ソラマメブログ
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2008年11月23日

帰ってきたあいつ !?(前編)



 ※ これは最新のハイパー・テクノロジーの随意を集めて製造された夢のスーパー・マシンに乗りこみ、
    亜空間ドライブをかけて、いっきに異次元空間へと突入するその瞬間をとらえた貴重な映像である。


この間の楽しい合同新人歓迎会から、もう10日ほどがすぎました。

あの時、宴会?を体調不良の理由で病欠したしゅろも、いまではすっかり元気を取り戻し、
モザイク・グラスの新たな住人として向い入れられ、正式に住むことになりました。


なんと、しゅろの職業は売れない創作絵本作家だというではありませんか・・・


趣味で自分の店に、小説やエッセイなどを張り出し発表していたちょびママさんも、
そのことを知り、おおいに感銘し、興味を示したのです・・・


 ちょび 「それなら、うちで執筆活動したらいいよ。」


・・・と、またもやいつもの人の良さというか、面倒見のよさというのかがでて、
これまた、特に行く当てもなかったしゅろにも有り難い申し出だった事もあり入居が決定したわけです。




 ※ つい最近、どこかで同じようなSSをみた記憶がありますが・・・そこは気にしないでくださいね~っ ^^;  


さらに、むらさきのところへ留学生としてきているサフランも来日して日が浅かったこともあって、
住居先も決まってなく、日々忙しくてまだ、研究所の片隅で寝泊りしていたのを聞いたちょびママさんが、


 ちょび 「んなら、うちへおいで・・・周りの野獣たちからは、しっかりと、あたしが守ってあげるからさ。」


・・・と、これまた話はトントン拍子に進んで、身柄を預かってる責任者のむらさきも、


 むらさき 「そうですか、ちょびさんにでしたら安心しておまかせできますね、よろしくお願いします。」


ってな具合に、半ば丸投げした形で・・・サフランも無事に下宿先が決定したのです。


という事で、この新しいモザイク・グラスには、通いできてる小紅ローズマリーを除き、
2階にある1号室には、りんどう・・・2号室には、しゅろ・・・3号室には、サフラン・・・
そして、4号室には、ゆーいち・・・と、居候を含めた下宿人が入り、かなり賑やかになってきました。


 

 ※ 1階フロアー&上空スカイ花畑は、毎日24時間開放していますので、お気軽においでください ♪
 

以前の小樽にくらべても、随分とひろくなったモザイク・グラスだったので、
まだスペース的にも充分な余裕があり、まったく窮屈間はないようですね。

1階フロアーは、BAR:モザイク・グラス&多目的ホール・・・昼間はほとんどリストランテ状態ですが ^^;
2階は、下宿人たちが居住する空間として、ワンルームに区切られた部屋が全部で7室あります。 
3階は、探偵事務所と、展示スペース、そして、天井を開閉すれば露天風呂にもなるスーパー大浴場。

 (ちなみに、ちょびママさんは2部屋をぶち抜いた広さのある、0号室に住んでいます w )


 

 ※ 特別公開!これが、モザイク・グラス2階の住居人部屋割り配置見取り図だ~ ←おぉ、すげぇ !?


現状、2階にまだ2部屋は空きがあるようですね・・・どうですか、誰か住んでみてはいかがでしょうか?
ただし、あまり平穏な毎日を保障することはできませんので、充分考えてから~って事ですね ♪ 


 ナレーション 「・・・と、なんだか青春群像劇のように若者たちの溜まり場となってまいりましたが、

 そろそろ、こんな平和な状態に痺れをきらしてらっしゃるお方もでてきてる頃ですよね~ (謎)


 そんな、コアなファンの貴女にとっておきの朗報があります!


 そう、こないだ&前回、告知がありましたように、遂に、とうとう、なんというか、そうこうして、っていうか、
 なんだかんだで・・・やっとこさ、あいつが帰ってくるというのです !?

 あぁ・・・このくどいフレーズさえも懐かしい。。。


 それでは、予想以上に前置きが長くなりましたが・・・引き続き、本編をお楽しみください www 」


そろそろ、季節も冬将軍の到来を向え、いっきに冷え込むようになってきました。

そんな中、2人乗りの1台の可変3輪オートバギー(ホバー・モード)が真っ白な衣をまとった森の中を、
ものすごいスピードで音もなく颯爽と疾走しているではありませんか・・・

詳しくは説明できませんが、反重力システムにより空中に浮遊し、超電磁エンジンにより、走行するようで、
わかりやすい例としては、あのリニアモーターカーのより自由なものとお考え下さい。


 


はてはて・・・?それを駆るドライバーは、何やら見覚えがあるような女性ですよねぇ~
もちろん、その後ろでしっかりとしがみついて乗っているヒゲモグラ?にも当然、見覚えがありますが ^^;

 
どうやら、向っている方向から推測しましても、彼らの可変3輪オートバギー(ホバー・モード)の行く先は、
小樽から移転した新モザイク・グラスに間違いないようです。


 くれない 「まさか、あのモザイク・グラスが引越してたなんてなぁ・・・ぐはっ、やられたぜ!」 


どこからかはわかりませんが、亜空間ドライブ(原理的には、ワープもしくはテレポートのようなもの)で、
小樽の近くへと空間移動してきたが、目指すモザイク・グラスがすでにもぬけの殻、というかなくなって、
他の土地に移ってしまっていた事をまだ知らなかった・・・ということだったのでしょう。


現地で聞き込みをした結果、新しい移転先の目安がついて、意外とそう遠くもないことが判明したので、
膨大なエネルギーを使用する亜空間ドライブではなく、通常飛行で新たな目的地へ向う2人なのでした。

 
この闇の黙示録編が始まって、すでに7回目・・・魔王編同様、もうすっかり影のうすくなった主人公が、
ちょっとばかし遅刻しちゃいましたが、なんとか我々の目の前に無事な姿をみせてくれました。


 

 ※ 案外、手間取ったようで、もうすっかり日も暮れかけてしまいました・・・ってか、もちっと急げよ!


個性的な新しいキャラたちと、どういう風にからんでいくのかこの先、不安と期待で胸が膨らみます (謎)


・・・で、やっとここからって時に、もう今回は時間切れとなってしまいました。  ←おい!


いや~、前半の説明が長すぎたようですね~。。。次回以降の反省課題としてあとで会議しときますです。



いったい、次回は何が巻き起こるのでしょうか !?・・・もちろん、現段階ではノー・プランですよ ^^;



                                                           ・・・つづく。 



 ナレーション 「・・・って、こらっ!・・・タイトルに偽りあり、やんけ!!  ・・・帰ってきてへんがな~っ !?

 たかだか登場させるんをどんだけ~っ、ひっぱるつもりやねん・・・ったく。。。ぶつぶつ。


 おぉ、興奮するとつい地の関西弁がでてしまう・・・気をつけないと (謎)


 まぁいつものことなんだけども、毎度毎度、この常套手段にしてやられてるかと思うとね~っ w

 ということで、今回も最初と最後だけチラっと姿をみせただけでしたが、次回こそ・・・
 次回こそは、きっと話にからんできてくれることでありましょう・・・
 こっからまだ進まないってことはあり得ません、いいえ、そうはさせませんとも!  ←ほんまか?

