のひとつに強固な結界が張られ、
その中に、大魔王を封じ込めてしまったではないか・・・
そう、しかも・・・大魔王の邪悪な心だけを封じ込めるという奇跡の御業を起こしたのである。

そのあと、小紅を纏っていた光は、眩い黄金色に変わり・・・黒衣の貴婦人、セント・ライラ号を包み込んだ。
それは、帆船全体を優しく、暖かい光で満ち溢れさせて・・・いつしか、消えていった。
くれない 「・・・やっぱ、すげえよな。。。記憶にあった通りだったなんて。」
そのくれないの声で、まだ放心状態であった、小紅も意識を取り戻した。
小紅 「・・・何が起こったの?・・・あたしに」
くれない 「・・・さっきのが小紅が受け継いでる封印の力の一部なんだよ、相手を封じ込めてしまうという、
とてつもない事が、小紅にはできるって事だな・・・まぁ多少の条件はあるだろうけども w」
小紅 「・・・そう、そうなの。。。でも、そんな事よりも・・・あたしは。。。」
両手放しで喜んでいるくれないの手前もあり、小紅はその先の言葉を飲み込んだ・・・、
するとその時・・・さっきまで、大魔王であったアイリスがヨロヨロと立ち上がり、意識を取り戻したのだった。
アイリス 「うぅっ、・・・あ、頭が・・・いえ、身体中が引き裂かれてしまったように痛むわ。。。」
くれない 「おっ、アイリス、無事だったのか・・・そいつは、なによりだったな。」
アイリス 「・・・私も、自分の中に閉じ込められてはいたけど、なんとか全て見て聞いてたわ、
・・・いろいろと、小紅にも、他の人にも酷いことをしてしまったかもしれないけれど、
でも、・・・でも、それよりも・・・むらさきが、むらさきが !?」
小紅 「・・・。」
そんな3人の様子を遠巻きに伺いながら・・・静かに息を吹き返したひとりの姿があった。。。
そう、それは・・驚くべきことにむらさきであった。
あの大魔王との戦いで絶命していたはずの、魔王こと・・・むらさきが、なんと生き返ったのである。
これは、どのような仕組みで蘇ったのかわからないが、小紅から発せられた黄金色の光が、
むらさきを包み込んで、離れてしまったはずの魂と身体を再び結びつけたのだとしか考えられなかった・・・
ますます、謎は深まるばかりである・・・小紅の持つ、封印の正体とはいったい・・・ (謎)
小紅 「・・・むらさきさん!」
アイリス 「あぁ~っ、私の、私のむらさき・・・生きて、生きていたのね!! 」
くれない 「に、兄さん・・・ !?」
三者三様の驚きの声に、むらさきも何がなんだか・・・まだ状況がよく飲み込めてないようだったのだが。
むらさき 「・・・あっ、えっと・・・その、ただいま ^^;」
日頃、常にクールなむらさきらしくもなく、若干照れ笑いして、三人に熱く迎え入れられたのだった。
その様子を、こっそりと、もうひとり、上空より最初からずっと伺っていた人物がいた・・・
そう、それは、未だその正体がわからないままの獣医、ボルドである。
そんな不気味な発言を残して、少し雰囲気にも変化が訪れているみたいなボルドのその姿は、
この異次元にある異空間の景色にスッと、とけて見えなくなった・・・
彼の正体はいったい何者なのだろうか・・・そして、その目的とは?
(~ それは、きっと次の闇の黙示録編にて・・・徐々に解き明かされていくのであろうが ~ )
・・・結局、最初から最後まで、誰にも気づかれる事なく、彼の姿は露と消えてしまったのである。
そんな事など、当然知らない甲板の4人は、お互いの無事を祝い、互いの情報を交換したりして、
これまで起きた様々な事を少し整理していた・・・。
小紅 「・・・もしかしたら、ちょびさんも今ごろ生き返ってるかしら?」
≪~ だとしても、首が異様な角度に折れ曲がったりしてたままだったら怖いよなぁ、どうしよう ~ (謎)≫
アイリス 「残念だけど、その可能性はないわ。だって、あれも精巧に似せて造ったアンドロイドだもの。
修理することはもちろん可能だけども・・・あそこまで壊れると、いっそ造り直した方が早いわねぇ。」
そんなアイリスの言った事など、まるで聞こえなかったかのように・・・小紅は続けた。
小紅 「・・・そうだわ、さっき、記憶がどうのって言ってたわよね、くれないくん。」
くれない 「あぁ、ヴァンパイアの力と共にその歴史の記憶を一緒に受け継いだんだよ・・・」
むらさき 「そいつは、すごいじゃないか、くれない。」
すでに、今の格好は・・・もう魔王ではなく、本来の姿である人間のむらさきであった。
くれない 「・・・ったく、茶化すなよな。。。それで、蘇った時にその記憶の一部がすっと入ってきたんだよ。
ずっとその昔に、あの大魔王を封印したのは、この俺に力を与えてくれたアンデッドの王・・・、
暗闇の支配者でもある、通称(コードネーム):伯爵ってヴァンパイアと、もうひとりはと言うと・・・
とても重要な役割を果たした、ひとりの日本人女性だったんだって事がな。。。
つまり、その女性ってのが小紅の何代も前にあたる、当時、封印を継承してたご先祖様だったという訳さ。
今回、偶然か奇跡か、またその条件が揃ったことで、あの大魔王を封印することができたって事だな。」
その話を、興味津々で聞いていたアイリスは・・・好奇心に満ち、目を爛々と輝かせていたのだった。
アイリス 「あとで、じっくり詳しく聞かせて頂戴ね、くれない。。。早速、レポートにまとめるわ。」
くれない 「・・・おいおい ^^;;」
くれない 「・・・しかし、考えてみると、すごいことの連続だったな・・・こんなことが実際あるなんて、
数日前の俺なら、ほとんど信じるなんてできなかったぜ。」
むらさき 「まぁ、積もる話はあとにしようか・・・この封印を完全にする為にも、ここにもう一度、
外から強力な結界を張らなくてはならないな・・・、じゃあ、ひとまず我々の世界へ帰るとしよう。」
むらさきのその合図に合わせるかのように一行は、協力して新たに空間を繋げ・・・
この不思議な異次元の異空間を、名残惜しくも後にしたのだ・・・
いざ、さらば!・・・黒衣の貴婦人、セント・ライラ号よ。。。再び、末永く、静かに眠っていてくれ!!
魔王編 -完-
ナレーション 「・・・はいっ、長かったこの魔王編シリーズもようやく終わりまで、こぎつけました。
これもひとえに、作者ひとりの努力の賜物でありまして。。。~といいたいところですが。 ←おい!
・・・途中で投げ出し放置してた時にも暖かい目で、『・・・はやく、続きが読みたいわ』。。。と、
叱咤激励してくださった読者のみなさんのおかげでございます ♪
ところで、あれやこれは、いったい・・・どうなったんだよ !? ・・・と疑問も多々ありましょう ^^;
そこで、これから数回?に渡りまして、魔王編 -エピローグ-として、その後の登場人物たちを追っていき、
みなさんに、そのご報告をしたいと思います。 ←それって、完結したとか言わないだろ !?
まぁ、とにもかくにも、あの大魔王の恐怖から我々人類はついに解放されたのです、よかった、よかった。
― しかし、すでに闇の黙示録はもう始まってしまったともいわれています・・・ ―
・・・で作者が、この続きを書くか、書かないかは~、あなた次第です!」 ←また他人任せかい!! !
2008年10月08日
魔王編:エピローグ 其ノ壱
よっ、みんな・・・ついに魔王編は一応の「終わり」をみたけれど、楽しんでくれたかな?
本編の中で、明かされた謎、また明かされなかった謎・・・といろいろだったが、その補足も兼ねて、
魔王編 -エピローグ-として、これからいくつかのエピソードを回を重ねて紹介していこうと思う。
番外編であったり、外伝であったり・・・本編と平行して何が起こってたかを、違う目線からみて、
この物語を追っていく形式になる予定です (謎) ←でたか、いつもの得意技!>予定 = 未定
それでは、魔王編 -エピローグ- 其ノ壱の・・・始まり、始まり~っ ♪
ナレーション 「ちょうど、その頃・・・ ~ 黒衣の貴婦人、セント・ライラ号でいろいろと起きてる頃ね w ~
これまで、とある封印を守護してきた一族の末裔であるマリエくんは、ある決意を迫られていた・・・
ついさっき、くれないを送り出したばかりの・・・通称:伯爵より、直接心話で、要請を受けた件についてだ。
― ここで、説明せねばなるまい~っ!この場合の封印というものは、暗闇の帝王である伯爵のそれは、
また意味が微妙に違ってきていて、なんと、伯爵自らが自分に封印を施して閉じ篭っているといった、
いわば、元祖引き篭もり・・・いやもとい、これまた稀なケースなのである。 ―
マリエくんの一族は、代々その管理を一任されている・・・管理人のような存在であるのだ (謎)
故に、その一族の守護者に限り、今回のように何かを送り込むという特権を持っているのである。。。
・・・もちろん、伯爵の意志で、いつでも、封印から抜け出せる事は可能で・・・実際には、
余計な揉め事に巻き込まれないように守護させている・・・といった意味合いが強いのかもしれない。」
それで、その伯爵の要請の中身であるのだが・・・

・・・ 「干渉ついでにであるが・・・、少し興味もあるので・・・、しばらくは成り行きを・・・、眺めてみるかと・・・、
思っておる・・・、そのついでの気分転換も兼ねてだが・・・、この封印の場所を・・・、そなたがよいと・・・、
思えるところへ・・・、移し変えてみてくれまいか・・・、」
マリエ 「わかりました、ではよしなに。。。」
・・・と、まぁこんな感じのやり取りがあったようで、マリエくんはいまのワイキキの地を離れ、
どこか別の場所を探すことになった・・・という訳です。
マリエ 「とは言っても、そない簡単にホイホイと引越し先が決まるもんでもないんよね~ ^^;
それなりに条件ってもんが、いっぱいあるからなぁ・・・どないしょっかな。」
いろいろ悩んだ末、なんと前よりも条件的によい場所をみつけることができたようです。 ←はやっ!
そう、ニセコという土地に引っ越す事に決めたマリエくんは、せっかち・・・とも言えるくらい行動が早く、
ワイキキをさっさと引き払い、手続きもちゃちゃっと済ませて~早速、ニセコへと自分のミュージアムを、
移してしまい、封印もその日のうちに魔方陣を描き、結界を張り終えてしまいました・・・
その翌日には、かなり落ち込んでるローズマリーを半ば強引に招待して、2人だけで引越しパーティーを、
催したのである。。。

マリエ 「あんまし、落ち込まんといて・・・ローズマリー、小紅ちゃんのことやから、きっと大丈夫やし。」
ローズマリー 「・・・はい、ありがとうございます、マリエさま。」
マリエ 「そないに、他人行儀なこと言わんと、もう水臭いなぁ・・・ほら、食べて飲んで。。。ねっ w」
己の主の命令もあっての事なので、ローズマリーはじっと我慢をしているのである・・・
それは、傍から見ていても痛々しいほどよくわかり、マリエくんも心を痛めていたが、何もできないのは、
マリエくん自身も同じであって、ただ朗報を待つしか無い2人であった。
マリエ 「ねねっ、ここいいやろ ♪、前んとこよりも広いし~、何かと便利でな、気に入ってるんよ。」
ローズマリー 「・・・あの封印もご無事に移動されたようで、よかったです。」
マリエ 「まねっ、やるときはやるんよ・・・やらんときはやらんけどな、ハハハ。。。」
そんなマリエくんの優しい言葉も、なかなかローズマリーのいまの心を溶かすのは、難しいようだ・・・

まぁ、この数時間後には、彼女達の元へも・・・その待ちかねている朗報が飛び込んでくるのだが、
当然、この時点の彼女たちが知るはずもなく、2人だけの引越しパーティーは粛々と続いていくのである。
其ノ壱 -おわり-
ナレーション 「いや~っ、この短い文の中にも、マリエくんの性格がよっく出てましたね~・・・ www
ローズマリーも、いまが忍耐のときです。。。もう間もなく、朗報が伝えられて、やっと安心できる事でしょう。
それにしても、最近の本編ではけっこう長い文章だったので(当社比)、今回のようにサラっと終われば、
またすぐ次の話へ~って、行きやすいですなぁ ♪ ←あんまし関係ないと思うぞ ^^;
う~ん、次回は誰にスポットをあてて、書こうかなぁ~って・・・まだ決まってなかったりして。。。
ではでは、たぶん近いうちに・・・また会えると思います。」 ←まぁ予定は未定が基本だけどね (謎)
本編の中で、明かされた謎、また明かされなかった謎・・・といろいろだったが、その補足も兼ねて、
魔王編 -エピローグ-として、これからいくつかのエピソードを回を重ねて紹介していこうと思う。
番外編であったり、外伝であったり・・・本編と平行して何が起こってたかを、違う目線からみて、
この物語を追っていく形式になる予定です (謎) ←でたか、いつもの得意技!>予定 = 未定
それでは、魔王編 -エピローグ- 其ノ壱の・・・始まり、始まり~っ ♪
ナレーション 「ちょうど、その頃・・・ ~ 黒衣の貴婦人、セント・ライラ号でいろいろと起きてる頃ね w ~
これまで、とある封印を守護してきた一族の末裔であるマリエくんは、ある決意を迫られていた・・・
ついさっき、くれないを送り出したばかりの・・・通称:伯爵より、直接心話で、要請を受けた件についてだ。
― ここで、説明せねばなるまい~っ!この場合の封印というものは、暗闇の帝王である伯爵のそれは、
また意味が微妙に違ってきていて、なんと、伯爵自らが自分に封印を施して閉じ篭っているといった、
いわば、元祖引き篭もり・・・いやもとい、これまた稀なケースなのである。 ―
マリエくんの一族は、代々その管理を一任されている・・・管理人のような存在であるのだ (謎)
故に、その一族の守護者に限り、今回のように何かを送り込むという特権を持っているのである。。。
・・・もちろん、伯爵の意志で、いつでも、封印から抜け出せる事は可能で・・・実際には、
余計な揉め事に巻き込まれないように守護させている・・・といった意味合いが強いのかもしれない。」
それで、その伯爵の要請の中身であるのだが・・・

・・・ 「干渉ついでにであるが・・・、少し興味もあるので・・・、しばらくは成り行きを・・・、眺めてみるかと・・・、
思っておる・・・、そのついでの気分転換も兼ねてだが・・・、この封印の場所を・・・、そなたがよいと・・・、
思えるところへ・・・、移し変えてみてくれまいか・・・、」
マリエ 「わかりました、ではよしなに。。。」
・・・と、まぁこんな感じのやり取りがあったようで、マリエくんはいまのワイキキの地を離れ、
どこか別の場所を探すことになった・・・という訳です。
マリエ 「とは言っても、そない簡単にホイホイと引越し先が決まるもんでもないんよね~ ^^;
それなりに条件ってもんが、いっぱいあるからなぁ・・・どないしょっかな。」
いろいろ悩んだ末、なんと前よりも条件的によい場所をみつけることができたようです。 ←はやっ!
そう、ニセコという土地に引っ越す事に決めたマリエくんは、せっかち・・・とも言えるくらい行動が早く、
ワイキキをさっさと引き払い、手続きもちゃちゃっと済ませて~早速、ニセコへと自分のミュージアムを、
移してしまい、封印もその日のうちに魔方陣を描き、結界を張り終えてしまいました・・・
その翌日には、かなり落ち込んでるローズマリーを半ば強引に招待して、2人だけで引越しパーティーを、
催したのである。。。
マリエ 「あんまし、落ち込まんといて・・・ローズマリー、小紅ちゃんのことやから、きっと大丈夫やし。」
ローズマリー 「・・・はい、ありがとうございます、マリエさま。」
マリエ 「そないに、他人行儀なこと言わんと、もう水臭いなぁ・・・ほら、食べて飲んで。。。ねっ w」
己の主の命令もあっての事なので、ローズマリーはじっと我慢をしているのである・・・
それは、傍から見ていても痛々しいほどよくわかり、マリエくんも心を痛めていたが、何もできないのは、
マリエくん自身も同じであって、ただ朗報を待つしか無い2人であった。
マリエ 「ねねっ、ここいいやろ ♪、前んとこよりも広いし~、何かと便利でな、気に入ってるんよ。」
ローズマリー 「・・・あの封印もご無事に移動されたようで、よかったです。」
マリエ 「まねっ、やるときはやるんよ・・・やらんときはやらんけどな、ハハハ。。。」
そんなマリエくんの優しい言葉も、なかなかローズマリーのいまの心を溶かすのは、難しいようだ・・・

