2009年01月29日
闇の黙示録編 第二部 「プロローグ ~疾風&怒涛~ 」
もう数日が経過しました・・・その間にあの!「登場キャラ紹介」とかしましたけどね w
・・・早く本編の続きをせんかい!~ってお声もチラホラ、あったとかなかったとか~っ (謎)

※ ついに初登場、もう1台のスーパー・マシーン「怒涛」です!・・・疾風と比べても、このド迫力っす !?
まんまとジャーナリストのロボになりすまし、
あのマダム・マルゴの本拠地、ブルー・シャトーへ、
堂々と正面から潜り込んだ我らがくれないであったが・・・
まぁ当然の事ながら、しっかりバレてた訳で、
すぐさまトンズラかまして逃げ出してきたのであった。
こういうところは、3年経っていようが・・・あんまし変わってないというか、
とても成長してるようにはみえないんだけどね~っ。 ←ダメじゃん!
・・・で、今回は、その直後から話がはじまります。

※ 漆黒のユニコーン、雷鳴号の能力が封じ込められているスーパー・バイク、疾風にまたがるくれない。
ブルー・シャトーから逃げ出して降り立ったところは、
もちろん、ただの偶然などではなくて・・・
ここは1号との待ち合わせの場所であった。
くれないはロボたちと同じ飛行機でやってきたのだが、
1号は先回りして、怒涛で現地入りしていたのだ。
そして、飛行機から降り、ブルー・シャトーへ向うロボと、
くれないが入れ替わるのをすばやく手伝い、
そのロボを安全な場所へと運んでいく任務についていたのである。
くれない 「・・・そろそろ時間だな。」

※ 重厚なボディから信じられないような脅威のスピードを叩き出す・・・まるで空飛ぶ戦車のような怒涛。
ちょうど定刻とおりに、上空から青い巨体が姿を見せ始めた。
そうそれは、1号が駆る超マシーン、怒涛であったのだ・・・
かなり大型なバイクである疾風と比べても、
はるかに巨大で、その装甲は・・・核攻撃でも耐えるようになっている。
そんなでかいマシーンから降りてきたのは、
どちらかといえば小柄なタイプである1号であった。
1号 「・・・おまたせ、時間通りだったっしょ w 」
くれない 「そだな、いつもながら見事だ。」
1号 「えへへ・・・。」

※ こちらも3年ぶりに、その姿を現したことになるアンドロイド、ちょび1号と・・・くれないのツー・ショットだ。
くれない 「ところで、あのジャーナリストくんはどした?」
1号 「・・・彼は、職業柄か。。。いろいろしつこく聞いてくるんで、
ちょっと当て身して黙ってもらったわ・・・後ろのトランクですやすや寝てる。」
くれない 「・・・ふっ、そか。」
こんな1号との他愛もない会話をしていると、
さっきまの緊張が、すーっと身体から消えていくのがわかる。
くれない 「・・・でも、これからがいよいよ本番になるぞ、いっちょやったろかな!」
1号 「うん、・・・やったろかな!」

※ 実は、この疾風であるが・・・1号の操縦する怒涛に、直接、吊り下げられる形で空輸されてきたのだ!
さっそく、怒涛に乗り込んでふたりだけの作戦会議にかかった。
くれない 「だいたいの事情は、キミもわかってるだろうが、
ブルー・シャトーに行く前と、特に変わってない・・・ってか、悪くなったかもだ w 」
1号 「・・・えええええぇっ!」
くれない 「ま、そゆことで・・・仕方ないんで、日本へとんぼ返りして、
これまた仕方ないんだが、小紅やむらさきと会って話するしかないと思う。」
1号 「わかった、じゃそうしよ・・・会議終了 w 」
けっこう悩むタイプのくれないと違い、1号はハッキリしていた・・・
まぁ、考えてもわからいものは、わからないのだし・・・それでいいのだ ^^;
※ これから始まる事を考えなければ、なにかデートに出掛ける前のように、ちょっと楽しげな1号である。
そうして、ふたりはトランクに眠ったロボを乗せたまま、
行きと同じように、疾風を専用チェーンで吊り下げて、
一路、懐かしい日本へと帰路を急ぐ事にした。
これからが、本当の意味での闇の黙示録編の始まりと言っていいのかもしれない。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・さてさて、ついに “闇の黙示録編 第二部” がはじまりましたね w
再び、舞台を日本へと移しまして・・・なにかしら起きる模様です (謎)
ではでは、またお会いしましょう。。。次回もお楽しみに~ ♪」 ←って普通なのかよ!

※ むらさきや小紅に負けてられんと・・・主人公権限を行使し、話に関係ないSSを差し込んできたぞ!(謎)
2009年01月30日
再会のモザイク・グラス
ついに、本物のくれないと1号が本編に参戦してまいりました・・・。
それでは、闇の黙示録編 第二部 第01話 「再会のモザイク・グラス」をどうぞ w

※ 新しいモザイク・グラスに・・・ついに、この男が帰ってきました!我らが主人公、くれない・・・推参!!
あれからもう、3年という月日が流れた・・・
そう、魔王編の直後、1号だけを連れ立って、
過酷な修行の旅に出てから・・・3年が経過したのである。
新しく移転したとはいえ、このモザイク・グラスに立つのは、
いろいろな意味において、感慨深いものを感じてしまうものだ。
しかし、いまはのんびりと感傷に浸っている時間などない。
決意を新たに、これから起こりえるマダム・マルゴたちとの戦いに備えなければならない。
くれない 「・・・待っていてくれ、ちょびさん、アイリス、・・・そして、もうひとりの俺よ。」

※ ローズマリーとの秘密の荒行で、ちょっと日焼けした小紅と、帰ってきた本物の1号のツー・ショット (謎)
小紅 「・・・そっか、いろいろあったんだね。」
1号 「うん、でも楽しかったよ。」
小紅 「くれないくんは、あぁ見えて・・・けっこう細かいことにこだわるから w 」
1号 「・・・うんうん、へんなとこで意地っ張りだしね。」
・・・とか、女同士の謎の会話を、探偵事務所の仮眠室で楽しむふたりなのであった。
小紅 「・・・そろそろ、行ってあげないと、
“主役を放置するな!” ってまたすねちゃうわね。」
1号 「・・・あい w 」

※ やはり、精巧に造られたアンドロイドである・・・仕草など、オリジナルのちょびママさんにそっくりなのだ。
小紅 「おかえり、くれないくん。・・・また、たくましくなったみたいね。」
くれない 「・・・よせやい。 そっちこそ、ちょっとアレだな。
なんちゅーか、よりお転婆っぽくなったような・・・」
小紅 「・・・“より” はよけいだわ w
それで、どうせまだ・・・むらさきさんには会ってないんでしょ?」
くれない 「まぁな・・・あとで行くさ、小紅も一緒に行くだろ?」
小紅 「はいはい、ご一緒に行ってあげてもよろしいわよ。」
1号 「・・・へんな会話 (謎)」
・・・このふたりの間には、3年という時間の壁はないようだ。

※ 美しい夕陽をバックに海に浮かぶリゾート、モザイクにおいて、無事、再会を果たしたくれないと小紅。
くれない 「・・・それで、全部わかってたんだろ?・・・ちょびさんを送り出す前から、
その結果どうなるかなんてとか・・・あと、もうひとりの俺や1号のこともさ。」
小紅 「あら、・・・くれないくんは、くれないくんだったわよ。
でも彼には、どこか微妙に繊細さが感じられたの。
・・・それと、ちょびさんについては、向こうからお迎えも来てたでしょ、
あれは、どうあっても連れて行く気だと思ったわ・・・だからね。」
くれない 「・・・そか、まだ利用価値のあるいまは、何も危害を加えないだろうけどな。
やつらだって、あの魔王、むらさきを怒らせたらどうなるか、リサーチくらい済んでるだろうし。」
小紅 「・・・そうね。」

※ 漆黒のユニコーン、雷鳴号の能力をも併せ持つ超・マシーン疾風、心なしか小紅に会えて嬉しいようだ。
くれない 「そうそう、もうひとりの1号についてだけど・・・やっぱりあれって。」
小紅 「えぇ、一番可能性が高いのは・・・あのセント・ライラ号にいた、
もうひとりのちょびさんである、“2号”・・・ってことになるわね。」
1号 「・・・もうひとりのわたしでもある、・・・2号。」
くれない 「・・・で、彼女はもういなくなったのか?」
小紅 「昨日から姿はみてないわ、ただ・・・まだ気配は残ってるのよ。」
くれない 「そか、・・・1号、キミに何か感じられるものはあるか?」
1号 「・・・だめ、なにかノイズがあって、わからない。」

※ 謎が謎を呼ぶこの奇妙奇天烈な展開において、それを見事に解明することができるのであろうか !?
くれない 「・・・まだ近くにはいるってことらしいな。マダムたちとは違う別の勢力が・・・ (謎)」
・・・少しずつだが、明らかになっていく衝撃の事実たち。
だが、まだほんの入り口にさしかかっただけ・・・にすぎないのである。
・・・つづく。
ナレーション 「いよいよ、物語は・・・本流に入ったと言えるでしょうか。
つかの間の再会を懐かしむ間もなく、次回はついにあのむらさきと・・・ !?
・・・と、話が簡単に進むようなこともなく~っ ^^; ←お~い!
次回は、またいつものごとく番外編の出番っすよ w
ではでは、お身体などにお気をつけて・・・またお会いましょう ♪」 ←本編をすすめろよな!!

※ すぐそこまで差し迫っている決戦に向けて、しばしの休息をとるくれないと、甲斐甲斐しい1号であった。
2009年01月31日
さぁ、いいかぃ?のモザイク・グラス
困ったときの番外編、「さぁ、いいかぃ?のモザイク・グラス」をお届けします。
・・・肩の力などぬいてもらって、さらっと読み流してくださいね w

※ そうです~、これもいつもの如く、使ってるSSもタイトルも内容にほぼ関係ないんです ^^; ←おい!
・・・そして、話は何の前触れもなく唐突にはじまりまったりしますぅ。
くれない 「・・・おや、俺は確か・・・1号の膝枕で、
ウトウトいい気持ちになってたはずなんだが、
ここはモザイクだよな。。。1号も小紅もどっか行ったのか・・・。」
くれないが気がつくと、このモザイク・グラスには誰もいなかった。
その時だった、すさまじい轟音と共に・・・あの怒涛が、
こともあろうに、モザイク・グラスのフロアーに直接進入してきたのだ!
くれない 「うわっ、なんだ!・・・ったく、無茶しやがるぜ。
いくら広くなったからって、ここは駐車場じゃねぇんだぞ!」

※ 超・ハイテクマシーン、怒涛の運転席にいるのは、1号でも小紅でもなく・・・なんとゆーいちだったのだ。
くれない 「・・・ん?、あれは記憶喪失になっている・・・ゆーいちってやつじゃないか。
・・・なんで、あいつに怒涛の操縦ができるんだ・・・疾風にも怒涛にも、
セキュリティ・システムがかかってて、限られたものしか運転なんてできんはずなのに (謎)」
そんなくれないの声が聞こえたか、聞こえないのか・・・
その怒涛の運転席から、ゆーいちが悠々と降りてきたのだ。
ゆーいち 「あぁ、チョビ太郎のお散歩も疲れるなぁ・・・ w 」
くれない 「・・・何言ってるんだ?、チョビ太と散歩っても、
歩くか・・・走っても、車でってことはねぇだろうが・・・ (謎)」

※ おやおや、よくみるとこれまでに見た事がないパターンのゆーいちくんじゃないっすか・・・黒目が~ !?
ゆーいち 「あっれーっ、その声は・・・くれないさんじゃないですか w
へ~、もうフランスから帰って来たんですか?」
くれない 「いや、まぁ・・・そうなんだが。。。」
どうやら、ゆーいちには、くれないとクローン(ひげ)の区別がついてないようだ。
・・・それにしても、やはりどこかおかしい・・・このゆーいちって。
ゆーいち 「んじゃ~ちょっと、疲れちゃったんで・・・昼寝させてもらいますね~ w 」
くれない 「あぁ・・・お好きにどぞ。」
なぜだろうか・・・ペースが乱されてしまうとうか、
妙な雰囲気に飲み込まれてしまう感覚がくれないを襲った。

※ 訳わからないまま、くれないも昼寝につきあうのだが、・・・って、ゆーいち~疾風に轢かれてるやん !?
ゆーいち 「おい、よせったら~チョビ助 ♪ 乗っかってきたら重いってば~ www 」
寝たフリをして、くれないは見ないようにしたが・・・
それが、チョビ太郎ではないことには、はっきり気がついていた。
( ・・・なにが、どうなっている? このゆーいちという青年はいったい何者なんだ !?)
いや、くれないがそう考えるのも当然である。
これまでにも、このゆーいちには、おかしなことが多すぎるのだ・・・
いま言えることといえば、よくわからないがゆーいちは「自由」なのだ。
本編であろうが、番外編であろうが・・・関係なく自由そのものなのだ・・・! (謎)
ゆーいち 「ふぅ~っ、よく寝たな・・・そろそろ起きようっと w 」

※ ゆーいちが闇色の肌に変身すると、呼応するかのように・・・くれないもヴァンパイア・モードになった。
ゆーいち 「ふふふ、さぁ~おいで・・・くれないさん、一緒に遊ぼうよ w 」
くれない 「・・・ううう、なぜだ!抗えない・・・身体がいう事をきかない!」
すっくと立ち上がったゆーいちの言葉に操られるが如く、
己の意思ではない力により、くれないは自由を奪われたのである。
ゆーいち 「ん~っと、何して遊んでもらおうかな?
鬼ごっこかな、かくれんぼかな・・・そだ、探偵ごっこってのもあるね w 」
くれない 「・・・っく、まるで夢の中のように、
・・・身体が自分のものじゃないように感じるっ。」
ゆーいち 「・・・そだ、そういえばさっきそこで、
1号さんに何かいいことしてもらってたね、あれ、やってもらおうかな w 」

※ なんだかとっても気持ちよさそうに、耳そうじをしてもらっている闇色のゆーいちくん・・・あっち系か ^^;
なす術もなく、強制的にくれないは・・・ゆーいちの望むとおりに、
ちょこんと正座をし、膝枕のかたちをとらされた。
そして、ゆーいちを寝かせて、甲斐甲斐しく耳そうじを・・・ !?
くれない 「・・・ううう、だめだ!まるで力が入らない!! 」
ゆーいち 「あぁ、ほんとこれは気持ちいいね~っ、極楽極楽 w 」
本当なら、くれないはヴァンパイア・モードになると、
通常は抑えている真のパワーが開放されて、
とてつもない能力を発揮するはず!・・・なのである。
ゆーいち 「う~ん、もういいや・・・これは飽きた、次いこう w 」
なんとかかんとかで、膝枕の刑からは逃れられたくれないであったが・・・

※ なかよく一緒のクッションに乗りラブラブな1号とゆーいち、その背後に恨めしそうなくれないが・・・ (謎)
その次は、目の前で・・・な、なんと1号とゆーいちが、
何やら、いちゃついてるのをみせつけられたのだ~っ !?
くれない 「・・・おい、それは俺じゃないぞ、1号!」
1号 「いやん、変な人がこっちみて何か言ってるよ~、ダーリン w 」
ゆーいち 「ふむふむ、きっとヤキモチでも妬いてるんだろ、ほっておけばいいよ~、ハニー w 」
1号 「あいあい w 」
くれない 「・・・ぅおおおおおおおぉぉぉぉっ!! ! 」
くれないの凄まじいまでの怒号が、周辺をイナズマのように駆け巡った!
・・・ふいに目が覚めたら、そこはやはり誰もいないモザイク・グラスであった。
さっき起こったことは全て夢だったのだろうか?・・・それとも?
その答えは、くれないの両腿に残る生暖かいぬくもりと、
・・・この痺れた足だけが知っているのかもしれない。。。 (謎)
おちまい。

※ まさかの!・・・というか予想通りの夢オチ?なのですけど~、いったいキミは誰なんだよ、ゆーいち w
2009年02月02日
CMのCM?(謎)
・・・それでは、うちの作品に “CM” ってもんを作ってもらったりしたので、
こっちでも、ご紹介させていただこうかと思いまっす w

※ やっぱり、こうして見比べても、髪色とスキンが違うだけで・・・がらりと印象も変わって見えますよね~ w
下にあるCMを作ってくれたのは、うちのチーフさんです。 (※ 下記CM部分を再生してね。)
今回の「謎の青年ゆーいち」で、すでに3作目になるのかな?
くわしくは、チーフのブログ参照でお願いしますが~。。。 > “ わたしのSS紙芝居(謎なし) ” ←ここね
いや~、すごい時代になったもんですねぇ ♪
・・・こうやって、曲りなりにブログやってるだけでも、
PC始めたころには、まったく想像も出来ないことだったんだけど ^^;
・・・っていっても、
いまでもPCのことはほとんどわからないままですし、
この偉大な文明の利器に乗っかったまま、
ちょこちょこ、やってるだけなんですが www

※ どっかのコンサートに行った帰りのりんどうくんと、何かと忙しい探偵犬・・・チョビ太郎の組み合わせ。
あっちのチーフのブログでも、ゆーいちとチョビ太郎は、
その名コンビぶり !?を発揮して、何やらおかしげな会話を、
ばばん~っと、繰り広げていますね~ (謎)
うちは基本、「謎」が売りな物語なのですが・・・
さらに、そこんとこをかき回してるキャラが、ゆーいちなのです。
・・・“ 闇の黙示録編 ” に絞って考えれば、このゆーいちの行動は、
まったく無視しておいて構いません。。。
あまり、たいした意味はありませんので~むしろ放置でいいんです ^^; ←おいおい!
ではでは・・・そのことも踏まえまして、このCMをお楽しみください w
以上、CMのCM?でした ♪
あと、「 → ここをクリック!」 並びに、「詳細をみる」を押してもらっても~、
うちのブログに跳ぶシステムなので、・・・そこのところご注意して、ご了承くださいませ w

※ おやおや、りんどうが変装して、どこかで待ち合わせでしょうか?~でもこれプライベートだよなぁ (謎)
2009年02月06日
鉄 -くろがね- の要塞
チーフんとこの “ 解説ブログ ” がバンバン更新してくれて、うれしい限りだ ^^;
ではでは・・・さっそく、うちの本編も話をすすめていこうと思う w
※ 刺青シリーズ①:くれないの背中に施されてるのは「風神雷神」、そして、表側には「獅子」があるのだ。
主のちょびママがいなくなってしまって、
どこか寂しいモザイク・グラスで一夜を過ごし、
ついに、覚悟を決めて・・・我らがくれないは、
むらさきの研究所のある場所へと、行くことになったのだが・・・。
・・・まぁ、ここへ来るまでに散々と、
小紅や1号に説得されて、渋々と承知したってのも背景にはある。
この両名に、固い約束をさせられて、
行かないと仕方ない状況まで追いやられたのは、
確かに紛れもない事実だったのだ・・・ ^^;
くれない 「・・・でも、できれば行きたくないんだよなぁ。。。 (謎)」