 
 ・・・で、その次回のタイトルはもちろん、『帰ってきたあいつ !?(後編)』の予定っす ^^;

 
 ではでは、次回またここで、この時間にお会いしましょうね ♪」  ←どの時間やっちゅうねん~ !?


 

 ※ 沈みゆく美しい夕陽を横目に、疾走する夢のスーパー・マシン・・・う~ん、絵になりますなぁ www 
   
    (・・・このまま、謹賀新年!とか挨拶も入れて、年賀状にしたいようなお気にいりの1枚です ♪)  

Posted by くれない at 18:54Comments(2)闇の黙示録編 第一部

2008年11月22日

帰ってきたあいつ !? ~予告編~

じゃじゃじゃ~ん ♪ とやらかいちゃいました~っ www 今回は困った時にゃ~の番外編っす ^^;   

いや~、ちゃんと本編も書き上げてあるんですけども・・・SSの加工が全然間に合わないというか (謎)




 ※ これは本編用に撮影し、準備しておいた本物のSSですが、もうこれで次回は使えませんなぁ w


こちらの一身上の都合で、どうしても本日のうちに更新しておきたい理由がありまして、
急遽こしらえましたこの番外編:「帰ってきたあいつ !? ~予告編~」です。


いや、けっして、どうしてもおでんが食べたくなって、その仕込みの為に時間をとられてしまい、
結果、SSの加工がまったく間に合わなくなったという訳ではないですぞ・・・

 (えぇ、そうですとも~たしかに丁寧に大根に隠し包丁入れたり、まめに灰汁をすくったりだのしましたが~) 


まぁそんな他愛もない戯言はさておきまして・・・ ←おいとくんかい!


それで、次回お届けする予定の、闇の黙示録編 第07話 「帰ってきたあいつ !?」につきましてですが、
ちょっと長くなるような感じですので・・・たぶん前後編になると思います w


もう、前編にあたる部分は書いてあるんで、現時点でハッキリわかってたりしますが、
それはそれ、あれはあれ・・・ですしね~っ (謎)


あれ・・・なんだかちっとも予告編らしくなってないやぁ~、おかしいなぁ ^^;


そっか予告編ってのは、最初の1枚目のSSだけだったというオチでしょうなぁ・・・いとおかし。 ←コラッ!!


では、得意の脱線ついでに、現在、くれないに代わっての本編ボケ担当のゆーいちについて、
いくつか検証してみる事にいたしましょう。  




 ※ しゅろが高熱で寝込んでいた時、その看病をする優しいちょびママに、恐れ多くも・・・、
   なんと悪戯を仕掛けようと企んでる、とんだ記憶喪失野郎であるゆーいちの貴重なショット (謎)


いま巷では一番の人気者、作者のマイブームでもある、の青年・・・U-1 こと、ゆーいちくんであります。


まったく登場する予定もなかったキャラだったのですが、回を増すごとにいろいろな面をみせてくれて、
この物語に思いもよらない花を添えてくれています。

彼がこの先、本編においてどのような役割を担っていくのかは、
いつもの如く、いまここで、お話しすることはできませんが・・・  ←まだ決めかねていると正直に言えよ。


案外、ただのかき回しキャラだけでおわったりして~ ^^;   ←ダメじゃん!


ここで言えるヒントとしましては・・・なにゆえに、いま記憶喪失であるのか? というあたりでしょうね (謎)


・・・ということで、まったく次回の予告編になりませんでしたが、この番外編もこのへんでお開きでっす w



                                                            ・・・つづく。 



 ナレーション 「また意味もなく突然の番外編っすか・・・こりゃ~っ、やっちまいましたなぁ~ ♪

 我々、突撃取材班がルートから入手した極秘情報によると、この作者は何かの記念日にはできる限り、
 ブログを更新をするというもんで・・・今回の事情はそれに該当するという事みたいですな。


 実際、知ってしまえば、まぁなんだそんなもんか。。。ってことだな・・・うんうん ^^;


 ついでの情報ですが、次回のSSがけっこう気にいってて、その加工にたっぷりと時間をかけたいそうです。
 できるだけ素材のよさを活かし、余計な加工をして台無しにしないようにしてほしいものですが~ (謎)


 いや~、SSってほんとに難しいっすね・・・せっかくのソフトも使いこなせてないようだし~、あぁ、悲しい。


 ではでは、もう時間がありません・・・ささっと、更新いたしましょう。」  ←そりゃ誰のせいなんだよ!! !   

Posted by くれない at 22:11Comments(2)闇の黙示録編 第一部

2008年11月20日

はじめてのおつかい

本編闇の黙示録編に入り、ゆーいちりんどうしゅろ・・・と、
このところ何かと人の出入り(ってか、入ってくるばかり?)の激しいモザイク・グラスであったが・・・

本日また、新しい顔がここを訪ねてやってきたのだ、そうあのインドから来た少女、サフランである。


 


少し前に、むらさきの研究所に留学生として来日していたのだが、ほとんど休みもとらず熱心に、
それこそ毎日のように研究所に缶詰状態で篭ってばかりだったので、むらさきの粋な計らいもあり、
モザイク・グラスに届け物をして欲しいと言われ、何も知らされずにやってきたという訳であった。


むらさきの研究所とモザイク・グラスは歩いてもそう遠くない距離にあり、交代で食事をしに来たり、
忙しいときなどは出前なんかをしてもらったりの間柄で、研究所にとってはまことに有り難い存在だった。


責任者でもあるむらさきも非常に忙しくて、まだ、サフランの歓迎会もしてやれてない状態だったこともあり、
この機会に是非、ちょびママさんの手料理を振る舞ってやって欲しい・・・と事前にお願いしていたのである。


 サフラン 「ここね、モザイク・グラス・・・ここも封印の研究に関係あるのかしら?」 


何事にも真面目に取り組むサフランらしく、まったく疑う事もなく、自分は仕事で来ていると信じているようだ。

連絡を受けていたちょびママさんが、店の前でその姿をみつけて声を気さくにかけてくる。


 


 ちょび 「あなたがサフランね、噂以上の美少女だわ、ほんと実物の方が写真の何倍も可愛いね w

 さぁさぁ、そっちよそのまま上のフロアーまでついておいで。」


 サフラン 「あなたがちょびママ?・・・わたし、研究所からこれを届けるよう言われやってきました。」


そういって、持っていた包みを顔の高さに持ち上げて、フロアーへ先導しようとするちょびママさんに見せた。  


 ちょび 「あぁ、そうそう、それね・・・ありがと、さっ、それ持ってこっちへ一緒に上がって来てちょうだい。」


そういいながら奥まで進み、サフランをカウンターの方へ「おいで、おいで」 と手招きしているちょびママさん。

少し戸惑ったが、サフランは言われるがままにカウンターまで来て、指定されたとおりのイスに腰掛けた。


 ちょび 「それじゃ、その包みをあけて、中をみてごらん・・・いいから、やってごらんって。」


訳もわからなく、きょとんとしているサフランだったが、見た感じ悪い人でもなさそうだったので、
また言われたように、研究所から下げて持ってきた包みをとき、その中の黄色い箱をあけてみることにした。


 