まぁ、この数時間後には、彼女達の元へも・・・その待ちかねている朗報が飛び込んでくるのだが、
当然、この時点の彼女たちが知るはずもなく、2人だけの引越しパーティーは粛々と続いていくのである。
其ノ壱 -おわり-
ナレーション 「いや~っ、この短い文の中にも、マリエくんの性格がよっく出てましたね~・・・ www
ローズマリーも、いまが忍耐のときです。。。もう間もなく、朗報が伝えられて、やっと安心できる事でしょう。
それにしても、最近の本編ではけっこう長い文章だったので(当社比)、今回のようにサラっと終われば、
またすぐ次の話へ~って、行きやすいですなぁ ♪ ←あんまし関係ないと思うぞ ^^;
う~ん、次回は誰にスポットをあてて、書こうかなぁ~って・・・まだ決まってなかったりして。。。
ではでは、たぶん近いうちに・・・また会えると思います。」 ←まぁ予定は未定が基本だけどね (謎)
2008年10月08日
魔王編:エピローグ 其ノ弐
続きまして、次のエピソードは誰にしようかという事で・・・前回に引き続きローズマリーにスポットを、
あててみることにしましょう・・・
ローズマリーは正レギュラーでありながら、小紅専属の隠密という立場もありまして、あまり・・・
本編においては、表舞台での活躍を描かれておりません。
まぁ、キャラクターの性格上もあり、ローズマリーに関してはこれまで多くを語らずにきました。
・実際には、主君である小紅よりも2歳年上であるとか・・・、
・実は、隠密は数人のチームで行っており、その頭であるとか・・・、
・既出であるが、「ローズマリー」とはコードネームであって、別に本名があるとか・・・、
小紅は一族の直系の血筋であり、世が世なら、お姫様であるわけだが、 ←であの性格なんだ ^^;
ローズマリーは極近い親戚で、筆頭の家臣筋にあたり、同じ一族の中でも、小紅によく似ていて、
その年齢も近いことから、物心つく前より・・・小紅の影武者として、育てられてきたのだ。
ナレーション 「いつも寡黙に、その任務をこなしてきたローズマリーにとっても、今回のような事は、
まことに遺憾であり、己が危機に陥ってるほうが何倍も気が楽であったに違いない。
たとえ、主の命令とは言え、その主が自ら危険に向って飛び込んでいくのを目の前にしながら、
こうして、ただ何も出来ずに待っているだけだと言うのだ。
ローズマリーにとって、小紅とは、もう絶対なのである・・・それは、己が命にかえても、必ず・・・、
守り通さないといけない存在であるのに、それを出来ない苦痛に耐え忍び待つだけの身であった。」
ここで話を、小紅がローズマリーを無理やり説得して、単身、アイリスの元へ乗り込む前まで、
戻してみることにしよう。
・・・果たして、どのような経緯(いきさつ)があったのだろうか。
ローズマリー 「なりません、小紅さま。。。これは罠です、でしたら、あたしが代わりに参ります。」
小紅 「でもね、ローズマリー。相手は謎の力を秘めたアイリスなのよ、あたしじゃないってわかれば、
何をしでかすか、わからないわ・・・ちょびさんの命にも関わることなのよ。
・・・だから、あたしが行かなくてはならないの。」
ローズマリー 「それでも、姫さまにそのような危険な事をさせるのは承知できません。
このあたしの命にかえましても、ちょびさまを救い出して参りますので・・・。」
小紅 「・・・ありがとう、ローズマリー。・・・でもこれは命令なのよ、あなたはこっちで留守を守り、
あたしが無事に戻ってくるのを待っていてちょうだい。
・・・あたしね、ずっとあなたとは小さい頃から一緒にいて、本当の姉のように慕っているのよ。
あたしたち一族の封印に関する件がなければ、あなたには影武者である事などやめてもらい、
それこそ、平凡に生きて、幸せに暮らして欲しいと思ってるわ。
でもそれは、言っても仕方のないこと、そう、わかっているのだけれど・・・。
だから、お願いローズマリー、・・・このわがままな妹のいう事を聞いてちょうだい。」
ローズマリー 「・・・小紅さま。」
そこまで強く言われてしまえば・・・ローズマリーにこれ以上、主である小紅に逆らうことなど、
できるはずもなかった。
ローズマリーも、もちろん顔や態度にこそ出さないが小紅は主である前に、かけがえのない存在で、
実の姉妹以上に愛しく思っているのだ・・・
しかしながら、ローズマリーの任務からすると、これはしてはならない愚挙であったと言えることだったので、
強引に脅されて、小紅に押し切られた形で渋々承知せざるを得なかった・・・という体裁をとったのである。
小紅 「大丈夫よ、あたしは必ず戻ってくるから・・・きっと、むらさきさんや、今はまだあんまり、
頼りにはならないけど、・・・くれないくんも駆けつけてくれると思うし、なんとかなるから。。。」
ローズマリー 「・・・姫さま、くれぐれも無茶なことはなさらないで下さい。
ローズマリーも覚悟を決めました、姫さまの無事なお帰りをお待ちしております。」
小紅 「えぇ、そうね、・・・じゃ行ってきます。。。ありがとう、ローズマリー姉さん。」
ローズマリー 「ご武運を・・・。」
そう言って、笑顔で急ぎ立ち去る小紅とは、対照的に、ローズマリーは心痛な面持ちでその場を見送った。
・・・とまぁ、このような会話が二人の間にあったのでした。
この後、いくらかの時間が流れ・・・前回のようにマリエくんに引越しパーティーと称して呼ばれて、
慰めてもらうことになるのですね~ ^^;
そして、その数時間後には、無事に帰ってくる小紅たち一行と感動の対面を果たす事になります。
よかったね、ローズマリー・・・そして、これからも、よろしくね www
其ノ弐 -おわり-
ナレーション 「ちょっと泣けてまいりました・・・ローズマリー、らぶりーじゃ~っ w ←暴走すな!
今回の任務は、このローズマリーにとって、まこと忍耐の2文字だったと思います。
いまだ封印を持たない身のローズマリーには、これから先の物語では、想像も出来ないような、
さらなる苦悩が待っているでしょう・・・
相手が人間であるならば・・・いや、たとえ封印といえども、戦闘員クラスのものであれば、
厳しく訓練されたローズマリーがそうそう遅れをとる事は、まったく考えられないのでしょうが ^^;
・・・そこは、これからのローズマリーの活躍に期待しながら注目する事にいたしましょう・・・ ♪
ではでは、次回のターゲットは・・・誰なのかな?」 ←エピソードってちゃんと言えよ!
あててみることにしましょう・・・
ローズマリーは正レギュラーでありながら、小紅専属の隠密という立場もありまして、あまり・・・
本編においては、表舞台での活躍を描かれておりません。
まぁ、キャラクターの性格上もあり、ローズマリーに関してはこれまで多くを語らずにきました。
・実際には、主君である小紅よりも2歳年上であるとか・・・、
・実は、隠密は数人のチームで行っており、その頭であるとか・・・、
・既出であるが、「ローズマリー」とはコードネームであって、別に本名があるとか・・・、
小紅は一族の直系の血筋であり、世が世なら、お姫様であるわけだが、 ←であの性格なんだ ^^;
ローズマリーは極近い親戚で、筆頭の家臣筋にあたり、同じ一族の中でも、小紅によく似ていて、
その年齢も近いことから、物心つく前より・・・小紅の影武者として、育てられてきたのだ。
ナレーション 「いつも寡黙に、その任務をこなしてきたローズマリーにとっても、今回のような事は、
まことに遺憾であり、己が危機に陥ってるほうが何倍も気が楽であったに違いない。
たとえ、主の命令とは言え、その主が自ら危険に向って飛び込んでいくのを目の前にしながら、
こうして、ただ何も出来ずに待っているだけだと言うのだ。
ローズマリーにとって、小紅とは、もう絶対なのである・・・それは、己が命にかえても、必ず・・・、
守り通さないといけない存在であるのに、それを出来ない苦痛に耐え忍び待つだけの身であった。」
ここで話を、小紅がローズマリーを無理やり説得して、単身、アイリスの元へ乗り込む前まで、
戻してみることにしよう。
・・・果たして、どのような経緯(いきさつ)があったのだろうか。
ローズマリー 「なりません、小紅さま。。。これは罠です、でしたら、あたしが代わりに参ります。」
小紅 「でもね、ローズマリー。相手は謎の力を秘めたアイリスなのよ、あたしじゃないってわかれば、
何をしでかすか、わからないわ・・・ちょびさんの命にも関わることなのよ。
・・・だから、あたしが行かなくてはならないの。」
ローズマリー 「それでも、姫さまにそのような危険な事をさせるのは承知できません。
このあたしの命にかえましても、ちょびさまを救い出して参りますので・・・。」
小紅 「・・・ありがとう、ローズマリー。・・・でもこれは命令なのよ、あなたはこっちで留守を守り、
あたしが無事に戻ってくるのを待っていてちょうだい。
・・・あたしね、ずっとあなたとは小さい頃から一緒にいて、本当の姉のように慕っているのよ。
あたしたち一族の封印に関する件がなければ、あなたには影武者である事などやめてもらい、
それこそ、平凡に生きて、幸せに暮らして欲しいと思ってるわ。
でもそれは、言っても仕方のないこと、そう、わかっているのだけれど・・・。
だから、お願いローズマリー、・・・このわがままな妹のいう事を聞いてちょうだい。」
ローズマリー 「・・・小紅さま。」
そこまで強く言われてしまえば・・・ローズマリーにこれ以上、主である小紅に逆らうことなど、
できるはずもなかった。
ローズマリーも、もちろん顔や態度にこそ出さないが小紅は主である前に、かけがえのない存在で、
実の姉妹以上に愛しく思っているのだ・・・
しかしながら、ローズマリーの任務からすると、これはしてはならない愚挙であったと言えることだったので、
強引に脅されて、小紅に押し切られた形で渋々承知せざるを得なかった・・・という体裁をとったのである。
小紅 「大丈夫よ、あたしは必ず戻ってくるから・・・きっと、むらさきさんや、今はまだあんまり、
頼りにはならないけど、・・・くれないくんも駆けつけてくれると思うし、なんとかなるから。。。」
ローズマリー 「・・・姫さま、くれぐれも無茶なことはなさらないで下さい。
ローズマリーも覚悟を決めました、姫さまの無事なお帰りをお待ちしております。」
小紅 「えぇ、そうね、・・・じゃ行ってきます。。。ありがとう、ローズマリー姉さん。」
ローズマリー 「ご武運を・・・。」
そう言って、笑顔で急ぎ立ち去る小紅とは、対照的に、ローズマリーは心痛な面持ちでその場を見送った。

