2009年08月25日
海の見える丘
偽くれない・・・こと、しゅろを介してボルドへの橋渡しをようやく手に入れた小紅たち一行だったが、
渋るローズマリーを説得する為、海が見渡せるとある岬の・・・小高く景色のよい丘の上へと集合していた。
すでに、ボルドとの約束の期日も決まり・・・それが、あと数時間後にまで迫っていた時の話である。
※ ここは、ローズマリーお気に入りのスポットで・・・よく小紅と来る見晴らしのよい絶景の場所なのである。
いつもは、散歩がてら・・・あちこち散策を楽しみながら、てっぺんまで登ってくるのだが、
どうやら今日のローズマリーは、そういう気軽なムードを楽しむ気分ではなかったとみえる。
ローズマリー 「・・・いくらここへ連れて来られても、ローズマリーは許した訳ではないですよ。」
小紅 「うふふ、こんなことくらいで許してもらおうなんて、思ってないわよ・・・ローズマリー姉さま w 」
いつもの手口ではあったが・・・この小紅の笑顔にローズマリーはとても弱かった。
※ 小紅より贈られた、たくさんのバラをあしらったドレス一式を身につけて・・・、実は嬉しいローズマリー。
小紅 「あなたには、あたしがいない間、 " 影武者 " として敵に気付かれないよう振舞っててほしいの。」
ローズマリー 「しかし姫さま、あのボルドのところへ・・・単身ひとりで出向くなんて危険が多すぎます!」
小紅 「大丈夫よ、このデュークさんも異次元からガードしてくれることになってるし。」
ローズマリー 「ふぅ~、やはりもうお決めになられてるという事ですね、・・・よくわかりました。」
小紅 「そう、わかってくれたのね・・・嬉しいわ、ローズマリー。」
※ ようやく話も頃合いかと、木の上からひょうひょうと降りてきた人狼吸血鬼デュークであったが・・・。
ローズマリー 「姫さまの決意はお堅いようですので、ローズマリーも覚悟をしてまいりました。」
デューク 「・・・ほえっ、なんだまだ話ついてなかったのか?」
ローズマリー 「・・・なので、一緒に行ってもらえる頼もしい助っ人をご用意しておくことにしたのです。」
小紅 「うふふ、そういうところ・・・、ローズマリーらしくて、あたし好きよ。」
ふたりは、生まれてきてからずっとの長い付き合いで・・・互いをよく知り尽くしていたと言えるだろう。
※ 己のたったひとりの主として、この命にかえてもと。。。心から小紅を想い、心配しているローズマリー。
ローズマリー 「何度も言いますが、くれぐれもご用心なさってくださいませ・・・小紅さま。」
小紅 「・・・ありがとう、ローズマリーお姉さん。。。あとは頼んだわね。」
ローズマリー 「承知致しました・・・では、任務に戻ります。」
そう返事すると・・・すぐさま、ローズマリーはこの場所をあとにし見えなくなった。
デューク 「そんじゃこっちも、先に待ち合わせ場所に行って・・・下調べしとくよ。。。じゃあとでな w 」
※ ローズマリーもデュークも順番にいなくなり、あとには海の見える丘と・・・ " 疾風 " とだけになった。
小紅 「・・・いまのローズマリーには、まだゼブラのことは言えないわね。」
それは、誰にも聞こえないような声で・・・独り言のように囁かれた台詞だった。。。
少し前、ゼブラの身に起きた悲しい出来事はすでに報告され、小紅の耳にだけは入ってきていたのだ。
小紅 「さて、あたしをサポートしてくれる頼もしい助っ人って、いったい誰なのかしら・・・楽しみだわ。」
そのことを、いまはまだ忘れていようとするかの如く、精一杯明るく見せようとする小紅であった。
※ いつの間にか・・・先ほどデュークがいた同じ枝の上に、1号がハミングしながら座っているではないか。
小紅 「あら、頼もしい助っ人ってあなただったの・・・1号?」
1号 「あい、・・・ローズマリーから小判1枚でこの " 仕置き " 引き受けた w 」
人造人間である1号はいま、・・・とある時代劇の人気シリーズにどっぷりハマってるらしい。
小紅 「・・・それは頼もしいわ、じゃ、 " 仕掛けて仕損じなし! " ってことね。」
1号 「あいあい w 」
※ そしてもうひとり・・・大胆な皮のジャケットに身を包み、そっと近づいてきたのは主任のゾラであった。
ゾラ 「あたしも、及ばずながら、ご一緒させてもらうわ・・・構わないかしら、小紅さん。」
小紅 「命の保障なんて・・・どこにもないですよ、ゾラ主任。」
ゾラ 「・・・えぇ、ご心配なく、その覚悟ならもとより出来ているから。」
新たに加わった助っ人ふたりと共に、丘の上からの素晴らしい景色を望む小紅であった。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・ローズマリーの手配により、新たに1号とゾラが小紅ら一行に加わった。
このあと、いよいよボルトとの直接対面が待っている・・・いったい何が起こるというのだろうか・・・。
ではでは・・・またこの場所で、この時間・・・お会いすることに致しましょう。」