中にあったのは、1枚のメッセージカードに、暖かそうな白いジャケットと手編みのマフラーであった・・・


 ちょびむらさきに頼まれて、お気に入りの店廻ってさ、いろいろ悩んで選んできたジャケットなんだ~、

 それともうひとつは、あたしの手編みのマフラーだよ。・・・こっちはこれからどんどん寒くなるしね、

 それに女の子なんだから、洋服はいくらあっても困る事ないっしょ。」


 サフラン 「まぁ、教授が、わたしのためにこれを?・・・とてもうれしいです、ありがとうございます。

 そして、ちょびママの手編みのマフラーもとても暖かそうで素敵ですね。」


 ちょび 「あれでけっこう気が利くとこあるのさ、あの堅物はね・・・その上けっこうモテるしね (謎)」


 サフラン 「・・・そうなのですか、メモしてレポートにかいときます ^^;」       


根が真面目とはいえサフランもやはり年頃の女の子である、思わぬプレゼントに少し顔をほころばせながら、
ちょびママさんに勧められ、さっそくその白のジャケットをはおり、手編みのマフラーを首にまいてみせた。


 


そして、そこに畳み掛けるように、ちょびママさんがサフランの目の前に次々と、予め用意しておいた、
美味しそうなご馳走の数々をずらりと並べ始めたではないか・・・


 ちょび 「はい、遠慮しないでたくさん食べてね・・・もちろん、お代はそっちのむらさき所長さん持ちだから、

 なんも心配しなくていいよ、他にもスイーツをたっくさん用意してあるから、ゆっくり召し上がれ。」


 サフラン 「おぉ、こんなにしてもらうのなんて、マダム・マルゴにしてもらった以来の事です、感激です。

 ・・・こういうのを、『まるで盆と正月が一緒に来たようだ~っ!』、とか言うのですよね?」


 ちょび 「・・・妙なとこ、日本語に詳しいんだね、あんたは (謎)」


うっすらと目に感動の涙をうかべながら、サフランは照れくさそうに笑いながらご馳走に舌鼓を打っていった。


仕事とはいえ、遠く祖国を離れ、知り合いも誰もいないこんな極東の果てにたった一人で来ているのだ、
内心はやっぱり心細かったのではないだろうか、思わぬ人のやさしさに触れて、張りつめていた気が、
ふと緩んでしまったのだろう・・・そんなサフランの姿をちょびママさんも嬉しそうに眺めていた。


 

 ※ 額に真紅に輝く蝶の飾りをつけ、そのキラキラと光る大きい瞳には吸い込まれそうな魅力がある。


 ちょび 「そういえば、小紅ローズマリーとはもう面識があったんだよね?

 ・・・たしか秋の森をみんなして散策してるときに偶然会ったことあるとか。」 


 サフラン 「はい、わたしが日本に始めて来た日に紅葉を見に入った森でばったりお会いしました。」 


 ちょび 「そか、いまはふたりとも仕事で出掛けてここにはいないけど、あとで帰ってきたら、

 ちょっと会っていったらいいよ、むらさきからも今日はもう自由にしていいからって言われてるしね。」


 サフラン 「何から何まで、至れり尽くせりで、ご親切まことに痛み入る事でござります。」


 ちょび 「・・・って、あんた、いったい、どこで誰にどんな日本語習ったんだよ (謎)」   


のちにそれは向こうで勉強がてらに見てた、日本の時代劇チャンネルだったと判明するのだが w


・・・そこに、どこからともなくふらっと現れた、ゆーいちがふたりの視界に飛び込んできたのだった。


 ちょび 「おっ、ちょうどいいわ、お~い、ゆーいち・・・ちょとおいで、すっごぃ可愛い子紹介しちゃる。」


 ゆーいち 「・・・ほえ?」


 ちょび 「いいから、きなってば・・・ほら、この子、あんたも出前で配達に行ったことあんだろ、

 むらさきの研究所に留学生で来てる、サフランって言うんだ、めっちゃ可愛いだろうが。」


 


 ゆーいち 「・・・はぁ。」


 サフラン 「わたし、サフラン言います・・・よろしくお願いします。」


 ゆーいち 「・・・あぁ、うっす・・・ども。」


 ちょび 「・・・ったく、しょうがないね、いやね、こいつこうみえてもさ、記憶喪失らしくってさ、

 自分のことがわからないんだよ、だから、無愛想なのも許してやってね。」        


 サフラン 「そうですか、記憶喪失なのですか。。。」


その時、サフランの眼はキラリン!と静かに燃えていた・・・おや?ゆーいちに一目惚れ・・・?
・・・いいえ残念ですが、そう事は単純ではありません~、このサフランにとっては、
「記憶喪失している状態」の生きた貴重なサンプルとして、いまのゆーいちの姿が映ったことでしょう・・・


何事にも常に探究心を忘れないこの姿勢、誠に素晴らしい限りで頭が下がりますね~っ ^^; 

 
 サフラン 「明日にでも是非、研究所までわたしを訪ねてきてください、悪いようにはしないです。」


 ちょび 「ふっ、よかったじゃないか、ゆーいち・・・早速デートのお誘いだよ w 」   


 

 
 ゆーいち 「あっ、チョビ太郎♂が俺を呼んでる声がする、緊急だぞこれは !?・・・じゃ、ま、そゆことで!」


いくら記憶がないといえ、流石のゆーいちでもこのサフランの爛々と輝く興味津々の眼差しをみれば、
自分がどういう対象としてみられているのか、なんとなくわかったようである、そそくさと退散してしまった。


かなり残念そうなサフランを横目に、腹抱えて笑っているちょびママさんであった。


 ちょびサフラン、あんた気に入ったよ、いつでも遊びにおいで歓迎するわ ♪」


 サフラン 「格別の計らい、ちょびママ殿、・・・忝(かたじけな)し。」


 ちょび 「ぶっ w」


出されていたご馳走を全部残さず平らげて、そのあともゆ~っくりとスイーツを食べながら、
ふたりして午後のお茶を飲み、いろいろ会話しながらの楽しいひと時を満喫したのであった。


 


しばらくして・・・夕方すぎに戻ってきた、小紅ローズマリーともあの時以来の再会を喜び、
ちょっと、顔出しだけにやって来た、むらさきをも引きずり込んで、・・・そのまま雪崩れ込むようにして、
研究所とモザイク・グラスによる急遽の合同新人歓迎会は、その夜遅くまで賑やかに開催された。

 (渋るゆーいちと、りんどうは勿論参加したが、しゅろはまだ療養中だったので宴会を辞退し、欠席した。)


楽しくて時間も忘れる中、とても有意義なひとときを共に過ごしたのであるが・・・
それぞれに違った思惑もあり、そこに巧みな情報収集合戦も熾烈に繰り広げられていたりと、
ある意味、けっこうなイベント事でもあったのだ。



だよね~こんな凄まじい面子で飲んでる訳だから、何かあってしかるべきって事ですなぁ~っ (謎)

 ― だが、これはまだまだモザイク・グラスにとっても平和な時間であったのだと後々思い知る事になる。―




                 ・・・そして、次回ついに、あの男が帰ってくる !?



                                                           ・・・つづく。 



 ナレーション 「はい、またまた新キャラたちが我も続けとばかりに、その個性をだしてまいりました ^^;

 ここ最近の内容なんてのは、封印もまったく出てこないで、日常的なホームドラマっぽくてですね~、
 ごく一部にはすごく好評なのですが・・・ずっとこのままで~って訳にもいかないのが現実です。

 誰かが、望む望まないを別にして・・・この物語は波乱に満ちた方向へと突き進んで行くのですから。


 そーして、遂に、あの男が帰ってくるというではあ~りませんかっ !?