・・・とまぁ、このような会話が二人の間にあったのでした。
この後、いくらかの時間が流れ・・・前回のようにマリエくんに引越しパーティーと称して呼ばれて、
慰めてもらうことになるのですね~ ^^;
そして、その数時間後には、無事に帰ってくる小紅たち一行と感動の対面を果たす事になります。
よかったね、ローズマリー・・・そして、これからも、よろしくね www
其ノ弐 -おわり-
ナレーション 「ちょっと泣けてまいりました・・・ローズマリー、らぶりーじゃ~っ w ←暴走すな!
今回の任務は、このローズマリーにとって、まこと忍耐の2文字だったと思います。
いまだ封印を持たない身のローズマリーには、これから先の物語では、想像も出来ないような、
さらなる苦悩が待っているでしょう・・・
相手が人間であるならば・・・いや、たとえ封印といえども、戦闘員クラスのものであれば、
厳しく訓練されたローズマリーがそうそう遅れをとる事は、まったく考えられないのでしょうが ^^;
・・・そこは、これからのローズマリーの活躍に期待しながら注目する事にいたしましょう・・・ ♪
ではでは、次回のターゲットは・・・誰なのかな?」 ←エピソードってちゃんと言えよ!
2008年10月08日
魔王編:エピローグ 其ノ参
さて、いつもの如く・・・ごく一部には好評のこのエピローグ・シリーズも第3弾を迎えました。
・・・で、エピローグのくせに時間が逆行して本編より戻ってるだろー !?
という意見もチラホラと、風の噂に聞こえてまいりますが~っ ^^;
まぁまったくその通りなんですけどね~ ♪ ←おい!
ってことで、なんと今回は初の試み、ちゃんとエピローグらしく、「その後」を紹介したいと思います w
舞台はといいますと、くれないたち一行が、なんとか無事に帰ってきたその翌日、疲れも残るなか・・・、
小紅が主催した形での、昼下がりのお茶会という事になります。。。
さてさて、何が起こるのでしょうか (謎)
ナレーション 「ここはニセコにある、マリエくんのミュージアム兼自宅の広い敷地内であります。
小紅の提案で、ローズマリーとマリエくんの3人で、小さなお茶会をすることになりました。
マリエくんに対しての、先日、ローズマリーが受けました労いへのお礼も兼ねての事のようですね・・・
まぁ、場所はマリエくんに提供してもらいましたが、あくまでも主催者は小紅という事で ♪
・・・おやおや、3人共それぞれ違う意味で、緊張しているようですねぇ~っ (謎)」
・・・昼下がりの午後ということもあり、軽めの昼食は3人とも皆、すませてはきていたが、
あの小紅が主催するというのだ・・・何やら妙な緊張の中、お茶会は始まったのである。
まず飲み物であるが、本格的な薫り高い紅茶やミルク・レモンはもちろんのこと、
事前に用意しておいた水出し珈琲、すぐ目の前で挽いたばかりの豆を使ったコーヒーや、
数種のハーブが絶妙にブレンドされたものと・・・、かなり楽しめる趣向になっていた。
それにもまして、目を引いたのは小紅の手作りによるマフィンやビスケット、パウンドケーキ等である。
シンプルなものと、それぞれに、たっぷり色とりどりの大きめのドライフルーツが散りばめられたものとあり、
それはもう、見てるだけでも楽しい仕上がりになっているのだった。
・・・でも、これって本当に、「小さなお茶会」って言えるのか?
小紅らが用意した美味しそうな食べ物や飲み物はもちろんのこと、
マリエくんが半日足らずの急造で、作成したとは見えない立派なテーブルや椅子も含めて、
小さいどころなんてもんじゃなく、とても豪華じゃないのか w (謎)
小紅 「さぁ、準備は整ったわ・・・さっそく頂きましょう。」
ローズマリー 「・・・はい。」
マリエ 「うはーっ、めっちゃ綺麗、それにええ匂いしてるしぃ、う~ん、どれから食べたらええんか、
悩むやんか~。。。ねねっ、小紅ちゃん、全部を・・・全種類を貰って盛り付けてもええかな?」
小紅 「もちろんよ、マリエちゃん・・・たくさん召し上がってね。」
こうなると、もうマリエくんは、あの伯爵でさえ阻止できないのでは?という勢いで爛々と目を輝かせていた。
自分で特別な大皿を出してきて、感性の赴くままに盛り付けて、ちゃちゃっとトッピングしていき・・・
そして、おもむろに・・・豪快に厚切りのまま食べ始めてしまった!!
― 午後のやわらかな陽射しに、切り口から顔をのぞかせているたくさんのドライフルーツが、
まるで宝石のように映え、透けてキラキラと輝いて・・・どこか幻想的な光景にもみえる。 ―
・・・と、幻想的なんたらは、この際、横に置いときまして~ ^^;
マリエくんのこの豪快な食いっぷりを目の前でみてしまっては、流石の小紅とローズマリー両名も、
驚きの色を隠せず、互いに見つめあい、目を丸くしていましたが・・・すぐに笑顔になりました。
一方、小紅はといえば5mm以下の薄切りにスライスして、カステラか、まるでお煎餅のように少しずつを、
チロチロっと齧るように口に運んでいます。
・・・また、ローズマリーもその二人を見比べながら静かに微笑んでいるようだ。
それまで、ガツガツと貪るような雰囲気で食べていたマリエくんが、すこし満足したのか知らないが、
さらに驚きの行動にでたのである !?
マリエ 「 ローズマリー、ちっとも進んでへんやんか、よっしゃこのマリエちゃんが特別に食べ方の極意を、
伝授してあげるわ~、アイスクリームやろ、いちごやろ・・・それと、ミントの葉も要るな、 るんるん ♪」
当のローズマリーもこれには目を白黒させて驚いた・・・ローズマリーも小紅同様、小さくカットして、
上品に口に運んでいたのだから、まさか自分の皿の中が、一瞬にして見事なトッピングを施した、
立派なオブジェになるとは予想だにしていなかったからである。
マリエ 「ささっ、豪快に一緒にお口に入れてみてや、大丈夫、騙されたと思って・・・はよはよっ w」
ローズマリー 「・・・はっ、はい、マリエさま。」
言われるがままに、ローズマリーはできるだけ大きく口を開けて、これまでにない量を一度に入れたのだ。
そんなローズマリーの困惑した顔を、小紅は楽しそうに眺めていた、こういう時間がずっと続けばいいのに、
・・・そう、こういう時間をたくさん持つためにも、自分達は戦っていくのだと再認識していたのである。
ローズマリー 「・・・お、美味しいです。」
マリエ 「なぁなぁ、そやろ?・・・上品もいいけど、たまにはなっ、こんなんもありやで www」
ローズマリー 「・・・そうですね。」
マリエ 「そいじゃ、次は小紅ちゃんの番やな・・・ふっふっふっ、逃がさへんで~ (謎)」
小紅 「えっ・・・きゃーっ、助けて~ w」
・・・思ってた通り、やっぱりなんだか違う方向に向ってしまったこの小さなお茶会ですが ^^;
それなりに、(・・・ある種異様な?)盛り上がりをみせて、大成功したと言えるのではないでしょうか w
結局、かなりの量を一人で食べてしまったマリエくんが満腹で眠くなり、お開きする方向へとなったのですが。
マリエ 「すごく楽しかったわ、ありがとう~小紅ちゃん。それとローズマリーもありがとね。」
ローズマリー 「・・・いえ、こちらこそ楽しかったです、マリエさま」
マリエ 「あんだけ、食べたけど、まだようさん残ってるなぁ~あとどないするん?・・・小紅ちゃん。」
小紅 「うふふっ、あら大丈夫よ、ちょっと遅れるって言ってたけど、もうすぐここに食いしん坊大佐が、
駆けつけてくれる手筈になってるからね。」
マリエ 「わぉ!サプライズド・ゲストに小鳥さん来てくれるんや~ w ・・・となるとやなぁ、
これは大食い大将軍としても由々しき問題やんか・・・ほなうかうか寝てられへんわ、起きとかんと♪」
小紅 「次回は夜中にでも集まって、秘密のパジャマ・パーティーしないとね。」
マリエ 「あぁ~それもいいやん~っ。。。また食べ過ぎるかもしらんけど~ ^^;」
ローズマリー 「・・・まぁ、うふっw」
そこには、小紅の影武者などではない・・・普通の、等身大の女性としてのローズマリーの笑顔があった。
・・・こんなに素敵に笑うことができるんだね~。。。只いま、隠れファン急増中です (謎)
この平和なひと時を守るためにも、3人は新たに決意をして、明日に向って力強く進んでいこうと、
それぞれそう心に固く誓ったのである・・・。
そうそう、マリエくん・・・たくさん食べるのはいいけど、胃腸薬ちゃんと飲んでから寝るんだよ~っ www
其ノ参 -おわり-
ナレーション 「今回は、助手のマリエくんからのたっての願いという事もありまして・・・、
小紅たちの日常なるものを、もっとみてみたいという希望を叶える形で、描かれております。
いつもと描写が違うのも、まぁそういう訳でして・・・、マリエくんの切なる願望がそこに強く存在しており、
ある意味で、日頃のマリエくんへのご褒美にあたる内容になっています w
もし、好評でしたら、このお茶会編に続きパジャマパーティー編なども書いてみますけどねぇ~(謎)
ではでは、次回は相棒、チョビ太郎♂のエピソードにてお会いしましょう。」 ←おぉ!予告してる !?
・・・で、エピローグのくせに時間が逆行して本編より戻ってるだろー !?
という意見もチラホラと、風の噂に聞こえてまいりますが~っ ^^;
まぁまったくその通りなんですけどね~ ♪ ←おい!
ってことで、なんと今回は初の試み、ちゃんとエピローグらしく、「その後」を紹介したいと思います w
舞台はといいますと、くれないたち一行が、なんとか無事に帰ってきたその翌日、疲れも残るなか・・・、
小紅が主催した形での、昼下がりのお茶会という事になります。。。
さてさて、何が起こるのでしょうか (謎)
ナレーション 「ここはニセコにある、マリエくんのミュージアム兼自宅の広い敷地内であります。
小紅の提案で、ローズマリーとマリエくんの3人で、小さなお茶会をすることになりました。
マリエくんに対しての、先日、ローズマリーが受けました労いへのお礼も兼ねての事のようですね・・・
まぁ、場所はマリエくんに提供してもらいましたが、あくまでも主催者は小紅という事で ♪
・・・おやおや、3人共それぞれ違う意味で、緊張しているようですねぇ~っ (謎)」
・・・昼下がりの午後ということもあり、軽めの昼食は3人とも皆、すませてはきていたが、
あの小紅が主催するというのだ・・・何やら妙な緊張の中、お茶会は始まったのである。

まず飲み物であるが、本格的な薫り高い紅茶やミルク・レモンはもちろんのこと、
事前に用意しておいた水出し珈琲、すぐ目の前で挽いたばかりの豆を使ったコーヒーや、
数種のハーブが絶妙にブレンドされたものと・・・、かなり楽しめる趣向になっていた。
それにもまして、目を引いたのは小紅の手作りによるマフィンやビスケット、パウンドケーキ等である。
シンプルなものと、それぞれに、たっぷり色とりどりの大きめのドライフルーツが散りばめられたものとあり、
それはもう、見てるだけでも楽しい仕上がりになっているのだった。
・・・でも、これって本当に、「小さなお茶会」って言えるのか?
小紅らが用意した美味しそうな食べ物や飲み物はもちろんのこと、
マリエくんが半日足らずの急造で、作成したとは見えない立派なテーブルや椅子も含めて、
小さいどころなんてもんじゃなく、とても豪華じゃないのか w (謎)
小紅 「さぁ、準備は整ったわ・・・さっそく頂きましょう。」
ローズマリー 「・・・はい。」
マリエ 「うはーっ、めっちゃ綺麗、それにええ匂いしてるしぃ、う~ん、どれから食べたらええんか、
悩むやんか~。。。ねねっ、小紅ちゃん、全部を・・・全種類を貰って盛り付けてもええかな?」
小紅 「もちろんよ、マリエちゃん・・・たくさん召し上がってね。」
こうなると、もうマリエくんは、あの伯爵でさえ阻止できないのでは?という勢いで爛々と目を輝かせていた。
自分で特別な大皿を出してきて、感性の赴くままに盛り付けて、ちゃちゃっとトッピングしていき・・・
そして、おもむろに・・・豪快に厚切りのまま食べ始めてしまった!!

― 午後のやわらかな陽射しに、切り口から顔をのぞかせているたくさんのドライフルーツが、
まるで宝石のように映え、透けてキラキラと輝いて・・・どこか幻想的な光景にもみえる。 ―
・・・と、幻想的なんたらは、この際、横に置いときまして~ ^^;
マリエくんのこの豪快な食いっぷりを目の前でみてしまっては、流石の小紅とローズマリー両名も、
驚きの色を隠せず、互いに見つめあい、目を丸くしていましたが・・・すぐに笑顔になりました。
一方、小紅はといえば5mm以下の薄切りにスライスして、カステラか、まるでお煎餅のように少しずつを、
チロチロっと齧るように口に運んでいます。
・・・また、ローズマリーもその二人を見比べながら静かに微笑んでいるようだ。
それまで、ガツガツと貪るような雰囲気で食べていたマリエくんが、すこし満足したのか知らないが、
さらに驚きの行動にでたのである !?
マリエ 「 ローズマリー、ちっとも進んでへんやんか、よっしゃこのマリエちゃんが特別に食べ方の極意を、
伝授してあげるわ~、アイスクリームやろ、いちごやろ・・・それと、ミントの葉も要るな、 るんるん ♪」
当のローズマリーもこれには目を白黒させて驚いた・・・ローズマリーも小紅同様、小さくカットして、
上品に口に運んでいたのだから、まさか自分の皿の中が、一瞬にして見事なトッピングを施した、
立派なオブジェになるとは予想だにしていなかったからである。
マリエ 「ささっ、豪快に一緒にお口に入れてみてや、大丈夫、騙されたと思って・・・はよはよっ w」
ローズマリー 「・・・はっ、はい、マリエさま。」
言われるがままに、ローズマリーはできるだけ大きく口を開けて、これまでにない量を一度に入れたのだ。
そんなローズマリーの困惑した顔を、小紅は楽しそうに眺めていた、こういう時間がずっと続けばいいのに、
・・・そう、こういう時間をたくさん持つためにも、自分達は戦っていくのだと再認識していたのである。
ローズマリー 「・・・お、美味しいです。」
マリエ 「なぁなぁ、そやろ?・・・上品もいいけど、たまにはなっ、こんなんもありやで www」
ローズマリー 「・・・そうですね。」
マリエ 「そいじゃ、次は小紅ちゃんの番やな・・・ふっふっふっ、逃がさへんで~ (謎)」
小紅 「えっ・・・きゃーっ、助けて~ w」
・・・思ってた通り、やっぱりなんだか違う方向に向ってしまったこの小さなお茶会ですが ^^;
それなりに、(・・・ある種異様な?)盛り上がりをみせて、大成功したと言えるのではないでしょうか w
結局、かなりの量を一人で食べてしまったマリエくんが満腹で眠くなり、お開きする方向へとなったのですが。
マリエ 「すごく楽しかったわ、ありがとう~小紅ちゃん。それとローズマリーもありがとね。」
ローズマリー 「・・・いえ、こちらこそ楽しかったです、マリエさま」
マリエ 「あんだけ、食べたけど、まだようさん残ってるなぁ~あとどないするん?・・・小紅ちゃん。」
小紅 「うふふっ、あら大丈夫よ、ちょっと遅れるって言ってたけど、もうすぐここに食いしん坊大佐が、
駆けつけてくれる手筈になってるからね。」
マリエ 「わぉ!サプライズド・ゲストに小鳥さん来てくれるんや~ w ・・・となるとやなぁ、
これは大食い大将軍としても由々しき問題やんか・・・ほなうかうか寝てられへんわ、起きとかんと♪」
小紅 「次回は夜中にでも集まって、秘密のパジャマ・パーティーしないとね。」
マリエ 「あぁ~それもいいやん~っ。。。また食べ過ぎるかもしらんけど~ ^^;」
ローズマリー 「・・・まぁ、うふっw」