※ 超マシーン疾風に乗り、ふたりが到着した場所は・・・なんと、何もないだだっ広いだけの敷地であった。
小紅とローズマリーのふたりは、
今朝方の早くから用事があるからとのことで、
先に研究所に向けて出発していたので、すでに来ているはずだ。
くれない 「・・・1号、たしかにここで間違いないのか?」
1号 「あいあい、そだよ。」
実は、くれないはこの辺りの場所だとは把握していたが、
実際には一度も研究所までは来た事がなかったのだ。
そう、本当は避けるようにして寄りつかなかった、
・・・と言ったほうが正しいのかもしれない。
あの疾風も怒涛も、引き取りに来たのは・・・1号ひとりでだったのだ。

※ その時である、まったく音はしないのだが・・・空間が歪み、突如巨大な建造物が姿を現したのである!
くれない 「・・・うわっ、どうなってんだよ!」
1号 「普段は、地中奥深くのとこに潜ってるんだって・・・」
ふたりの目の前に、突然現れたこの建物こそ、
あのむらさきの封印研究施設であり、
別名・・・「鉄 -くろがね- の要塞」と呼ばれているものなのである。
くれない 「ったく・・・やつは、こういうことが大好きなんだろうな。
こうやって、他人を驚かすようなことばっかりしやがって・・・。」
1号 「でもやっぱ、どっか似てるよね。」
くれない 「・・・あぁ、なんだってぇ !?」
ついポロっと本音を言ってしまったが、
くれないのそんな喧騒に、「えへっ w 」っと誤魔化した1号であった。

※ 悠然とそびえ立つ、この造りは見た目以上に強固で通常の兵器では破壊する事ができないのである。
くれない 「詳しくはよくわからんが、なにやらいろいろと・・・
怪しい封印とかされているようだな、こりゃ半端な不審者なんて侵入すらできんわ。」
まるで独り言のようにつぶやく、落ち着かないくれないであった。
1号 「感知する特殊なセンサーがあるから、
自動で判断して、出現する仕組みになってるとか聞いたよ。」
くれない 「・・・そか、この建物自体が、ひとつの巨大な封印みたいなもんなんだろうな。」
1号 「そうかもね。」
そう、・・・いや、くれないの想像している以上に、
この鉄 -くろがね- の要塞には、数多くの封印の力が活用されているのだ。
あの絶大なる力を持つマダム・マルゴでさえも、
封印研究に関しては、このむらさきに一目を置いているのである。

※ 一見すると、なんの変哲もないただの木製の扉なのだが、決して突き破れないオーラがそこにあった。
くれない 「・・・で、こっから、入ればいいのか?
あぁ、やっぱりなんかやだな、いっそこのまま帰ろうかな w 」
1号 「そいでもいいけど、小紅怒らすと・・・知らないよ。」
くれない 「・・・ううう、それはそれでやっかいなことだしなぁ~っ。
こんなんだったら、すんげぇ強い化け物とでも戦ってるほうが、
何十倍も気が楽ってもんだよなぁ・・・ ^^; 」
1号 「・・・そね。」
そんな駄々っ子のようなくれないの扱い方を、
もう1号はわかっているので、下手に刺激などせず・・・相槌を打った。
くれない 「しゃぁねぇや・・・もう約束しちまったしな。」
1号 「・・・あい。」

※ ようやくの事で、本当に覚悟を決めたくれないは・・・ついにむらさきの待つ研究所への扉を叩いたのだ。
そして、吸い込まれるように、ふたりの姿は・・・建物の中へと消えていった。
あとには、何事もなかったかのように、そびえ立つ鉄 -くろがね- の要塞があるだけで・・・
・・・つづく。
ナレーション 「・・・なんで、研究所に入るだけで1回分使ってるんだろうねぇ~っ?
くわしくは、チーフのブログで公表されるでしょう~お楽しみに www
元々、次回の第03話 「むらさき」と、この第02話 「鉄 -くろがね- の要塞」は、
あわせて1本のお話だったんですけども~ ^^;
諸所の事情によりまして、こうして2つに分けてしまった訳なのですが・・・ (謎)
まぁ、うちはいつも臨機応変に・・・行き当たりばったり~とも言いますが、
ピンチをチャンスに変えて~いけたらいいですよねぇ ♪」 ←って、願望だけなんかい!
※ こうして疾風と見比べてみると、その大きさがよくわかってもらえるだろう、実際、かなり巨大なのである。
2009年02月06日
むらさき
舞台はあのむらさきの研究所である、 “ 鉄 -くろがね- の要塞 ” からです。
どんな展開になりますのやら~、さっそくご覧くださいませ w

※ 刺青シリーズ②:むらさきの身体には、とても立派な「九紋龍」が彫られている・・・これも封印なのか?
ついに、禁断の封印研究施設・・・鉄 -くろがね- の要塞内部へと、
足を踏み入れた我らがくれないであったが・・・
まるで案内されるかのように向った部屋は、
まったく何の境界線もないような不思議な空間であった。
いったい何のための部屋なのであろうか・・・?
実験するにしては、なんの機材も置いてないようだし、
扉も閉まってしまえば、ドーム状にでもなっているのか、
もうどこから入ったのかもわからないのである。
狭いんだか、広いんだか・・・そんな距離感さえも失われた謎の研究室なのであった。
小紅 「・・・こっちよ、くれないくん。」
※ 闇の貴公子を名乗り、魔王の能力を有するむらさき・・・くれないの実兄であり、また苦手とする相手。
そんな自分を呼ぶ声のほうを振り向くと、
やっと小紅とローズマリーがいるのが確認できた。
・・・どうやら、部屋中にモヤのようなものがかかっているらしく、
はっきりと周りが見えないようになっているようだ。
小紅 「もう、みんな待ちかねてるわよ。」
くれない 「・・・あぁ、いろいろ手間取ってた。」
その手間取ってた理由に関しては、誰もが予想ついてたのだが・・・
そこはもう追求しない方向でいくようだ。
むらさき 「・・・会うのは、3年ぶりになるのかな。
ひさしぶりだね、元気そうでなによりだよ・・・くれない。」
くれない 「・・・あぁ。」
※ 数年ぶりの兄弟再会になるが・・・なんでもこなせる兄と違って、くれないには複雑な思いもあったのだ。
その先には、もっとも苦手とする相手である実の兄、むらさきが・・・立っていた。
同じ仲間である小紅の婚約者であった・・・という事なども、
それを聞かされたのは、旅立つ直前くらいにだっただろうか。
いまも、このふたりの仲がどうなってるのか?・・・などは知らない。
・・・そう、興味がないというよりは、単に避けているだけなのかもしれないが。
むらさき 「ブルー・シャトーに乗り込んだそうだね、キミのことだから、
会ってきたんだろ?・・・あのマダム・マルゴ、その本人に直接。」
くれない 「・・・あぁ、現在、向こうでちょびさんやアイリスがとっ捕まってるさ。
あんたの持ってる、“ 救世主の封印 ” だかを狙ってのことらしいがな!」
※ 振り返ったむらさきの視線の向こうに、マダムの派遣で来ている主任のゾラと研究生サフランがいた。
むらさき 「いま聞いた通りのことだそうだ・・・どうしたいですか?
キミたちは自由に選択してくれてかまわないのだよ。」
サフラン 「・・・どうしていいか、わかりません・・・マダムがそんな事するなんて。」
ゾラ 「人質でしたら、わたしが残りますので・・・
どうかこの、何も知らされていないサフランは見逃してはもらえませんか?
是非、お願いいたします・・・むらさき教授。」
むらさき 「・・・なにか誤解されてるようだね、ゾラ主任。
私は、このまま今まで通りに、ここにいてくれてかまわないと言ってるんだよ。」
このやりとりをじっと見ていただけのくれないだったが、
そのむらさきの思いもよらぬ発言にはもう黙っていなかった。

※ 烈火のごとく、小紅とともにゾラとサフランの行く手を阻むように立ちふさがる怒り心頭のくれないである。
くれない 「何を言ってるんだよ!・・・こいつらのとこに、ちょびさんもアイリスも、
捕まって拘束されてるんだぞ!! ~これまで通りって、どういう了見でもの言ってるんだ !?」
むらさき 「・・・相手と同じ卑劣な手段で、自分たちを貶める必要はないのさ。
それに、このゾラ主任は・・・あのマダム四天王の一角を担う実力の持ち主だ。
本気なんて出されたら、ここにいる皆も無傷ではすまないと思うよ・・・くれない。」
ゾラ 「やはり、全てをご存知でしたか・・・恐れ入ります、教授。」
むらさき 「わたしは、貴女の実務能力を高く買っている・・・それはいまも変わることはありませんよ。」
くれない 「・・・だからといって、このままにしておくのかよ!」
むらさき 「そうだ、そんなことより、いい知らせがあるよ。
キミたちのために開発していた特殊なスーツがやっと完成したところなんだ。」
“ そんなこと ” で片付けてしまえる問題ではないと思うが、
そこがまた、このむらさきの本当に怖いところなのかもしれない・・・ (謎)

※ ゾラたちのことも気になるが、あのむらさきが開発したとあっては興味津々になるのも仕方があるまい。
・・・で、結局、何もかも、あやふやになっただけなのだが、
“ そんなこと ” なんてお構いなく~今回はこの辺でおしまいです w
・・・つづく。
ナレーション 「えええええええええぇ!・・・またこのワン・パターンっすか ^^;
あぁ、まったく話がすすまない~!・・・っとか、言わないの~ ♪ ←流行?にすぐ乗るやつ (謎)
・・・そんな訳で、次回はついに、お揃いの新コスチュームのお披露目っす w
それにしても、人数分をラッキーボードだけで集めるなんて、どんだけぇ~ですよね (謎)
本編がしばらくなかった理由がそれだったなんて・・・口が裂けても言えない。」 ←極刑に処す!!
※ またまたチーフが作ってくれました~うちのCM、「闇の魔王 むらさき」は “ コチラ ” をクリックで w
( おぉ、そうだったのか~ !?と作者も驚くネタばれ満載?の内容になっておりますのでご注意ください。)

※ マダム四天王の中で、もっとも頭がきれると言われているこのゾラの本当の思惑はどこにあるのか・・・
2009年02月10日
羊蹄山の誓い
・・・こそっと、やっております。。。本編連続企画の第三弾でございます w
それでは、予告しておりました “ 新コスチューム ” をサクっと、ご紹介いたしましょう。
※ 夕暮れに染まりかけた羊蹄山頂上に、なにやら怪しげな帯刀をした軍服姿の集団が集まってきていた。
・・・これが、むらさきが極秘で開発した “ 新コスチューム ” の戦闘服なのであろうか?
腰に軍刀でもなければ、あるいは学生服に見えなくもないが、
まぁ何しろ、あのむらさきが直々に開発したのだ・・・何もない訳がない。
(・・・ちなみに、偶然通りかかった人に「わぉ、忍者の集団?」と間違われたが~違いますので!! )
逆に、このシンプルなスタイルだからこそ、機能性に優れた能力を秘めてると言えるのかもしれない。
・・・では、いまここ、羊蹄山に集結してるメンバーたちをじっくりみてみよう。
くれない、小紅、ローズマリー、1号、チョビ太郎♂はもちろんわかるとして、
あとの面子、デューク、りんどう、・・・そして、ゆーいちは、ちょっと疑問が残るというものだ。
それでは恒例の、ちょっと時間を遡って・・・少し前のモザイク・グラスを覗いてみることにしよう。

※ ここモザイク・グラスは徴集をかけられた者たちが続々と集まって来ており、久しぶりに賑やかだった。
ここの主である、ちょびママさんを欠いたままで、
まったく精彩のなかったモザイク・グラスではあったが・・・この日は、いつもと違っていたといえるだろう。
むらさきの研究施設である、鉄 -くろがね- の要塞にいたくれないたちが、
面だったものに、非常の緊急徴集令を出していたのだ。
・・・なかには、関係ないのにどこから聞きつけたのか、やって来たものもいたりして~ (謎)
小紅 「ねぇ、りんどうくん・・・あなたの言えない事情もあるだろうけど、
そこを推して、あたし達と一緒に戦ってもらえないかしら?」
りんどう 「・・・小紅さん、せっかくの申し出なのですが。」
ローズマリー 「りんどうくん、これは事務所の方針です、仕事です、命令です。
あなたの教官として言います・・・我々と一緒に参加しなさい。」
りんどう 「・・・はっはっはっ、さすがですローズマリー教官 w
俺もクビになる訳にはいきません、わかりました参加させてもらいますよ。」

※ あの取材以来、仲がよろしいこのふたり組は、意外と気が合うのか・・・よく連絡を取り合ってるらしい w
このりんどうには、ただ “ 監視 ” をするという秘密の任務があるのだが・・・
置いていかれては、元も子もなくなるということであろう、大義名分は一応できた。
デューク 「よぉ、兄弟・・・ちょっと頼みたいことがあんだが、
このロボも一緒に連れて行ってはもらえんだろか? もちろん、こいつの面倒は俺が見るからよぉ。」
ロボ 「ぜ、ぜひ、お願いします、くれないさん!
・・・ジャーナリストとして、このことを全世界に報道したいんです!! 」
くれない 「いや、まぁ・・・先輩が責任持つってことなら、俺はいいっすけど。」
デュークは人狼でありながら、同じ伯爵のところで修行した先輩吸血鬼でもある。
そうなった詳しい経緯については、まだ語ってくれてないが・・・そう邪険にもできないのだ ^^;
デューク 「そうか、快諾してくれて嬉しいぞ兄弟 w まぁ俺も微力ながら協力するからよぉ。」

※ 小紅とローズマリーが軍服を取りに戻るのと入れ替わりに、これまた久々、あの病弱なしゅろの姿が !?
しゅろ 「・・・ごほっ、ごほ・・・、ボクも参加したいのですが、この身体ですし、
みなさんの足手まといになりたくありません、残念ですが・・・ここに残ります。」
くれない 「そっか、・・・その気持ちはしっかり受け取ったよ。
キミはこっちで、連絡要員として残ってもらった方がいいだろうな。」
ゆーいち 「あの、えっと、俺も行っていいんですよね?」
くれない 「ん?・・・何か武術の心得でもあるのか、ゆーいち?」
ゆーいち 「うすっ、剛柔流空手を少々~きぇぇぇぇぇぇ・・・っ、とりゃー!、おりゃー!あっちょーっ!! 」
くれない 「・・・いつ記憶が戻ったんだよ。。。はい、却下ね、残留確定だ!」
ゆーいち 「・・・しょぼん。」
くれないがムゲにそう言うのも、実際、仕方ない事なのである。
あのマダム・マルゴ率いる四天王たちと一戦交えるということは、命の保障など一切ないのだから。

※ 新しい揃いの軍服をさっと身に着けて、想いも新たに気を引き締める我らが主人公、くれないであった。
こういう事情があって、それぞれの思いを胸に秘め・・・羊蹄山へと集結し、固く誓い合ったのだった!
・・・って、でもちゃっかりと、ゆーいちも来てるよなぁ、一緒に軍服まで着ちゃってさ~っ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「・・・では、ここで補足して説明しておこうではないか w ←なにをじゃ?
実は、1枚目のSSにあるゆーいちの制服は急遽つくったコスプレ(学生服改造)の衣装なんで、
何の装備も機能も全くありません~ ^^; ←あんなの飾りですよ、偉い人にはわからんのですよ。
そうまでしても、みんなと一緒に行きたい!・・・という気持ちの表れだったのでしょうか (謎)
これに熱く心を打たれた、盟友:チョビ太朗♂が・・・嫌がるくれないを説き伏せて、
ゆーいちくんも晴れて、正式に・・・まぁオマケ扱いであるが、参加決定!となったのです w
それでは、次回・・・ “ パピヨンの紋章 ” でお会いしましょう。」 ←・・・ん、蝶ってことは?