※ 沈みゆく夕陽を眺め、しばしくつろぐ3人・・・しかし、約束の時間はもうすぐそこまでやってきているのだ。
渋るローズマリーを説得する為、海が見渡せるとある岬の・・・小高く景色のよい丘の上へと集合していた。
すでに、ボルドとの約束の期日も決まり・・・それが、あと数時間後にまで迫っていた時の話である。

※ ここは、ローズマリーお気に入りのスポットで・・・よく小紅と来る見晴らしのよい絶景の場所なのである。
いつもは、散歩がてら・・・あちこち散策を楽しみながら、てっぺんまで登ってくるのだが、
どうやら今日のローズマリーは、そういう気軽なムードを楽しむ気分ではなかったとみえる。
ローズマリー 「・・・いくらここへ連れて来られても、ローズマリーは許した訳ではないですよ。」
小紅 「うふふ、こんなことくらいで許してもらおうなんて、思ってないわよ・・・ローズマリー姉さま w 」
いつもの手口ではあったが・・・この小紅の笑顔にローズマリーはとても弱かった。

※ 小紅より贈られた、たくさんのバラをあしらったドレス一式を身につけて・・・、実は嬉しいローズマリー。
小紅 「あなたには、あたしがいない間、 " 影武者 " として敵に気付かれないよう振舞っててほしいの。」
ローズマリー 「しかし姫さま、あのボルドのところへ・・・単身ひとりで出向くなんて危険が多すぎます!」
小紅 「大丈夫よ、このデュークさんも異次元からガードしてくれることになってるし。」
ローズマリー 「ふぅ~、やはりもうお決めになられてるという事ですね、・・・よくわかりました。」
小紅 「そう、わかってくれたのね・・・嬉しいわ、ローズマリー。」

※ ようやく話も頃合いかと、木の上からひょうひょうと降りてきた人狼吸血鬼デュークであったが・・・。
ローズマリー 「姫さまの決意はお堅いようですので、ローズマリーも覚悟をしてまいりました。」
デューク 「・・・ほえっ、なんだまだ話ついてなかったのか?」
ローズマリー 「・・・なので、一緒に行ってもらえる頼もしい助っ人をご用意しておくことにしたのです。」
小紅 「うふふ、そういうところ・・・、ローズマリーらしくて、あたし好きよ。」
ふたりは、生まれてきてからずっとの長い付き合いで・・・互いをよく知り尽くしていたと言えるだろう。

※ 己のたったひとりの主として、この命にかえてもと。。。心から小紅を想い、心配しているローズマリー。
ローズマリー 「何度も言いますが、くれぐれもご用心なさってくださいませ・・・小紅さま。」
小紅 「・・・ありがとう、ローズマリーお姉さん。。。あとは頼んだわね。」
ローズマリー 「承知致しました・・・では、任務に戻ります。」
そう返事すると・・・すぐさま、ローズマリーはこの場所をあとにし見えなくなった。
デューク 「そんじゃこっちも、先に待ち合わせ場所に行って・・・下調べしとくよ。。。じゃあとでな w 」
※ ローズマリーもデュークも順番にいなくなり、あとには海の見える丘と・・・ " 疾風 " とだけになった。
小紅 「・・・いまのローズマリーには、まだゼブラのことは言えないわね。」
それは、誰にも聞こえないような声で・・・独り言のように囁かれた台詞だった。。。
少し前、ゼブラの身に起きた悲しい出来事はすでに報告され、小紅の耳にだけは入ってきていたのだ。
小紅 「さて、あたしをサポートしてくれる頼もしい助っ人って、いったい誰なのかしら・・・楽しみだわ。」
そのことを、いまはまだ忘れていようとするかの如く、精一杯明るく見せようとする小紅であった。

※ いつの間にか・・・先ほどデュークがいた同じ枝の上に、1号がハミングしながら座っているではないか。
小紅 「あら、頼もしい助っ人ってあなただったの・・・1号?」
1号 「あい、・・・ローズマリーから小判1枚でこの " 仕置き " 引き受けた w 」
人造人間である1号はいま、・・・とある時代劇の人気シリーズにどっぷりハマってるらしい。
小紅 「・・・それは頼もしいわ、じゃ、 " 仕掛けて仕損じなし! " ってことね。」
1号 「あいあい w 」

※ そしてもうひとり・・・大胆な皮のジャケットに身を包み、そっと近づいてきたのは主任のゾラであった。
ゾラ 「あたしも、及ばずながら、ご一緒させてもらうわ・・・構わないかしら、小紅さん。」
小紅 「命の保障なんて・・・どこにもないですよ、ゾラ主任。」
ゾラ 「・・・えぇ、ご心配なく、その覚悟ならもとより出来ているから。」
新たに加わった助っ人ふたりと共に、丘の上からの素晴らしい景色を望む小紅であった。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・ローズマリーの手配により、新たに1号とゾラが小紅ら一行に加わった。
このあと、いよいよボルトとの直接対面が待っている・・・いったい何が起こるというのだろうか・・・。
ではでは・・・またこの場所で、この時間・・・お会いすることに致しましょう。」

※ 沈みゆく夕陽を眺め、しばしくつろぐ3人・・・しかし、約束の時間はもうすぐそこまでやってきているのだ。
Posted by くれない at 00:54│Comments(0)
│闇の黙示録編 第三部
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