 
 えっ、誰だ、その男は?って、それはもう、言わなくてもわかってるでしょうに~このこのっ w ←うざっ!
 ・・・オッホン、失礼、えっと、じゃあ~それは次回のお楽しみって事にしておきましょうかね ♪ 


 では~、次回 『帰ってきたヒゲモグラ』でお会いしましょう。」  ←そんなタイトル不採用じゃ !!!      

Posted by くれない at 22:37Comments(0)闇の黙示録編 第一部

2008年11月17日

更なる来訪者・・・

その日、ゆーいちは朝早くからちょびママさんの言いつけで、チョビ太郎♂の散歩相手として同行し、
モザイク・グラス周辺をのんびりウロウロと物見遊山がてら散策していた・・・するとその時。


 


 チョビ太郎♂ 「わん、わんわん。」


ちょっと前を先行していたチョビ太郎♂がなにかをみつけたらしく、ゆーいちを呼ぶかのように吠えた。


 ゆーいち 「ん?・・・何かみつけたのかな。」


 チョビ太郎♂ 「わん!」


さっそく近づいてみると、そこにひとりの若者がうつ伏せになって倒れているではないか・・・!!
もしや?と思い、あわてて抱えおこしてみるとかなり熱っぽいが、まだ息はあるようだ。

だが、どうしていいかわからず、急いで携帯からちょびママさんに電話してみることにした。


 ちょび 「じゃ、さっさとここへ運んでおいで・・・わかった?」


 ゆーいち 「・・・う、うむ。」


その倒れていた若者をおんぶするようにし、ゆーいちモザイク・グラスへの最短の道を急いだ。

チョビ太郎♂に先導され、ほどなく到着すると、寝床の準備や簡単な看護の用意が整っていた・・・


 


そして、ゆーいちは、言われるがままにその若者を布団に寝かして、しばらく茫然としながら、
ちょびママさんがてきぱきと看病する様をただみていた。


すると、まだ早朝だったが間もなく医者も到着して、すぐに診察を開始してくれた。


 医者 「風邪のようですね、もう少しで肺炎を起こすところでしたよ・・・あと少しでも発見が遅かったら、
 
 かなり危険な状態になるとこでしたから、本当によかったです・・・では、お大事に。」


 ちょび 「はい、ありがとうございました。」


 ゆーいち 「・・・ども、でした。」


そうして、数日分の薬を置いてそのお医者さんは笑顔で帰っていった・・・
先ほどまでに比べると、注射も効いてきたのか若者の顔色にも血の気が戻ってきたようにみえる。

しかし、それでいてもまだ彼の肌は透き通るように白く、まるで女性のように艶かしかった。


そう・・・その倒れていて担ぎ込まれた若者とは、しゅろの事なのである。


季節的に、朝晩ともなれば冷え込みもすごく、いつから倒れていたのかわからないが、
あのままでは、もしかすると凍死していたかもしれない。

何はともあれ、いまはこうして暖かい布団の中で看病されているので、あまり心配はないが、
ときおり、うなされるように声をあげ、空を掴むかのようにふいに手をあげる仕草をしている。


 


心配そうに覗き込むちょびママさんと、それをじっと見守っているチョビ太郎♂をよそに、
ゆーいちは黙ってひとり部屋を後にした。


 ゆーいち 「・・・なんで、あんなとこで倒れてたんだろう。」


それは至極当然の疑問であった・・・
このしゅろの目的が、モザイク・グラスへの接触であれば、見事にそれを果たしたといえるだろう。


しかも、まんまと部屋の中にまで入り込んでいるのだ・・・


まぁ方法としては、危険なリスクもかなり高く、うまいやり方とは言えないが、
あのちょびママさんの性格を巧妙につくという点では、既にリサーチ済みであるとも言えよう。


それに、公にはされていないが、あぁいう繊細な感じのどこか影のあるタイプが好みであるらしいぞ (謎)


 りんどう 「本当に人がいいよね、ちょびママさんという人は、相手が困っていると思うと、

 すぐに面倒みちゃうってところがあるし・・・あっ、そういえば、ゆーいちくんもそうだっけ、ごめんごめん w 」


 ゆーいち 「・・・うす。」    


そう言いながら屈託なく笑うのは、ここに探偵見習いとして住み込みで雇われている、りんどうである。


 


年の頃は、まだまだ若いが・・・ゆーいちよりは若干年上であろうかと思われるくらいの若者だった・・・


 りんどう 「あの性格が災いしてか、これまでに何度か誘拐されたって聞くしね、

 もうこれ以上は、面倒な事に巻き込まれたりしなければいいんだけどさぁ。」 


 ゆーいち 「・・・ふ~ん、そうなのか。」


 りんどう 「おっと、こうしちゃいられなかった・・・俺もこうみえてやる事けっこうあるんだ。

 あの麗しきふたりのおねぇさま方を怒らせないようにしないとさ (謎)」


後半、何やらモゴモゴと声にならないように言葉を濁し、りんどうは足早に事務所の方へと戻っていった。


チョビ太郎♂のお散歩相手がおわると、特にゆーいちの仕事といえるようなものはなく、気が向いたら、
その辺を掃いてまわるだとか、ブラブラとまた散歩に出かけるとかがお決まりの日課であった。


ここに世話になってからもう数日が経つが、これといって記憶に関して思い出したこともなく、
ただ変哲もない日々が何事もなく経過しただけだった。


 

 
 ゆーいち 「・・・いったい俺は、誰なんだろうか。」


このどうしようもできない想いを自分だけの胸に秘め、彼は彼なりに悩んでいたのである。


一方、その頃、必死の看病の甲斐があったのか・・・まだ熱はあるが、しゅろが意識を取り戻したようである。 


 しゅろ 「・・・う、うん、ここは、ここはどこですか?」


 ちょび 「ん、ここはね、モザイク・グラスっていうあたしの店の一室だよ、心配いらない。」


 しゅろモザイク・グラス?・・・なんだか素敵な名前ですね、たしかボクは急に意識を失って・・・」


 ちょび 「そうね、道端に倒れていたとこを、このチョビ太郎ゆーいちに発見されて、

 ここへ運び込まれたのよ、でももう大丈夫、なにも心配ないわ。」


 しゅろ 「・・・そうでしたか、ご迷惑おかけして、すいま、ゴホッ、ゴホンッ!」


 ちょび 「肺炎になりかけてたってお医者さんも言ってたわ、無理してないでまだ寝てな。」      


そういって、ちょびママさんはトントンとあやすかのようにして、またしゅろを寝かしつけたのだった。


 


 ちょび 「・・・ちょっと感じが似てるのよね、彼と・・・雰囲気はまったく違うんだけど、

 どことなく同じ匂いがするというか・・・まぁ、あいつはこんな折れそうに細い感じじゃないけどさ w 」 


そんなちょびママさんの囁くような独り言は、もうすでに小さく寝息をたてていたしゅろに届くはずもなく、
もし届いてたとしても、すぐ隣で眠っているチョビ太郎♂の大きなふさふさした耳にだけだったかもしれない。


いつもと同じようにみえるモザイク・グラスの朝であったが、新たな来訪者であるしゅろを迎えて・・・
微妙に違った空気が流れ込み、もうすぐそこまで変革の波が静かに押し寄せようとしていた。


なにか目に見えないものが水面下で着々と、そのきたるべき時に備えて、準備を進めているようである。


 
                                                           ・・・つづく。



 ナレーション 「前回に引き続きましての、しゅろ登場編:その2・・・といったところでしょうか ^^; 

 またもや、新しいモザイク・グラスを中心に続々と新旧のキャラたちが結集し始めております・・・
 これでこの先、なんにも起きないはずがございませんですとも~っ !?