※ のちの世に伝えられる「羊蹄山の誓い」の写真、ある有名な戦場カメラマンの残した貴重な1枚である。
2009年02月10日
パピヨンの紋章
ゆるゆると、大きなうねりに押し流されるように状況は刻々と変化していきます・・・。
・・・あぁ、あの番外編には~いつ取り掛かればいいんだーっ !? (謎)

※ 暮れかかる美しい夕陽をバックに、まっすぐ見つめる大きな瞳、・・・このサフランを待ち受けるものは?
くれないたちが、揃いの軍服を身にまとい、
羊蹄山の頂上に集結し、あの “ 誓い ” を立てているそんな頃、
鉄 -くろがね- の要塞そばに、小さなふたつの影があった。
それは、研究留学生サフランと、主任のゾラである。
ふたりは、教授であり・・・ここ、鉄 -くろがね- の要塞の最高責任者でもある、
あのむらさきの許可を得て、いまこうして別れを惜しんでいたのだ。
サフラン 「・・・短い間でしたが、本当にお世話になりました、主任。」
ゾラ 「いいえ、まだ何もしてあげれてなかったわ・・・ごめんね、サフラン。」

※ 純粋に、ただ封印の研究だけに打ち込んできただけに・・・この突然の展開に戸惑うばかりのサフラン。
・・・つい先ほどまで、このゾラも自分と同じく、
あの恩あるマダム・マルゴから派遣されてたとは、
まったくもって、知らされていなかったサフランである。
サフラン 「・・・まだ信じられないです、あの素晴らしく優しいマダムが、
ちょびママさんたちに、ひどい事してるなんて・・・。」
ゾラ 「・・・。」
サフラン 「・・・教えてください、ゾラ主任。
本当に、マダムはそんな悪い事してるのでしょうか?」
ゾラ 「・・・それは、ちゃんと自分の目で確かめてきなさい。」

※ どこか悲しげな表情を浮かべ、マダム四天王のひとりでもある彼女は、その内情を知り尽くしていた。
ゾラ 「向こうに行ったら、まずガーデニアを訪ねなさい。
彼女は、あなたにとって肉親でもあります・・・悪いようにはされないでしょうから。」
サフラン 「・・・えっ!、わたしに肉親がいるのですか !?」
ゾラ 「・・・それとね、キャンティには気をつけなさい。
彼女に気を許してはいけないわ・・・覚えておいてね。」
サフラン 「キャンティさん?・・・まだ、会ったことないと思います。」
その時、ふたりのそばに白衣に身を包んだ男が近づいてきた・・・
そうそれはまさしく、この鉄 -くろがね- の要塞の主、むらさきその人であった。
むらさき 「大切な話をしているところ申し訳ないが、
やはり気になるので、来てしまったよ。」

※ 三者三様、それぞれが複雑な想いを秘め、この別れの時を惜しむかのように日没に身を染めていた。
サフランやゾラの件については、くれないたちも渋々、
このむらさきに全て一任するという形になっていた・・・ 。
そして、少し前にサフランだけをマダムの下へ帰すと話は決まったのである。
その際、むらさきに別れの挨拶は既にすましてあったのだが・・・。
むらさき 「・・・いまのままキミがマダムのところへ戻っても、
きっと、真実は見えてこないと思うんだ・・・サフラン。」
ゾラ 「・・・教授。」
むらさき 「私も研究にかまけてばかりだった事もあり、
せっかく来てくれたキミに何もしてあげれてなかった事は、すまないと思っている。
そのお詫びとお礼を兼ねて、最後に贈り物をさせてくれたまえ。」

※ そう言いながら、むらさきはみるみるうちに、青白い光を放ちながら魔王の姿へと変貌していった・・・。
むらさき 「いまから、私の力で・・・キミ自身の能力を封じ込めて、
真実をみえないようにしているある “ 障害 ” を取り除こうと思うのだが、かまわないかい?」
サフラン 「これが、教授の魔王モード・・・素晴らしいです。
話には聞いていましたが、この眼で実際に見るのは初めてです。」
こういう事でもなければ、あるいはサフランは、
けっして、むらさきのこのもうひとつの姿など、見ることはなかったかもしれない。
サフラン 「教授、わたしは知りたいのです。
わたしの知らない事実があるのでしたら、それを全て知りたい。」
このまっすぐで純真なサフランの強い思いは、この場にいた誰の胸にも響いた。
むらさき 「うむ、わかった・・・それではいくよ。
キミの中で眠っている真の力を解き放ってみることにしよう。」

※ 妖しく光り輝く魔王の双眸のまなこ・・・そのためか空間さえも歪み、まるで悲鳴を上げているようである。
むらさき、いや魔王が謎めいた力をサフランに向けて放つ様を、
すぐ真横でゾラは、うっとりと・・・恍惚にも似た表情を浮かべ・・・ただ見ていた。
サフラン 「・・・う、ううう・・・!」
いま、このサフランの中で・・・何かが変わろうとしている。
いや、強引に変わらされようとしているのだ。
彼女に施されていた、第3の眼の能力を封じ込める封印が、
魔王むらさきの手により、徐々に開放されようとしていたのだ。
サフラン 「・・・ううう、うう、・・・うわーっ !?」
それは、目に見えない巨大なガラスの板が、
パリン!っと音を立て、粉々に砕け散ったような感覚でもあった・・・。

※ まるで、悟りを開いた瞬間でもあるかのように、神秘的な表情がサフランをそっと暖かく包み込んでいく。
むらさき 「いまキミは、ようやく真実の入り口に辿り着いたに過ぎない。
全てはこれからなのだよ、サフラン・・・さぁ、行きなさい。・・・本当の自分を取り戻すために。」
ゾラ 「行って、その目で確かめなさい・・・その手で、掴みとるのよ・・・あなた自身を。」
サフランの額に輝く、蝶の紋章が・・・これまでにない不思議な光を放っている。
はたして、彼女は本当に目覚める事ができたのだろうか・・・ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「あぁ、ほんとに大丈夫なんだろうか?・・・サフランってば。
また実は、むらさきの悪巧みでした~っ、残念!・・・みたいな~じゃないよなぁ ^^;
・・・全ては、その “ 運命 -さだめ- ” のままに。
それでは気になるこの続きは・・・次回、第06話 “ 目覚めよ、パピヨン ” でどうぞ w 」 ←あやしい!

※ 旅立つサフランを見届けるように寄り添う、ゾラとむらさき・・・それぞれの思惑がまた複雑に交差する。
2009年02月11日
目覚めよ、パピヨン
前回の第05話 「パピヨンの紋章」に引き続き・・・
今回も、サフランを中心に物語は進んでいくことになります。

※ その案内された不思議な場所で、サフランが目にしたものは~もうひとりの自分自身 !?であったのだ。
いきなりの展開で、唐突すぎてわからないと思うので、
・・・話をすこし前の時間に引き戻してみることにしましょう。
ゾラとむらさきに見送られるようにして、
鉄 -くろがね- の要塞を後にしたサフランがひとり向った先は、新千歳空港であった。
そこで、彼女は見知ったある女性と再会することになるのだ。
サフラン 「おぉ、あなたは確か・・・」
スージー 「えぇ、ご無沙汰ねぇ~サフラン、また会えてうれしいわ w 」
サフラン 「えっと、スージーさん・・・わたしもまた会えてうれしいです。」
そこにいたのは、サフランが日本に来る時に、
一緒に同行してくれたスージーと名乗る女性であった。
※ しかし、そのミニバイクにまたがって待っていたスージーとは、紛れもなくあのキャンティなのである !?
スージー 「むらさき教授からマダムの方へね、
あなたが帰国する事になったからって、さっき連絡があって・・・
たまたま、こっちへまた来てたわたしが、ついでだから一緒に帰ってくるようにって言われたのよ w 」
サフラン 「そうだったですか、教授が連絡を・・・
お手数おかけして、すみません・・・スージーさん。」
スージー 「いいっていいって、なに他人行儀なこと言ってるのよ~、
わたしたちは皆同じ、マダムの子らである・・・兄弟姉妹なの、遠慮なんてしないことよ w 」
サフラン自身は、自分が “ キャンティ ” とは面識がないと思っていたのだが、
実際には、“ スージー ” と偽名を名乗るキャンティ本人にもう会っていた訳である。
サフラン 「おぉ、ありがとです、それでは甘えさせてもらって、
・・・ひとつお願いがあるのです、聞いてもらえますか?」

※ 100%の笑顔でニコニコと気さくに対応する、スージーことキャンティ・・・その背後に例の誰かが (謎)
サフラン 「わたし、“ ガーデニア ” という人に会いたいんです。
・・・スージーさんは、ご存知ですか?」
スージー 「えぇ、もちろん知ってるわよ・・・マダムのおそばに仕えてらっしゃる、
あのガーデニアさんよね~っ、ほんと羨ましいわぁ・・・いつもマダムと一緒にいられるなんて w
・・・でも、どうして会いたいと思ったの? 」
サフラン 「・・・えぇ、それはゾラ主任が、そうすることがいいとアドバイスしてくれて・・・」
スージー 「そう、あのゾラ姐さんがね~ぇ・・・それならそうするのが一番いいわよね w 」
その時、スージーの・・・いやキャンティの笑顔の遥か奥深くに、
どす黒いかげりが射したのだが、サフランにそれはわからなかった。
スージー 「もう大船に乗った気持ちで、ぜ~んぶ、このスージーさんに任せなさいな ♪ ってことよ w 」
※ そうして、サフランが案内されたのがこの謎めいた館で・・・ここにあの“ ガーデニア ”がいるというのだ。
飛行機での長い時間もずっと、いろいろと気さくに話しかけてきて、
すっかりサフランの心許す存在として、まんまと入り込んできたスージーこと、キャンティ。
せっかく、むらさきに開放されたばかりの真実の眼は、
・・・残念ながら、まだその機能を充分に活かしきれてないようだ。
スージー 「じゃ、ここまでくれば安心ね・・・わたしも本社に顔出さないといけないから、
名残惜しいけど、ここで失礼するわね、さっき連絡したらいま瞑想中だって話だから、
確実に、中にいると思うわ・・・それじゃ、また近いうちに会いましょうねぇ、サフラン w 」
・・・そう言いながら、きびすを返し “ スージー ” は足早に立ち去っていった。
とにかく、ひとりで機関銃のようによくしゃべる人だなぁ・・・とサフランは思った。
サフラン 「・・・ここに、わたしの肉親である “ ガーデニア ” という人がいるのね。」

※ 赤と黒に彩られた部屋、魔方陣の中央にその姿はあった、・・・まるで鏡を見ているような錯角さえある。
たしかに、そこにはサフランと瓜二つ?の姿かたちをした女性が、
一心不乱に、瞑想し祈りを捧げている最中なのである。
サフラン 「・・・あなたが、ガーデニアさんですか?
わたし、サフランです・・・あなたを訪ねるようにと、ゾラ主任に言われてきました。」
そんなサフランの懸命な問いかけにも、瞑想中だからだろうか、
相手からの反応はすぐに返ってこなかった。
・・・長い沈黙のあと、目の前で瞑想していた女性がようやく口を開いたのである。
ジンジャー 「おかえり、わたしも会いたかったわ・・・可愛いサフラン。」
なんと、そこにいたのは “ ガーデニア ” ではなく、
暴走したため幽閉されたとされる、もうひとりのプロトタイプ・サフラン・・・ “ ジンジャー ” であった!

※ そのジンジャーとシンクロするかの如く、半ば強制的に魔方陣の中で瞑想を始めてしまう・・・サフラン。
ジンジャー 「・・・わたしが、あなたに真実をみせてあげるわ。」
サフラン 「・・・ううう、うう、・・・う、うわぁーーーーーっ!! ! 」
・・・辺りには、ただサフランの魂の絶叫だけがこだましていた。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・もう、だからいわんこっちゃない~っ!
こんな事態を恐れて、ゾラもキャンティには気をつけろって忠告しておいたのに・・・
まぁ、知らないんだし・・・サフランに罪はないんだけどねぇ~ ^^;
それにしても、サフランはどうなっちゃうんだろうか・・・あの第3の眼は?
またわからないことが増えただけなんじゃないのか・・・ (謎)」 ←身も蓋もない言い方すな!

※ 明らかに、正常な思考でないとわかる姿で、ソファーに横たわっている。・・・サフランにいったい何が !?
2009年02月12日
Yukari’s report
だって~、明日はアレでしょ?・・・例のアレね~っ (謎)
・・・ってことで、今回はちょっち短くパパッと語ってみようと思います w

※ え~、その存在を作者にもすっかり忘れ去られていたFBIの封印専任捜査官ゆかりと、いつもの1名。
くれないたちがこの鉄 -くろがね- の要塞を訪れていたその朝、
実は用事を申し付けられ、研究施設を離れていたゆかりだったが・・・
女の勘が働いたのだろうか?・・・それとも、単にうたぐり深い性質なのか?
その用事をほったらかして、こっそりと近くまで舞い戻って来ていたのだ。
そして、そこでみたものとは・・・要塞の屋上で腕を組んで立っているゆーいち (闇)の姿であった。
ゆかり 「やっぱりね、このゆかりちゃんを甘くみるんじゃなくてよ。
なにか企んでるってちゃんとお見通しよ・・・そうこれぞできる女の第六感ってもんだわ。」
え~っと、彼女、あんまり日本語はよく理解出来てないようなので勘弁してあげてくださいね ^^;
まぁ・・・結果的にはある意味、間違ってないので、結果オーライなのでしょうけど・・・
それに、すぐ近くに置いてある超マシーン “ 疾風 ” の雄姿もみてるでしょうしね w

※ さっそく、「降りておいで」と呼びつけて、ゆーいちに対して尋問を開始するFBI新米捜査官・・・ゆかり嬢。
ゆかり 「・・・あなた危ないじゃない、あんなところに立っていったい何してたのよ。
それに、呼んだけど~ “ 飛べ!” なんて言ってないわよ、びっくりしちゃったわ・・・足大丈夫?」
ゆーいち 「・・・。」
ゆかり 「・・・そうなの、黙秘権ってやつかしら?・・・あぁ~、わかっちゃったわ。
あなた、この研究所で改造手術受けた “ 強化サイボーグ ” ね~、だから顔色も悪いんだわ。」
ゆーいち 「・・・プシュ~、ソウデス。」
ゆかり 「へへ~ん、やっぱりそうでしょう w ・・・隠したってダメよ、わかるんだから~ ♪
ねっ、ロケットパンチなんかもババーンと飛び出るんでしょ?お願~い、ちょっちだけ見せてよ。」
ゆーいち 「極秘デスノデ、オ見ミセデキマセン・・・アシカラズゴ了承願イマス。」
・・と言うとゆーいちは、近くにとめてあった疾風にまたがり、颯爽と去っていったのである。
ゆかり 「まぁ憎ったらしぃ、つれないサイボーグね~このポンコツどケチ野郎!」

※ 最初、置いてたのと若干違った場所に疾風が移動してたが、人集めでそれどころではなかったふたり。
結局、自動で承認されなくて・・・鉄 -くろがね- の要塞内部へは入れなかったゆかりは、
周りを何度か見てまわったが、あきらめて頼まれた用事をすませて直帰した。
・・・帰るなり、さっそく本国へ宛てたレポート作業に勤しんだ。
そのレポートには、 ― むらさきの研究所では、あの封印の他にも、
“ サイボーグ ” や “ 巨大ロボット ” などの開発が極秘に進められている、注意されたし! ―
という旨であったため、のちに、事情を知っている上司に激怒されるという始末であったという (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「・・・おいおい、やっと出番だと思ったら、
いったい何やってんだよ~ゆかりちゃん。・・・そっち系のキャラなのか? (謎)
まいっか、キャラはいっぱいいるんだしね w ←そゆ問題か!
ではでは、次回は久しぶりの番外編っす ♪ 今回に増して意味はないので~よろしくネ ^^;」 ←てい!!
※ 夜の羊蹄山をひとりるんるんと散歩する、マリエくんであるが・・・背後の岩にロデム・ゆーいちが~ !?
2009年02月13日
13日の金曜日(仮名)
ということで、久しぶりに番外編でも書いて羽を伸ばそうかと思います (謎)
予告にあったとおり~、あんまり意味はなくうちの解説や補足だったりです。

※ こっそり後ろ向きに変身してても、気づかないっすよね~これまでもけっこうあったのかな、ゆーいち?
前回の「Yukari’s report」でもありましたが、
このゆーいちの悪戯というのは、変身後も基本かわりないようで~っ、
相手をすると、さらに喜んで悪ノリしてくる傾向があるようです。
まぁ、可愛そうですが・・・放置しておくのが無難ということでしょうね w
これからも、何の脈絡もない場所に突如現れたりしますが、
ストーリーには、ほぼ関係ありませんので~気にしないでください (謎)
ゆーいち 「・・・なにか大切なこと忘れているんだけどなぁ、まったく思い出せない w 」
いわば、マスコット的なキャラだと認識してくれればと。。。 ←どこがだよ!

※ 名前ばっかで、本当に久しぶりの登場のしゅろですが、意外ってか、かなり健康そうにみえるんだけど?
・・・そういえば、このしゅろにも何か秘密というか~、
果たすべき使命とか任務があったと思うんだけど・・・遂行できてるんだろうか?
ただ・・・やっぱり、すこぶる元気そうにしかみえんし ^^;
しゅろ 「ボクの健康状態さえよければ、絶対、ちょびママさんを救いに行くのに!」
いや、その気持ちはもっともだが、ちっとはアイリスの心配もしてやってくれ、
・・・もうひとり、たぶん一緒に拘束されているはずの~くれない(偽)のことも頼むわ w
それと、後ろで何やら相談中の仲良し2人組、デュークとロボであるが・・・
長身が謳い文句なはずのデュークよりも、何故かロボのがでかいんです~困った (謎) ←おい!

※ 腰の軍刀がなければ、やはり何気に学生服にも見えてしまう感じが素敵だなぁ~やるか学園ものを !?
え~っと、お気づきの方もたくさんいらっしゃると思いますが、
あの「羊蹄山の誓い」って、いったい何を誓ったのさ?・・・ってことですが。
本文中に、特にそんな描写はないんですよね~ www ←ダメダメじゃん!! !
結束も新たに・・・ってことで、マダム率いる四天王らとの決戦を見据えて、
こちらも、むらさきを参謀に・・・行動隊長を小紅として、う~んと、くれないは斬り込み隊長かな・・・?
名目上は “ くれないの軍団 ” となってはいるが、実際のところどうなんでしょうか (謎)
くれない 「俺たちの下に、ちょびママさんたちを取り戻し、
あの憎きマダム・マルゴの野望を粉々に打ち砕くのだ!」
軍団の面々 「おぉーっ!」
・・・ってなことが、夕陽に映える羊蹄山の頂上で行われていたのでしょうなぁ ♪
※ これもかなり珍しいお宝です、探偵事務所のメンバー全員が一緒に写っているSSではありませんか w
くれないと1号がずっといなかったので、当然のことなのですが・・・
こうして全員が揃っているってのは、非常にめずらしいですね~ってか見習いが一番えらそうにしてるし ^^;
なんか、自分で自分の解説するってのもたまにはいいもんですねぇ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「・・・結局、支離滅裂になっただけじゃないか。。。
タイトルにも偽りありだし、当初はなにかホラーっぽいの書く予定だったじゃんか!
ったくもう、油断も隙もないな・・・はっ、この内容こそが悪夢ってこと?
んな事言っても、いまさら、ただのこじつけにもならんわい (謎)
では・・・次回は通常になっていたらいいなぁ~また来週 ^^;」 ←逃げやがった!
※ 夕焼け版だけでなく、実はかなりのパターンの撮影はしてたんですよ~そこはそれSLですからねぇ w
2009年02月14日
バレンタインの夜
まぁ、はっきり義理だとわかっていても貰えるとうれしいもので~ w
・・・勘違いなど、しないよう努力を怠らない今日この頃でございます ^^;
※ 己の城塞都市で、ひとり静かに佇むマスター・ボルド、・・・この先、彼を待ち受ける運命とはいったい?
・・・と、この内容については、次回の本編・・・第08話で少しは描く予定です、おたのしみに~ ♪
ではでは~、“ チョコ ” を下さった皆々さま~ありがとうございました w
まことに嬉しゅうごじゃりまするぅ・・・来年も見捨てないで、よろしくお願いしますのじゃ ^^;
・・・えっ、来年も続くの?
ナレーション 「まぁ、なんでしょう~自慢でしょうか?はたまた、ただの妄想でありましょうか~ !?
もし、もらったのならば・・・ちゃんとお返しもしろよなぁ~っ、ちゃんとだぞ w
“ このお返しは、ブログを書くことで ” ←は却下だかんな!!
・・・あいあい ^^; 。。。それでは、またお会いしましょう~っ www 」 ←うぃっしゅ (謎)

※ 一途な美々に対し本当はどう思っているのか、非常に気になるのだが、ボルドの心の中は如何に !?
2009年02月19日
親衛隊隊長、麗華さま
え~、時の経つのは早いもので、肝心の本編も書かずに、新キャラつくってたりして~ ^^; ←おい !?
・・・ってことで、またまた番外編でっす ♪