そこには、小紅の影武者などではない・・・普通の、等身大の女性としてのローズマリーの笑顔があった。
・・・こんなに素敵に笑うことができるんだね~。。。只いま、隠れファン急増中です (謎)
この平和なひと時を守るためにも、3人は新たに決意をして、明日に向って力強く進んでいこうと、
それぞれそう心に固く誓ったのである・・・。
そうそう、マリエくん・・・たくさん食べるのはいいけど、胃腸薬ちゃんと飲んでから寝るんだよ~っ www
其ノ参 -おわり-
ナレーション 「今回は、助手のマリエくんからのたっての願いという事もありまして・・・、
小紅たちの日常なるものを、もっとみてみたいという希望を叶える形で、描かれております。
いつもと描写が違うのも、まぁそういう訳でして・・・、マリエくんの切なる願望がそこに強く存在しており、
ある意味で、日頃のマリエくんへのご褒美にあたる内容になっています w
もし、好評でしたら、このお茶会編に続きパジャマパーティー編なども書いてみますけどねぇ~(謎)
ではでは、次回は相棒、チョビ太郎♂のエピソードにてお会いしましょう。」 ←おぉ!予告してる !?
2008年10月08日
魔王編:エピローグ 其ノ四
前回できっちりと、「その後」を書いてすっかり気をよくしたのか、それとも学習能力がないのか~っ、
今回はまたまた、過去に戻って話をしますぅ~。。。しかも、さらに数年ほど遡ってしまいますし ←おいおい
・・・毎度毎度、懲りずにお付き合いくださいまして誠にありがとうございます w
このエピローグ・シリーズも好評の内に第4弾目に突入することができました、
これもひとえに、読者の皆さん、並びに関係者各位の方々のおかげでございます。。。
・・・で、予告にもありました通りに、今回のエピソードはくれないの相棒である探偵犬チョビ太郎♂に、
スポットをあてまして、過去から現在に時間を移行しながらご覧いただこうかと思います。
それでは・・・ぐぐぐ~っと時間を巻き戻しますね~ ^^;
ナレーション 「それは、いまを去ること数年以上前の話です。。。
かなりの動物好きでも知られている、モザイク・グラスのオーナー、ちょび(仮名)さんが、
今よりずっと若かりし頃に、北海道は旭川にある某百貨店の、とあるペットショップに何気なくふらふらっと、
引き寄せられるように入ってみましたところ・・・
そこには、そう運命的ともいえる出会いが待っていたのでした。
超愛らしい瞳でこちらをじっと見つめている、生後2ヶ月ほどのビーグル犬がそこにいたのです。
ちょびさんは一目でその子犬に惹かれ、衝動的に、えぇ、もう気がついたらレジに立っていたそうです (謎)
そう、これがのちの探偵犬チョビ太郎♂とちょびママさんの最初の遭遇だった訳ですね・・・
それ以来というもの、どこに行くのも一緒に、それこそ家族として同じ時間を過ごしてきたのです。」
この、チョビ太郎♂にちょびママさんと、ちとややこしい名前なのですが・・・「ちょび」ママさんとは、もちろん、
「チョビ」太郎♂あっての「ちょび」さんである訳なのですよ。
(・・・何度も言うように、本当の名前は別にありますが、ここでの公表は控えさせていただきますね w )
ち・な・み・に、チョビ太郎♂が先にくれないと出会い、闇ガードの仕事を一緒に初めて~それからあとに、
チョビ太郎♂の紹介で、くれないはちょびママさんと知り合うことになり、今日に至るという訳ですね ♪
では、時間を現在までまた戻しまして・・・探偵犬チョビ太郎♂の行動を追っていきましょう。
少し前に、ちょびママさんが、あのアイリスに誘拐されて、小紅の身柄と引き換えに戻ってくるのですが・・・、
それは謎の球体に閉じ込められた状態の姿で、とても無事にといえるものではありませんでした。
もちろん、その時点ではくれないたちも、そこにいるちょびママさんが、まさかアイリスの手によって、
精巧に造られた人造人間、・・・アンドロイドである事を知りえません。
しかしながら、長年ずっと家族として暮らしてきたチョビ太郎♂には、それが自分のママでない事をちゃんと、
感じ取っていたのです・・・、無論、あの球体からは匂いもしませんし、外部には何の情報も得られないように、
アイリスの巧妙な細工が施されてありましたけれども・・・
そして、チョビ太郎♂は・・・誰にも何も告げずに単身、ちょびママの捜索を開始したのです。
(その頃、相棒であるくれないはと言うと、すでにマリエくんの手によって封印の中へ送り出された後で、
・・・ちょうど地獄の業火でこんがりと焼かれている真っ最中だったのであります ^^;)
当然、手掛かりらしいものは何一つありませんでしたし、自慢の嗅覚も現状、まだ役に立ってはいません。
だが、チョビ太郎♂だけが持つ感覚・・・探偵犬としてのするどい感性が何かを教えてくれていて、
それに従って、地道な捜査をたんたんと続けたのでした。
その結果、チョビ太郎♂が辿り着いたのは、いまはもう誰も立ち寄らなくなってしまった廃墟のsimです。
大きく立派なショッピングモールを有するこのsimも、すでにゴーストタウン化して久しいようであった・・・
抜け殻になり、動くものもない様子は、よりいっそうの空虚感を醸しだしており、見るものを哀しくさせる。
その建ち並ぶショッピングセンターの奥深くに、ひそかに厳重に結界を張り巡らした一角があるのを、
チョビ太郎♂は鋭敏な鼻で感じ取っていた、・・・ここだ、ここに違いない!・・・そう確信したのである。
チョビ太郎♂ 「・・・わん!」
チョビ太郎♂は強力な結界をものともせずに、気合一発、目指す奥へと飛び込んで行った・・・
おそらく、まぁ100%の確立でアイリスの手による結界であろうが、これがまた実に巧妙というか何というか。
きっと、人間の感覚では、とうてい到達することはできなかったであろうと言える仕掛けが、もうところ狭しと、
それこそ、随所に張り巡らされていたのである。
それをも乗り越えて、いまチョビ太郎♂は愛するちょびママのすぐ近くまでやってきたのである。
そうやって、ちょびママさんがすっかりあきらめモードになっていたのも当然だったでしょう、何故なら・・・
もう、やれることは全てやりつくしてしまった後だったので、もはや希望すら残っていなかったのです。
そんな中、目の前にあの可愛いチョビ太郎♂が自分を助けるために来てくれたとは~っ !?
チョビ太郎♂ 「わんっ、わん!」
ちょび 「あぁ・・・チョビ、チョビ!・・・来てくれたんだ、チョビ。」
まだ意識はあったものの、しばらくの間、幽閉されていたちょびさんは残る体力に既に陰りがみえていた。
魔王編が始まってからでさえ、既に3度目になる誘拐に、「え~っ、そんなキャラだったっけ?」・・・と、
周囲の驚きの声もあって、逆にビックリするくらい、妙なキャラが立ってしまったちょびさんであるが (謎)
まぁこれも、結局は人がよすぎるという裏返しなのでありましょう、つまり騙されやすいってことだね~ ^^;;
ちょび 「チョビ、ありがとう~チョビ、今度こそはもうダメなのかもって思ったわ。。。」
チョビ太郎♂ 「・・・わん w」
ちょび 「・・・あぁん、もうわかったから、やめなって・・・もうチョビったら~っ」
それこそ・・・もうまっすぐに身体全体で擦り寄って愛情表現してくるチョビ太郎♂に、
すでに体力もあまり残ってはいないちょびママさんは、簡単に押し倒されてしまったのだった w
そして、やっと緊張も解けたのか、座り直したちょびママさんの膝を枕にして、しばし満足そうに、
スヤスヤと眠るチョビ太郎♂くんであった。
・・・こうして、今回もまたチョビ太郎♂の活躍により、大きな事件を解決することができたのだ。
やはり、頼りになる相棒だって事ですな~っ、くれないはどちらかというと極めて単純で、
その行動パターンが簡単に読めてしまうところもあるので、チョビ太郎♂がいる事によって、それを補い、
さらに相乗効果をあげることで、その何倍もの力を発揮するのが可能となるのです。
このチョビ太郎♂の持つ「探偵犬」という肩書きには、隠された色んな深い意味があるんだね~っ www
其ノ四 -おわり-
ナレーション 「いや、まったく実に見事にやってのけてくれました、チョビ太郎♂くんであります!
こののち無事に戻ってくるくれないたち一行ですが、特にアイリスの驚きの反応は見ものでした・・・
完璧に、くれないたちは騙しとおしたのに・・・、チョビ太郎♂には通用しなかったのですから。。。
この世の中、なんでも科学だけでは証明することができないと再認識させられた訳ですね~っ ^^;
そして、この件は後で、くれないの心に大きな影響を与えることとなります・・・ (謎)
さておき、ようやく、ちょびママさんの無事もわかり、ほっと一安心できたチョビ太郎♂のエピソードでした。
ではでは、また次回・・・エピローグ第5弾で、お会いしましょう w」 ←まだあるんかい!
今回はまたまた、過去に戻って話をしますぅ~。。。しかも、さらに数年ほど遡ってしまいますし ←おいおい
・・・毎度毎度、懲りずにお付き合いくださいまして誠にありがとうございます w
このエピローグ・シリーズも好評の内に第4弾目に突入することができました、
これもひとえに、読者の皆さん、並びに関係者各位の方々のおかげでございます。。。
・・・で、予告にもありました通りに、今回のエピソードはくれないの相棒である探偵犬チョビ太郎♂に、
スポットをあてまして、過去から現在に時間を移行しながらご覧いただこうかと思います。

それでは・・・ぐぐぐ~っと時間を巻き戻しますね~ ^^;
ナレーション 「それは、いまを去ること数年以上前の話です。。。
かなりの動物好きでも知られている、モザイク・グラスのオーナー、ちょび(仮名)さんが、
今よりずっと若かりし頃に、北海道は旭川にある某百貨店の、とあるペットショップに何気なくふらふらっと、
引き寄せられるように入ってみましたところ・・・
そこには、そう運命的ともいえる出会いが待っていたのでした。
超愛らしい瞳でこちらをじっと見つめている、生後2ヶ月ほどのビーグル犬がそこにいたのです。
ちょびさんは一目でその子犬に惹かれ、衝動的に、えぇ、もう気がついたらレジに立っていたそうです (謎)
そう、これがのちの探偵犬チョビ太郎♂とちょびママさんの最初の遭遇だった訳ですね・・・
それ以来というもの、どこに行くのも一緒に、それこそ家族として同じ時間を過ごしてきたのです。」
この、チョビ太郎♂にちょびママさんと、ちとややこしい名前なのですが・・・「ちょび」ママさんとは、もちろん、
「チョビ」太郎♂あっての「ちょび」さんである訳なのですよ。
(・・・何度も言うように、本当の名前は別にありますが、ここでの公表は控えさせていただきますね w )
ち・な・み・に、チョビ太郎♂が先にくれないと出会い、闇ガードの仕事を一緒に初めて~それからあとに、
チョビ太郎♂の紹介で、くれないはちょびママさんと知り合うことになり、今日に至るという訳ですね ♪
では、時間を現在までまた戻しまして・・・探偵犬チョビ太郎♂の行動を追っていきましょう。
少し前に、ちょびママさんが、あのアイリスに誘拐されて、小紅の身柄と引き換えに戻ってくるのですが・・・、
それは謎の球体に閉じ込められた状態の姿で、とても無事にといえるものではありませんでした。
もちろん、その時点ではくれないたちも、そこにいるちょびママさんが、まさかアイリスの手によって、
精巧に造られた人造人間、・・・アンドロイドである事を知りえません。
しかしながら、長年ずっと家族として暮らしてきたチョビ太郎♂には、それが自分のママでない事をちゃんと、
感じ取っていたのです・・・、無論、あの球体からは匂いもしませんし、外部には何の情報も得られないように、
アイリスの巧妙な細工が施されてありましたけれども・・・
そして、チョビ太郎♂は・・・誰にも何も告げずに単身、ちょびママの捜索を開始したのです。
(その頃、相棒であるくれないはと言うと、すでにマリエくんの手によって封印の中へ送り出された後で、
・・・ちょうど地獄の業火でこんがりと焼かれている真っ最中だったのであります ^^;)
当然、手掛かりらしいものは何一つありませんでしたし、自慢の嗅覚も現状、まだ役に立ってはいません。
だが、チョビ太郎♂だけが持つ感覚・・・探偵犬としてのするどい感性が何かを教えてくれていて、
それに従って、地道な捜査をたんたんと続けたのでした。
その結果、チョビ太郎♂が辿り着いたのは、いまはもう誰も立ち寄らなくなってしまった廃墟のsimです。
大きく立派なショッピングモールを有するこのsimも、すでにゴーストタウン化して久しいようであった・・・
抜け殻になり、動くものもない様子は、よりいっそうの空虚感を醸しだしており、見るものを哀しくさせる。
その建ち並ぶショッピングセンターの奥深くに、ひそかに厳重に結界を張り巡らした一角があるのを、
チョビ太郎♂は鋭敏な鼻で感じ取っていた、・・・ここだ、ここに違いない!・・・そう確信したのである。
チョビ太郎♂ 「・・・わん!」
チョビ太郎♂は強力な結界をものともせずに、気合一発、目指す奥へと飛び込んで行った・・・
おそらく、まぁ100%の確立でアイリスの手による結界であろうが、これがまた実に巧妙というか何というか。
きっと、人間の感覚では、とうてい到達することはできなかったであろうと言える仕掛けが、もうところ狭しと、
それこそ、随所に張り巡らされていたのである。
それをも乗り越えて、いまチョビ太郎♂は愛するちょびママのすぐ近くまでやってきたのである。

そうやって、ちょびママさんがすっかりあきらめモードになっていたのも当然だったでしょう、何故なら・・・
もう、やれることは全てやりつくしてしまった後だったので、もはや希望すら残っていなかったのです。
そんな中、目の前にあの可愛いチョビ太郎♂が自分を助けるために来てくれたとは~っ !?
チョビ太郎♂ 「わんっ、わん!」
ちょび 「あぁ・・・チョビ、チョビ!・・・来てくれたんだ、チョビ。」
まだ意識はあったものの、しばらくの間、幽閉されていたちょびさんは残る体力に既に陰りがみえていた。
魔王編が始まってからでさえ、既に3度目になる誘拐に、「え~っ、そんなキャラだったっけ?」・・・と、
周囲の驚きの声もあって、逆にビックリするくらい、妙なキャラが立ってしまったちょびさんであるが (謎)
まぁこれも、結局は人がよすぎるという裏返しなのでありましょう、つまり騙されやすいってことだね~ ^^;;
ちょび 「チョビ、ありがとう~チョビ、今度こそはもうダメなのかもって思ったわ。。。」
チョビ太郎♂ 「・・・わん w」
ちょび 「・・・あぁん、もうわかったから、やめなって・・・もうチョビったら~っ」
それこそ・・・もうまっすぐに身体全体で擦り寄って愛情表現してくるチョビ太郎♂に、
すでに体力もあまり残ってはいないちょびママさんは、簡単に押し倒されてしまったのだった w
そして、やっと緊張も解けたのか、座り直したちょびママさんの膝を枕にして、しばし満足そうに、
スヤスヤと眠るチョビ太郎♂くんであった。
・・・こうして、今回もまたチョビ太郎♂の活躍により、大きな事件を解決することができたのだ。
やはり、頼りになる相棒だって事ですな~っ、くれないはどちらかというと極めて単純で、
その行動パターンが簡単に読めてしまうところもあるので、チョビ太郎♂がいる事によって、それを補い、
さらに相乗効果をあげることで、その何倍もの力を発揮するのが可能となるのです。
このチョビ太郎♂の持つ「探偵犬」という肩書きには、隠された色んな深い意味があるんだね~っ www
其ノ四 -おわり-
ナレーション 「いや、まったく実に見事にやってのけてくれました、チョビ太郎♂くんであります!
こののち無事に戻ってくるくれないたち一行ですが、特にアイリスの驚きの反応は見ものでした・・・
完璧に、くれないたちは騙しとおしたのに・・・、チョビ太郎♂には通用しなかったのですから。。。
この世の中、なんでも科学だけでは証明することができないと再認識させられた訳ですね~っ ^^;
そして、この件は後で、くれないの心に大きな影響を与えることとなります・・・ (謎)
さておき、ようやく、ちょびママさんの無事もわかり、ほっと一安心できたチョビ太郎♂のエピソードでした。
ではでは、また次回・・・エピローグ第5弾で、お会いしましょう w」 ←まだあるんかい!
2008年10月08日
番外編:・・・くれないの苦悩 (謎)
よぅ~っ、みんな・・・魔王編 -エピローグ- の数々を楽しんでくれてるかな w
まだまだ、続くみたいだから~残りのエピソードにも期待してくれよな、ビックリするような内容らしいぞ !?
・・・で、急遽作ったこの番外編の「・・・くれないの苦悩 (謎)」ってタイトルなんだけども。。。
これまでの、魔王編:エピローグ 其ノ壱~其ノ四 にかけて、全く出番がなかったこの物語の主人公、
我らがくれないくんが、すねているという訳ではなく・・・いや、その断言はできないけども~ (謎)
・・・なにやら、身体にいろいろと異変が起きて困ってるという話なんだとさ。

くれない 「ちょっと、上のSSを見てくれたらわかると思うんだけど・・・苦労の末、手に入れた俺の能力、
そう、ヴァンパイアの力なんだけど・・・まだ全然コントロールできてなくてだな~、ちょっと眠くなって、
アクビひとつしただけで、ご覧のとおりに本性であるヴァンパイアが自然と出てきちまうってなもんだ・・・
そのくせ、肝心の能力はというと・・・思うように使えないってこって、踏んだり蹴ったりなんだよなぁ。
あの大魔王との戦いでは、魔神の如き力を発揮したんだが、一過性のもんだったらしい、・・・やれやれ。」
実際には、伯爵のような純血種でないおかげで、太陽光とか十字架とかニンニクのような弱点はないのだが、
強烈な喉の渇きに悩まされてるのは事実のようだ・・・まだ怖くて人間の生き血は飲んだことはないそうで、
トマトジュースやバラの精気なんかで、なんとか凌いでいるみたいだぞ。
ちなみにだが、伯爵クラスの最上級ヴァンパイアには弱点らしい弱点など存在しないんだとさ (謎)
まだまだ、こんな調子で先行きが不安なくれないくんではあるが、せっかく授けてもらった特殊な能力だから、
できるだけ有効に活用していこうと思っているようなので、それなりに応援してあげてやってください。
ナレーション 「・・・なんでしょ、急遽の企画としては弱いと思うのですが、こう特に目玉になるものもなく、
よくGO!できたものだと・・・厚顔無恥もいいとこだねぇ~っ ^^; ←まったく、同意だ!!
これには諸々の事情があるのですが・・・わかる人はわかりますね、はい、そうです・・・それの為です w
ってことで、魔王編:エピローグ 其ノ五 を中途で放置したままの状態で書き上げました・・・、
この番外編も、以上でございます・・・ではでは~っ ♪」 ←完全にやっつけ仕事だろ!
まだまだ、続くみたいだから~残りのエピソードにも期待してくれよな、ビックリするような内容らしいぞ !?
・・・で、急遽作ったこの番外編の「・・・くれないの苦悩 (謎)」ってタイトルなんだけども。。。
これまでの、魔王編:エピローグ 其ノ壱~其ノ四 にかけて、全く出番がなかったこの物語の主人公、
我らがくれないくんが、すねているという訳ではなく・・・いや、その断言はできないけども~ (謎)
・・・なにやら、身体にいろいろと異変が起きて困ってるという話なんだとさ。