 ヨーロッパへと交換留学に行ったアイリスはさておき、あとは忘れちゃいけない・・・この物語の主人公、
 そうです、くれないくんが現在どうしているのかって話なんですよね~ ^^;

 3年ほど前、修行だと言って半ば強引に周りの忠告も聞く耳もたず、ちょび1号だけを連れ立って、
 どこかへ行方をくらましている無責任なこのストーリーの主人公、くれないくんですが・・・


 この話の流れだと、そう遠くないうちに・・・いやすぐ近いうちに、その姿を現してくれることでしょう。


 そうじゃないと、新キャラの誰かにあっさりと主役の座なんてもってかれてしまいそうですしね~ (謎)

 まぁまぁそんな感じで、新キャラ登場&紹介編もほぼ完了しましたので、
 こっから先は、それぞれが存分にその力を発揮し、暴れまわってもらおうと企んでおりまする www  

 ではでは、次回またこの場所でお会い致しましょう ♪」   ←・・・って、どこなんじゃ~ !?  

Posted by くれない at 06:36Comments(3)闇の黙示録編 第一部

2008年11月16日

朱鷺、目覚めの時

 謎の声 「・・・目覚めるのだ、・・・しゅろ、ようやくキミが使命を果たす時がきた。

 さぁ、起きなさい・・・、起きて自らの道をその手で切り開くのだ、・・・しゅろ。」


 しゅろ 「・・・誰だ、俺を呼び覚ますのは、誰なんだ !?」





そのしゅろと呼ばれた若者が目覚めたのは、薄暗いがかなり設備が整った実験室のような部屋であった。

先ほどまで彼が横たわっていたのは、何やら怪しげなカプセルの中だったようである・・・
そう、まるでそれはコールドスリープの装置のようなもので、まだその回りにかすかに冷気が漂っていた。

見渡してみても、もう辺りには彼以外の人影はなく、さっきの声の主もすでにいないようだった。


 しゅろ 「どれくらい眠っていたのだろうか・・・、さっぱりわからない。」


まるで他人事のように彼はそっと呟いた。


彼の名前は、「朱鷺」と書いて「しゅろ」と読む・・・彼がどのような理由で眠っていたのかは、
この段階ではということにしておこう。

しゅろの存在意義については、その彼の出生の秘密にまで遡らないと説明のしようもないのだが、
例によって例の如く、ネタばれになってしまうのでまだ内緒という事で、ご了承願いたい。


まぁ何らかの事情により誕生させられたのだ、・・・とでも言っておくことにしよう。


 


このかなりの神経質そうでいて、どこか寂しげなしゅろに課せられた使命については、
また次回以降に譲るといたしまして、今回は閉幕とさせていただきます。



                                                    ・・・つづく。



 ナレーション 「さて、約1週間のご無沙汰でしたが・・・その割りにはめっちゃ短い話でしたね~ ^^;

 これで、当初予定していた・・・闇の黙示録編より参入する新キャラたちは出揃いました。

 例外としましては、チーフとの打ち合わせ時に突如うまれた、ガーデニアですとか、
 何の脈絡もなく登場することになった、ゆーいちですとか・・・いますけどもねぇ~っ (謎)

 あとはまぁ、あえて失念している2号とかもいますけども・・・それはおいおいと w


 つい先ほど、この闇の黙示録編の大筋がちらっと作者の脳裏をよぎったとの極秘情報も入り、
 また他には・・・しかし、それはチーフに懸念されたとの未確認情報も入手しております。。。

 そんなこんなで、いろんな意味で予断を許さないこの本編ですが、
 番外編外伝特別編共々・・・まったりとお楽しみ下さいませ ♪


 ではでは、また次回どれかでお会いしましょう www 」  ←また決まってないんかい!   

Posted by くれない at 19:50Comments(0)闇の黙示録編 第一部

2008年11月09日

見習い探偵、竜胆の憂鬱

時の経つのは早いもので・・・くれない1号が旅立ってからすでに3年~、
残されたものたちの環境にも大小いろいろと、変化が訪れました。

とりわけ大きい変化といえば、ちょびママさんが経営していたモザイク・グラスが、
あの小樽から他の土地へ移転したことがまず挙げられるでしょう。

それにともない、小紅たちの探偵事務所も同じく、一緒に移転することになりました。


どこのsimにあるのかはまだ明記しませんが w


 


前回、新しく居候することになった・・・ゆーいちより数ヶ月早く、りんどうという若者が、
探偵見習いとして住み込みでモザイク・グラスの一員として暮らしていたのです・・・。


 ナレーション 「さて、このりんどうがどういった経緯(いきさつ)で、探偵見習いになったかといいますと、

 ずばり、モザイク・グラスに張り出されていたなんの変哲もない1枚の求人広告なのです。 

 
 これには小紅による巧妙な仕掛けが施してあり、一定ランク以上の推理力のある持ち主でないと、

 読めないようにアナグラム化された暗号になっていた訳で、彼はそれに見事合格したのです。


 他にも、暗号を読めるだけの人も数名いましたが、あとの面接や実技試験でほぼ落とされてしまい・・・、

 結局、最後まで残ったのはここ最近では・・・彼、りんどうだけだったのでした。」


くれないたちがいなくなって数ヶ月もすると、むらさきアイリスからの紹介もあって、
封印絡みで、研究施設などから訳ありの依頼も増えてきており・・・

小紅ローズマリーたちも日々忙しく業務をこなしてはいたが、やはり人手不足には勝てず、
そこで戦力補強のために、求人広告をだしたのであるが・・・

内容が内容だけに、誰でもいいからってことでもなく、その選考はかなり難航していたのだ。


りんどうの前にも、厳選されたエキスパートが幾人か、雇われはしたが・・・
なんやかんやあって、いまはもう誰も残ってはいない、それほど危険な仕事だとも言えるだろう。


一応、ローズマリーが直属の教官として・・・りんどうについてはいるが、
その方法はというと、教えるというよりは実戦で学べ、という乱暴なやり方なので、
これまでに途中挫折したものが、ほとんどであるという話である。


 

 ※ 実はかなりのコスプレ好きである事が判明した小紅であるが、本人は真剣そのものだったりする (謎)


 ローズマリー 「彼には天性の素質というか、まだ眠ったままの才能があります。

 精進次第では、大ばけすると思いますが・・・ 

 それはまだ、これから先になってみないとわかりません。」


 小紅 「そうなのよね、邪悪ではないけれども・・・彼自身の中に眠る、

 すごく巨大な秘めたるパワーの存在を感じるわ。」


  ローズマリー 「はい、見た目とおりのただの若者ってことはありえません。」 


その若者、りんどうはこのふたりにすら全てを読ませないほどの実力の持ち主とみて間違いないであろう。

ただ、いまのところ敵という訳でもないらしい・・・まぁ味方だともいえないのだけども。。。


 りんどう 「・・・小紅さんも、ローズマリーさんも流石に只者じゃないな。

 こちらがヘタな行動でもすれば、一発ですぐ見破られてしまう・・・ 

 それに、こう毎日、張り込みや尾行ばかりの地道な作業では神経も磨り減るってもんだ。


 しかし、すでにマダム・マルゴが実際に動き出したというし、そっちも油断ならない。

 ただただ監視するというこの任務に俺は耐える事ができるのだろうか・・・」


 