※ マダム四天王とは別に、マダムの命令だけで動く特殊部隊 “ 親衛隊 ” そのリーダーである麗華さま。
ここんとこ何日か、とても疲れておりまして・・・ (謎)
このブログを放置してたわけですが~、ひさしぶりにSLにINしまして、
合流したチーフとともに、アイテム整理やいろいろ装着してたところ・・・
ついつい、面白くなってきて、やっぱりつくっちゃいました~っ、新キャラクター www
スキンヘッドの
彼女は、マダム親衛隊隊長という・・・妖しいポストについておられます。
主な役割が何なのか・・・まだわかりませんが~、期待致しましょう ♪
そして、もうひとり・・・まったく同じ制服を身に着けている
彼の名は、 “ バレンシュタイン ” 、役職は「浮遊要塞総司令」と・・・お偉いさんですな。

※ 実はこうみえて、マダムの私設軍隊の最高責任者であったりする~人はみかけによらないものなのだ。
まぁ、このふたり・・・絶対何か関係あるよね~って、
みなさんの予想通り、そうです・・・関係ございます。。。>兄妹とか、または恋人、夫婦とかね (謎)
そう遠くないうちに、本編でもその活躍がご覧いただけるかと思いますので、
お楽しみに、お待ちくださいませませ~ w
・・・つづく。
ナレーション 「・・・最近、ずっとブログがんばってるなぁ~と思ったらコレだよ。
ほんとに油断もスキもありゃしないわ・・・
まぁ、相手すると調子に乗るだけなんで・・・このままスルーして放置で w 」 ←特別に許可します!
※ こちらの制服、四天王たちも別アレンジ版で登場の予定~ってことは正式採用分? ←乞ご期待?!
2009年02月20日
美々とボルド
ではでは、2回ほどすっとばしてました本編、第08話 「美々とボルド」をお送りしたいと思います。
・・・これからもまた増えたりしちゃうんでしょうかね~、新キャラさん (謎) ^^;
※ まだまだ、直接係わってきてない状態である謎のマスター・ボルド、彼が動くとき・・・何かが起こる !?
マダム・マルゴがいろいろと仕掛けてきたことにより、
くれないたちも、否応なしに動かざるを得ないことになりました。
ちょびママさんの誘拐に始まり、アイリスの拉致・・・また、偽くれないも捕まっていると思われます。
マダムの目的はというと、むらさきが有する “ 救世主の封印 ” を我が手に入れる事・・・。
その流れから、サフランが真実を求めて旅立ち、
そして、くれないたちも仲間を集めてマダムらに対抗するべく軍団を結成しました。
そのふたつの勢力に、まだ紛れるように隠れておりみえてない・・・もうひとつの存在。
そうです、あのマスター・ボルド率いる第三の勢力があったのです。
※ 髪を黒く染めて立っているその姿は、やはりオリジナルであるちょびママに瓜二つなのだと思わせる・・・
ここは、ボルドの隠れ家でもあり、遮断された空間に存在する巨大な城塞都市。
・・・招かざる客は、入ることも、ましてや、出ることなども叶わぬ場所である。
そこを自由に出入りするひとつの影があった、
そうそれは、ちょびママと同じ姿をしたアンドロイド・・・
ちょび2号こと・・・ここでの呼び名は “ 美々 ” という。
マスターであるボルドから課せられた彼女の主な任務は、「偵察」である。
そのために、ちょび1号となって・・・モザイク・グラスに潜入していたが、
本物の1号が戻ってきたこともあり、そのままではいられなくなったのが現状である。
・・・では、いま現在はどうやって「偵察」を続けているのだろうか?

※ まるで、瞑想するかのようにじっと動かないボルドに、ひっそりと・・・音もなく忍び寄る人造人間、美々。
美々 「やはりこちらでしたか、マスター・ボルド。。。美々、ただいま戻りました。」
ボルド 「・・・あぁ、おかえり・・・可愛いボクの子猫ちゃん、元気そうだね。」
美々 「マスター、双方の動きが活発になってきました。
まだ、このまま・・・ “ 現状維持 ” でよろしいのですか?」
ボルド 「そうだね、そろそろボクたちも参戦しないといけなくなってきたね。」
美々 「はい、マスター・・・いつでもご命令を。」
ボルド 「・・・やはりあの “ むらさき ” という人物は面白いね。
とても興味深い事をする人間だよ・・・一度、じっくりと話をしてみたいものだな。」
美々 「・・・お望みでしたら、そのように致します。」

※ どこか小悪魔のような表情を浮かべつつも、絶対の信頼をボルドに捧げている健気な2号こと・・・美々。
ボルド 「ところで、美々・・・その髪の色はどういう風の吹き回しなんだい?」
美々 「マスターが、ちょびママのことをお好きだったのではないかと思って。」
ボルド 「・・・ふふふ、そんな事を考えていたのかい。
確かにね、キライではないさ・・・でもね、ボクは誰よりもキミ、美々のことが好きなんだよ。」
美々 「・・・嬉しい。」
ボルドの真意はわからないが、美々にとってマスターは絶対であり、その全てであった。
そのマスターが命じたのならば、迷うことなく生命をも投げ出してしまう事だろう・・・
ボルド 「さぁ、いつものボクだけの美々に戻っておくれ。」
※ ボルドに促されるように、美々は黒髪から真紅の髪に瞬時に変身した・・・髪色ひとつで印象も変わる。
ボルド 「・・・美しい、とても綺麗だよ・・・美々。
さぁ、もっとこっちへおいで・・・ボクのそばにずっといてほしい。」
美々 「・・・はい、マスター、喜んで。」
ふたりは、そっと寄り添うように寝そべり、互いを感じあっていた。
ボルド 「いよいよ、マダムも本腰を入れてかかってくると思うよ。
さて、ボクはどうでたらいいかな・・・」
美々 「全ては、思いのままに・・・」
ボルド 「そうだね、美々がいてくれるから、きっと大丈夫だよ、心配はしてないさ。」
・・・ボルドは自分自身に言い聞かせるかのように、そう呟いた。

※ 美々にとっては最高の安らぎの時間であったことだろう、またボルドにとってもそうであったと思いたい。
ボルド 「 “ 救世主の封印 ” か・・・、あれをマダムの手に渡す訳にはいかないな。」
スヤスヤと安らかに寝息を立てて眠る美々を傍らに、
静かに独り言を口にするボルド・・・彼の黒い野望は、いったいどこに向っているのだろうか。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・うげっ、ボルドのこの歯の浮くような台詞たちは、
いったい、どっから湧いて出てくるんでしょうなぁ~っ (謎)
・・・って、全然、話のほうは進展してないじゃないかー! ←いつものことだな。
ったくもう、それと・・・本編と番外編の違いってのを教えて欲しいものですわ ^^;
ではでは~っ、やっぱり何も期待しない方向でいきましょう ♪ 」 ←さみしいこと言うなよ w
※ ついに、動くのか、そうじゃないのか、まだはっきりしてないマスター・ボルド、彼に秘策はあるのか !?
2009年02月25日
くれないの苦悩
ちぃーっす、今回も懲りずにやります~いつもの “ 番外編 ” ですが、
その内容はというと、あのキャラについての補足と・・・これから先のスクープSSの二部構成でっす w
それでは、チーフの “ 解説ブログ ” に追いつけ~、追い越せ~!で・・・いってみましょう ♪

※ 一昔前には、SL内のあちこちにみられたようなグラサン&ヒゲの男アバター。ご存知、「くれない(偽)」
・・・そうですよね~、言われてみれば特別偏、「冷たい暗闇」のあの後、
いったい彼らはどうなっているのでしょうか~っ?
あの時、ちょびママさんを救出に向った、偽くれないでありましたが、
サフランにとてもよく似た女性・・・おそらく四天王のひとり “ ガーデニア ” に、
あえなく阻止されてしまい、また捕まってしまったのでしょうねぇ~。。。
では実際に、偽くれないの実力とはどれくらいのものなんでしょうか?
たとえ覚醒する前の “ クローン ” とはいえども、
あのヴァンパイアの能力は持ってるんですから・・・実は、かなり強いはずです ^^;
そういえば、性格の問題も関係あるのでしょうか?
・・・オリジナルであるくれないよりは、ずっとずっと繊細で、
優しいように思えるのは、ただの気のせいかもしれないのですけどね (謎)

※ これは以前ふたりでこっそり遊びに行った遊園地での想い出の1枚・・・どっかぎこちない偽くれである。
まぁ結果的に、ちょびママさんがマダムらの手にあるため、
ヘタに動けなくなった、偽くれない・・・ということになったのです。
もちろん、自分ひとりであれば・・・なんとでもなったのでしょうけどね。
そういう冷酷になりきれないところは、
オリジナルの弱さを引き継いでいるという証拠なのでしょうな (謎)
・・・こうして、偽くれないの苦悩の日々が始まったという訳ですね。
くれない(偽) 「いったい俺はどうすればいいんだ?・・・教えてくれ、マスター !?」
別段、偽くれないはボルドの使者という扱いだったので、
ちゃんと客室も与えられており、比較的、自由に行動できたのだったが・・・
ひとつだけ、・・・そうちょびママさんに会うことだけは、
かなり制限があって、そこは不自由であったと言えるかもしれません・・・。

※ 麗華さま率いる、マダム親衛隊の新メンバー、右から、サフラン、アイリス、そして、ちょびママさんか?!
そして数日後、・・・偽くれないの恐れていたことが現実になってしまったのだ。
この愚かな争いに、彼女を巻き込むのだけは避けたかったのだが、
そんな偽くれないのささやかな願いは、もろく儚くも砕け散ってしまったのである。
・・・いつもいつも、誘拐されたりと災難続きの連続であったが、
今回はついに、 “ 洗脳 ” でもされたのだろう・・・本人の望まない形での参戦になった。
あのサフランやアイリスと共に、ちょびママさんも親衛隊隊員のひとりとして、
そう、マダム側の戦力の一員となって、くれない(本物)たちと事を構える破目になってしまったのだ!
ちょび 「・・・この命、マダムに捧げます。」
サフラン・アイリス 「・・・捧げます。」
しかしまだ、この衝撃の事実を、偽くれないは知る由もなかった・・・くれない(偽)の苦悩は続く。
※ おや、彼はいったい何者なのでしょう?、これは伝承にあるという “ 龍騎士 ” の姿にみえますが !?
さて、ここからは、これから本編に登場するであろう “ スクープSS ” を紹介していきましょう。
はるか昔、この世界には秩序を司る一族・・・
偉大なる「龍神族」が住んでいたと言われています。
・・・彼らは世界を揺るがすような大事件があると、
こっそり影から干渉し、事なきを得るように努力してきました。
その内包する力は強大で、ひとつ間違えればこの世界そのものが滅んでしまうとも・・・
しかし、それはもう「伝説」にだけ残っている逸話になっていたのです。
いまはもう誰も、そんな一族がいまだ存在するとは夢にも思っていない事でしょう。
・・・けれども、彼らはずっと歴史の裏側に隠れ潜んでいたのでした。
そうです、世界を “ 監視 ” するものとしてずっと・・・
龍騎士 「・・・はっはっはっ、できれば、俺の出番がないことを祈りたいものだ。」

※ この禍々しいまでの存在は何なのでしょうか?~資料によると “ 邪神 ” として崇められてる神とか・・・
~さてさて、もう1枚の “ スクープSS ” なのですが、
先ほどの龍神族よりも遥か太古の時代から闇で信仰されている邪神の姿のようです。
・・・なんとも言えない独特の神々しさがありますねぇ~、女神のように見えますし (謎)
それに、この姿・・・よ~くみると “ ゆーいち(闇) ” に似ているような~っ ^^;
・・・つづく。
ナレーション 「・・・え~、いかがでしたでしょうか、今回の二本立て構成は?
ちょっと “ 貼り付け ” できるようになったんだよ ♪ ~記念の番外編っす w
・・・じっくり(~じゃなくても)見ればわかると思われますが、
下から4枚分のSSは全て、貼り付け合成により加工したものであります。
まだまだですけども、初期からのSSに比べるとかなり進歩しましたよね・・・あぁ、自画自賛 www
ではでは、次回こそは緊迫の本編をかくぞー!、おー!! 」 ←とりあえず、気持ちはあるらしい
※ 今回の演者らによる特別集合SSです(謎)、右から、邪神、アイリス、1号、龍騎士、でいいのかな w
2009年03月01日
販売促進
う~んと、本編の方がどうなってるんだか・・・さっぱりわからなくなってきた今日この頃 ^^;
でも書きたい意欲だけはずっとあるんですけどねぇ~ってことで、番外編っす ♪ ←おい!

※ ダブルライダーならぬ “ ダブルくれない ” の夢の共演、ふたりだけのSSは、これが初になるのかな?
最近は、特に脱線モードなのですが~っ、んじゃいっそもっと脱線してみっか・・・って事で w
今回は、物語の登場キャラではなく・・・このブログの作者さま、
つまり、これを書いてるご本人(自分自身?)にスポットを当てまして・・・
ちょちょちょ~いと話をしてみようかと思います (謎) ←どうでもいい~とか、言・わ・な・い・の ♪
まぁ当然のことながら、ここの作者さまがSLにINするときは、
基本、「くれない」のアカウント&アバターであります。
たとえ他のキャラでINしていても、表示名が「くれない」なので、
ふつうに “ くれないさん ” と呼ばれてますしね w ←ダメじゃん!
ここ最近の傾向としましては、チーム:「 " 空想紙芝居 " 」として、
3~4人の集団であちらこちらに、宣伝を兼ねて出没したりしています www
・・・見かけたら是非、お気軽にお声をおかけくださいませ~、ただし日本語でお願いしますね ^^;
※ な、なんと!作者さま自らが作品の面白さを伝えるため、朗読をなさっているではあ~りませんか !?
作中の “ くれない ” ではなく、 “ 作者 ” さまとして活動しているときは、
このように侍の着流しっぽい格好で現れ、・・・全国津々浦々で講演してるらしいのです (謎)
・・・いや、まったくもって頭の下がる思いですよね~ w
このことからも作者さまが、この作品にかける熱い意気込み、想いの強さが伺えるというものです。
作者 「・・・いいえ、当たり前のことをしてるだけなのですから。」
いやいや、なかなか実行できることではありませんよ。。。
作者 「ひとりでも多くの方に知ってもらえれば、それほど嬉しいことはありません。」
こうして影でも、涙ぐましい努力を日夜、続けておられるわけなんですなぁ~。

※ バレンタインのチョコをくわえ、美女(演:チーフ)を侍らせて・・・日頃の疲れを癒すこの至福のひと時。
作者 「・・・たくさんの読者の人ためにも、けっして努力は惜しまない!」
こうして、明日へのカツゲンを蓄え、日々、切磋琢磨し・・・作者さまの飽くなき挑戦は続いていくのだ!! !
・・・つづく。
ナレーション 「・・・えっと今回ですね、 “ 全編 ” におきまして、
不適切な表現ばかり多々ありました事を謹んで深く、ここにお詫び申し上げたいと思います。
・・・ってことで、できれば全部なかった事にしてほしいのですけれども~ ^^;
もう、そうもいかないんで・・・いつものように、これからも暖かく見守ってやってくださいね w
ではでは、次回こそは・・・ “ 本編 ” でお会いしましょう~シャラバイ ♪」 ←期待 is ナッシング!!
※ 講演のあと、ステージに上がったチョビ太朗くん、「わぉん?」>おや、このメガネっ娘が気になるのか?
2009年03月03日
くれない、逃亡す
その舞台はと申しますと・・・新人親衛隊の訓練施設でもある巨大空母の上で、
やっと面会を許された・・・偽のくれないと制服姿のちょびママさんの対面シーンからです。

※ やはり洗脳を施されているのか、いつもとは違う怖い目つきのちょびママ・・・この髪はカツラか?(謎)
ここのところ数日は、なにかと理由をつけられて、
ちょびママさんとの面会を拒否されていた、偽くれないであったが。。。
・・・ようやく会えることになったのである。
しかし、そうしてやっと会ったちょびママさんは、
まったく人が変わったように・・・妖しく変貌していた。
偽くれないの知らないところで、あのアイリスやサフランと共に、
麗華さま率いるマダム親衛隊に入隊し、厳しい訓練を受けていたのだった・・・。
くれない(偽) 「ちょびママ・・・そんな格好して、いったい何があったんだ !?」
ちょび 「・・・何もないわ。」

※ マダム親衛隊の正式なコスチュームに身を包み、凛々しく立つちょびママと対峙した・・・くれない(偽)
くれない(偽) 「何もないわけないだろ、・・・くっ、やつらに何かされたんだな!」
ちょび 「変な妄想はやめて!・・・あたし目覚めたの、マダムの理想郷の為に尽くそうって。」
くれない(偽) 「・・・な、なんだと!」
ちょびママさんの口から出た言葉に、偽くれないは目を疑った。
くれない(偽) 「マダムの理想郷など、ありもしない幻想だ・・・あなたは騙されてるんだよ。
そうだ、マスターならきっとなんとかしてくれる・・・そんな洗脳も解いてくれる筈だ。」
ちょび 「マスター・ボルド?・・・あの人は何もできないわ。」
くれない(偽) 「違う!・・・マスターこそがこの世界の救い主、 “ 救世主 ” なんだ!」
これは、ある意味・・・偽くれないもボルドに洗脳されているということなのかもしれない。
そんなふたりの会話は平行線をたどり、これ以上交わるはずもなかった。

※ そうは言っても、偽くれないのちょびママを想う気持ちに偽りはなく・・・それは純真であったのだが (謎)
ちょび 「もうあたしにかかわらないで、迷惑なのよ・・・ひとりでどこへでも行けばいいわ。」
くれない(偽) 「・・・そうか、わかった。。。でも、きっとあなたを迎えに戻ってくるから。」
ちょび 「もし、次会うことがあればそこは戦場・・・敵と味方よ、容赦しないわ。」
くれない(偽) 「それでもいい、俺はあなたを救ってみせる!」
たとえ何を言われようとも・・・すべて拒否されようとも、
くれない(偽)のちょびママさんに対する熱い想いは変わらないようだ。
いま無理やりに、このままちょびママさんを連れ去ることも、
くれない(偽)ならば可能であったのだが、それも彼の優しさ故なのだろうか・・・実行はしなかった。
くれない(偽) 「・・・さよならは言わない、また会おう!」
そう言い残し、くれない(偽)はすぐ横の飛行機に乗り込むのだった。

※ 幸いというか点検を終えたばかりなのであろう、飛行機の燃料は満タンで、すぐにも飛び立てるようだ。

※ ちょびママに見守られながら、複雑な想いを胸に秘め、くれない(偽)は今大空へと “ Taking off ”
エンジンをうならせ、プロペラをフル回転させた飛行機は、
あっという間に、遠く飛び立ち見えなくなっていった。
不思議といえば、無断で飛び立ったというのに、何もなかったことだ・・・
そう、追撃のミサイルもなく・・・またスクランブルの様子もまったくみられない。
ちょび 「 いいえ、さよならよ・・・あたしの知らないくれない。」
そのちょびママさんの背後にそっと忍び寄るひとつの大きな影があった。
麗華 「立派だったわ・・・ちょびさん。」
ちょび 「・・・麗華さま、これでよかったんですよね。」
麗華 「そうよ、彼はここにいてもダメになるだけ・・・本当の使命が果たせないの。」
ちょび 「・・・えぇ、あたしがいるから。」

※ おっと、なんという事でしょう~ちょびママさんは完全に洗脳されてる訳じゃなく、自分の意志でこれを !?
まっすぐに、飛行機の飛び去った方向を見つめる真摯なちょびママさん・・・
そして、今回の大掛かりな仕掛けは・・・どうやら麗華さまが裏で糸引きしてたようである (謎)
・・・いろいろな事情が複雑に絡み合い、物語はどこまでも進んでいきます。
・・・つづく。
ナレーション 「おぉ~、なんてこった!! 。。。もしかして、偽くれないの為の演技だったのか?
何はともあれ、これで止まっていた “ 偽くれない ” の時間がまた動き出しました。
ちょびママさんのこの後の行動が気になるところですね~。。。
それに、アイリスやサフランはどうなっているのでしょうかねぇ?
サフランについては、あの様子だったから、洗脳されてる率高そうだし・・・(謎)
またアイリスに関しては、他人のいう通りになる器でもないので、がっつり洗脳されてるのかもね w
さらにさらに・・・麗華さまのあの言動もわからないことだらけで・・・謎ですなぁ ^^;
ではでは・・・また次回、お目にかかれるその日まで~ ♪」 ←いつなんだよ!! !