くれない 「ちょっと、上のSSを見てくれたらわかると思うんだけど・・・苦労の末、手に入れた俺の能力、
そう、ヴァンパイアの力なんだけど・・・まだ全然コントロールできてなくてだな~、ちょっと眠くなって、
アクビひとつしただけで、ご覧のとおりに本性であるヴァンパイアが自然と出てきちまうってなもんだ・・・
そのくせ、肝心の能力はというと・・・思うように使えないってこって、踏んだり蹴ったりなんだよなぁ。
あの大魔王との戦いでは、魔神の如き力を発揮したんだが、一過性のもんだったらしい、・・・やれやれ。」
実際には、伯爵のような純血種でないおかげで、太陽光とか十字架とかニンニクのような弱点はないのだが、
強烈な喉の渇きに悩まされてるのは事実のようだ・・・まだ怖くて人間の生き血は飲んだことはないそうで、
トマトジュースやバラの精気なんかで、なんとか凌いでいるみたいだぞ。
ちなみにだが、伯爵クラスの最上級ヴァンパイアには弱点らしい弱点など存在しないんだとさ (謎)
まだまだ、こんな調子で先行きが不安なくれないくんではあるが、せっかく授けてもらった特殊な能力だから、
できるだけ有効に活用していこうと思っているようなので、それなりに応援してあげてやってください。
ナレーション 「・・・なんでしょ、急遽の企画としては弱いと思うのですが、こう特に目玉になるものもなく、
よくGO!できたものだと・・・厚顔無恥もいいとこだねぇ~っ ^^; ←まったく、同意だ!!
これには諸々の事情があるのですが・・・わかる人はわかりますね、はい、そうです・・・それの為です w
ってことで、魔王編:エピローグ 其ノ五 を中途で放置したままの状態で書き上げました・・・、
この番外編も、以上でございます・・・ではでは~っ ♪」 ←完全にやっつけ仕事だろ!
2008年10月09日
魔王編:エピローグ 其ノ五
さてさて、ショートショートでお送りしているこのエピローグ・シリーズも今回で第5弾を迎えました
そろそろ、ネタも枯渇してきてもう無いんじゃないか?・・・とのご心配の声をよそに、
「それが、実はまだあるんですよ~っお客さん」・・・とばかりに書いてまいりたいと思います (謎)
それでは、魔王編:エピローグ 其ノ五 の始まりです。。。
ナレーション 「今回も舞台は、な、なんと、リアルタイムの進行で小紅たちがお茶会を開催してる頃です。
ちょうどその頃、お茶会に呼ばれないでいた人たちはどうしてたかと言いいますと・・・
実は、こっそりと集まって何やら秘密の会議をしていたのです、そのメンバーはといえばぁ~っ、
まずは主人公のくれない、・・・むらさき、ちょびさん、アイリス、そして、チョビ太郎♂の面々です。
さていったいぜんたい、どういった内容の集まりだったのでしょうか・・・?」
ここは、いつものモザイク・グラス上空にある、スカイの花畑・・・ちょびママさん自慢の空中庭園である。
いつもなら自由に誰でも入れるように開放されているのだが、今日に限りそうではなかった・・・
むらさきとアイリスの協同作業で、ごく簡単な方法ではあるが・・・超強力な結界が四方八方に張られており、
ここの関係者以外は立ち入り禁止区域になっていたのだ。
むらさき 「・・・なるほど、これがアイリスが錬金術を駆使して造ったちょびさん型アンドロイドなんだね。」
アイリス 「えぇ、現代科学と古の禁じられた魔法:錬金術を融合させた最高傑作・・・人造人間ちょび1号よ、
これを造ったときの私は、いろいろな封印を自らに取り込むことによって、想像をはるかに超えた力、
・・・そう、まさに超能力ともいえる超科学でもって、このアンドロイドを造り上げてしまったのよ。
何より、ちゃんとした設計図もなしに・・・これともう1体、2体を同時に造ってしまったなんて、まるで・・・
私自身が何か別の力に憑依されてたとしか説明のしようもないところも多々あるのよねぇ。。。」
むらさき 「そうだな、私も魔王を制御できない時は、自分の意思ではなく操り人形のように、思いもよらず、
おかしな行動をとったりした経験があるから、よくわかるよ。」
くれない 「・・・しかし、なんていうか、ほんとによくできてるよなぁ・・・これって。」
感心しながら、そこにいる人造人間ちょび1号と、本物のちょびママさんを見比べるくれないであった。
(・・・おわかりいただけるだろうか、チョビ太郎♂が見ている向って右側が正真正銘、本物のちょびさんで、
向って左側にいる袖のない服を着ているのが、錬金術で造られた・・・人造人間ちょび1号である。)
ちょび 「そうねぇ、あたし自身も目の前に立っていたら・・・あら、こんなところに鏡なんてあったかしら?
・・・って、絶対思ってしまうわ・・・それくらい似てるのよ。」
チョビ太郎♂ 「・・・わん!」
ちょび 「ふふっ、そうねチョビだけは、ちゃんとあたしじゃないって見抜いたんだもんね、えらいえらい ♪」
ちょび1号 「・・・で、あたしはどうなっちゃうの?」
くれない 「ほえっ、あたし?って、おわっ !?1号しゃべってるし、しかも、声そっくりでわからんかった。」
それもそのはず、初めてスカイでくれないと対峙した時も、ちゃんと会話をしてたのである・・・
それ故に、まさか偽者だとは見抜けず、アイリスに対して怒ったことさえ・・・もう忘れていたくれないであった。
くれない 「そ、そうだった・・・俺、前にもこいつと会話してたな、そかそか、そん時もこの声だったわ。
普通にしゃべれるくらい精巧にできてるって事なのか・・・ったく、恐ろしいなその錬金術とかってもんは!」
アイリス 「それが、それだけでは済めばまだ全然いいのよねぇ~・・・くれない。
このちょび1号にはさらに秘密があって、凡庸人型戦闘アンドロイドでもあるのよねぇ・・・そしてその上に、
超マイクロスーパーコンピューターチップを内蔵した電子頭脳で、自分で意思を持って行動できるの・・・。
そこに、ちょびさんの感情や行動パターンも、詳細に組み込まれているという優れものなのよ。」
ちょび 「へ~っ、すごいね」
くれない 「感心してる場合でもないだろっ・・・!」
ちょび 「・・・あはは、そだった。」
まぁ、どこかのん気で他人事なちょびママさんであったが・・・問題はいろいろと山積みのようだ。
この場にいる全員が、このちょび1号の完成度を感心しながら、また驚嘆しながら・・・眺めていたのだが、
ふと、少しきびしい表情になった、むらさきが次のように切り出したのだ。
むらさき 「アイリス、この動力源って・・・あれだろ、原子力なんだろ。」
アイリス 「えぇ、その通りよむらさき、永久機関になっていて何もなければ無限に稼動することが可能ね。
万が一、動力部を破壊されてしまうような事があれば、環境に著しい影響を与えかねない代物だけど・・・」
くれない 「えぇぇぇぇぇぇぇっ!・・・それって核爆発とかするってことか !?」
むらさき 「そう単純でもないが、まぁ簡単に言うとそういう事だよ。」
アイリス 「さっきも話した通り、邪悪な能力を無くしてしまった今の私にはもう二度と同じものは造れないし、
なんとか修理くらいはできるかもだけど・・・、ましてや解体する事なんて、自己防衛機能があるからねぇ。
残りの1体に関してはあの大魔王の封印の中だから、もし爆発しても、こちらに影響はないのだけれどね。」
なんと、ちょび1号の身体は原子力をエネルギーとして稼動していたのだった・・・
たとえ、邪悪な力に操られていたとはいえ・・・アイリスはかなりとんでもないものを造ってしまったのだった。
もしこれが、悪意のあるものの手によって利用されようものならば、見かけからは想像も出来ないことだが、
それこそ、地球規模で災害を巻き起こし、人類破滅へのカウンドダウンを加速させかねない代物なのである。
では、いったい・・・その処遇をどうすればよいのだろうか?
くれない 「・・・でも別にいいじゃないか、ようは、この1号を爆発なんかさせなければいいことだろ?
ってことは、結界なり封印をするなりして、それを防ぎ・・・なおかつ手元においておけばいいんだよ。
それに、電子頭脳に組み込まれているってのは、ここにいるちょびさんをモデルにされてのもんだろ・・・
まさか、世界を征服しようなんてアコギな感情は備わってないんだし・・・
ここに置いて一緒に暮らしても何も問題ないさ w 」
ちょび1号 「・・・、くれない、・・・ありがと。」
ちょび1号は、まぁ当たり前なのだが・・・そのまんまちょびさんの顔と声で、くれないに礼を述べた。
くれない 「・・・ひとつ問題があるとしたら、この顔と声だよなぁ~っ、この姿のままで暮らすとなると、
周りがかなり混乱してしまうからな・・・実は、双子の妹がいました。。。なんてのもなぁ ^^;
アイリス、せっかくの姿かたちなんだけども・・・なにか他に方法ってあるのか?」
アイリス 「大丈夫、そこはまったく問題にならないわ・・・実際にこの姿かたちは、
ちょびさんのシェイプそのものがモデルなんだけど、メイクで全然違った印象にもなれるのは、
誰でも経験してわかってることだからねぇ・・・できるでしょ?。。。ちょび1号」
ちょび1号 「・・・えぇ、問題ないわ。」
そういうと同時に、ちょび1号は一瞬のうちに輝く光に包まれたかと思うと、もう次の瞬間には、
まるで別人のような見た目に変身でもしたかのようにその姿が変わっていた。
くれない 「・・・おぉ、すげぇな。。。他の何かにでもなれるのか?」
アイリス 「だから・・・そういう機能があるわけじゃないのよ、メイクを変えただけの事よ。」
むらさき 「ほぅ、・・・意外だったけど、そういう方法もあるのだな、一緒に暮らしていれば、何かあれば、
すぐ対応もできるか・・・そういう柔軟な発想ができるって事が大事だって教えられたよ・・・。
結局のところ、これが最良の選択なのかもしれないな。」
アイリス 「そうねぇ、あなたもそれでいいのよね?・・・ちょび1号。」
ちょび1号 「えぇ、そね・・・ここでお世話になっていいなら、あたしに問題はないわ。」
ちょび 「・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!。。。あっ、でもむらさきがそう言うなら反対なんてしないけど w
まぁどうせ、いまさら、ひとりだろうが1体だろうが増えたとこで、そうは変わらないものねっ。
もうひとりあたしが増えるって・・・意外と楽しくなるかもね ♪ ふっ www (謎)」
アイリス 「まぁっ、なんですって・・・!」
ことむらさきの話になればそれは別なのである、只でさえアイリスには小紅と言う強力無比なライバルが、
その行く手を阻んでいるのに、これ以上無駄に自分のライバルが増えることを望ましく思わないのは、
まぁ当然至極のことであったのだ・・・
一方のちょびママさんは、その辺など1枚も2枚も上手で、しれっとしたもんである ^^;;
チョビ太郎♂ 「わん、わんっ!」
ちょび 「そっか、チョビも賛成してくれるか・・・じゃOKってことで w」
ちょび1号 「よろしく・・・。」
くれない 「だったら、あれだよな・・・名前もちゃんとつけないとな・・・ちょびばっかりでややこしいわ (謎)」

・・・と、鈍いくれないは一先ずおいといて~話はとんとん拍子に進み、人造人間:アンドロイドちょび1号は、
その動力機関に何重にも結界を施し、たとえ、ボディが粉々に破壊されようともその原子炉が暴走し、
爆発などしないように封印をされた後、その身を我らがモザイク・グラス預かりに決まったのである。
・・・が、結局、その名前の方はいっこうに決まらず・・・現状では単に「1号」と呼ばれることになった・・・
この新たな仲間として、優秀なメンバーが加わった事は、くれないたちにとっても喜ばしいことである。
そう、それはこの先に彼らを待ち受けている。。。
あの闇の黙示録に関わる出来事に対して、きっと力強い味方になってくれるだろうからだ。
― ・・・実は、この人造人間ちょび1号には、その製作に携わったアイリスでさえ知り得ないような、
謎のブラックボックスが密かに組み込まれているのだが・・・、
いったい、何のためにどのようにして仕掛けたのかは、依然不明であるけども、では犯人は誰?となると、
・・・これまでの物語を知ってくれている皆さんでしたら、もう検討がつきますよね~っ ^^; ―
其ノ五 -おわり-
ナレーション 「ありゃ・・・また懲りずにレギュラーキャラが増えちまったじゃないですか ^^;
今度から始まると予定している闇の黙示録編では、もう既に3~4人の新キャラがロールアウトしており、
いまや遅しとその出番を待っているというのに~~~っ!
何々・・・え~っ、原子力で永久に稼動する戦闘兵器でもある人造人間 -アンドロイド- ですとぉ~っ !?
もう、なんでもありですなぁ~ (謎)
(・・・きっと、これからも~あれやこれやといろんなもんが出てくるんでしょうなぁ~目指せ、オンパレード!)
いや、毎度のことでありますが・・・キャラが立ってきて、自分の意思を持ち出すと、もう作者の手を離れ、
こっちの思うとおりになんぞ動いてはくれないものですよねぇ~・・・、うんうん (謎)
で・・・、次回は魔王編:エピローグの総締めくくりとして、それぞれのその後を紹介していくつもりです。
ではでは、皆さんもお身体等に気をつけてお過ごし下さいね ♪」 ←まず、おまえが気をつけろよ!
そろそろ、ネタも枯渇してきてもう無いんじゃないか?・・・とのご心配の声をよそに、
「それが、実はまだあるんですよ~っお客さん」・・・とばかりに書いてまいりたいと思います (謎)
それでは、魔王編:エピローグ 其ノ五 の始まりです。。。
ナレーション 「今回も舞台は、な、なんと、リアルタイムの進行で小紅たちがお茶会を開催してる頃です。
ちょうどその頃、お茶会に呼ばれないでいた人たちはどうしてたかと言いいますと・・・
実は、こっそりと集まって何やら秘密の会議をしていたのです、そのメンバーはといえばぁ~っ、
まずは主人公のくれない、・・・むらさき、ちょびさん、アイリス、そして、チョビ太郎♂の面々です。
さていったいぜんたい、どういった内容の集まりだったのでしょうか・・・?」
ここは、いつものモザイク・グラス上空にある、スカイの花畑・・・ちょびママさん自慢の空中庭園である。
いつもなら自由に誰でも入れるように開放されているのだが、今日に限りそうではなかった・・・
むらさきとアイリスの協同作業で、ごく簡単な方法ではあるが・・・超強力な結界が四方八方に張られており、
ここの関係者以外は立ち入り禁止区域になっていたのだ。