 ※ ひとり孤独に憂いでたたずむ若者、りんどう。。。彼がみつめるその先に待ち受けるものとは・・・


そんな声にもならないような独り言を、
もちろん誰にも聞こえないようにこっそり呟いてるのだが・・・、
そのりんどうの端整な面持ちは心痛で、憂鬱そのものであった。


見習い探偵としての業務をこなしつつ、彼本来の任務である・・・監視者としての仕事も、
同時にしなければならないのだ・・・それも、あの小紅ローズマリーを相手に。。。

りんどうを派遣してきたものの正体は、まだ秘密のベールの向こう側だが、
まず相当な能力を有するものであるということは、多分にうかがい知れるであろう。


これから先、この物語のうねりの中・・・りんどうの運命の歯車もまた大きく変わっていくことになる。


だがしかし、それはまだすこし先の話になるのだが・・・


                                                            ・・・つづく。



 ナレーション 「次から次へと・・・いろんな能力を秘めた新キャラたちが続々と登場してきますね~ w

 いまんとこ誰が味方で、誰が敵なんだか、さっぱりこんこんちきのチンプンカンプンなのですが (謎)


 差し詰め、出向先に長期滞在を命ぜられた悲哀の営業マンってとこですかね・・・りんどうくんは ^^;    

 
 そいでは、次回に登場してもらうのは~っ、THE・繊細くん(見た目ネ)・・・しゅろです。

 う~んと、彼はどういう風に紹介したらいいかなぁ~、誰と絡ませようか。。。やっぱあの人かな?


 ってことで、次回のしゅろくんの活躍に期待しましょう ♪」  ←そか、きっと活躍しないんだな!     

Posted by くれない at 12:46Comments(2)闇の黙示録編 第一部

2008年11月08日

謎の青年、「U-1」現る。

さてさて、「りんどう登場編」を書きかけたまま~で、何してるんだよ!ってことなんですけども ^^;  

では、さっそく得意の番外編よろしく、闇の黙示録編本編のショート版をはじめちゃいましょうか・・・ www 





 ナレーション
「・・・ひとりの見知らぬ青年が、行く当てもなくふらふらとある街を彷徨いあるいていた。 

 興味本位に近づいて声をかけるものもいたが、すぐにその場をあとにするように慌てて逃げていく。


 ・・・どうやら、この青年には記憶というものがないらしい。


 ただ、唯一所持していた1枚のメモ用紙に、書き殴るように記されていた文字・・・『U-1

 他人に聞かれると・・・そこからとって、自分のことを、『ゆーいち』 だと名乗っているみたいだが、

 まぁ、これしか手掛かりがないので、便宜上、それも仕方ない事だったのだろう・・・。」

 
もう秋だというのに、まだタンクトップに短いジーンズ姿で、夜などはどう過ごしているのやら、
また食事なんかもどうしているのか、まったくだらけな青年なのであるが・・・

この近辺で、徘徊する青年の姿を見かけるようになって、1~2週間が経とうとしていた頃、
みるにみかねた近所のバーのママさんが、おもいきってその青年に声をかけたのだ。


 ママさん 「・・・泊まるとこないんでしょ、しばらくうちに来たらいいよ。

 どうせうちは同居人だらけでさ、何の気兼ねもいらんし w 」


 ゆーいち 「・・・い、いや、でも。。。」


 ママさん 「若いもんが遠慮してどうするよ、いいから来なってば。」


そうやって有無を言わさず、半ば強引に彼を自分の店であるモザイク・グラスへ引っ張ってったのである。

そう、このママさんとは、数年前に小樽の店をたたんで、別の土地に新しいモザイク・グラスを建てていた、
あの誘拐されキャラ?・・・を確立していたちょびママさんだったのである。


 ちょび 「ここはね、自宅兼、お店兼、探偵事務所兼でさ、

 ・・・毎日が、ちょっと騒がしいくらい賑やかだけど、

 場所がら、いろんな情報が入ってくるのよ、あんた記憶喪失だっていうじゃないか、

 もしかしたら、あんたの事もわかるかもしんないしね。」


 ゆーいち 「・・・はぁ。」


 ちょび 「ったく、男だろはっきりしな、しばらくここで暮らすんだよ、いいね!」  

 
 ゆーいち 「・・・は、はぁ、お願いします。。。」


 ちょび 「よしよし!」    


やはりというか、強引にというか、新しい同居人となった記憶喪失のの青年、ゆーいちは・・・

できる範囲において、雑用を手伝いながら、しばらくの間、ここでお世話になることになったのだ。


でも・・・いったい何者なんだ・・・こいつは (謎)



                                                            ・・・つづく。





 ナレーション 「あれあれっと・・・、実は急遽参戦することになりましたの青年、ゆーいちですが、

 相変わらず、全然先が読めてこないですね~  ←毎度の事だな!


 前回登場した、ガーデニアという新キャラ誕生の件に関しましても、
 ・・・いまのところ、本編には登場予定がないけれど~、
 SL内には存在する 『偽サフランこと、『ターメリック』 の誕生という、
 偶然の怪我の功名であって、まったく予定にはないことでした。


 登場するキャラの増減なんて、どこでどう転ぶかわからないものですよね~ (謎)


 とにかく、次回こそは~りんどう登場編をご覧いただくつもりですので、もうしばらくお待ち下さい ^^;

 あっ、でも・・・コラボ企画がはやければ~そっち優先しますです w 」  ←ええかげんにせんかい!!      

Posted by くれない at 19:36Comments(0)闇の黙示録編 第一部

2008年11月08日

マダムの薔薇のエステ

 ナレーション 「前々回の特別編ちょびママの記憶』に続く、夢のコラボ企画・第二弾をお届けします。

 今回の特別編 『マダムの薔薇のエステ』 も前作と同じく、このナレーション部分以外は・・・
 事前の軽い打ち合わせだけで、あとは書いてくださる方の自由な発想にお任せしておりますので、
 いつもとまた違った耽美な雰囲気を、存分に味わっていただけるのではないでしょうか w (謎) 

 そこまでいうなら、じゃあ書いてあげようかな ♪・・・って方も募集しておりますので、ご一報ください。 
 (あまりにも極端に、オリジナルを無視される内容の場合のみ、作者の監修が入りますけども~ ^^; )」 


 



薔薇の花びらの浮いた湯船に薔薇のオイルを数滴・・・・・
赤ワインもかかせない、あの作家ヘミングウェイが愛したという
シャトー・マルゴー・・・繊細で女性らしくまろやかでそれでいて鮮烈な香気。











マダムは謎が多い。
年齢ももちろんどこの出身かも誰も知らない。
わたしは彼女に見いだされここにやってきた。
でもそれは正確ではない・・・・
気がついたらここにいたというのが今言えること。
ここでの暮らしのすべては彼女とともであり、彼女がわたしの全てであり
わたしの全ては彼女に捧げている。



 