※ おや、また新キャラですか?・・・いえいえそうではありません~若き頃のツッパリ・ゾラ姐さんっす w
2009年03月08日
くれないの使命
前回、ちょびママさんに拒否られて~傷心のまま逃げ出したくれない(偽)なのですが。。。
・・・では、どちら様もごゆっくりとご覧くださいませ w

※ ほどよく彫刻の施された浴槽にひとり、ゆっくりと身をゆだね物思いにふけるご存知、マスター・ボルド
ここは、ボルドの隠れ家になっている城塞都市の奥深く・・・
いくつかある浴室のひとつなのだが、瞑想ルームにもなっている場所である。
先ほど、くれない(偽)から “ 脱出してこちらへ向っている ” と報告があったばかりである。
彼がここへ戻ってくるのは、2号・・・いや美々と共に、
あのモザイク・グラスへ送り出して以来になるから、けっこうな時間が経っていることになる。
前回、空母から逃げ出す際に使ったプロペラ機は早々に乗り捨てて、
あえて公共の交通機関を乗り継いでの脱出劇・・・彼の足跡は、闇にまぎれてみえはしないだろう。
ボルド 「・・・やはり、オリジナルの持つ “ 弱さ ” が出てしまったのだろうね。」
偽くれないのオリジナルといえば、もちろん、この物語の主人公、
我らの “ くれない ” のことになるのだが・・・。

※ 連絡を受け、駆けつけた2号こと美々と一緒に・・・ふたりで、彼の帰還を待っている暖炉の前のボルド。
美々 「・・・そろそろ、彼が指定してきた時間ですね。。。マスター」
ボルド 「そうだね、彼は律儀だから・・・きっと予告通り、定刻に現れると思うよ。」
そう答えるマスターを熱い視線でみつめている美々と、
それを充分わかって、やさしく微笑をたたえている・・・ボルド。
美々 「やはり、向こうで何かあったのでしょうか?」
ボルド 「・・・彼は繊細だからね、向こうでは困難の連続だったのじゃないかな。」
美々「そうかもしれませんね。」
ボルド 「ふっ、人を想うということは容易いことではないさ・・・、ん、着いたようだね。」
そう言って、言葉を遮るようにボルドはこちらに向ってくる人影をみつめた。

※ あまり元気がない様子でやってきた、偽くれないと・・・久しぶりに対面を果たす美々とボルドであった。
その姿は、みるからに落胆しているのがわかる様相で、
全身からマイナスのオーラを存分に醸し出していた。
それでも、ここへ来るまでは・・・懸命にそれを隠してきたのであろう。
敬愛するマスターの顔を見て、いっきに気が緩んでしまったと思われる。
くれない(偽) 「マスター・・・ただいま戻りました。すいません、任務を遂行できませんでした。」
ボルド 「おかえり、よく無事で戻ってくれたね・・・それが何よりだよ。」
美々 「おかえりなさい、ご苦労さま。」
“ くれないと1号 ” として、このふたりがモザイク・グラスに派遣されてから、
まぁ実際にはそれほど多くの時間はかかっていなかったのだが・・・
この世界に誕生して、まだ3年にも満たないくれない(偽)には、離れて過ごした初めての長い期間になる。
それは、ほんとの肉親ではないのだが、唯一無二の親でもあり兄でもある存在、
またまこと心を許しているマスター・ボルドに会えないという、強い不安もあったことだろう。

※ 安心したのか、いっきに心が砕けてしまい、駆け寄ったボルドにその身を預けて抱擁される偽くれない。
くれない(偽) 「マスター、俺、俺っ・・・!」
ボルド 「つらかったろうね、いいのだよ・・・好きなだけ泣くといい。」
くれない(偽) 「う、ううう・・・。」
まるで子供のように泣きじゃくり、目からは熱い涙がとめどなくあふれ出た・・・
しばらくすると、ひとしきり泣いてすっきりしたのか、
さっきまでの嗚咽もなりをひそめ・・・静かに落ち着いたようである。
くれない(偽) 「・・・取り乱して、すいませんでした。。。報告致します。」
ボルド 「そんなことは、ちっともかまわないよ・・・積もる話もいろいろしたいのだけど、
まずは、キミの心と身体の疲れを癒すことが、何よりも大切だとボクは思うよ。」
くれない(偽) 「・・・マ、マスター。」
ボルド 「さぁさぁ、立ち話も何だから・・・まずは椅子に腰掛けたまえ。」

※ 本当は、・・・心の中ではいったい何を考えているのか全くわからない、この先の鍵を握る人物ボルド。
そうボルドに促されるようにして、やっと席についたくれない(偽)であった。
そのふたりの様子をじっと黙ってみつめていた美々は、ちょっと心中複雑な思いであったのだが。。。
くれない(偽) 「先ほど申し上げたように、任務はまだ遂行できていません・・・」
ボルド 「・・・そのようだね、でもそんなに簡単にできるものじゃないさ、
キミに課せられた任務・・・いや与えられた “ 使命 ” ってものはね。」
あくまでも、やさしく微笑みを浮かべながらボルドはそう諭すのだった。
くれない(偽) 「・・・はい。」
ボルド 「それに、いつまでもその姿でいることもないのだよ、僕たちの前なのだしね。
キミ本来の・・・キミの本当の姿に戻ってかまわないのだよ、ねぇそうだろ?しゅろ」
なんと、この偽くれないの正体は・・・あの “ しゅろ ” だったというのか !?

※ 偽くれないのペンダントが、いままでになかったほど、眩く黄金に輝き出して・・・彼を包み込んでいく。

※ そして、その輝きが赤く変わった時・・・姿を現したのは、あの創作絵本作家である “ しゅろ ” であった。
くれないの細胞からボルドが密かに誕生させたクローンであるしゅろは、
実は、オリジナルと全く同じにはなれなかった・・・
そう、いってみればそれは失敗作と言える出来であったのだ。
何が原因でそうなったのかは、流石のボルドにもわからなかった・・・
それこそ、神の領域・・・神のみぞ知るといったところだろうか。
このしゅろと同じく、美々こと2号も・・・ボルドの下で、3年という月日を過ごしている。
その間に、彼らはボルドから様々な特殊訓練を受けて育ち、
またオリジナルである “ くれない ” や “ 1号 ” がまだ持っていなかった力、
特定の任意の人物に変身できるという能力を身につけていたのだ。
しかしそれは、単に姿かたちを真似ているだけなので、
その人物の持つ能力までをコピーして、手にしている訳ではなかったのだった。

※ 彼らが入れ替わり立ち代りして演じることにより、さもその人物が存在するかのようにみせていたのだ。
先に情報収集目的のため、モザイク・グラスに潜り込んでいたしゅろが、
ほとんど公の場所に姿を見せなかったのも・・・これがその理由であった。
偽くれないとして旅立ったあとは、2号である美々が “ しゅろ ” 役を引き継いでいたのである。
・・・で、いまだ明らかにされていない「くれないの使命」とは何なのだろうか? (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「つ、ついに!・・・とうとうその正体が判明しました、偽くれないは、しゅろだったのです!!
うちの企画段階において、彼が誕生したのは・・・まだまだ “ 魔王編 ” の真っ最中 w
もう初めから、くれないのクローンとして運命(さだめ)を受けておりまして、
ずっと正体を隠してきた訳なんですけど、お気づきだった方はおられましたでしょうか? ←え、自慢?
本当であるならこのタイトルも、 “ くれないの使命 ” ではなく、 “ くれないの正体 ” と、
したいところでしたが~。。。せっかくですしねぇ・・・ ^^; 」 ←なにがどう、せっかくなんだよ!

※ 謎のマスター・ボルドを頂点とする第三の勢力、くれないのクローンであるしゅろ、アンドロイドの美々。
2009年03月11日
ドラゴン伝説
衝撃の事実が判明いたしました・・・いや~、まったくびっくらコキましたよねぇ w
~でもその続報は、後回しにしまして・・・まずは “ 龍騎士 ” についての続報からっす ♪ ←おい!

※ とある地域の奥深く、古のドラゴンが生息するという谷があった・・・そこには龍神の一族が住むという。
それはもう伝説の中にだけ残っているという幻の存在・・・
凶暴なドラゴンをその意のままに操り、
英知な頭脳と類まれない身体能力を兼ね備える悠久の龍神族。
彼らははたして、人なのであろうか?それとも・・・神なのであろうか?
その龍神族において、一子相伝で引き継がれる最強の戦士・・・それが “ 龍騎士 ” なのである。
一族のものであれば、基本的にそれぞれ1匹のドラゴンを下僕とし、
その生涯を共に過ごすのであるが・・・
中でも龍騎士は、もちろん、ずば抜けたドラゴン・ライダーである上に、
最終奥義として、自らもドラゴンと化して・・・天に代わり裁きを下すと言われているのだ。
しかしながら、主な役割は・・・世界平和の “ 監視 ” をすること。
伝承に残っているここ数千年間は、そういう大きな裁きもなかったのではないと推測される。

※ 長きに渡り龍騎士を務めてきた長老に替わり、新しくある若者が跡を継いだと言われているのだが・・・
そう、その新しい龍騎士とは・・・あの “ りんどう ” のことである。
それは、将来を有望されての異例の抜擢であり、
一族の間でも「まだ時期尚早だ」などと大いに賛否を呼んだ選択であったのだが・・・
先代の龍騎士である長老の強い推薦のもと、無理やりに押し切った形での継承となった。
これには、りんどうが長老の孫娘の婚約者であるということも関係ないとは言えないのだが。。。
そんな彼、りんどうの龍騎士としての初めての監視が、
あのモザイク・グラスに潜入し、捜査することであったのだ。
りんどう 「・・・はっはっはっ、封印をめぐる争いとはな、いつの世も人は愚かしいものだ。」
・・・もちろん、いくら若いと言っても龍神族のひとりである。。。見た目通りの年齢ではあるまい (謎)
こののち、彼が怒れるドラゴンとなって、新たな伝説となり得るのかは、まだ誰にもわからない・・・。
※ ボルドの城塞都市の近くであろうか、森の奥でたったひとりブランコに乗って遊ぶ、偽くれない(しゅろ)
それでは、お待たせ致しました~。。。偽くれないこと、しゅろの続報といいますか、
また追記補足になってしまうんですけども w > “ チーフの解説ブログ ” もご一緒に参考にしてください ♪
まず最初に、瀕死の行き倒れ(謎)として、
まんまとモザイク・グラスに潜り込んだのはよかったのですが・・・
思いもよらぬちょびママさんの手厚い看護にまず心を打たれ、
・・・それからは自分の任務も忘れて、ちょびママさんを強く慕うようになっていきます。
(まぁ本物の女性に接した事もなかったしゅろですし、カルチャーショックもあったと思いますが・・・)
ちょびママさんの渡仏に際しては、2号こと美々にあとを任せ、そそくさとついて行きますしね ^^;
美々が化けた偽しゅろは、基本的に部屋から出なかったのですが、
一度だけ、モザイク・グラスにおいて “ 羊蹄山の誓い ” の前に、皆と顔をあわせています (謎)
・・・では、前回でも話題に出た「くれないの使命」とは、いったい何なのでしょうか?

※ しゅろは元々、くれない(本物)のクローンであるので遺伝子的には紛れもなくくれないであると言える。
いま考えられることとしては、我がマスターである “ 救世主 ” ボルドの為に、
その邪魔となる因子をすべて排除し、来るべきユートピアを建設するという、
とてつもなく恐ろしい・・・あまり想像したくもない “ 使命 ” なのだけれども・・・
きっとそれにそう遠くない事なのではないと思われる、
・・・たとえば、オリジナルくれないの抹殺は必須だとかね~っ ^^;
しかし、前回の話で露呈したように、偽くれない・・・いや、しゅろの精神面は繊細でとても弱い。
非情に徹することができないのは、一目でマダムにも見破られていたことだし、
この先、幾多も困難が待ち受けていることだろう・・・がんがれよ、しゅろ w
しゅろ 「・・・ちょびママ、きっとボクが救い出してあげるから、待っていてくれ!」
・・・とまぁ、こんな感じでちっとも安心できないのだが、
はたして、持っている真の能力を出し切ることができるのだろうか・・・それが問題だ。

※ 出ました、ゾラ姐さんの青春プレイバック第2弾、マダムに見出されるまではあちこちと放浪していた?
りんどうにしても、偽くれないことしゅろにしても、
当初から決まっていた事項がやっと紹介できるようになりました。
それぞれのキャラに、それぞれの裏設定を事前に設けてありますが、
それを公開するまでのこの長い期間・・・けっこうあるんですよねぇ~やれやれです ^^;
・・・つづく。
ナレーション 「次々と伏線を暴いていくのはいいんですけど~っ、
肝心の本編のストーリー展開が遅々として進んでおらんようですな w
次回こそは話が進展するのか、それともまた誰かの秘密がわかるだけなのか・・・
きっとまだ、いつもの “ ノー・プラン ” なのでしょうけども。。。
これからの話がどうなるのかは、たぶんアナタ方読者さま次第です (謎)」 ←まる投げか!

※ おまけSS:撮影の合間、宣伝用のスチール写真をボルドと偽くれで撮ってる時のハプニング・シーン。
2009年03月13日
続・13日の金曜日
それでは、先月に引き続きまして~今月もタイトルに “ 偽り ” ありでお送りいたします w
最近、チラチラと露出のある・・・若かりし頃のゾラ姐さんの青春の1ページをどうぞ ^^;

※ 仏頂面で趣味の旅行なのだろうか・・・暮れかかる夕陽の美しい古城へとやってきた自分探し中のゾラ。
それは、いまから十何年も・・・いや、もう忘れてしまうくらいずっと昔の話である。
物心ついた頃には、すでに天涯孤独の身であったゾラ・・・
しかし、彼女には持って生まれたずば抜けた頭脳があった。
自分は他人とは違う特別な存在なのだと、
・・・まぁ、誰しもが持っている感情なのかもしれないが、
そういう気持ちも人一倍強かったと言えるだろう。
見た目の派手な出で立ちに反して、ゾラの趣味は読書と史跡めぐり、
その持てる類まれない才能をもて余す日々をただ過ごしている毎日であった。
ゾラ 「・・・わたしは、どこから来て・・・どこへ向って行くのかしら。」
そんな答えの出ない葛藤を埋めてくれたのが趣味の読書と史跡めぐりだったのだ。

※ 誰も真実の己をわかってくれていない・・・そういう虚しい感情だけが、この頃のゾラを包み込んでいた。
幸いというか、生きていくのに苦労しないだけの資格を所持していたので、
他のものよりは自由気ままに生活はしていけた・・・。
そして、少しの旅費がたまれば、ぶらりと旅行に出かけたりなどしていたのだ。
・・・今回訪れたのは、海のすぐそばにある崖の上のとある古城。
その昔、この城の領主が邪神を崇めていたという古い記録をみつけやってきたのである。
偶然であったのだが、たまたま来訪したのは “ 13日の金曜日 ”
・・・特にそういうことは気にしないゾラであったが、それもまた運命だったのかもしれない。
こういう場所に来て、ひとり静かに・・・ここで起こったであろう数々の出来事に想いを馳せ、
勝手な空想に耽るのがゾラのもっとも楽しい時間であったと言えた。
ゾラ 「・・・この寂れた感じが、そそるわね。」
・・・その時、ゾラは背後になにか禍々しい気配が降り立ってくるのを感じたのだ。

※ それは、文字通りにふわりと天空から舞い降りてきたのだ、その姿は、とても口では形容できない・・・
その存在にまるで吸い寄せられるかのように、
・・・気がつけばゾラは目の前でそのものと対峙していた。
もちろん恐怖もあった、だが好奇心の方がずっと強かったようだ。
一見しただけでも、この世の存在ではないとわかる・・・
禍々しく、けれども、それでいて神々しい・・・相反するふたつを兼ね備えた姿であった。
ゾラはいま、自分がどこか異次元の女神と対面しているのだと、ふとそう思った。
ゾラ 「あなたは何者?・・・神なの?それとも悪魔なの?」
異次元の女神 「ふふふ、そなたは興味深い魂の色しておるな。」
ゾラ 「わたしの魂の色が、あなたには見えるっていうの?」
ゾラはもうさっきまでの恐怖心も忘れ、己の探究心のままに問いかけた。

※ 近くで見るとより一層その姿は禍々しく、そして、神々しく・・・ゾラの両の眼を惹きつけて仕方なかった。
異次元の女神 「魂の色だけではないぞよ、そなたの未来も手に取るように見えておるわ。」
ゾラ 「・・・わたしの未来ですって?」
異次元の女神 「そなたの長かった迷いの旅も時機に終焉を迎える・・・
そう、ある人物に魅入られてしまっての・・・そなたの人生が大きく変貌する時を迎えるからじゃ。」
ゾラ 「何て言ったの・・・わたしが魅入られるですって?」
そのものの口から語られたことは、容易く信用できる内容ではなかったが、
あながち虚偽を言ってるとも思えない奇妙な説得力があったのもまた紛れもない事実であった。
ゾラ 「・・・あなた、いったい何者なの?」
異次元の女神 「我は、なにものでもない・・・しかし、この地の者たちは “ 邪神 ” と呼んでおったがな。」
そういうと同時に、その “ 邪神 ” の姿はすっと景色にとけるように消えて見えなくなった。
最後に・・・にやりと微笑んだようにみえたのは気のせいだったかもしれないが・・・

※ さっきのは夢だったのか?・・・そんな錯覚に陥りながらゾラは古城の奥深くにある教会に佇んでいた。
その空間は、邪教に身を染めたここの領主が密かに造らせたのであろう、
邪悪で巨大な教会が、いまもなお異彩を放ってそのままに存在しているのだ。
・・・埃をかぶった古ぼけた肖像画には、たしかに先ほどの “ 邪神 ” の姿がそこに・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「おやおや、ゾラ姐さんは過去に邪神と会い、啓示を受けたのですね。
そのある人物とは、きっとマダム・マルゴの事だと思われますが・・・ (謎)
今回は、マダム四天王のひとり・・・ “ ゾラ ” の若い頃にスポットを当てまして、
れっきとしたスピンオフ作品と呼べるくらいの内容になったのではないかと ^^; ←自分でいうな!
あぁ~寄り道は楽しいっすね♪・・・でも、いったい本編はどうなるんでしょうか www 」 ←他人事か!!