むらさき 「・・・なるほど、これがアイリスが錬金術を駆使して造ったちょびさん型アンドロイドなんだね。」
アイリス 「えぇ、現代科学と古の禁じられた魔法:錬金術を融合させた最高傑作・・・人造人間ちょび1号よ、
これを造ったときの私は、いろいろな封印を自らに取り込むことによって、想像をはるかに超えた力、
・・・そう、まさに超能力ともいえる超科学でもって、このアンドロイドを造り上げてしまったのよ。
何より、ちゃんとした設計図もなしに・・・これともう1体、2体を同時に造ってしまったなんて、まるで・・・
私自身が何か別の力に憑依されてたとしか説明のしようもないところも多々あるのよねぇ。。。」
むらさき 「そうだな、私も魔王を制御できない時は、自分の意思ではなく操り人形のように、思いもよらず、
おかしな行動をとったりした経験があるから、よくわかるよ。」
くれない 「・・・しかし、なんていうか、ほんとによくできてるよなぁ・・・これって。」
感心しながら、そこにいる人造人間ちょび1号と、本物のちょびママさんを見比べるくれないであった。
(・・・おわかりいただけるだろうか、チョビ太郎♂が見ている向って右側が正真正銘、本物のちょびさんで、
向って左側にいる袖のない服を着ているのが、錬金術で造られた・・・人造人間ちょび1号である。)

ちょび 「そうねぇ、あたし自身も目の前に立っていたら・・・あら、こんなところに鏡なんてあったかしら?
・・・って、絶対思ってしまうわ・・・それくらい似てるのよ。」
チョビ太郎♂ 「・・・わん!」
ちょび 「ふふっ、そうねチョビだけは、ちゃんとあたしじゃないって見抜いたんだもんね、えらいえらい ♪」
ちょび1号 「・・・で、あたしはどうなっちゃうの?」
くれない 「ほえっ、あたし?って、おわっ !?1号しゃべってるし、しかも、声そっくりでわからんかった。」
それもそのはず、初めてスカイでくれないと対峙した時も、ちゃんと会話をしてたのである・・・
それ故に、まさか偽者だとは見抜けず、アイリスに対して怒ったことさえ・・・もう忘れていたくれないであった。
くれない 「そ、そうだった・・・俺、前にもこいつと会話してたな、そかそか、そん時もこの声だったわ。
普通にしゃべれるくらい精巧にできてるって事なのか・・・ったく、恐ろしいなその錬金術とかってもんは!」
アイリス 「それが、それだけでは済めばまだ全然いいのよねぇ~・・・くれない。
このちょび1号にはさらに秘密があって、凡庸人型戦闘アンドロイドでもあるのよねぇ・・・そしてその上に、
超マイクロスーパーコンピューターチップを内蔵した電子頭脳で、自分で意思を持って行動できるの・・・。
そこに、ちょびさんの感情や行動パターンも、詳細に組み込まれているという優れものなのよ。」
ちょび 「へ~っ、すごいね」
くれない 「感心してる場合でもないだろっ・・・!」
ちょび 「・・・あはは、そだった。」
まぁ、どこかのん気で他人事なちょびママさんであったが・・・問題はいろいろと山積みのようだ。
この場にいる全員が、このちょび1号の完成度を感心しながら、また驚嘆しながら・・・眺めていたのだが、
ふと、少しきびしい表情になった、むらさきが次のように切り出したのだ。

むらさき 「アイリス、この動力源って・・・あれだろ、原子力なんだろ。」
アイリス 「えぇ、その通りよむらさき、永久機関になっていて何もなければ無限に稼動することが可能ね。
万が一、動力部を破壊されてしまうような事があれば、環境に著しい影響を与えかねない代物だけど・・・」
くれない 「えぇぇぇぇぇぇぇっ!・・・それって核爆発とかするってことか !?」
むらさき 「そう単純でもないが、まぁ簡単に言うとそういう事だよ。」
アイリス 「さっきも話した通り、邪悪な能力を無くしてしまった今の私にはもう二度と同じものは造れないし、
なんとか修理くらいはできるかもだけど・・・、ましてや解体する事なんて、自己防衛機能があるからねぇ。
残りの1体に関してはあの大魔王の封印の中だから、もし爆発しても、こちらに影響はないのだけれどね。」
なんと、ちょび1号の身体は原子力をエネルギーとして稼動していたのだった・・・
たとえ、邪悪な力に操られていたとはいえ・・・アイリスはかなりとんでもないものを造ってしまったのだった。
もしこれが、悪意のあるものの手によって利用されようものならば、見かけからは想像も出来ないことだが、
それこそ、地球規模で災害を巻き起こし、人類破滅へのカウンドダウンを加速させかねない代物なのである。
では、いったい・・・その処遇をどうすればよいのだろうか?
くれない 「・・・でも別にいいじゃないか、ようは、この1号を爆発なんかさせなければいいことだろ?
ってことは、結界なり封印をするなりして、それを防ぎ・・・なおかつ手元においておけばいいんだよ。
それに、電子頭脳に組み込まれているってのは、ここにいるちょびさんをモデルにされてのもんだろ・・・
まさか、世界を征服しようなんてアコギな感情は備わってないんだし・・・
ここに置いて一緒に暮らしても何も問題ないさ w 」
ちょび1号 「・・・、くれない、・・・ありがと。」
ちょび1号は、まぁ当たり前なのだが・・・そのまんまちょびさんの顔と声で、くれないに礼を述べた。
くれない 「・・・ひとつ問題があるとしたら、この顔と声だよなぁ~っ、この姿のままで暮らすとなると、
周りがかなり混乱してしまうからな・・・実は、双子の妹がいました。。。なんてのもなぁ ^^;
アイリス、せっかくの姿かたちなんだけども・・・なにか他に方法ってあるのか?」
アイリス 「大丈夫、そこはまったく問題にならないわ・・・実際にこの姿かたちは、
ちょびさんのシェイプそのものがモデルなんだけど、メイクで全然違った印象にもなれるのは、
誰でも経験してわかってることだからねぇ・・・できるでしょ?。。。ちょび1号」
ちょび1号 「・・・えぇ、問題ないわ。」
そういうと同時に、ちょび1号は一瞬のうちに輝く光に包まれたかと思うと、もう次の瞬間には、
まるで別人のような見た目に変身でもしたかのようにその姿が変わっていた。

くれない 「・・・おぉ、すげぇな。。。他の何かにでもなれるのか?」
アイリス 「だから・・・そういう機能があるわけじゃないのよ、メイクを変えただけの事よ。」
むらさき 「ほぅ、・・・意外だったけど、そういう方法もあるのだな、一緒に暮らしていれば、何かあれば、
すぐ対応もできるか・・・そういう柔軟な発想ができるって事が大事だって教えられたよ・・・。
結局のところ、これが最良の選択なのかもしれないな。」
アイリス 「そうねぇ、あなたもそれでいいのよね?・・・ちょび1号。」
ちょび1号 「えぇ、そね・・・ここでお世話になっていいなら、あたしに問題はないわ。」
ちょび 「・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!。。。あっ、でもむらさきがそう言うなら反対なんてしないけど w
まぁどうせ、いまさら、ひとりだろうが1体だろうが増えたとこで、そうは変わらないものねっ。
もうひとりあたしが増えるって・・・意外と楽しくなるかもね ♪ ふっ www (謎)」
アイリス 「まぁっ、なんですって・・・!」
ことむらさきの話になればそれは別なのである、只でさえアイリスには小紅と言う強力無比なライバルが、
その行く手を阻んでいるのに、これ以上無駄に自分のライバルが増えることを望ましく思わないのは、
まぁ当然至極のことであったのだ・・・
一方のちょびママさんは、その辺など1枚も2枚も上手で、しれっとしたもんである ^^;;
チョビ太郎♂ 「わん、わんっ!」
ちょび 「そっか、チョビも賛成してくれるか・・・じゃOKってことで w」
ちょび1号 「よろしく・・・。」
くれない 「だったら、あれだよな・・・名前もちゃんとつけないとな・・・ちょびばっかりでややこしいわ (謎)」

・・・と、鈍いくれないは一先ずおいといて~話はとんとん拍子に進み、人造人間:アンドロイドちょび1号は、
その動力機関に何重にも結界を施し、たとえ、ボディが粉々に破壊されようともその原子炉が暴走し、
爆発などしないように封印をされた後、その身を我らがモザイク・グラス預かりに決まったのである。
・・・が、結局、その名前の方はいっこうに決まらず・・・現状では単に「1号」と呼ばれることになった・・・
この新たな仲間として、優秀なメンバーが加わった事は、くれないたちにとっても喜ばしいことである。
そう、それはこの先に彼らを待ち受けている。。。
あの闇の黙示録に関わる出来事に対して、きっと力強い味方になってくれるだろうからだ。
― ・・・実は、この人造人間ちょび1号には、その製作に携わったアイリスでさえ知り得ないような、
謎のブラックボックスが密かに組み込まれているのだが・・・、
いったい、何のためにどのようにして仕掛けたのかは、依然不明であるけども、では犯人は誰?となると、
・・・これまでの物語を知ってくれている皆さんでしたら、もう検討がつきますよね~っ ^^; ―
其ノ五 -おわり-
ナレーション 「ありゃ・・・また懲りずにレギュラーキャラが増えちまったじゃないですか ^^;
今度から始まると予定している闇の黙示録編では、もう既に3~4人の新キャラがロールアウトしており、
いまや遅しとその出番を待っているというのに~~~っ!
何々・・・え~っ、原子力で永久に稼動する戦闘兵器でもある人造人間 -アンドロイド- ですとぉ~っ !?
もう、なんでもありですなぁ~ (謎)
(・・・きっと、これからも~あれやこれやといろんなもんが出てくるんでしょうなぁ~目指せ、オンパレード!)
いや、毎度のことでありますが・・・キャラが立ってきて、自分の意思を持ち出すと、もう作者の手を離れ、
こっちの思うとおりになんぞ動いてはくれないものですよねぇ~・・・、うんうん (謎)
で・・・、次回は魔王編:エピローグの総締めくくりとして、それぞれのその後を紹介していくつもりです。
ではでは、皆さんもお身体等に気をつけてお過ごし下さいね ♪」 ←まず、おまえが気をつけろよ!
2008年10月10日
番外編:・・・くれないの苦悩Ⅱ (謎)
ども~っ・・・、前回の番外編企画、「・・・くれないの苦悩 (謎)」 が好評でしたので~♪
今回も、魔王編:エピローグ・シリーズをちとお休みしまして~、さっそく取り掛かることにしました www
ち・な・み・に、当方ではおひとりさまでも何かしらの反応があると、それが良い悪いを別にしまして・・・
「好評である」というシステムになっておりますので~、くれぐれもお間違いなきようお願いしますね (謎)
・・・まぁ、やってる作業といいますか手間は同じでしたし、そのコンセプトも前回同様、一発ネタ的なもんで、
苦労してGIFにした割には・・・もうインパクトもなくて、残念な結果になってしましました~っ ^^;
柳の下に、そうそうと2匹目のどじょうさんはいないという教訓ですねぇ・・・ ←狙ってたんかい!
ナレーション 「・・・とまぁ、ほとんど勢いだけで作られましたこの作品ですが、
これからの可能性が何かみえた !?・・・という事にしまして、よし!としましょうか w
で、タイトルにもありますように 『・・・くれないの苦悩Ⅱ (謎)』 な訳ですが~冒頭同様、悩みというのも、
前回でありましたとおり~能力のコントロールがまだ未熟で、油断してると思わぬ拍子でヴァンパイア化を
してしまうってなもんですなぁ・・・あぁ、身もフタもない話だ ^^;;;
そんなグダグダな設定を、ご了承していただいてるという前提で、話を進めていきますので~えへへ (謎)」
ぶっちゃけ、一度にまとめていろんな表情を撮影したものを・・・あれこれ繋げて、百面相で遊んでみようと、
始まりました~この企画・・・、「へ~っ、百も表情変わるんだぁ~ (謎)」ということを言われましても~。。。
「んな訳ないやん~!」ってことで・・・、放置させてもらって進行してまりますね w
前回のが「アクビ」でしたので、今回はもっちろん、そうです「クシャミ」がテーマになっております。
(あぁでも、その結果・・・壺から大魔王が登場するってオチはないんで~それは期待しないでねぇ~)

くれない 「・・・ったく、いくら俺が厚顔無恥だろうが、あまりにも2番煎じすぎってもんだろ!って事だが、
それを、のうのうとやりきるってのは、意外と大物なのかもしれないという証拠だろうなっ ♪
まぁ、上のSSを見てくれたらわかるけど、悩んでる事は前と同じで・・・この調子なもんで、
せっかく可愛い女子と、デートしてるってのに、結局、途中で逃げ出されてしまうんだよなぁ・・・
えっ?それって顔だけの問題じゃないだろ!・・・ってか、う~ん、けっこう痛いところついてくるぜぃ。
まだ闇の黙示録のこともハッキリわかってないし、俺への探偵の依頼はないし、訪問数は増えないし、
小紅は相変わらずうるさいし、うなじ見ると喉渇くし・・・と、何かと苦悩がつきることはないって話だよなぁ。」
・・・ってか、そのクシャミすら途中でとまって結局してないやんか! 全てにおいて中途半端ってことか?(謎)
と・・・近年、稀にみるグダグダな作品となりましたことを、ここにお詫び申し上げて~ダッシュで逃亡します。
・・・つづきません!
ナレーション 「・・・・・・いったい、作者に何があったんだ~っ !?
ブログのやりすぎで壊れてしまったのでしょうねぇ、皆さんぜひ、あたたかな目で見守ってやってください。
今回は、SSだけをさらっと見て・・・あとは、なかったことにしてもらいましょうかね ^^; (謎)
ではでは、もうとっくに書き上がってSS待ちという状態の、魔王編 -エピローグ- 其ノ六にて~。。。
再びお会いいたしましょうね・・・バイバイキ~ン www」 ←は・ひ・ふ・へ・ほ~っ♪っておい・・・!! !
今回も、魔王編:エピローグ・シリーズをちとお休みしまして~、さっそく取り掛かることにしました www
ち・な・み・に、当方ではおひとりさまでも何かしらの反応があると、それが良い悪いを別にしまして・・・
「好評である」というシステムになっておりますので~、くれぐれもお間違いなきようお願いしますね (謎)
・・・まぁ、やってる作業といいますか手間は同じでしたし、そのコンセプトも前回同様、一発ネタ的なもんで、
苦労してGIFにした割には・・・もうインパクトもなくて、残念な結果になってしましました~っ ^^;
柳の下に、そうそうと2匹目のどじょうさんはいないという教訓ですねぇ・・・ ←狙ってたんかい!
ナレーション 「・・・とまぁ、ほとんど勢いだけで作られましたこの作品ですが、
これからの可能性が何かみえた !?・・・という事にしまして、よし!としましょうか w
で、タイトルにもありますように 『・・・くれないの苦悩Ⅱ (謎)』 な訳ですが~冒頭同様、悩みというのも、
前回でありましたとおり~能力のコントロールがまだ未熟で、油断してると思わぬ拍子でヴァンパイア化を
してしまうってなもんですなぁ・・・あぁ、身もフタもない話だ ^^;;;
そんなグダグダな設定を、ご了承していただいてるという前提で、話を進めていきますので~えへへ (謎)」
ぶっちゃけ、一度にまとめていろんな表情を撮影したものを・・・あれこれ繋げて、百面相で遊んでみようと、
始まりました~この企画・・・、「へ~っ、百も表情変わるんだぁ~ (謎)」ということを言われましても~。。。
「んな訳ないやん~!」ってことで・・・、放置させてもらって進行してまりますね w
前回のが「アクビ」でしたので、今回はもっちろん、そうです「クシャミ」がテーマになっております。
(あぁでも、その結果・・・壺から大魔王が登場するってオチはないんで~それは期待しないでねぇ~)