いつもの時間がいつものように過ぎていく・・・
薔薇の香りと湯気の向こうで
ワイングラスを揺らすマダムがじっと刺すような視線でこっちを見ている。
わたしは花びらの湯船に身体を横たえて目を閉じる。
外のことは何も知らないけれどマダムのしている研究は
神の聖域に土足で足を踏み込むような部類に入ると思われ・・・・
知る必要はないことがここには多すぎる。
どうでもいいことであった。











マダムの手が指が軽やかに動いて
全ての不安を取り除いてくれる
触れるか触れないかわからないぐらいの軽いタッチで
全身が薔薇の花びらの湖の底まで引きずり込まれていく・・・・
首筋に唇が当てられ背中に移動すると
魔法のようにその部分からマダムが進入してきて
わたしの身体の隅々に薔薇の吐息を振りまいていく
耳たぶにも首の下の鎖骨にも
背中の背骨をつたって下半身の隅々まで
マダムの全てが溶けたクリームのように熱をもって
広がりその意志を明確に末端に伝えていく・・・・










逆らえない
決して
全てをゆだねて
私自身が満足する
安心が包み込む
マダムのエステ・・・・・



 






「クローンを用意したわ・・・・ガーデニア











「クローン?だれの?」











「っふもちろんあなたのよ・・・・・少し働いてもらうわ」











「クローンで役に立つのかしら、自分で行ってもいいけど・・・」











「あのアイリスと交換で日本に行ってもらうわ・・










 良くできた子だから心配は無用よ・・・・・










 名前はそうね、あなたと同じってわけにはいかないから
 
 サフランでどうかしら・・・・・・・」










 










サフラン・・・・・ちゃんとやれるのかしら・・・・・」











「元はあなたなんだから問題ないでしょ・・・・・」










  










「それよりも少し忙しくなるかもね・・・・」











「まだ何かあるんですね・・・・・マダム・・・」











「っふふふ・・・ひ み つ よ・・・・」










 










マダムの薔薇のエステは終了し、わたしは服を着た。
何にせよマダムがこんなに楽しそうな顔をしているのを
未だかつて見たことがないかもしれない。
わたしもうれしかった。わたしのクローンが日本で・・・・・
どんな展開になるかものすごく楽しみ・・・・
何かがマダムを中心に動き始めたみたいだった。










この生活が続くなら楽しそうなマダムの顔を
いつまでも見ることができるなら
わたしは何でもするだろう・・・・・
たとえ相手が魔王であっても吸血鬼であっても
わたしにも力はあるのだから・・・・
本物のわたしの力・・・・










 










           おしまい

  

Posted by くれない at 16:01Comments(0)特別編

2008年11月05日

研究留学生、サフラン

前作、魔王編より・・・いや、くれない1号が修行に旅立ってから、はや3年の時が経過していた。

この時代において、あの封印に関する研究も3年前に比べると飛躍的に進んではいたが、
世界中の誰しもが知っているというレベルにまでは達していなかった。

この頃、全世界は一応、「地球連邦政府」の名の下に統治されていたが、結局はそれぞれ個々の国に、
その管理を任されている形で、全てが統一されており平和であった・・・と言えないのが現状である。


各政府機関でも、極秘裏に封印の研究を独自の観点から行っており、政治のやりとりの武器として、
また諜報活動の一環や、軍事兵器としても一部試験的に利用されていたりしていた。


 

 ※ 「極東にその人あり!」と言われている、封印研究の第一人者・・・むらさき教授。


むらさきの研究所のように、いわゆる国家ではない、私的なスポンサーの、・・・まぁ大富豪であったり、
のフィクサーであったりするが・・・、民間レベルのものも乱立していたが、その成果のほどは、
まだまだ実用レベルまで達してるいるものは極少なく、各自しのぎをけずっていたようだ。


この物語はそんな背景のもと、インドよりひとりの封印研究生が、むらさきの極東封印研究所に、
単身、留学をしてくるところから始まる・・・


その研究生の名前は「サフラン」といい、あの「マダムの子ら」学園の創始者としても有名な、
マダム・マルゴ」の秘蔵っ子中の秘蔵っ子なのである。

いまや封印の研究においては、むらさきをも凌ぎ、超トップクラスの成果を誇っているのが、
マダム・マルゴ率いるマダムの子ら学園出身者を中心とする超常現象研究チームなのである。


そのうちのひとりであるサフランが、封印の交換留学を目的として日本にやってくる事になったのだ・・・


 ナレーション 「さて、いよいよ始まりましたこの闇の黙示録編、新たに登場してくるキャラクターたちや、
 新たに巻き起こる事件を、皆さまと共にその歴史の一証人として、一緒に見ていけたらと思っています。

 それでは、どちらさまもごゆるりと・・・お楽しみくださいませ。。。」


マダム・マルゴ・・いま封印の研究に携わるもので、その名を知らぬものはいないと言われるほど、
注目を集めている存在で、・・・ヨーロッパをその拠点に、全世界に彼女の信望者がいるほどである。


 

 ※ 突如、社交界にデビューしたとされる妖艶な絶世の美女、マダム・マルゴ・・・その出自はである。


彼女が歴史の表舞台にでたのは、ここ2~3年の話で、それまでの経歴は実は明らかになってはいない、
しかし、そんな些細な事など、補ってあり余るほどの業績をこれまでに残してきているのだ・・・


その証拠に、英国王立研究所を始め、ヨーロッパ各国の名だたる封印研究所の名誉顧問を務めているし、
また、自らが見出してきた優秀な逸材を集めては、主催しているマダムの子ら学園で学ばせ、その後、
その研究生たちをそれこそ世界中へ留学生として送り出したり、さらに、よその研究員を受け入れたりと、
広く情報を開示するなどして・・・、封印の解明にむけて非常に貢献していたのである。


そのマダムの子ら学園出身者のひとりが、このインドからやってきた研究留学生、サフランなのである。


むらさきについては、東洋における封印の第一人者として、はやくから研究関係者らに知られており、
あの若き天才科学者といわれているアイリス博士が協同で発表したいう論文も高く評価されていた。


今回の交換留学も、実際にはマダム側の熱烈なラブ・コールにより、ようやく実現したようなものなのだ。

(その代わりにヨーロッパへと招かれるアイリスマルゴに直接説得され渋々承諾した事によってだが ^^;)  


さて、サフランであるが・・・あのマダム・マルゴの秘蔵っ子とまで言われ可愛がられている存在である。

ただの研究留学だけの為にやってきたとは到底、考えられない・・・彼女の本当の目的は何なのだろうか?
・・・彼女がマルゴより受けた特命とはいったい !?


そこら辺りにも注目して、これからの彼女の行動を注意してみていかなければならないだろう。


 

 ※ まだあどけなさも残る若干、18歳のサフラン・・・その彼女に課せられた秘密の使命とは何なのか !?