※ 単なる気まぐれからか・・・戯れにゾラに予言を与えた謎の存在 “ 邪神 ” 、その目的とはいったい !?
2009年03月15日
麗華の願い
今回の話は、あのマダム親衛隊隊長の “ 麗華 ” さまが単身、乗り込んでくる !?という内容になってます。
さぁ~、いったいどういう展開になるのでしょうか?・・・はじまり、はじまり~っ ♪

※ ここは幾重にも結界が張り巡らされた森のずっと奥深く、かの城塞都市がひっそりとそびえ立つ場所。
・・・もちろん、普通の人間であれば、
たとえ奇跡が起ころうともここに辿り着く事などできない。
巧妙に仕掛けられた幾多もの結界にかかり、その命を落としてしまうからだ・・・
だが、しかし・・・そんな結界の数々をものともせずに、
たったひとりで鉄壁の城塞都市を訪れたものがいたのだった。
そう、その人物とは・・・マダム・マルゴの信頼も厚い “ 麗華 ” その人である。
彼女が所属し、率いているのはマダム親衛隊・・・、
あのマダム四天王と並び、単独で行動が許されている唯一の機関であるのだ。
通常であれば、全組織から選ばれた選りすぐりの親衛隊隊員が派遣され、
世界各地に赴き、諜報活動などを遂行しているのだけれども・・・
しかし、どうやら今回は・・・その頭である麗華自らが、誰にも言わず内密にやってきたようである。
麗華 「・・・ここに、ボルドさまがいらっしゃるのね。」

※ 嵐の前の静けさとでも言えるのだろうか、ゆったりした午後の時間を過ごす・・・ボルドと美々である。
つい先ほど、逃げ出すようにしてフランスから戻ってきていた、
偽くれない・・・いや、その正体は “ しゅろ ” だったのだが。。。
彼は、マスターにようやく会えて安心したのもあって、
ほとんど休息もとらずに、モザイク・グラスへ・・・本来の偵察任務へと向かい、ここを後にした。
・・・それから、まだ時間的にはそう経ってはいない。
ちょびママさん型アンドロイドである2号こと・・・美々は、
こうして愛しいマスターとふたりっきりで過ごすこの時間が、何よりも好きであった。
しかし、その愛すべきひとときは、ふいに終わりを告げた。
ボルド 「・・・ふふふ、やはりしゅろは尾行されていたようだね。
美々、悪いのだがお客さまを玄関まで、お迎えに行ってもらえるかな。」
美々 「・・・はい、マスター、仰せのままに。」
ボルド 「すまないね、僕の大事な人なのだ、丁重にご案内しておくれ。」
美々 「・・・承知しました。」

※ そして、美々の案内で閉ざされた複雑な空間を通り、ボルドの待つ・・・中庭へと連れてこられた麗華。
ボルド 「やぁ、遠いところはるばる、よく来てくれたね・・・麗華。」
麗華 「お招きも受けないでの突然の来訪、ご無礼申し訳ございません・・・ボルドさま。」
ボルド 「かまわないよ、麗華ならいつかきっと、来てくれるだろうと思っていたからね。」
美々 「・・・では、こちらへどうぞ。」
そう促すと、ボルドと美々はいつもの自分達の席へと腰を下ろした。
麗華はテーブルの横に直立したまま座ろうとはしなかった。
麗華 「・・・ボルドさま、麗華はお願いがあって参りました。
単刀直入に申し上げます、奥様と・・・マルゴさまと手を結んではもらえませんか。」
ボルド 「ふっ、いくら麗華の頼みであっても・・・それは聞けない相談だよ。」
麗華 「しかし、坊ちゃま・・・あっ、・・・いえ、ボルドさま。
おふたりが手を結び、この世界を導いていくことが一番よいのだと麗華は思っています。」

※ 麗華は、ボルドの幼少時代からの教育担当者であり、・・・唯一お気に入りのお世話係でもあったのだ。
ボルド 「でもね麗華、あの人は自分自身がこの世を統治したいのだよ・・・
この僕に “ 救世主 ” という神輿を担がせてね・・・あの人の意のままの傀儡などお断りだね。」
麗華 「・・・坊ちゃま。」
ボルド 「せっかく来てくれたのだ、ゆっくりしていくといい。」
あまり普段から表情がわからない麗華であったが、
この時ばかりは、やはりどこか悲しい顔をしているように見えた。
ボルド 「僕はね麗華、・・・必要と思えばいつでも自分の力で “ 救世主の封印 ” を手に入れてみせるよ。」
麗華 「どうしても、奥様のところへはお戻りになっていただけませんか・・・」
ボルド 「麗華がよければ、このまま僕と共にいてほしいとさえ思っているくらいだよ。」
美々 「・・・!」
麗華 「それは麗華もできることでしたら、坊ちゃまとずっと一緒に、この命ある限り、
お傍に仕えさせていただきとうございます・・・でも、大恩ある奥様を裏切るわけにはいかないのです。」

※ あくまでも物腰やさしく麗華に対応するマスターを見て、美々はとても複雑な気持ちになっていった・・・
ボルド 「そうか、とても残念だけど・・・それも仕方ないね。」
麗華 「申し訳ございません・・・でも坊ちゃまがお望みでしたら、
いつなりと・・・いますぐにでも麗華のこの命、捧げても悔いはありません。」
ボルド 「ふふふ、相当の覚悟でここへ来たのはわかっていたよ・・・麗華。」
麗華 「麗華のわがままで、奥様には進軍を待っていただいております。
もちろん、行く先は誰にも言わずに独断で参りましたが・・・想像はされておられるかと。」
ボルド 「そうだね、あの人のことだからきっとここも知っているさ、そういう人だよ・・・マダム・マルゴは。」
・・・そんな麗華の心からの願いも虚しく、交渉はあえなく決裂となった。
ボルド 「麗華が戻れば、ほどなく “ 救世主の封印 ” を巡っての争いの火蓋が切って落とされる訳だ。」
麗華 「・・・はい。」
あたりには、目に見えない重苦しい空気がただ漂っていた。

※ 美々の知らないマスターと同じ時を一緒に過ごしていたという麗華の存在は “ 嫉妬 ” の対象だった。
その重圧ともいえる沈黙を破るように、美々がそっと口を開いた。
美々 「マスターが、ご命じになってくだされば、あたしが代わりに・・・!」
ボルド 「ふふふ、早合点してはいけないよ、美々。
・・・麗華は、・・・彼女は僕の大事な人なのだ、ある意味、あの人よりね。」
麗華 「本当に似ているわ・・・そっくりなのね、ちょびママさんと。。。」
ボルド 「そうだった、いまちょびママさんは麗華のところにいるのだったね。」
麗華 「とても芯の強い女性ですわ・・・ただ、惜しくは普通の “ 人間 ” だということなのですけど。」
ちょびママさん・・・1号、・・・そして、美々と3人の生き方の違うそれぞれの女性。
そんな彼女達の運命も、この世界の巨大な濁流に飲み込まれ翻弄されていくだけなのか・・・。
美々 「・・・ちょびママ、あたしを見捨てた・・・このあたしを。。。」

※ 麗華と久しぶりの再会に始終穏やかな表情のボルド・・・だが、決戦はこれから始まろうとしているのだ。
引き止めるボルドに別れを告げ、悲しみを背負った麗華は己の帰るべき場所へと去っていった。
ちょびママさんの台詞ではないが、次に会うときは戦場なのかもしれない。
これではっきりしたのは、あのマダム・マルゴが・・・
このボルドにとっては、かって “ 母親 ” であったという揺るぎない事実である。
・・・つづく。
ナレーション 「そうだったのか~、麗華さまは昔、ボルドのお世話係をしていたのか。。。
マダムとボルドの関係は、なんとなくわかってはいたが・・・やっぱり “ 親子 ” だったんですなぁ ^^;
血の繋がりというものは、こじれてしまうと他人のそれよりもややこしいものです (謎)
母親がいるってことは、当然ながら父親も存在していると思うのですが・・・
その辺りの情報もこれからわかっていくのでしょうか? ←どうなんだろうね~ w
未確認情報ですが、あの伯爵とマダムが夫婦であった時期があるとかないとかっ !?」 ←ええぇっ!
※ 麗華が去った後、そっと美々を抱き寄せて甘い言葉でフォローを忘れない、したたかなボルドであった。
2009年03月17日
・・・小樽にて
こんばんや~っ・・・ここんとこ毎回のように、謎が解き明かされていきますね~ w
~んでも、その割には、あんまし “ 謎 ” が減った気がしないんですけど~なんででしょっか? (謎)
・・・では、いざ決戦を間近に控えた~あの人の心境は如何に・・・ !?
※ ここは以前、モザイク・グラスのあった小樽SIM・・・激しい雷雨の中、ひとり立ちすくむ小紅の後ろ姿。
あの “ 羊蹄山の誓い ” 以来、第一級臨戦態勢のまま・・・小紅たちは日々厳しい訓練に明け暮れていた。
そんな極限状態の続くメンバーたちを気遣い、
むらさき参謀の計らいで順番にぷち休暇をとることになったのだ。
・・・もちろん有事の際のスクランブルには対応できる範囲でのことなのだが。。。
その休暇を利用して、小紅は懐かしい小樽へと足を運んでいた。
あたりは生憎の雨模様・・・というか稲妻の轟く豪雨の真っ只中、
とても観光気分にはなれないのだが、自然とモザイク・グラスのあった場所へと来てしまった。
いまは、「small Barrel」という名前で・・・ステージ会場として、皆に親しまれているようだ。
もしかしたら、もう二度と戻っては来れない・・・という気持ちもなくはない、
何しろ、今度の相手は世界に誇る・・・屈指の私設軍隊を有する強大なマダム・マルゴなのである。
・・・ 「おやおや、誰かさんも・・・考えることは同じだったか w 」
※ 背後からそっと忍び寄ってきたのは、くれないであった・・・少しずつだが空模様も落ち着いてきた様子。
・・・それは、見事に気配を感じさせないで近づいてきたのだ。
いくら殺気がないとは言え、この小紅にここまで悟られることがないとは・・・、
その点においては、この数年でくれないもかなり成長しているのであろうと思われる。
小紅 「おや、くれないくん・・・あなたの休暇は今日だっけ?」
くれない 「わはは、退屈だったんで~勝手に抜けてきた ^^; 」
このふたりの関係というのは、また特別なものであって、
お互いが遠慮することなく、相手に軽口をきく・・・ということが日常茶飯事であった。
くれない 「・・・やっぱり、ここは他と違うよな・・・いわば俺たちの原点っていうか。」
小紅 「そうね、全部ここから始まったわ。」
ふたりはとても感慨深い想いで、この地に立っていた・・・
くれない 「どうせ、ローズマリーもその辺に潜んでるんだろうけどさ w 」
※ 時間があった時など、この運河を眺めながら、ぼぉ~っと考え事などして過ごしたのを思い出される。
小紅 「ふふっ、もしくれないくんが変な事でもしようとしたら手裏剣飛んでくるかもよ ♪」
くれない 「そいつは勘弁だな w ・・・俺は血を見るとびっくりして気絶しちまうからな~っ (謎) 」
小紅 「あらあらっ、とんだ吸血鬼さんもいたものねぇ。」
ふたりして、こんなおバカな会話を楽しんでいたのだが・・・ふと、くれないの表情が引き締まった。
くれない 「ここに!。。。俺たちのもとに・・・ちょびさんをきっと連れ戻す!!
・・・じゃないと、相棒のチョビ太も元気でないからさ w 」
小紅 「・・・えぇ。」
それは短い返事であったが、そこには小紅の確固たる決意がみられた。
みんな気持ちは同じ・・・あの日、羊蹄山で誓った決意、
自分達の・・・本来の生活を取り戻すために、
また笑って暮らせるその時まで、力をあわせて戦いぬこうと・・・!
※ くれないと小紅を待ち受ける運命とはいったい !?・・・その問いに小樽の運河は答えてはくれなかった。
時はちょうどその頃、ボルドのもとへとあの “ 麗華 ” さまが訪れていた・・・
そして、彼女の願いもむなしく、手ぶらでマダムのところへと帰っていくことになる、
・・・それと同時に、この日本の地へと進軍してくるであろう。
その時こそ、ついにマダムたちとの最終決戦を迎えることになるのだ。
むらさき参謀率いる、くれないの軍団は・・・
はたして、マダムの軍隊相手にどこまで戦えるのだろうか。
そして、第三の勢力・・・マスター・ボルドはどういう出方でもって参戦するのか・・・
あと、複雑にもつれ絡み合っている “ 謎 ” の糸は、解きほぐれる様子をみせるのであろうか。
くれない 「へんっ!・・・こうなったらとことん相手になってやるだけだぜぃ!! ! 」
そのくれないの放った言葉だけが・・・いつまでも運河に響き渡り、こだましていたのだった。
※ 懐かしの小樽をあとにし、暮れかかる夕陽に向かい・・・どこまでも力強く飛んで行くくれないであった!
くれない 「うおっ、やばいぜ~サボって抜けてきたのもうバレてるだろうな~っ・・・い、急げー!! 」
う~ん、やっぱ、こんなんで大丈夫なんだろうかと思うのだが・・・まぁ一応、主役だしねぇ ^^; (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「・・・いよいよ、 “ 決戦の時 ” なのですなぁ~。。。
この闇の黙示録編が始まってもうどれくらいになるでしょうか。 ←・・・忘れた w
謎また謎と、バーゲンセールの如く・・・大売出ししてまいりましたが、
依然、判明しないままのも、まだまだたくさん出番待ちしてることでしょうしね~ w
この先も、謎を解明しつつ・・・物語を進めていってくれるのではないかと。。。 (謎)
・・・あと、毎回の事だけど~アイリスの心配もしてやれよなぁ~キミたち ^^;;
~ってことで、いつものように期待しない方向で、これからもおつきあいくださいませ ♪
ではでは~、また次回まで・・・しぃー・ゆぅー・あげ~~ん。」 ←やる気がみえないぞ!
※ 小樽で遭遇した、謎の知的生命体 !?・・・もしかしたら “ 人狐 ” の封印の持ち主かもしれない (謎)
2009年03月18日
麗しき伯爵夫人
・・・だから “ 過去 ” と言うのでしょうけど。
今回は、そんな過ぎ去ってしまった遠い遠い昔の話をしましょう。

※ どれくらい以前のことなのか、遥か忘却の彼方・・・それはそれは美しい女性が住んでいたのです。
いまよりざっと、数千年ほど歴史を遡ってみることにしましょう。
それはもう西暦が始まっていたのか、
いやはやもっと前の暦が使われていた頃なのでしょうか?
・・・広大なユーラシア大陸のどこかの王国の話なのですが、
ひとりのとても美しい女性が、とある貴族に見初められ、嫁いで行く事になりました。
彼女のことは、周りの国々にも知れ渡るほどの器量よしとして、その名を馳せていました。
そんな彼女を巡っての、血なまぐさい壮絶な争奪戦があったとも言い伝えられています・・・
・・・その彼女の名は、 “ マルゴ ” 是非にと望まれて伯爵夫人となった訳なのですが。。。
実は彼女は、いったいいつからそこに住んでいたのか、
みな誰も知らないという謎めいた存在であったのですが・・・
そんなことさえ、些細なものだと思わせるほどの大変な美貌の持ち主でありました。

※ マルゴが嫁いだのは、若いながらかなりの実力者として将来を有望されていた伯爵家の当主でした。
ふたりは相思相愛で、とても似合いのカップルとして、みなに祝福され結婚しました。
・・・ただ、他の人と大きく違っていることがあったのです。
それは、伯爵がただの人間ではなく・・・闇の帝王、ヴァンパイアであったこと。
伯爵という身分は単なる表の顔に過ぎず、実際には夜の世界の支配者であったわけですね・・・。
それでも、伯爵は花嫁であるマルゴを心から深く愛していましたし、
己が吸血鬼であるという点を除けば、普通の人間以上にふたりの仲はよかったと言えるでしょう。
まぁ、このことは伯爵家でもごく一部のものしか知らない秘められた事柄でしたので、
世間的には幸せな “ 麗しき伯爵夫人 ” として、マルゴの名前は知れ渡っていたに過ぎません。
・・・それ故に結婚当初、伯爵はとても悩んでいました。。。
愛しい彼女を深く想えば想うほど、
自分の真の姿である “ ヴァンパイア ” という正体を明かすべきか否か。

※ 時間が許す限り、仲睦まじく一緒の時を過ごす・・・これまで味わった事がないものがそこにはあった。
もしこの事実を知れば、彼女はここから去ってしまうかもしれない・・・
そう考えるだけで、身も心も切り裂かれるような悲しい気持ちでいっぱいになりました。
しかし、人間とは違う速度で時間が経過する自分は、
いつまでも歳を取ることがなく、いつか相手にわかってしまうのは明白なのだ。
伯爵は、そんなジレンマに陥り・・・時折、物憂げな表情を浮かべるようになっていった。
マルゴ 「ねぇ、あなた・・・もし、まだ打ち明けてない秘密があるのでしたら、どうぞおっしゃって。」
そんな伯爵を見ていて、不審に思った彼女は率直に聞いてみることにした。
マルゴ 「あたくしたちは縁あって結ばれた夫婦なのですから、
・・・何も遠慮などなさらずに、包み隠さずお話になっていただきたいの。」
まっすぐな瞳でそう語りかけてくる美しい新妻に、
伯爵は少しとまどったのだが・・・、勇気を出してこう切り出したのだ。
伯爵 「マルゴ、驚かないで聞いてほしい・・・わたしは実は普通の人間ではないのだ。
闇の住人、人の生き血をすする恐ろしい吸血鬼・・・ヴァンパイアなのだよ!」