くれない 「・・・ったく、いくら俺が厚顔無恥だろうが、あまりにも2番煎じすぎってもんだろ!って事だが、
それを、のうのうとやりきるってのは、意外と大物なのかもしれないという証拠だろうなっ ♪
まぁ、上のSSを見てくれたらわかるけど、悩んでる事は前と同じで・・・この調子なもんで、
せっかく可愛い女子と、デートしてるってのに、結局、途中で逃げ出されてしまうんだよなぁ・・・
えっ?それって顔だけの問題じゃないだろ!・・・ってか、う~ん、けっこう痛いところついてくるぜぃ。
まだ闇の黙示録のこともハッキリわかってないし、俺への探偵の依頼はないし、訪問数は増えないし、
小紅は相変わらずうるさいし、うなじ見ると喉渇くし・・・と、何かと苦悩がつきることはないって話だよなぁ。」
・・・ってか、そのクシャミすら途中でとまって結局してないやんか! 全てにおいて中途半端ってことか?(謎)
と・・・近年、稀にみるグダグダな作品となりましたことを、ここにお詫び申し上げて~ダッシュで逃亡します。
・・・つづきません!
ナレーション 「・・・・・・いったい、作者に何があったんだ~っ !?
ブログのやりすぎで壊れてしまったのでしょうねぇ、皆さんぜひ、あたたかな目で見守ってやってください。
今回は、SSだけをさらっと見て・・・あとは、なかったことにしてもらいましょうかね ^^; (謎)
ではでは、もうとっくに書き上がってSS待ちという状態の、魔王編 -エピローグ- 其ノ六にて~。。。
再びお会いいたしましょうね・・・バイバイキ~ン www」 ←は・ひ・ふ・へ・ほ~っ♪っておい・・・!! !
2008年10月15日
魔王編:エピローグ 其ノ六
・・・さてさて、前回まで過去5回と好評のうちにお送りしてきた魔王編:エピローグ・シリーズもついに~っ、
この第6弾のエピソードを持ちまして終了の運びと相成りました。
そこで今回は、各登場人物それぞれが・・・魔王編の前と後ろでどんな心境の変化などが起きたのか・・・?
というあたりを掘り下げて紹介できればいいな・・・って思います。 > あくまでも希望的観測ですが。
その考え方が大きく変わったもの、またあまり変化もなかったもの、人それぞれ色々とありますよねぇ (謎)
ナレーション 「第6弾っすか、こんなに小分けに出してくるエピローグっていったい何?って感じですが w
当初、2~3回か、あってもまぁ4回くらいでって予定だったのも、いまはもう懐かしい出来事状態です。
いつもの如く、いつものように・・・まったく予定とおりに進行しないのがこの作品のカラーでありますし ♪
合言葉は・・・『無計画』ってもんです > そういや、よくNO PLANを全面に押し出してましたよねぇ ^^;
え~っ、話がつい横道にそれてしまいますが・・・では、気を取り直して、本編をどうぞ www」
あの大魔王が、我らが主人公、くれないたちの手で、再び封印されてからはや数日が過ぎた頃です・・・
この事件に関わった人たち、巻き込まれた人たちも事後処理を終え、ようやく日常が戻ってきました。
これまでにも、ひとりでいる時には、よく考え事をしていたくれないでありますが・・・ほんの少し前とは、
すっかり状況もその立場も変わってしまい、なにやら戸惑っているようにもみえますね (謎)
それでは、かいつまんでですが・・・登場人物たちのその後の様子を追ってみることにしましょう。
・まず最初は、今回、陰で大活躍?! した助手のマリエくんの場合・・・
ご存知、暗闇の支配者、「伯爵」の封印を何世代にも渡って守護してきた一族の末裔であるが・・・、
なんと、その「伯爵」に直接、人間(くれない)を送りつけるという快挙を成し遂げた。。。 !?
もちろん、過去に例がなかった訳ではないが、数世紀ぶりの事で大英断だったと言わざるをえないだろう。
現在は、ニセコで自分のミュージアムの運営(兼封印の守護)の傍ら、要請があれば探偵業もこなしている。
マリエ 「せやかて、考えてもどないもならんかったやんか。」
・続きまして、小紅専属の隠密の頭でもある、いつも寡黙なローズマリーの場合・・・
今回のことは、ローズマリー自身にも多大な影響を与える事件であったと言える・・・
これまで以上に、封印というものを重視し、いかに自分達が小紅の身を守れるのかという事に心を砕き、
日々、切磋琢磨していくことに余念がないようだ。
ローズマリー 「・・・姫さま、そう無茶をなさらないでください。」
・そして、続きますのはその姫さまこと・・・謎多きの封印継承者、小紅の場合・・・
彼女にもまた本当に様々な事が起こった事件でありました・・・
むらさきの事、封印の事、・・・まぁ、アイリスの事も含めて、この事件後にもまだまだ何かありそうな感じで、
・・・それに、彼女の受け継いでいる封印の秘密に関しても、何も明らかにはあっていないのです。
しかし、表面上の生活にあまり変わった様子はなく、これまで通りに探偵業をこなすというスタイルである。
小紅 「まったく、くれないくんにも困ったものね。」
・さらに、続きまして、何故かモテる封印研究の第一人者・・・、魔王こと、むらさきの場合・・・
過去に小紅とは婚約していた事がある、むらさきですが・・・アイリスとの事もあり、まだ正式にその件で、
関係者の間で話し合いはもたれていないようです。
むらさきは自分の生涯をかけて、封印に関する研究を続けていくつもりで、さっそくスポンサーも確保して、
研究施設も用意してもらい、着々とその準備を進めています。
むらさき 「ほぅ・・・それは実に興味深い話ですね。」
・そしてそして、続きますのが、恋愛には暴走気味な若き天才科学者、アイリスの場合・・・
この事件に関係なく、アイリスの一番の目的といえば、なんといっても愛しいむらさきの事なのである・・・
よって、事件が解決したからといって生まれ故郷である北欧へ帰ることもなく、しっかりしてるというか、
こともあろうに・・・ちゃっかりむらさきの研究チームに所属するという非常にわかりやすい行動にでてます。
これには周りも苦笑いであったといいますが・・・まぁとても有能な人物には違いないのだけれどもね ^^;
アイリス 「・・・ねぇ、むらさき、今度の休みの日なんだけどもねぇ?」
・そいでもって、続きまして、モザイク・グラスのオーナー、ちょびさんの場合・・・
今回、3回も捕まってしまい、「誘拐されキャラ」という新しいジャンルを開拓しましたちょびママさんですが、
1回目の時に、どうやらむらさき、いや魔王?との間に何やらあったらしく~どうも気になっているようで (謎)
いそいそと、自慢の手料理片手に、むらさきの研究所に通う姿が目撃されているようです。
はっきりしない(させない?)むらさきを巡るこの謎の四角関係は、今後、どう展開するのでしょうか・・・?
ちょび 「手料理で落ちなかった男はいないよ、特にあぁいうタイプはね。」
・そして、続きまして、頼りになる相棒、探偵犬、チョビ太郎♂の場合・・・
今回のことで、チョビ太郎♂が決意を新たにした事があります・・・、それは、その飼い主といいますか、
大切な家族でもあるちょびママさんを心配して、仕事の用事でいない時は別ですが、できるだけ傍にいるか、
または周辺から密かにガードをして、けっして誘拐などされぬようにするという事です。
まぁ、大っぴらにしすぎると、そのちょびママさんに警戒され煙たがられるというジレンマに悩み中ですけど。
チョビ太郎♂ 「うぅぅぅ・・・っ、わん!」
・そして、最後になりましたが、我らの主人公である、くれないの場合・・・
今回の一連の事件を経て、もっとも環境や心境に変化があったのが彼、くれないくんであります・・・
結果的にはヴァンパイアという特別な能力を身につけることになった訳なのですが、こと精神面においては、
未熟なままでありますし、現在、とてもアンバランスで不安定な状態なのです。
かなり悩んだ結果ですが、くれないくんは一大決心をしました・・・そう、彼には大変、珍しいことですけどね。
くれない 「・・・よし、旅に出るか、修行の旅にな !?」
・おぉ、あとひとり 、いやもう1体いるのを失念していました、人造人間、ちょび1号の場合・・・
まだ、生まれて間もない彼女を最初に認めてくれたのは、実はくれないだったのです・・・
己の存在意義というものに疑問を抱いていたのですが、それを認められる事により、生きる意志を得ました。
自分はここにいていいのだ、ここに存在してもいいのだという喜びの感情が生まれたのです。
そして、そのくれないの要請を自分の意思で聞いてあげることにしたのです。
ちょび1号 「・・・一緒に行ってもいいよ、何ができるかあたしも知りたい。」
こうして、くれないとちょび1号は・・・残る人たちに後を託し、来たるべき闇の黙示録との戦いに備えて、
あてもない修行の道へと旅立って行ったのでした・・・
ちょうどその頃、世界中のあちこちで幾多の封印が発掘され、また不法に解除されるという事件が勃発して、
ますますもって、物騒な世の中になってきています。
・・・しかしながら、その数はまだ少ないながらも、むらさきや小紅たちと同じように、正義のために、
その封印の力を使うものが現れ始めたことも確かです。
この先、闇の黙示録との戦いは避けることができないと思いますが・・・それはまた次回からの話です。
このお送りしてきた魔王編は、ここらで終わりになります、・・・一先ずのご愛読、誠に有難う御座いました。
魔王編 -エピローグ- 完結
ナレーション 「つ、ついに、長期間に渡って連載してまいりました魔王編も完結の運びとなりました。
いや~、正直ここまで長くなるなんて・・・全然、予定外の想定していない事だったんで、驚いています ^^;
そもそも、始めたきっかけもSLでモノ創るのは面倒そうだし、まぁ直接、絵を描く必要もないみたいだから、
けっこう、いけるかも~的なお気楽な発想からだった訳でありまして・・・ ←おいおいっ!
そんなこんなで途中、たくさんの休憩を挟みつつ・・・こそっと挫折してみたり、いろいろありましたが、
こうして、一応の完結した作品として発表出来ました事を、ここで報告させていただきます。
え~っと、やれ漢字が多いだとか、時代錯誤の文章であるとか・・・回りくどい言い回しばかりだとか・・・、
そういう率直な感想や意見もいただいておりましたが、それにめげずにこのスタイルを貫いてきました。
おかげさまで、訪問数もさっぱりな結果が、この世相を反映しているという事ですね ^^; ←ダメじゃん!
今回、6回に渡り、エピローグの名を借りて・・・好きな番外編や外伝っぽい事ができて楽しかったです。
(この合間に、とある事情から・・・別の番外編を2本差込みましたけども~それは放置ってことで ^^; )
次回の作品も、まだ本編に突入することなく、こういう形式でちゃちゃっと描いていこうかな~って感じで w
実際には、魔王編の後半から闇の黙示録編はすでに始まっているので・・・この魔王編 -エピローグ- は、
闇の黙示録編 -プロローグ- でもあった訳ですね (謎)
ではでは・・・、新しいキャラクターたちの活躍に期待しつつ、いまだ暴かれていない謎が解明されるように、
読者の皆さんも祈っててくださいね~っ www」 ←その「も」・・・って、なんだ?「も」・・・ってよ!! !
この第6弾のエピソードを持ちまして終了の運びと相成りました。
そこで今回は、各登場人物それぞれが・・・魔王編の前と後ろでどんな心境の変化などが起きたのか・・・?
というあたりを掘り下げて紹介できればいいな・・・って思います。 > あくまでも希望的観測ですが。
その考え方が大きく変わったもの、またあまり変化もなかったもの、人それぞれ色々とありますよねぇ (謎)
ナレーション 「第6弾っすか、こんなに小分けに出してくるエピローグっていったい何?って感じですが w
当初、2~3回か、あってもまぁ4回くらいでって予定だったのも、いまはもう懐かしい出来事状態です。
いつもの如く、いつものように・・・まったく予定とおりに進行しないのがこの作品のカラーでありますし ♪
合言葉は・・・『無計画』ってもんです > そういや、よくNO PLANを全面に押し出してましたよねぇ ^^;
え~っ、話がつい横道にそれてしまいますが・・・では、気を取り直して、本編をどうぞ www」
あの大魔王が、我らが主人公、くれないたちの手で、再び封印されてからはや数日が過ぎた頃です・・・
この事件に関わった人たち、巻き込まれた人たちも事後処理を終え、ようやく日常が戻ってきました。

これまでにも、ひとりでいる時には、よく考え事をしていたくれないでありますが・・・ほんの少し前とは、
すっかり状況もその立場も変わってしまい、なにやら戸惑っているようにもみえますね (謎)
それでは、かいつまんでですが・・・登場人物たちのその後の様子を追ってみることにしましょう。
・まず最初は、今回、陰で大活躍?! した助手のマリエくんの場合・・・
ご存知、暗闇の支配者、「伯爵」の封印を何世代にも渡って守護してきた一族の末裔であるが・・・、
なんと、その「伯爵」に直接、人間(くれない)を送りつけるという快挙を成し遂げた。。。 !?
もちろん、過去に例がなかった訳ではないが、数世紀ぶりの事で大英断だったと言わざるをえないだろう。
現在は、ニセコで自分のミュージアムの運営(兼封印の守護)の傍ら、要請があれば探偵業もこなしている。
マリエ 「せやかて、考えてもどないもならんかったやんか。」
・続きまして、小紅専属の隠密の頭でもある、いつも寡黙なローズマリーの場合・・・
今回のことは、ローズマリー自身にも多大な影響を与える事件であったと言える・・・
これまで以上に、封印というものを重視し、いかに自分達が小紅の身を守れるのかという事に心を砕き、
日々、切磋琢磨していくことに余念がないようだ。
ローズマリー 「・・・姫さま、そう無茶をなさらないでください。」
・そして、続きますのはその姫さまこと・・・謎多きの封印継承者、小紅の場合・・・
彼女にもまた本当に様々な事が起こった事件でありました・・・
むらさきの事、封印の事、・・・まぁ、アイリスの事も含めて、この事件後にもまだまだ何かありそうな感じで、
・・・それに、彼女の受け継いでいる封印の秘密に関しても、何も明らかにはあっていないのです。
しかし、表面上の生活にあまり変わった様子はなく、これまで通りに探偵業をこなすというスタイルである。
小紅 「まったく、くれないくんにも困ったものね。」
・さらに、続きまして、何故かモテる封印研究の第一人者・・・、魔王こと、むらさきの場合・・・
過去に小紅とは婚約していた事がある、むらさきですが・・・アイリスとの事もあり、まだ正式にその件で、
関係者の間で話し合いはもたれていないようです。
むらさきは自分の生涯をかけて、封印に関する研究を続けていくつもりで、さっそくスポンサーも確保して、
研究施設も用意してもらい、着々とその準備を進めています。
むらさき 「ほぅ・・・それは実に興味深い話ですね。」
・そしてそして、続きますのが、恋愛には暴走気味な若き天才科学者、アイリスの場合・・・
この事件に関係なく、アイリスの一番の目的といえば、なんといっても愛しいむらさきの事なのである・・・
よって、事件が解決したからといって生まれ故郷である北欧へ帰ることもなく、しっかりしてるというか、
こともあろうに・・・ちゃっかりむらさきの研究チームに所属するという非常にわかりやすい行動にでてます。
これには周りも苦笑いであったといいますが・・・まぁとても有能な人物には違いないのだけれどもね ^^;
アイリス 「・・・ねぇ、むらさき、今度の休みの日なんだけどもねぇ?」
・そいでもって、続きまして、モザイク・グラスのオーナー、ちょびさんの場合・・・
今回、3回も捕まってしまい、「誘拐されキャラ」という新しいジャンルを開拓しましたちょびママさんですが、
1回目の時に、どうやらむらさき、いや魔王?との間に何やらあったらしく~どうも気になっているようで (謎)
いそいそと、自慢の手料理片手に、むらさきの研究所に通う姿が目撃されているようです。
はっきりしない(させない?)むらさきを巡るこの謎の四角関係は、今後、どう展開するのでしょうか・・・?
ちょび 「手料理で落ちなかった男はいないよ、特にあぁいうタイプはね。」
・そして、続きまして、頼りになる相棒、探偵犬、チョビ太郎♂の場合・・・
今回のことで、チョビ太郎♂が決意を新たにした事があります・・・、それは、その飼い主といいますか、
大切な家族でもあるちょびママさんを心配して、仕事の用事でいない時は別ですが、できるだけ傍にいるか、
または周辺から密かにガードをして、けっして誘拐などされぬようにするという事です。
まぁ、大っぴらにしすぎると、そのちょびママさんに警戒され煙たがられるというジレンマに悩み中ですけど。
チョビ太郎♂ 「うぅぅぅ・・・っ、わん!」
・そして、最後になりましたが、我らの主人公である、くれないの場合・・・
今回の一連の事件を経て、もっとも環境や心境に変化があったのが彼、くれないくんであります・・・
結果的にはヴァンパイアという特別な能力を身につけることになった訳なのですが、こと精神面においては、
未熟なままでありますし、現在、とてもアンバランスで不安定な状態なのです。
かなり悩んだ結果ですが、くれないくんは一大決心をしました・・・そう、彼には大変、珍しいことですけどね。
くれない 「・・・よし、旅に出るか、修行の旅にな !?」
・おぉ、あとひとり 、いやもう1体いるのを失念していました、人造人間、ちょび1号の場合・・・
まだ、生まれて間もない彼女を最初に認めてくれたのは、実はくれないだったのです・・・
己の存在意義というものに疑問を抱いていたのですが、それを認められる事により、生きる意志を得ました。
自分はここにいていいのだ、ここに存在してもいいのだという喜びの感情が生まれたのです。
そして、そのくれないの要請を自分の意思で聞いてあげることにしたのです。
ちょび1号 「・・・一緒に行ってもいいよ、何ができるかあたしも知りたい。」

