天使と悪魔 -闇と光の邂逅-

くれない

2008年09月22日 06:30


・・・さて、リアルでは前回から既に1ヶ月以上の時間が経過してしまいました。。。

思うところありまして、放置していた訳ですけど・・・  ←結局、放置かい!


そうこうしてる間に、「魔王」以降に登場するキャラクターも数名ロールアウトして、
SL内を闊歩している現状の中・・・肝心の本編が一向に進展しないでいました。

 (・・・複数のアカウントにそれ以上のアバターを作成し、たくさんのキャラクターを創って、
遊んでいます。。。いや~新キャラってつくるの楽しいですなぁ ♪)  ←何人つくる気だよ (謎)


しかし、こんな物語でも続きを待ってくれている数少ない貴重な読者の方がおられます。

その人たちの為にも・・・いま再び、立ち上がろうと思います。



 ナレーション 「・・・あの作者にいったい何があったのか!! ・・・は、この際おいといてですね~
 早速、本編へと話を進めてまいりましょうか・・・ w


 前回ついに、アイリスの手によって天使封印が解き放たれてしまいました。

 
 この物語に登場してるキャラクターのそれぞれの思惑が複雑に交差する中、

 満を持して最終決戦の火蓋がいま落とされたのだ・・・。」


凛とした空気が辺りに張りつめていた・・・

そして、その中心にいたのは・・・まばゆいばかりのオーラを身に纏った天使アイリスである。  


 


彼女が放つ圧倒的なパワーは見事であり、流石の魔王・・・闇の貴公子むらさきでさえも、

この絶対的な力の差は歴然であると認めざるを得なかった。。。

 アイリス 「・・・すごいわ、なんていう満ち足りた気分なのかしら。。。

 これほどまでとは、もはや想像以上の力だわ・・
 ・・・長かったけれど、ようやくいま全てを手に入れたのよ。。。

 ねぇ、素敵でしょう・・・むらさき。

 これからは、ずっと私だけをみてね・・・私だけのむらさきでいてね。」


天使の力を手に入れたアイリスは、何度も繰り返すように言い、己自身に陶酔しているようにみえた。

ずっと渇望していた事が叶ったのだ・・・それも仕方なかったのかもしれない。


その表情は恍惚としており、幸せの絶頂を迎えていたに違いなかった。


だが封印を解除することによって変化が訪れたのは、何もアイリスだけではなかった・・・

逆の意味で黒衣の貴婦人セント・ライラ号は目に見えて大きく変貌を遂げていたのだ。


まるでその役目を終えたかのように、これまでと違いかなり質素な造りに成り果てていた・・・
これが本来のセント・ライラ号のあるべき姿だったのだろうか。。。


 


先程までの豪華絢爛な仮面を脱ぎ捨てた・・・この黒衣の貴婦人は、

よりいっそう洋上に浮かぶ墓標のように見えてきて、ある種異様な雰囲気を醸し出していた。

 むらさき 「・・・アイリス、それは開けてはならないパンドラの箱。。。

 禁断の封印だったんだよ・・・巧妙に仕組まれた闇の黙示録への扉のカギだったんだ。」

 アイリス 「何を言ってるの?・・・むらさき、これほどまでに素晴らしい力なのよ?
 貴方がいまの私に嫉妬する気持ちは理解できるけど、素直に認めて褒めてほしいものだわ。

 だって、それもこれも・・・全て、貴方と私の為にしたことなのよ。
 この能力をもってすれば、世界をこの手にすることだって可能だわ・・・

 新しい世界の女王と王になれるのよ・・・私たちが。。。」

 むらさき 「・・・アイリス、そんな事なんて私は望んではいないよ。

 ・・・まだ間に合うかもしれない、その力を再び封印しよう。」

 アイリス 「・・・ !?」


むらさきのその言葉がきっかけとなったのか・・・アイリスの表情が一変した。

みるみるうちに、さっきまでとうって変わって、アイリスの顔は苦悶に歪み闇色に染まっていった・・・


眩いばかりのオーラが消え・・・負の力に全身が侵食されていき、
ついには闇のオーラをまとい、よりいっそう鈍く輝きだしたのだ・・・


それでいながら、その絶大なる圧倒的なパワーは前にも増してなのである・・・!