※ その時である、マルゴの身に着けていたペンダントが妖しく光り輝き、その周りをオーラが包みこんだ。
マルゴ 「うふふっ、やっとあなたの口から伺えたわ・・・、ひとりで悩んでらっしゃるお姿をみていて、
こちらもずっと心苦しかったのです・・・だってあたくし、その事は嫁ぐ前からわかっていたのですもの。」
伯爵 「・・・なんと、知っていて一緒になったというのか、君は !?」
マルゴ 「だからこそ、あなたのところにお嫁にきた・・・と言っても過言でないものがありましてよ。
あたくしも、実は・・・本当はこの世界の・・・常世の人間ではございませんもの。」
この伯爵ほどの識者であっても、恋の魔力には勝てなかったというのか、
我が妻の正体が・・・人間ではないと見抜けぬほど盲目になっていたようである。
マルゴ 「あたくしの方こそ、あなたにまだ打ち明けてない秘密がありましてよ。」
伯爵 「かまわぬ、淑女と言えども女性なのだ・・・隠し事のひとつやふたつアクセサリーのようなもの。」
マルゴ 「・・・こんなあたくしでも、いままでのように、あなたは愛して下さいますか?」
伯爵 「無論だ・・・マルゴ、わたしはいまここに改めて、君に永遠の愛を誓おう。」
マルゴ 「・・・嬉しいわ。」
その結果、ふたりは本当の意味で・・・心から夫婦になれたと言えるかもしれない。
・・・この時は、これからも幸せな日々が、
いつまでもいつまでも変わることなく永久に続くと思われた。
・・・つづく。

※ 妖艶で絶世の美女マルゴの正体とはいったい何だと言うのか、そして、伯爵とはこの先何が・・・(謎)
2009年03月22日
憂う伯爵
これは、前回の番外編である「麗しき伯爵夫人」の続編になります・・・引き続きお読みください。
・・・晴れて “永遠の愛 ” を誓い合った伯爵とその見目麗しい夫人マルゴ、
それからというもの、ふたりは永い時間を共に過ごすことになる・・・。
しかし、吸血鬼である伯爵なのであるが、どうしても実行できないことがあったのだ。
※ 現在進行中のシリーズにおいて、己の強力な封印に閉じ篭り・・・ただ一人永遠の時を生きる伯爵。
これまでの物語にも、幾度となく登場してきているが、
この伯爵という人物は、相当ハイ・クラスの実力の持ち主であるのに、
・・・現状をただ傍観しているというのが基本的スタイルである。
ただの気まぐれからか、また戯れであったのか・・・くれないに試練を与え、
結果的に、その非凡な力であるヴァンパイアとしての能力を授けることになった。
そんな彼自身は、生まれながらにして闇を統べる一族の長。
・・・アンデッドの王、不死の支配者であるヴァンパイアの中のヴァンパイアだ。
その出自は、無論まだ明らかになっていないが、
有史以前から存在し、この地球の歴史と共にいるのかもしれない。
永い永い悠久の時を孤独に刻んできた彼であったが、
ついに巡りあえた美しい女性、マルゴをめとり・・・我が伴侶として迎え入れたのだ。
※ 見事、伯爵の心を射止めただけはあり、言葉に出来ないほどの眩いオーラをかもしだす愛妻マルゴ。
当然のことながら、伯爵は歳など一切取らず、また死ぬこともない。
食事としての吸血行為さえも・・・伯爵ほどの高貴な存在にはほとんど不要であった。
また相手にふれることすらなく、その “ エナジー ” だけを吸いとるという手段さえ持ち合わせていた。
その場合、吸われた相手はそのまま気づくことなく、その生涯にまったく影響もでない。
・・・もちろん、必要とあらば下僕にしてしまうことは簡単であったが、
下等で悪質な吸血鬼どものように、悪戯に命を弄ぶようなことは決してなかった。
伯爵は、いくつかの離れた国に拠点となる城を構えており、
不定期的に、それらの地域を巡回しながら永い年月を秘密裏に暮らしてきた・・・
そう、あまりひとつところに永く留まっていると、周りから不審がられてしまうからだ。
“ いつまで経っても歳をとらない化け物伯爵さま! ” というような噂が、領民より立つのを防ぐ為もある。
だが、マルゴと過ごすようになってからは、そんな伯爵の孤独な旅も終わりを迎え、
楽しく暮らす夢のような日々が続いたのだが・・・そこにもやはり問題はあった。
自分のあるべき本当の姿は吸血鬼だと告白はしてあるのだが、
妻であるマルゴをその仲間として、迎え入れる儀式をまだ終えてなかったのだ。
※ 伯爵は毎日のように、マルゴの白いうなじに牙をたて、その生き血を啜るという衝動に駆られていた。
このままでは、美しい妻・・・マルゴだけが先に年老いて、
やがて死んでしまう。。。またもや伯爵は深く想い悩んでいたのだ・・・ !?
そのような状況が続いたある日、聡明なマルゴから夫である伯爵にこう話しかけた。
マルゴ 「あなた、みずくさいですわ・・・あたくしでしたら覚悟はできていましてよ。
いつなりと、あなたの思うようにしてくださってよろしいのに・・・。」
伯爵 「しかし、マルゴ・・・それがどういう意味だかわかっているのか・・・君は。」
マルゴ 「もちろん何も怖くないとはいえませんが・・・
あたくしたちは “ 永遠の愛 ” を誓った仲ですもの。。。どこまでもふたり一緒ですわ。」
伯爵 「あぁ・・・マルゴ。」
こうして妻のありがたい申し出により、儀式の準備はすべて整っていた・・・
あとは伯爵がそれを受け入れ、行動に起こすだけなのである。
しかしながら、伯爵はどうしてもそれができないのである・・・
この美しい妻の首に牙を立て、その血を啜り貪るという気持ちにはいっこうになれなかった。
いや、何故かわからないが、内なる己の本能が頑なにその行為を “ 拒絶 ” しているのである。
※ 結局、ヴァンパイアの仲間入りをせぬまま数百年の時が過ぎたが、相変わらず美しいままのマルゴ。
本能ともいえる誘惑の衝動に駆られながらも、
伯爵の強い躊躇いもあり・・・・マルゴが吸血鬼と化すことはなかった。
しかし、拍子抜けの結果とでもいうのか、
驚くべきことに “ 奇跡 ” なるものが起きていたのである・・・
この数百年間、マルゴが歳を取るということはなく、ずっと若く美しいままだったのだ。
これは単に環境がなせる業ではすまされない現象であろう。
・・・結婚間もない頃、マルゴ自身がそう語ったように、
彼女もまた、普通の人間を遥かに凌駕した寿命の持ち主であったのだ!!
けれども・・・このことについては、伯爵にとってほんの些細な事に過ぎず、
まして問題などではなく、むしろ逆に喜ばしい事柄であったと言えるだろう。
実は・・・もっと別に、とても気になることがあるというのだ。
伯爵 「マルゴ、正直に話してほしいことがある・・・包み隠さず教えてもらえるか?」
マルゴ 「えぇ、あなた・・・何なりとお聞きくださいませ。」
・・・つづく。
※ 伯爵の中でいつしか拭いきれないほど巨大になった愛する妻、マルゴへの疑いの念・・・その内容は?
2009年03月27日
マダム・マルゴ
それはそれは、周囲も羨むほどの仲睦まじいふたりであったのだが・・・
いつしか夫である伯爵は、妻マルゴにある疑問を抱くようになっていたのである。

※ 雪深い人里離れた大自然の中においても、このマルゴの魅力は衰える事なく全てを魅了してやまない。
どうしても己の中に存在するその疑問を払拭できない伯爵は、
思い切って妻のマルゴに直接聞いてみることにした・・・
伯爵 「マルゴ、そなた・・・もしや子を宿しているのではないのか?」
マルゴ 「・・・えぇ、その通りですわ・・・あなた。」
伯爵 「やはりそうであったか・・・それはなんとなくわかってはいたのだが・・・で、いつからなのだ。」
マルゴ 「はい、あたくしがあなたのもとへ嫁いでくるその直前からですわ。」
なんという事だろう・・・マルゴはすでに身篭った状態で伯爵のところへやって来たと言うのだ。
伯爵 「しかし、そなたは確かに・・・。」
マルゴ 「えぇ、もちろん・・・あたくし、あのような夫婦の契りは、あなたが初めてですわ。」
伯爵 「うむ、つまりそなたは・・・処女受胎をしていたという訳なのだな。」

※ 衝撃の告白であったのだが愛妻マルゴはあくまでも優しく微笑みいつもと変わらぬ振る舞いであった。
マルゴ 「あたくし、あなたの妻になる決意をしたときに、この子を授かったのです。」
伯爵 「・・・。」
マルゴ 「そして、あなたに嫁ぎ、あなたの愛の庇護のもと・・・この子は順調に育ってきましたの。
そのあなたの絶大なパワーの恩恵を受け、すくすくと大きくなってきてますわ。」
伯爵 「そなたは、我々の知り得る種族とは違う生態系のものだということなのか・・・。」
マルゴ 「あなたのおっしゃるように、あたくしと同一個体の種族といえるのは、
この地球上にはこの子を他に存在していないようですわね。
・・・どこかまったく違う次元から迷い込んできたとでも言えばいいのかしら。」
ということは、この美しい伯爵夫人であるマルゴの正体は、
我々の地球とは違う次元に所属する生命体ということなのであろうか・・・ !?
さすがの闇を統べる帝王、伯爵であっても・・・この驚愕の事実には驚かざるを得なかった。
※ 目の前にいる愛しい妻が、一瞬だが何か得体の知れない謎の不気味な存在に思えた伯爵であった。
マルゴ 「この子は将来きっと、あなたのようにこの地球を全て統治するようになるわ。」
そう言いながら微笑み、大事そうにお腹をさするマルゴであった。
伯爵 「それで、その・・・出産の予定というのはいつ頃になるのだ?」
マルゴ 「そうですわね・・・この調子ですと、たぶんあともう2~3百年ほどですわ。」
伯爵 「そうか、いろいろと正直に話してくれてありがとう・・・マルゴ。」
マルゴ 「うふふっ、はやく生まれておいで・・・あたくしの坊や。」
そのすぐ後、部屋を後にした伯爵は・・・やはりというかショックを隠しきれないでいた。
本来、闇の世界を統治するほどの実力の持ち主である伯爵であるのだが、
我が愛する妻のことになるとどうも勝手が違うというか・・・
冷静ではいられないのか、いろいろと思うこともあるようであった。
伯爵 「・・・しかし、わたしのマルゴに対する想いはなんら変わる事はないのだ。」
・・・と低くつぶやいたのだが、
それは自分自身に強く言い聞かせるように放った独り言であったのかもしれない。

※ それからあっという間に数十年の歳月が過ぎ冒頭にある雪深い北欧の地にふたりはやって来たのだ。
・・・この頃、伯爵は精力的に活動の範囲を広げていた。
闇を統べるものとして、己に従わない幻獣やモンスターを封じる能力は有している。
無論、彼は闇の世界において、
右に出るものがいないほど絶対的な存在であった・・・
だが数千年という単位で稀に、強大な敵が現れたりしていたのだ。
そうそれは、この世界のあちこちに眠っているという、
“ 封印 ” なるものが解かれるなどして、そこからとんでもない力を持った、
(・・・主に邪悪な、)存在が息を吹き返すからである。
ここ何百年という間、特に強大な相手など目覚める事はなかったのであるが、
・・・ここ数年というもの、なにか予兆ともとれる奇妙な出来事が呼応するかの如く頻繁に起こっていた。
伯爵 「・・・これは何かよからぬ事が起こる前兆に違いない。」
実際、この世界には “ 光 ” の側に属するものも、
まぁ伯爵ほど抜きんでた実力者は皆無だったが・・・、
“ 人間 ” という弱くはかない短命な種族に、
・・・その力を引き継がれ細々と存在してはいたのだ。
本来、伯爵は闇サイドを統治する代表であるが、けっして邪悪なものではない事をここに追記しておく。

※ これまで我が物顔で伯爵の領地内で勝手していた雪ユニコーンであるが、当然ながら服従させた。
それから間もなくの事である・・・予感していたとおり、
大いなる “ 大魔王 ” の封印が解かれ、各地で被害が相次いでいた。
( この大魔王とは、いうまでもなく・・・のちにアイリスに憑依するあの大魔王のことである。)
また伯爵も何度か直接、対決を試みたのだが・・・、
その度に力を増して強くなっていく大魔王に苦戦を強いられ決着がつかなかった。
そうして、異例中の異例のことであるが・・・
伯爵たち闇のものと、人間たち光のものの混成でチームをつくり、
邪悪で強大な大魔王と対峙することになったのである。
そのチームに人間側として参加したひとりが、
あの小紅のご先祖さまにあたる当時の封印継承者 “ 小鈴 ” というまだ若い女性であった。
そのような大魔王との熾烈を極めた壮絶な戦いについては、
またいつか詳しく延べる機会もあろうかと思うので、それまでお待ちいただきたい。

※ 愛する妻や雪オオカミたちに見送られ、固い決意を胸に秘め・・・ひとり旅立ち戦いに赴く伯爵である。
伯爵 「マルゴ・・・今回に限っては、もう二度と戻ってこれないかもしれぬ。」
マルゴ 「あたくし、いつまでも・・・ずっとあなたの帰りをお待ちしております。」
そう言って送り出したマルゴであったが、夫である伯爵が戻ってくることはなかった。
そう・・・あの時以来、伯爵は愛するマルゴのところへは帰ってきていない・・・
いや、どちらかと言えば・・・帰れない事情ができたといった方が正しいのかもしれない。
なんとか皆で大魔王をセント・ライラ号に封印した後も、伯爵は帰ってきていないのである。
・・・彼は己自身を要塞教会ごと封印し、とある一族に管理を任せ、永く深い眠りについたのであった。
そして、伯爵がいなくなったことにより、予定よりもまた数百年以上余計に、
実際には・・・あれから1千年ちょっとかかってやっとボルドが誕生することになるのだ・・・。
結果として放置された形のマルゴだが、いまも変わらず伯爵の妻であり、愛する夫の帰りを待つ身である。
それ故に、自らを伯爵の夫人であるという意味合いを込めて、
“ マダム・マルゴ ” と名乗り、それがずっと現在まで至り、そう呼ばれているのであった。
・・・はたして、かって深く愛し合ったこのふたりが再び会いまみえる時がやってくるのだろうか。
マダム過去編 - 完 -

※ 結局、伯爵夫人としてその遺産を全て相続する形になるが、表舞台に出るのはまだずっと先の話だ。
2009年03月29日
マダム過去編まとめ
さて、前回まで趣向を変えて短期集中で3回連続お送りしてまいりました “ マダム過去編 ”
いろいろな事実が判明しつつ、また別の謎がおこる・・・という感じでしたね w ←いっつもそうやん!

※ チーフがある加工ソフトで作ったSSに、ちとだけ手を加えて~堂々とここに貼り付けるという荒技 (謎)
・・・で、今回の番外編は~またまたその補足がてら進めていきたいと思います ♪
この “ マダム過去編 ” 3部作、「麗しき伯爵夫人」、「憂う伯爵」、「マダム・マルゴ」 を読んでもらうと、
あの伯爵と美しい妻マルゴの出会いから~その後の数百年がざっと書いてあります。
けれども、これらを読んでいただいても・・・
明確なマルゴの目的などはさっぱりみえてきません ^^;
まぁ、はっきりした事と言えば、
マルゴがこの地球とは違う別の次元からやってきた、
謎の生命体である・・・というくらいでしょうか。
伯爵は伯爵で・・・ある事件を境に、愛妻マルゴの前からすぱっと姿を消し、
己の作り出した強力な結界の中・・・つまり自分ごと封印をかけてしまうのです。
これは以前にもふれたことですが、小紅の遠い祖先にあたる・・・当時の封印継承者、
名を “ 小鈴 ” といいますが、彼女との間に何かあったのだと推測されますね。
そう・・・たとえば、愛する妻マルゴの許へ戻ってこれないような何かが・・・

※ 伯爵とマダムが婚姻していたという事で、くれないとマダムの関係も全くの他人とは言えない事に・・・
ヴァンパイアの能力を受け継ぐということは、
その “ 記憶 ” をも受け継ぐことであると、
ずっと以前に書いていたのですが・・・
例えば、人狼のデュークに関することは記憶として持っているので、
“ 先輩 ” の吸血鬼であることはわかっていました。
しかし・・・どうやら、マダム・マルゴに関する部分については、
伯爵自身が強力なプロテクトをかけて隠蔽していたらしく、
それらの事実をくれないはまったく知りません。
当然ながら、 “ 小鈴 ” と何があったのかなんて・・・知る由もありません ^^;
こうなってくると、いま現在の伯爵の想いというものは、
どういう気持ちなのだろうかと、変に邪推してしまいたくなりますよねぇ w
まぁなんといっても闇を統べる王であるのに変わりないことですし、
あまり人間の考えなど及びつくものではないのでしょうけど・・・ (謎)

※ 一時期とはいえ伯爵のパワーを吸収して成長したマダムの息子、ボルドについては何を思うのか・・・

※ 麗しく、かつ妖艶な美女マルゴ・・・ボルドだけでなく、彼女も伯爵のパワーの恩恵を受けていたのか。
自ら “ マダム ” を名乗り、ただひたすら愛する夫の帰りを待つ貞淑な妻・・・マルゴ。
・・・しかし、そうことは単純な図式で示すことはできないであろう。
あの謎めいた “ 救世主の封印 ” をめぐる争いは・・・ようやく、これから始まるのだから。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・いや~ほんと、しばらくぶりのご無沙汰ですね~っ www
それもこれも、作者さまのいつものほんの思いつきで~、
ここ3回ほど、この “ナレーション ” 部分が強制的にお休みにされていましたので・・・ ^^;
んで、そんな休憩くらってる間に・・・あのマダム・マルゴの過去が語られていたなんて~!!
しっかし、伯爵にとってボルドってどういう関係といえばいいんでしょうか・・・やっぱ親子なのかな? (謎)
・・・これでまた登場キャラの因果関係がますます複雑になっただけのような~っ! ←相関図求む ♪
まぁ、考えてもわかりませんし~また次回お会いしましょう w 」 ←そんなに、しれっと流すのかよ!