こうして、くれないとちょび1号は・・・残る人たちに後を託し、来たるべき闇の黙示録との戦いに備えて、
あてもない修行の道へと旅立って行ったのでした・・・
ちょうどその頃、世界中のあちこちで幾多の封印が発掘され、また不法に解除されるという事件が勃発して、
ますますもって、物騒な世の中になってきています。
・・・しかしながら、その数はまだ少ないながらも、むらさきや小紅たちと同じように、正義のために、
その封印の力を使うものが現れ始めたことも確かです。
この先、闇の黙示録との戦いは避けることができないと思いますが・・・それはまた次回からの話です。
このお送りしてきた魔王編は、ここらで終わりになります、・・・一先ずのご愛読、誠に有難う御座いました。
魔王編 -エピローグ- 完結
ナレーション 「つ、ついに、長期間に渡って連載してまいりました魔王編も完結の運びとなりました。
いや~、正直ここまで長くなるなんて・・・全然、予定外の想定していない事だったんで、驚いています ^^;
そもそも、始めたきっかけもSLでモノ創るのは面倒そうだし、まぁ直接、絵を描く必要もないみたいだから、
けっこう、いけるかも~的なお気楽な発想からだった訳でありまして・・・ ←おいおいっ!
そんなこんなで途中、たくさんの休憩を挟みつつ・・・こそっと挫折してみたり、いろいろありましたが、
こうして、一応の完結した作品として発表出来ました事を、ここで報告させていただきます。
え~っと、やれ漢字が多いだとか、時代錯誤の文章であるとか・・・回りくどい言い回しばかりだとか・・・、
そういう率直な感想や意見もいただいておりましたが、それにめげずにこのスタイルを貫いてきました。
おかげさまで、訪問数もさっぱりな結果が、この世相を反映しているという事ですね ^^; ←ダメじゃん!
今回、6回に渡り、エピローグの名を借りて・・・好きな番外編や外伝っぽい事ができて楽しかったです。
(この合間に、とある事情から・・・別の番外編を2本差込みましたけども~それは放置ってことで ^^; )
次回の作品も、まだ本編に突入することなく、こういう形式でちゃちゃっと描いていこうかな~って感じで w
実際には、魔王編の後半から闇の黙示録編はすでに始まっているので・・・この魔王編 -エピローグ- は、
闇の黙示録編 -プロローグ- でもあった訳ですね (謎)
ではでは・・・、新しいキャラクターたちの活躍に期待しつつ、いまだ暴かれていない謎が解明されるように、
読者の皆さんも祈っててくださいね~っ www」 ←その「も」・・・って、なんだ?「も」・・・ってよ!! !
2008年10月26日
封印管理人:マリエゴールド伝説
よっ・・・、みんな元気にしてるか?。。。季節の変わり目なんかは特に注意が必要だよな w
ところで今回もまた番外編なんだけど~、ご存知、助手のマリエくんを中心に話を進めてみようと思う。

※ けっこうな踊り好きとして有名で、封印の祈りに関係なくダンスに精進してる姿がよく目撃されている。
彼女についてだが、本編並びに番外編でも、実際あまり目立った行動&活躍をしてはいない・・・
さらにもっと言えば、いつ助手の役目なんてしてるんだよ?・・・ってな感じで~。。。
他のキャラに負けず、何かと謎の多いキャラクターなんだけども~、まぁいろいろとある訳なんだよ (謎)
では、あちこち端折りながら~、RLとSLも織り交ぜて~、ちょっとかいつまんで話していくことにしよう・・・
まずは、主人公であるくれないとの出会いについてだが、実は、くれないが闇ガードをするよりもずっと前、
つまり、相棒のチョビ太郎♂よりも、か~なり早い時期に二人は出会っているのである。
~ ややこしい話になるが、・・・わかりやすく言うとSLを始める前からってことになるんだなぁ、
つまりは、このSLの世界へ誘(いざな)ってくれた水先案内人とでも言えばいいのか・・・
いや悪く言えば、この無限地獄の道へ引きずり込んだ張本人とも言えるのだが (謎) ~

※ 意外と多趣味で、いろいろな事に手を出してはいるが、本業はもちろん封印管理人である。
それと、ほとんど知られてはいないが、kurenaiというアカウントは実は2つあるんだ・・・ (謎)
メインで使用されているkurenaiとは別にもうひとつ、その2ヶ月以上も前、最初に1度だけ使われた後、
うっかりパスワードを失念してしまうという失態をしてしまい、半年以上に渡り凍結を余儀なくされていたという
・・・プロトタイプ・kurenaiとも呼べるべきアカウントの・・・計2つである。
この件に関しては、影でマリエくんが暗躍してくれたおかげもあり、現在では無事に復帰することができて、
どちらのアカウントも普通に使う事が可能となっているわけであ~る。
・・・ちなみに、プロトタイプの誕生日はあと2日後である (謎)> メインのは12月末だけどね~ ^^;
またいつもの如く、話題が横道にそれちまったが・・・話をマリエくんに戻すことにしよう。
我らがくれないが闇ガードを始めるきっかけになった件にも、マリエくんは深く関わっていたのだった・・・

※ 秋に紅葉の散策に出かけた森にて、ローズマリーと仲良くツーショット写真を撮ったマリエくん。
・・・その当時、マリエくんは某居酒屋店でアルバイトをしていたのだが、その頃、何かをすることでもなく、
SLでプラプラしていたくれないに、「一緒に店番をしてくれたらアルバイト料出すから」と甘い言葉で誘い、
実際には、・・・自分が来れないときの代わりに店番をさせるという荒技をやってのけていたのだ (謎)
その時、通って来てくれていたお客さんたちに、二人の関係を簡潔に説明するときに生まれた言葉が、
ボディガード:用心棒であり、つまりそれが後の闇ガードへと発展していくのである・・・。
それからまた、いろいろあって・・・くれないが闇ガードを経て、独立して探偵稼業をする事になった時に、
マリエ 「できることあったら、言ってや・・・お手伝いくらいやったらするし」
くれない 「そか、ほな助手でもしてもらおうかな ♪」
ということで、案外安直に・・・助手マリエくん誕生の瞬間がおとずれたのであった。

※ その森で偶然出会ったサフランも意気投合し4人一緒に仲良く記念写真をパチっと w ←笑えよ~ ^^;
それから相棒のチョビ太郎♂の紹介で、ちょびママさんとこに事務所の場所も無事に決まり、
いざ開業する頃には、いつの間にか小紅とローズマリーも一緒に働く事になっていて~。。。
その後の事は、本編を読んでもらえればわかると思うが、いろいろ難儀なことになっていく訳なのである・・・
ちなみに・・・これもあまり知られてはいないのだが、マリエくんと小紅&ローズマリーは仲が良いのだが、
マリエくんとちょびママさん&チョビ太郎♂は・・・あまりというか何というか仲がまぁよろしくないのだ (謎)
同じチーム内であるが・・・こればっかりはどうにもならないようで、流石のくれないも頭を抱えているらしい。
ここら辺りの事情も、のちにくれないが1号だけ連れて旅立ってく理由になっているのかもしれない ^^;
かなり端折りすぎたので、結局、マリエくんについては・・・よくわからないままになってしまったが、
これもまた・・・伝説の一部であるということにして、今回はページを閉じることにしよう。 ←おいおい
ナレーション 「え~っと、まぁ今回も・・・マリエくんのSL生誕1周年おめでとう記念企画なので~、
内容もあんまり大してないよう。。。って事ですね www ←おい!
あとは、2日後にプロトタイプ・kurenaiの記念日が控えておりますが~このままだと放置っすかねっ (謎)
なんかこそっと、バラしてはいけないような裏事情もありましたが・・・まぁそういう事も念頭に置き、
本編を読んでいただくのも、また一考に値するのではないかと思います。
ではでは、次こそは本編でしょうか?いや外伝でありましょうか?・・・それともまた番外編なのか?
たぶん本編ではないでしょうね~それじゃ、まっ、そゆことで ^^;」 ←どゆことなんか言わんかい !?
ところで今回もまた番外編なんだけど~、ご存知、助手のマリエくんを中心に話を進めてみようと思う。

※ けっこうな踊り好きとして有名で、封印の祈りに関係なくダンスに精進してる姿がよく目撃されている。
彼女についてだが、本編並びに番外編でも、実際あまり目立った行動&活躍をしてはいない・・・
さらにもっと言えば、いつ助手の役目なんてしてるんだよ?・・・ってな感じで~。。。
他のキャラに負けず、何かと謎の多いキャラクターなんだけども~、まぁいろいろとある訳なんだよ (謎)
では、あちこち端折りながら~、RLとSLも織り交ぜて~、ちょっとかいつまんで話していくことにしよう・・・
まずは、主人公であるくれないとの出会いについてだが、実は、くれないが闇ガードをするよりもずっと前、
つまり、相棒のチョビ太郎♂よりも、か~なり早い時期に二人は出会っているのである。
~ ややこしい話になるが、・・・わかりやすく言うとSLを始める前からってことになるんだなぁ、
つまりは、このSLの世界へ誘(いざな)ってくれた水先案内人とでも言えばいいのか・・・
いや悪く言えば、この無限地獄の道へ引きずり込んだ張本人とも言えるのだが (謎) ~
※ 意外と多趣味で、いろいろな事に手を出してはいるが、本業はもちろん封印管理人である。
それと、ほとんど知られてはいないが、kurenaiというアカウントは実は2つあるんだ・・・ (謎)
メインで使用されているkurenaiとは別にもうひとつ、その2ヶ月以上も前、最初に1度だけ使われた後、
うっかりパスワードを失念してしまうという失態をしてしまい、半年以上に渡り凍結を余儀なくされていたという
・・・プロトタイプ・kurenaiとも呼べるべきアカウントの・・・計2つである。
この件に関しては、影でマリエくんが暗躍してくれたおかげもあり、現在では無事に復帰することができて、
どちらのアカウントも普通に使う事が可能となっているわけであ~る。
・・・ちなみに、プロトタイプの誕生日はあと2日後である (謎)> メインのは12月末だけどね~ ^^;
またいつもの如く、話題が横道にそれちまったが・・・話をマリエくんに戻すことにしよう。
我らがくれないが闇ガードを始めるきっかけになった件にも、マリエくんは深く関わっていたのだった・・・
※ 秋に紅葉の散策に出かけた森にて、ローズマリーと仲良くツーショット写真を撮ったマリエくん。
・・・その当時、マリエくんは某居酒屋店でアルバイトをしていたのだが、その頃、何かをすることでもなく、
SLでプラプラしていたくれないに、「一緒に店番をしてくれたらアルバイト料出すから」と甘い言葉で誘い、
実際には、・・・自分が来れないときの代わりに店番をさせるという荒技をやってのけていたのだ (謎)
その時、通って来てくれていたお客さんたちに、二人の関係を簡潔に説明するときに生まれた言葉が、
ボディガード:用心棒であり、つまりそれが後の闇ガードへと発展していくのである・・・。
それからまた、いろいろあって・・・くれないが闇ガードを経て、独立して探偵稼業をする事になった時に、
マリエ 「できることあったら、言ってや・・・お手伝いくらいやったらするし」
くれない 「そか、ほな助手でもしてもらおうかな ♪」
ということで、案外安直に・・・助手マリエくん誕生の瞬間がおとずれたのであった。

※ その森で偶然出会ったサフランも意気投合し4人一緒に仲良く記念写真をパチっと w ←笑えよ~ ^^;
それから相棒のチョビ太郎♂の紹介で、ちょびママさんとこに事務所の場所も無事に決まり、
いざ開業する頃には、いつの間にか小紅とローズマリーも一緒に働く事になっていて~。。。
その後の事は、本編を読んでもらえればわかると思うが、いろいろ難儀なことになっていく訳なのである・・・
ちなみに・・・これもあまり知られてはいないのだが、マリエくんと小紅&ローズマリーは仲が良いのだが、
マリエくんとちょびママさん&チョビ太郎♂は・・・あまりというか何というか仲がまぁよろしくないのだ (謎)
同じチーム内であるが・・・こればっかりはどうにもならないようで、流石のくれないも頭を抱えているらしい。
ここら辺りの事情も、のちにくれないが1号だけ連れて旅立ってく理由になっているのかもしれない ^^;
かなり端折りすぎたので、結局、マリエくんについては・・・よくわからないままになってしまったが、
これもまた・・・伝説の一部であるということにして、今回はページを閉じることにしよう。 ←おいおい
ナレーション 「え~っと、まぁ今回も・・・マリエくんのSL生誕1周年おめでとう記念企画なので~、
内容もあんまり大してないよう。。。って事ですね www ←おい!
あとは、2日後にプロトタイプ・kurenaiの記念日が控えておりますが~このままだと放置っすかねっ (謎)
なんかこそっと、バラしてはいけないような裏事情もありましたが・・・まぁそういう事も念頭に置き、
本編を読んでいただくのも、また一考に値するのではないかと思います。
ではでは、次こそは本編でしょうか?いや外伝でありましょうか?・・・それともまた番外編なのか?
たぶん本編ではないでしょうね~それじゃ、まっ、そゆことで ^^;」 ←どゆことなんか言わんかい !?