2009年02月10日
パピヨンの紋章
ども~っ、どこまで続きますでしょうか~・・・本編連続企画、第四弾!!
ゆるゆると、大きなうねりに押し流されるように状況は刻々と変化していきます・・・。
・・・あぁ、あの番外編には~いつ取り掛かればいいんだーっ !? (謎)
※ 暮れかかる美しい夕陽をバックに、まっすぐ見つめる大きな瞳、・・・このサフランを待ち受けるものは?
くれないたちが、揃いの軍服を身にまとい、
羊蹄山の頂上に集結し、あの “ 誓い ” を立てているそんな頃、
鉄 -くろがね- の要塞そばに、小さなふたつの影があった。
それは、研究留学生サフランと、主任のゾラである。
ふたりは、教授であり・・・ここ、鉄 -くろがね- の要塞の最高責任者でもある、
あのむらさきの許可を得て、いまこうして別れを惜しんでいたのだ。
サフラン 「・・・短い間でしたが、本当にお世話になりました、主任。」
ゾラ 「いいえ、まだ何もしてあげれてなかったわ・・・ごめんね、サフラン。」
※ 純粋に、ただ封印の研究だけに打ち込んできただけに・・・この突然の展開に戸惑うばかりのサフラン。
・・・つい先ほどまで、このゾラも自分と同じく、
あの恩あるマダム・マルゴから派遣されてたとは、
まったくもって、知らされていなかったサフランである。
サフラン 「・・・まだ信じられないです、あの素晴らしく優しいマダムが、
ちょびママさんたちに、ひどい事してるなんて・・・。」
ゾラ 「・・・。」
サフラン 「・・・教えてください、ゾラ主任。
本当に、マダムはそんな悪い事してるのでしょうか?」
ゾラ 「・・・それは、ちゃんと自分の目で確かめてきなさい。」

※ どこか悲しげな表情を浮かべ、マダム四天王のひとりでもある彼女は、その内情を知り尽くしていた。
ゾラ 「向こうに行ったら、まずガーデニアを訪ねなさい。
彼女は、あなたにとって肉親でもあります・・・悪いようにはされないでしょうから。」
サフラン 「・・・えっ!、わたしに肉親がいるのですか !?」
ゾラ 「・・・それとね、キャンティには気をつけなさい。
彼女に気を許してはいけないわ・・・覚えておいてね。」
サフラン 「キャンティさん?・・・まだ、会ったことないと思います。」
その時、ふたりのそばに白衣に身を包んだ男が近づいてきた・・・
そうそれはまさしく、この鉄 -くろがね- の要塞の主、むらさきその人であった。
むらさき 「大切な話をしているところ申し訳ないが、
やはり気になるので、来てしまったよ。」
※ 三者三様、それぞれが複雑な想いを秘め、この別れの時を惜しむかのように日没に身を染めていた。
サフランやゾラの件については、くれないたちも渋々、
このむらさきに全て一任するという形になっていた・・・ 。
そして、少し前にサフランだけをマダムの下へ帰すと話は決まったのである。
その際、むらさきに別れの挨拶は既にすましてあったのだが・・・。
むらさき 「・・・いまのままキミがマダムのところへ戻っても、
きっと、真実は見えてこないと思うんだ・・・サフラン。」
ゾラ 「・・・教授。」
むらさき 「私も研究にかまけてばかりだった事もあり、
せっかく来てくれたキミに何もしてあげれてなかった事は、すまないと思っている。
そのお詫びとお礼を兼ねて、最後に贈り物をさせてくれたまえ。」
※ そう言いながら、むらさきはみるみるうちに、青白い光を放ちながら魔王の姿へと変貌していった・・・。
むらさき 「いまから、私の力で・・・キミ自身の能力を封じ込めて、
真実をみえないようにしているある “ 障害 ” を取り除こうと思うのだが、かまわないかい?」
サフラン 「これが、教授の魔王モード・・・素晴らしいです。
話には聞いていましたが、この眼で実際に見るのは初めてです。」
こういう事でもなければ、あるいはサフランは、
けっして、むらさきのこのもうひとつの姿など、見ることはなかったかもしれない。
サフラン 「教授、わたしは知りたいのです。
わたしの知らない事実があるのでしたら、それを全て知りたい。」
このまっすぐで純真なサフランの強い思いは、この場にいた誰の胸にも響いた。
むらさき 「うむ、わかった・・・それではいくよ。
キミの中で眠っている真の力を解き放ってみることにしよう。」
※ 妖しく光り輝く魔王の双眸のまなこ・・・そのためか空間さえも歪み、まるで悲鳴を上げているようである。
むらさき、いや魔王が謎めいた力をサフランに向けて放つ様を、
すぐ真横でゾラは、うっとりと・・・恍惚にも似た表情を浮かべ・・・ただ見ていた。
サフラン 「・・・う、ううう・・・!」
いま、このサフランの中で・・・何かが変わろうとしている。
いや、強引に変わらされようとしているのだ。
彼女に施されていた、第3の眼の能力を封じ込める封印が、
魔王むらさきの手により、徐々に開放されようとしていたのだ。
サフラン 「・・・ううう、うう、・・・うわーっ !?」
それは、目に見えない巨大なガラスの板が、
パリン!っと音を立て、粉々に砕け散ったような感覚でもあった・・・。
※ まるで、悟りを開いた瞬間でもあるかのように、神秘的な表情がサフランをそっと暖かく包み込んでいく。
むらさき 「いまキミは、ようやく真実の入り口に辿り着いたに過ぎない。
全てはこれからなのだよ、サフラン・・・さぁ、行きなさい。・・・本当の自分を取り戻すために。」
ゾラ 「行って、その目で確かめなさい・・・その手で、掴みとるのよ・・・あなた自身を。」
サフランの額に輝く、蝶の紋章が・・・これまでにない不思議な光を放っている。
はたして、彼女は本当に目覚める事ができたのだろうか・・・ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「あぁ、ほんとに大丈夫なんだろうか?・・・サフランってば。
また実は、むらさきの悪巧みでした~っ、残念!・・・みたいな~じゃないよなぁ ^^;
・・・全ては、その “ 運命 -さだめ- ” のままに。
それでは気になるこの続きは・・・次回、第06話 “ 目覚めよ、パピヨン ” でどうぞ w 」 ←あやしい!
※ 旅立つサフランを見届けるように寄り添う、ゾラとむらさき・・・それぞれの思惑がまた複雑に交差する。
ゆるゆると、大きなうねりに押し流されるように状況は刻々と変化していきます・・・。
・・・あぁ、あの番外編には~いつ取り掛かればいいんだーっ !? (謎)