※ 時折、厳重な結界を張って封印を抜け出し~地上の世界に出没しているみたいだが、その理由とは!?
2009年04月03日
コードネーム:ゼブラ
・・・ってことで、本日4月3日は “ ローズマリーのレズ・ディ ” な訳なんです ♪
それ故に~、今回も堂々と番外編なんすよ ^^; ←おい! (謎)

※ ローズマリー相手に親しげにダンスを踊る謎の女性、さてさて彼女の正体とはいったい何者なのか?
前回までの “ マダム過去編 ” 3部作+αでなんか疲れてしまったのか、
ちょっとぼーってしてたらあっという間に数日が経っていました w
せめて、エイプリル・フールには1本upしたかったんですけど~っ ^^;
・・・そんなこんなで、なんとか今回書いてるわけなのですが、
ちと時間がなさすぎて、さっき撮ってきたSS・・・150枚から超抜粋してお送りしています。
そゆことで、次回も同じような感じのSSばかりだと思いますが、
よろしくご了承してくださいね~~、だって、ロケ地は一緒のとこだし~ w
では、その次回の番外編の予告を兼ねまして、
ちょっと触りだけですが、さっと話を進めてまいりましょう。
このローズマリーと踊っている相手は、名前を “ ゼブラ ” といいまして、
当然、見た目とおりの女性であるのですが・・・
彼女は、小紅やローズマリーと同じ里出身の幼馴染でもあります。

※ 黒いロングドレスを身につけて~颯爽と参上したローズマリー、珍しくプライベートなのであろうか (謎)
この “ ゼブラ ” という名前は、
“ ローズマリー ” 同様コードネームであって、もちろん本名ではありません。
そんな彼女の主たる任務は諜報活動、
・・・ローズマリーたちとは別の独立部隊所属 “ はぐれ隠密 ” という立場にあるのです。
ゼブラ 「あたしの名はゼブラ・・・ “ ゼブちゃん ” って呼んでいいわよ。」
ふたりは密かに連絡をとりあい、この場所で落ち合ったのだと思われます・・・
まぁ、その内容に関しては・・・また次回にでもたっぷりと ♪
そうそう・・・ちなみに、ローズマリーは実は、4月4日すぐに誕生したのですが、
時間のトリックというか・・・時差の関係で、誕生日が4月3日になったんですよ (謎)
・・・何はともあれ、ローズマリーお誕生日おめでとう www
・・・つづく。

※ 何やら密談を交わしながら空のクルージングを楽しむローズマリーとゼブラ・・・う~ん、怪しいっすな w
2009年04月07日
ゼブラ・スイング
ローズマリーと女スパイ・・・コードネーム “ ゼブラ ” との密会?! の話をご覧頂きましょう w
・・・それは意外にも人目につく話題のデートスポットでのことでした。

※ 流れゆく茜色の雲に見守られながら・・・ふたりは息もぴったりと軽やかにステップをふむのであった。
このゼブラという女性は、幼馴染である・・・あのローズマリーに
匹敵(~知略では上かも)するほどの里でも有数な “ くのいち ” であったのですが。。。
・・・主である姫君の小紅のガードをあっさりとローズマリーに譲り、
自分は単独で行動できる “ はぐれ隠密 ” という立場を選択したのでした。
幼い頃からよく意見など衝突することも多々ありましたが、
ゼブラとローズマリーは互いに心許せる数少ない存在であったと言えるでしょう。
ゼブラ 「あたしの姫さま、あなたにだから任すの・・・頼んだわよローズマリー。」
ローズマリー 「えぇ、あなたも・・・あんまり無茶したらダメよ・・・ゼブラ。」
こうして、ゼブラとローズマリーはそれぞれ別々の任務に赴き、今日に至っているのである。
そんなゼブラから、めずらしく定時連絡以外で「会いたい」と連絡があり、
・・・待ち合わせ場所に指定してきたのが今回の舞台になるとある有名なスポットであったのだ。

※ 我が主、小紅にも内密に・・・時間とおりに指定された服装で約束の場所へとやってきたローズマリー。
それは夕焼けに赤く染まりかけた “ 白いタージ ” の正面入り口のすぐ傍であった。
・・・日中、また夜などはたいへん賑わっていると思われるが、
この黄昏時はちょうど合間というか観光客などもまばらで、ほとんど辺りに人影もない。
ゼブラ 「うふふ、相変わらず几帳面なのね・・・定刻通り寸分の狂いもない登場だわ。」
ローズマリー 「あなたこそ、息災そうで何よりだわ・・・ゼブラ。」
そして、挨拶もそこそこに・・・ゼブラに促されるようにして乗り込んだのが、
この白いタージと隣の黒いタージの周りを定期的に運行している漆黒のオート飛行船であった。
ゼブラ 「こうして、ふたりっきりで会うのもどれくらい振りかしらね・・・ローズマリー。」
ローズマリー 「そうね・・・小さい頃はよく小紅さまと3人でこそっと冒険したものだけどね。」
ゼブラ 「うふふ・・・あたしの姫さまとも、もう随分とお会いしてないままだわ。」
ローズマリー 「今回だって、あなたと会うのだって知られたら、
きっと一緒においでになるってきかなかったと思うわ。」

※ ふたりを乗せた飛行船は決められたコースをゆったりと進み、空のクルージングを楽しませてくれた。
そんな他愛もない、何気ない会話が彼女達の心をしばし暖かくしてくれる。
ゼブラ 「・・・それでね、ここからは任務の話なんだけど。」
さっきまでの笑顔とうって変わって、ゼブラは引き締まった面持ちを見せた。
ゼブラ 「あたしは、ずっとちょびさんたちに張り付いてその動向を伺っていたのだけど、
偽くれないが奔走した事で、とんだ大物がエサに食いついてきたわ。」
ローズマリー 「・・・大物。」
ゼブラ 「えぇ・・・かなりの大物よ、マダム親衛隊隊長、 “ 麗華 ” 自らが単身行動を起こしたのよ。」
ローズマリー 「・・・そう、あの四天王以上にマダムの信頼厚いと言われているあの麗華さまね。」
ゼブラ 「偽くれないが逃げ込んだ場所は、おそらくマスター・ボルドの隠し砦だと思うわ。
流石に結界も半端じゃなくて、あたしは近寄れなかったんだけどね・・・
でも麗華は正面からそこに乗り込んで、・・・まもなく出てきたの、そして、マダムの下へと戻った。。。」

※ 緊迫の会話の続く中、ふたりを乗せた漆黒の飛行船の空の旅もそろそろ終わりに近づこうとしていた。
ゼブラ 「・・・これまでは、ほんの噂でしかなかったんだけど、
やはりマスター・ボルドはあのマダム・マルゴの実子であるのかもしれないわね。」
ローズマリー 「・・・ではマスター・ボルドと麗華さまのなんらかの交渉は決裂したとみていいわね。」
ゼブラ 「えぇ・・・いよいよ何もかもが動き出すわ・・・あたしもまた、ちょびさんのところへ戻り、
引きつづき動静を監視するつもりよ・・・ “ 通りすがりの踊り子 ” に扮装してね w 」
そのあと飛行船を降りたふたりは白タージの広いテラスで、
・・・ほんのひと時であるがダンスを楽しんだ。
時間的に言えば、本当に刹那でしかなかったのだが・・・何よりも楽しい瞬間であった。
ローズマリー 「わかってると思うけど、油断しないで・・・くれぐれも気をつけてね。」
ゼブラ 「はいはい、お任せあれ~じゃあたしの姫さまのことしっかり頼んだわよ。」
そうして、再び諜報活動のため・・・ゼブラは急ぎ欧州へ旅立っていった。
そして、ローズマリーもまた我が主である小紅のところへと帰っていったのである。
・・・つづく。
※ 表向きはダンサーとしてあらゆる土地に向かい “ はぐれ隠密 ” としての任務を見事にこなすゼブラ。
2009年04月18日
ゴルゴーン家の一族
・・・みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか。。。?
ほんと1年なんてあっという間ですよね (謎)・・・そんなこんなで今回も番外編です。

※ またもや旅行先のとある片田舎で、ゾラは不思議な予言をする謎めいた少女と遭遇するのだが・・・。
それはもう、ゾラが長い旅路の果てに運命のマダム・マルゴと出会い、
誘われるまま導かれるまま・・・マダムのところで封印研究に没頭していた頃であった。
あてない流浪の旅は終わったが、趣味の史跡めぐりなどは、少しの暇をみつけては続けていた。
そして、ゾラが何度目かのイタリアへ小旅行をしていた時のことである。
静かな村をブラブラと散策していたゾラに、ひとりの少女が近づいてきたのだった。
謎の少女 「あら、嬉しいわ・・・またあなたと再び出会えるなんてね。」
ゾラ 「・・・なに、あなた・・・それわたしに言ってるの?」
謎の少女 「うふふ、そうよ・・・あなたに言ってるのよ、忌まわしきゴルゴーン家の末裔さん。」
ゾラ 「ゴ、ゴルゴーン家ですって !? 」
ここに言う “ ゴルゴーン家 ” とは、とっくの昔に滅亡したとされる古い家柄で、
おそらくは太古の文献にも名前すら残っていない忌み嫌われた一族であった。
俗にいう “ メデューサ ” や “ ゴーゴン ” といったような蛇神に深い関係を持つ家系であったのだ。

※ ゾラは自分の素性についてはよく覚えていない、気がつけばもうずっとひとりで生きてきたのだから・・・
謎の少女 「そっかぁ、やっぱりあなた記憶の一部を封印されたままなのね・・・ふふふ。」
ゾラ 「さっきから何を言ってるの・・・そんなおかしなこと言うとただじゃおかないよ!」
謎の少女 「まぁ怖いわ~、でもあたし・・・あなたにまた会えて気分がいいの w
だから今度は、その封印解いてあげる事にする・・・うふふ、じっとしててね~すぐだからさ ♪」
ゾラ 「・・・っく 、なにを。。。!」
目の前で少女の眼が不気味に輝いたかと思うと、すでにゾラの意識はなかった。
・・・深い深い谷底をどこまでも転げ落ちるような感覚だけがこの時のゾラを支配していたのだ。
謎の少女 「・・・これで徐々にだけど本当の記憶を取り戻していくことになるわ。
あなたもこの先、大きなうねりに飲み込まれ翻弄されていく運命(さだめ)なのね・・・。
その時、もういちど全てを見つめ返す最後のチャンスがあるでしょう・・・さぁ、どちらを選ぶのかしら。」
そう言いながら妖しく美しい少女は闇色をまとい、以前古城で出会った “ 邪神 ” の姿になった。
そして、あの時と同じように微笑しながら・・・すーっと景色の中にとけてみえなくなってしまった。
・・・あとには、何事もなかったかのように、ただただ静かな時間が流れていた。

※ ゾラは深い眠りの中・・・封印が解かれ、いっきに雪崩れ込み、押し寄せてくる記憶を受け止めていた。
禍々しくも神々しい “ 邪神 ” に封印を解かれたゾラは・・・白い闇の中にいた。
怒涛の如く押し寄せてくる膨大な記憶の波に揉まれながら、
それを必死に受け入れようと懸命になっていた・・・
しかし、一度に理解できる内容であるはずもなく、まったく整理がつかないのだ。
こういう形で己のルーツたるものを知ったこと自体、
はたして本当によかったのだろうかという気持ちにもなっていた。
ゾラ 「・・・そうか、わたしは蛇神の一族の末裔だったんだわ。」
しばらくして意識を取り戻したゾラが最初に口にしたのはこの一言であった。
先ほど、あれほどまでに全身をかけめぐっていた様々な太古の記憶は、
目覚めた後のゾラの頭の中にはもうあまり残ってなかった・・・
まるでどこかに吸収されてしまったのだろうか、いまはほとんど覚えていないのだ。
さっき “ 邪神 ” がそう言っていたように、これが徐々に思い出すという事なのだろう。
ゾラ 「・・・あの少女、あれは何だったのかしら。」

※ 思いがけなく、自分が何だったのかを知ってしまったゾラは、当然ではあるが・・・まだ戸惑っていた。
しかし、立ち止まっている場合ではない・・・前に進まないと何も始まらないのだから。。。
その後、着々と実績を積み上げ・・・封印研究においてもその名を馳せることになり、
まるで何かに導かれるようにして、かの地・・・日本へと赴くことになるのだ。
そこで、もうひとりの運命の人 “ むらさき ” と正式に対峙することに・・・ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「・・・う~ん、なんだかわかったようなわからないような~まぁ、いつものパターンですなぁ。
太古に消滅していたはずのゴルゴーン家の末裔、それがゾラだった・・・という事ですが、
はたして生き残っているのは、このゾラひとりだけなのでしょうか・・・それともまだ他にもいる?
それにしても、このゾラ姐さんは邪神さまと縁があるというのか・・・よく啓示を受けてますなぁ (謎)
こののち、彼女が蛇神としての真の姿をみせる日もちかいのかもしれませんね~ ^^;
・・・で、リハビリを兼ねた今回のお話はどうだったでしょうか。 ←な、なんだとー!
また次回も番外編だと思いますが・・・謹んでご了承くださいませ。。。かしこ。」 ←逝ってよし w

※ 呪われた一族の末裔としての己の出自がわかったあとも、ゾラの孤独が消え去る事はなかった・・・。
それでは、ちょこっとページを割きまして~簡単な近況報告をしたいと思います。
左サイドバー3つ目にあります「カテゴリー」なのですが、
なんと大幅に改修(改悪?)してあります・・・お気づきになられた方はいないかもですが~っ ^^;
細かく分けていた “ 魔王編 ” の表記を統一してひとつのカテに入れ、
何故かごっそりあった “ 番外編 ” という表記を封印(廃止?)いたしまして、
“ 魔王編 ” と “ 闇の黙示録編 第一部 ” と “ 闇の黙示録編 第二部 ” に振り分けしました。
これで簡単に、ほぼ作品の発表順に読み進めることができるようになります w
右サイドバーTOPにあります「カテゴリー別 目次一覧」などもよろしくご活用くださいませ。
そして、もうずーーーーっと放置している闇の黙示録編の本編なのですが、
あとしばらくリハビリし、気分一新したあとに~っ♪
“ 闇の黙示録編 第三部 ” として再々スタートしたいと思っています。 ←またかよ・・・
・・・相も変わらず、意味不明でツッコミどころ満載な内容ですが、
もう少しばかり・・・おつきあい願えればと思っております。
これからも「アクセスカウンタ」の数字を励みに、こっそりやっていこうかと (謎) ←それが本音かーっ!!
※ ゾラの心の渇望が埋まる日はやってくるのか、それはあの “ 邪神 ” だけが知ってるのかもしれない。
2009年04月20日
謎が謎呼ぶ・・・食物連鎖(謎)
さて本編は “ 闇の黙示録編 第三部 ” が始まるまで放置と決まりましたし・・・ ←おーい!! !
今回もダラダラと番外編をお送りいたします~、いつもに増してタイトルと内容は関係ありません ^^;

※ おぉ、これはチーフと初めて出会った頃の姿ではありませんか~あとバービー人形は怪しすぎ (謎)
いや~ほんと、本編まったくすすんでませんよね~っ www ←ダメじゃん!
以前の “ 魔王編 ” 終盤の時は、次回は “ 闇の黙示録編 ” を書こうかなって、
だいたい決めてたんですけども~・・・今回、 “ 闇の黙示録編 ” のあとを、
どうしようかなぁ・・・って事は、まだ特に決めてない(決め兼ねてる?)状態なんです。
それもありまして、さくさくと話を進めてこのまま終わらせてしまうのも、
なんだか寂しいやら不安やらで・・・ ←っで放置なのかよ!
そうやって悩んだりしてることもあり、今月は本当に筆がすすまず、
更新も週一ペースで、なんとかやっているという状況なんです。。。 (謎)
自分の愛すべきこの数々のキャラクターたちと、
いつまでも一緒にいたいという気持ちと・・・また意味なく続けることへの葛藤とで、
いろいろと揺れ動くこの微妙な乙女心というものは。。。 ←乙女でも女性でもないだろー!!
・・・しかし、このままでって訳にもいかないんで、踏ん切りつけてやっていこうと思います w
作者 「ではでは・・・気分を変えまして~恒例の新キャラ紹介をどぞ ♪」 ←懲りてない。

※ 浜辺でキャンプでもしているのか・・・初登場 !?りんどうの婚約者でもあるドラゴン・プリンセスです。
え~っと、こちらでは初公開になりますね。 ← “ チーフのブログ ” ではすでにSSの紹介ありますが w
彼女の名前は “ すみれ ” ・・・龍神族、長老(先代龍騎士)の孫娘である姫君です。
その性格はお姫様にはありがちな・・・我が儘放題といった感じでしょうか・・・
当然ながら、婚約者である “ 龍騎士 ” りんどうも頭が上がらず手を焼いている次第で。。。
りんどうと彼女の絡みが本編でみれるかは “ 謎 ” ですが・・・たぶん番外編だと ^^;
すみれ 「ねぇ、りんどう・・・しっかりお勤めを果たして、はやくわたしを迎えにきてよね!」
・・・ってな感じでしょうかね (謎)
それとですね、続きまして紹介しますのがこの女性・・・
通称、“ Bee ” と呼ばれているマダム親衛隊隊員です。
あの麗華さまが率いる親衛隊の戦闘員といえばわかりやすいかもしれません。
さて・・・どのように活躍してくれるのでしょうか?
まぁ、いつもの如く、登場初回だけってことも・・・充分考えられますね w
Bee 「すべては・・・マルゴさまのために!! 」

※ 戦闘員といえども、あの親衛隊の隊員なのだ・・・何らかの秘めたる能力を有しているはずである。
まだ言えない情報ばかりで、ささっと駆け足の紹介でしたが、
かるく雰囲気だけでも掴んでもらえたら・・・と思います。 ←わかんねーってばよ!
それでは、本編の続き “ 闇の黙示録編 第三部 ” が始まるまで、
これまでのおさらいも兼ねまして、 “ 魔王編 ” から順に・・・
じっくり読み返してみるのもいいかもしれません w ←却下ね。
・・・つづく。
ナレーション 「はい、前回に続いてのリハビリ企画第2弾をお届けしました。
まだまだ先行きあやしい雲行きですが・・・おいおいと回復してるかもです (謎)
この期に及んで、まだ新キャラ紹介とかしてるくらいですから・・・
けっこう元に戻ってきているという証なんでしょう ^^;
こんなブログに、いつもいつも、おつきあいくださいましてありがとうございます。。。
では・・・次回もたぶん、番外編なのではないかと~ w 」 ←あ~っ、未定なのね。

※ ひとり月夜に何思う伯爵・・・現在の作者の心情が一番表れてるのは、この伯爵の姿にかもしれない。