 サフラン 「わたし、インドからきました・・・マダムの子らのひとり、サフランいいます。
 
 あなた、Mr.むらさきですね、・・・よろしくお願いします。」


 むらさき 「遠いところ、よくおいでくださいました。

 ・・・是非、力をお貸しくださいまして、これから共に封印の研究を進めてまいりましょう。」


ある種、緊張の空気が流れる中、互いの思惑を隠したまま固い握手をして、ふたりの挨拶は無事おわった。


むらさきにも、この漆黒の肌をした美しい少女、サフランが、ただの研究生でないことなどわかってはいた・・・

既出であるが、サフランの額には、別名を第3の眼と呼ばれている蝶々の形をしたアクセサリーがある、
もちろん、ただのアクセサリーと言う訳ではあるまい・・・

この秘密を解くことにより、彼女の使命も明らかになっていくのだろうか・・・?
・・・だが、その答えをまだ我々は何も知らないでいたのだった (謎)


この先、これが我々の想像をはるかに超えた事件へ発展していく事など、この時点で知る由もなかった。



いまは只、・・・サフランの額にある蝶のアクセサリーが鈍く光を放ち、夕陽に美しく輝いてみえていた。



                                                            ・・・つづく。



 ナレーション 「まず最初は、マダム・マルゴの秘蔵っ子・・・才女、サフラン登場編ですね・・・ w

 彼女は、マルゴ率いる 『マダムの子ら』 と呼ばれている組織から特命を帯びて、むらさきのもとへと、
 単身、遠路はるばるやってまいりました。


 彼女の目的も、回を重ねていけば・・・自ずとみえてくることでしょう~っ。

 入れ替わるようにヨーロッパへと旅立ったアイリスの心境はすごい事になってると思いますけどねぇ ^^;

   
 3年前、ほんの少し開いた闇の黙示録への重い扉がいままた軋みを上げてこじ開けられようとしています。

 
 ここから先、新旧織り交ぜてのキャラたちが、また大きな時代の流れに飲み込まれていく事でしょう (謎)

 
 
 それでは次回、りんどう登場編に、ご期待ください。」  ←信用ならんので、書いてから言え!  

Posted by くれない at 01:00Comments(2)闇の黙示録編 第一部

2008年11月02日

ちょびママの記憶 「謎の男は・・・・・」

 ナレーション 「・・・いまここに、ちょびママさんからくれないへと宛てられたひとつの手記の写しがある。 

 そこに書かれてたままを、ほぼ原文のままを掲載してあるので、これまで読んでもらっていた文体とは、
 まったく別物であるという事がおわかりいただけるであろう。

 実際に、書いている著者が違うので、まぁ当然のことなのだが・・・ ^^; 

 魔王編で起こっていた事象を、別の観点からみてみると、また新しい形がみえてくる事もあるでしょう。
 (ちなみに、あの後、すぐに旅立ってしまったくれないに、この手記が届いたのかどうかは定かではない)

 ・・・それでは、ちょびママさんの想いを。。。じっくりとお読み下さい w 」


 



くれない君、魔王編ご苦労様でした。
あたしもいろいろあったけどチョビ太郎もいたし、
何とか収まってよかったね・・・
みんなのおかげです・・・・・・。
少し落ち着いたので、思い出したこと、今まで言えなかったこと
書いておこうかと思ってペンをとりました。
慣れてないんで読みにくいのは許してね・・・・・・・
書こうとしてるのは実はくれない君のことじゃなくて
兄のほうのむらさきのことなんだけど・・・・・・








あれは初めて誘拐された妙な洞窟の中だったと思う・・・・・・
目をあけるとあたりは真っ暗で
ろうそくの小さな灯りだけがゆらめいて
あたしは縛られてもいなかったし、怪我もしていなかった
だんだん目が慣れてくると
近くにうなされた男の人が横になっていて・・・・
誰か見たことのない人だったし
黒ずくめの服に背中には黒い羽が生えていた
一目で何かに取り憑かれてるのかなって思うほどの狂気を感じたの
その人はうなされて汗をいっぱいかいてた
あたしがおでこにさわろうとすると

「っやめろ・・・さわるな・・・・」って言って振り払ったけど

何かから逃げるようなあえぐように差し出した両腕は力がなかった
手を握ってあげると一度真っ赤な目を見開いてこっちをにらんだけど
何故か怖いとは思わなかった
すぐに目を閉じたまま意識がここにないようにあたしには感じたな
何かと戦っているような苦しさが見え隠れしていた








あたしは自分が誘拐されているのも知らずに
くれない君のことも小紅のこともすっかり忘れて
その黒ずくめの男の手をにぎり続けていたの
しばらくすると表情が穏やかになって・・・・・・すると
驚いたことに背中の羽も消えてしまって・・・・・
あたしを見たその目はもう血走ってはいなかった
よく見ると誰かに似ている・・・・・・
くれない君?
髪も長いし少しやせているかな背も高そう








「ここはどこなの?あなたは誰?」








それには答えずに握ったままの手を
ぐっと引き寄せられてあたしは・・・・・・








くれないに似た男・・・・・
ここはどこなのだろう・・・・・・
あたしは何をしているのだろう
っそう・・・・小紅は?・・・・・








その唇は氷そのもののように冷たかった
なのにあたしはその人が心の中で熱く泣いているのを感じた
・・・・・・ような気がする
離れられない、孤独のかけらがこちらに流れ込んでくる・・・・・・








どのくらいの時間がたったのか
フイに、ドンと突き放される

「自分の立場がわかってないようだな・・・ちょびママさん・・・」








一瞬見間違いかと思うほどにその姿は
さっきまでの黒い羽のはえた悪魔のような表情の男に
変わってしまっていた・・・・・・・・








小紅はどこ?」








それには答えずに不適に笑い立ち上がって宙に舞う
悪魔のようなその姿はさっきの孤独な男ではなかった








「おとなしくしていれば何もしない・・・・・・大事な人質だからな・・・・・」








「人質?誘拐されちゃったの?あたし・・・・・」








一度にいろいろ考えても無理なので頭の中を整理してみると
あたしは今朝小紅と一緒に小樽の自分の店にいた・・・・・・
花を買いに出ようとしたら急にめまいがして
あとの記憶はない・・・・・・・ここで目が覚めるまで・・・・・








小紅はどうしたのよ・・・・・・・」








「心配はいらん、うるさいことは聞くな・・・・・」








「あなたはだれ?」








「っくっくっく・・・・・・俺は・・・闇の貴公子 魔王・・・・・」








まおう?あたしを誘拐してなんになるのよ」








「知らなくてもいいのさ もう少し寝ていろ・・・・・」








っと手を振り上げたと見るのと同時にあたしはまた気を失った
さっきの唇の感触を思い出す時間さえもなく・・・・・・
あなたは誰なの?ここで何をしているの?
あたしをどうするの?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暗闇で誰かが呼んでる
チョビ太郎の声もするみたい・・・・
あたしはここよ
また手をひっぱる人がいる
くれないに似たあなたは誰?









ちょびさん・・・・しっかりしろ・・・・・」

「ううううわんわん・・・わん・・・」








「あれ?あたし・・・・・・あチョビ太郎・・・・?・?・? くれない 君??」








何がどうなったのかわからないままあたしは助け出された
心配そうなくれない君の顔を見たら何も言えなかった
気持ちがぐらついてドキドキしてたことを悟られたくはない








あの男がくれないと血のつながった兄のむらさきと知ったのは
そのあとだった・・・・・でもなぜ?
人間のむらさきに黒い羽が?
なぜあたしを?・・・・・・・








知らない方がいいことも世の中にはあるのかもしれない
その後なぜか何度も誘拐されるあたし・・・・・
でも最初の誘拐のあの唇が
あたしは・・・・・・・忘れることができない・・・・・
彼が魔王と知っても、そしてまた心を取り戻したと聞いて
彼のそばに小紅アイリスがいると聞いても
忘れることはできない・・・・・
氷の唇を

  

Posted by くれない at 17:51Comments(0)特別編