ソラマメブログ
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2009年04月07日

ゼブラ・スイング

それでは・・・前回の予告にありましたように~っ、
ローズマリーと女スパイ・・・コードネーム “ ゼブラ ” との密会?! の話をご覧頂きましょう w 

・・・それは意外にも人目につく話題のデートスポットでのことでした。


ゼブラ・スイング

 ※ 流れゆく茜色の雲に見守られながら・・・ふたりは息もぴったりと軽やかにステップをふむのであった。


このゼブラという女性は、幼馴染である・・・あのローズマリー
匹敵(~知略では上かも)するほどの里でも有数な “ くのいち ” であったのですが。。。

・・・主である姫君の小紅のガードをあっさりとローズマリーに譲り、
自分は単独で行動できる “ はぐれ隠密 ” という立場を選択したのでした。


幼い頃からよく意見など衝突することも多々ありましたが、
ゼブラローズマリーは互いに心許せる数少ない存在であったと言えるでしょう。


 ゼブラ 「あたしの姫さま、あなたにだから任すの・・・頼んだわよローズマリー。」


 ローズマリー 「えぇ、あなたも・・・あんまり無茶したらダメよ・・・ゼブラ。」  


こうして、ゼブラローズマリーはそれぞれ別々の任務に赴き、今日に至っているのである。


そんなゼブラから、めずらしく定時連絡以外で「会いたい」と連絡があり、
・・・待ち合わせ場所に指定してきたのが今回の舞台になるとある有名なスポットであったのだ。


ゼブラ・スイング

 ※ 我が主、小紅にも内密に・・・時間とおりに指定された服装で約束の場所へとやってきたローズマリー


それは夕焼けに赤く染まりかけた “ 白いタージ ” の正面入り口のすぐ傍であった。


・・・日中、また夜などはたいへん賑わっていると思われるが、
この黄昏時はちょうど合間というか観光客などもまばらで、ほとんど辺りに人影もない。


 ゼブラ 「うふふ、相変わらず几帳面なのね・・・定刻通り寸分の狂いもない登場だわ。」 


 ローズマリー 「あなたこそ、息災そうで何よりだわ・・・ゼブラ。」 


そして、挨拶もそこそこに・・・ゼブラに促されるようにして乗り込んだのが、
この白いタージと隣の黒いタージの周りを定期的に運行している漆黒のオート飛行船であった。


 ゼブラ 「こうして、ふたりっきりで会うのもどれくらい振りかしらね・・・ローズマリー。」 


 ローズマリー 「そうね・・・小さい頃はよく小紅さまと3人でこそっと冒険したものだけどね。」 


 ゼブラ 「うふふ・・・あたしの姫さまとも、もう随分とお会いしてないままだわ。」


 ローズマリー 「今回だって、あなたと会うのだって知られたら、

 きっと一緒においでになるってきかなかったと思うわ。」  


ゼブラ・スイング

 ※ ふたりを乗せた飛行船は決められたコースをゆったりと進み、空のクルージングを楽しませてくれた。


そんな他愛もない、何気ない会話が彼女達の心をしばし暖かくしてくれる。


 ゼブラ 「・・・それでね、ここからは任務の話なんだけど。」 


さっきまでの笑顔とうって変わって、ゼブラは引き締まった面持ちを見せた。


 ゼブラ 「あたしは、ずっとちょびさんたちに張り付いてその動向を伺っていたのだけど、

 偽くれないが奔走した事で、とんだ大物がエサに食いついてきたわ。」 


 ローズマリー 「・・・大物。」 


 ゼブラ 「えぇ・・・かなりの大物よ、マダム親衛隊隊長、 “ 麗華 ” 自らが単身行動を起こしたのよ。」 


 ローズマリー 「・・・そう、あの四天王以上にマダムの信頼厚いと言われているあの麗華さまね。」


 ゼブラ 「偽くれないが逃げ込んだ場所は、おそらくマスターボルドの隠し砦だと思うわ。

 流石に結界も半端じゃなくて、あたしは近寄れなかったんだけどね・・・

 でも麗華は正面からそこに乗り込んで、・・・まもなく出てきたの、そして、マダムの下へと戻った。。。」  


ゼブラ・スイング

 ※ 緊迫の会話の続く中、ふたりを乗せた漆黒の飛行船の空の旅もそろそろ終わりに近づこうとしていた。


 ゼブラ 「・・・これまでは、ほんの噂でしかなかったんだけど、

 やはりマスターボルドはあのマダムマルゴの実子であるのかもしれないわね。」 


 ローズマリー 「・・・ではマスターボルド麗華さまのなんらかの交渉は決裂したとみていいわね。」 


 ゼブラ 「えぇ・・・いよいよ何もかもが動き出すわ・・・あたしもまた、ちょびさんのところへ戻り、

 引きつづき動静を監視するつもりよ・・・ “ 通りすがりの踊り子 ” に扮装してね w 」   


そのあと飛行船を降りたふたりは白タージの広いテラスで、
・・・ほんのひと時であるがダンスを楽しんだ。

時間的に言えば、本当に刹那でしかなかったのだが・・・何よりも楽しい瞬間であった。


 ローズマリー 「わかってると思うけど、油断しないで・・・くれぐれも気をつけてね。」


 ゼブラ 「はいはい、お任せあれ~じゃあたしの姫さまのことしっかり頼んだわよ。」  


そうして、再び諜報活動のため・・・ゼブラは急ぎ欧州へ旅立っていった。

そして、ローズマリーもまた我が主である小紅のところへと帰っていったのである。


                                                      ・・・つづく。 


ゼブラ・スイング

 ※ 表向きはダンサーとしてあらゆる土地に向かい “ はぐれ隠密 ” としての任務を見事にこなすゼブラ

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