 アイリス 「・・・何が起こったの。。。あぁ・・・すごい、すごいわ・・・なんてことなの。

 こんな感じはいままでなかったわ・・・私、私・・・!! 」


これまでとはまた違う意味でアイリスは恍惚の表情を迎えていた・・・


天使封印に隠されていた、もうひとつの真実の力がいま目覚めたのだ。。。

 むらさき 「しまった・・・間に合わなかったか!」


 


そう、むらさきは知っていた・・・いや、わかっていたのだ。。。
天使封印に秘められていた本当の能力というものを・・・


それは・・・幾重かにロックされ封印されていた「堕天使」の力である。


そもそも、むらさきが有している魔王の能力も・・・元を正せば天使のものである。

何らかの理由で堕ちた天使・・・つまり堕天使の力であるのだ。

堕天使同士の能力の差は、元の天使の階級でほぼ決まっている・・・


むらさき魔王なら、アイリス大魔王クラスの能力を手に入れてしまった事になるのである。



しかし、その強大な力をコントロールするには、アイリスはまだまだ未熟で・・・

とてもじゃないが、どだい無理な話なのである。。。


 


アイリスのしたことは結局、最悪の選択であった・・・という事になってしまった。


巧妙に仕組まれていた封印の謎を解き明かし、邪悪で凶大な力を持つ堕天使である大魔王を、
そうとは知らずとは言え・・・呼び覚ましてしまったのだから。。。

 アイリス 「・・・どれくらい眠っていたのか、それさえも忘却の彼方であるな。。。」


いまのアイリスの口から出た言葉は・・・すでにアイリスのものではなかった。

 むらさき 「・・・アイリス!」

 アイリス 「ふっ、このものの中は貴様への想いでいっぱいだな・・・小僧。
 
 貴様も魔族の上位階級なら、我輩とは格が違うという事ぐらいわかっておろう。

 それを承知の上で挑んでくるならば、相手をしてやらんでもないが・・・
 
 今回は特別に、このアイリスとやらに免じて貴様を配下に迎えてやってもよいぞ。。。」
 
 
天使封印から復活した大魔王は、まさに余裕であった・・・ 

いまだ眠ったまま解き放たれていない封印の中には、この大魔王に匹敵するものもあったかもしれないが。


しかし、現時点においては到底間に合うはずもなく・・・

むらさきは、次元の違う力の差をひしひしと感じながら・・・なす術もなく、ただ立っていた。


 


 むらさき 「ありがたいお言葉ですが・・・閣下。

 私は100%玉砕するとわかっていても、閣下を阻止しなければなりません。」

 アイリス 「・・・ふむ、であろうな。。。幾世紀過ぎようとも人間というものはまこと、愚かなり。。。」

 むらさき 「・・・では、いざまいります!」


覚悟を決めたむらさきは、決して敵うはずもない強大な相手に対して、真っ向から突き進んで行った。


・・・万に一つも勝てる見込みなど、なかったにも関わらずに。。。


                                                       ・・・つづく。


                                                           
 ナレーション 「・・・あらら、哀れむらさき・・・といったところでありましょうか。。。

 ますますバッド・エンドへ向けて一直線に、ストーリーは加速して流されていきます。
 このまま魔王編は、悲劇のうちに終わってしまうのでしょうか・・・ (謎)

 否、そんなことはありません!


 ・・・と言えるような事が起きてくれるといいのですが ←おい !?


 次回、これまでに敷いてきた複雑な伏線が・・・いっきに解禁され。。。 ←あったんかい (謎)
 さらなる展開へと物語を誘っていくことでしょう。



 ・・・ではでは、また懲りずに覗いてみてくださいね w」  ←訪問数が如実に語る真実です! ^^;  
魔王編