※ 暮れかかる美しい夕陽をバックに、まっすぐ見つめる大きな瞳、・・・このサフランを待ち受けるものは?
くれないたちが、揃いの軍服を身にまとい、
羊蹄山の頂上に集結し、あの “ 誓い ” を立てているそんな頃、
鉄 -くろがね- の要塞そばに、小さなふたつの影があった。
それは、研究留学生サフランと、主任のゾラである。
ふたりは、教授であり・・・ここ、鉄 -くろがね- の要塞の最高責任者でもある、
あのむらさきの許可を得て、いまこうして別れを惜しんでいたのだ。
サフラン 「・・・短い間でしたが、本当にお世話になりました、主任。」
ゾラ 「いいえ、まだ何もしてあげれてなかったわ・・・ごめんね、サフラン。」

※ 純粋に、ただ封印の研究だけに打ち込んできただけに・・・この突然の展開に戸惑うばかりのサフラン。
・・・つい先ほどまで、このゾラも自分と同じく、
あの恩あるマダム・マルゴから派遣されてたとは、
まったくもって、知らされていなかったサフランである。
サフラン 「・・・まだ信じられないです、あの素晴らしく優しいマダムが、
ちょびママさんたちに、ひどい事してるなんて・・・。」
ゾラ 「・・・。」
サフラン 「・・・教えてください、ゾラ主任。
本当に、マダムはそんな悪い事してるのでしょうか?」
ゾラ 「・・・それは、ちゃんと自分の目で確かめてきなさい。」

※ どこか悲しげな表情を浮かべ、マダム四天王のひとりでもある彼女は、その内情を知り尽くしていた。
ゾラ 「向こうに行ったら、まずガーデニアを訪ねなさい。
彼女は、あなたにとって肉親でもあります・・・悪いようにはされないでしょうから。」
サフラン 「・・・えっ!、わたしに肉親がいるのですか !?」
ゾラ 「・・・それとね、キャンティには気をつけなさい。
彼女に気を許してはいけないわ・・・覚えておいてね。」
サフラン 「キャンティさん?・・・まだ、会ったことないと思います。」
その時、ふたりのそばに白衣に身を包んだ男が近づいてきた・・・
そうそれはまさしく、この鉄 -くろがね- の要塞の主、むらさきその人であった。
むらさき 「大切な話をしているところ申し訳ないが、
やはり気になるので、来てしまったよ。」

※ 三者三様、それぞれが複雑な想いを秘め、この別れの時を惜しむかのように日没に身を染めていた。
サフランやゾラの件については、くれないたちも渋々、
このむらさきに全て一任するという形になっていた・・・ 。
そして、少し前にサフランだけをマダムの下へ帰すと話は決まったのである。
その際、むらさきに別れの挨拶は既にすましてあったのだが・・・。
むらさき 「・・・いまのままキミがマダムのところへ戻っても、
きっと、真実は見えてこないと思うんだ・・・サフラン。」
ゾラ 「・・・教授。」
むらさき 「私も研究にかまけてばかりだった事もあり、
せっかく来てくれたキミに何もしてあげれてなかった事は、すまないと思っている。
そのお詫びとお礼を兼ねて、最後に贈り物をさせてくれたまえ。」

※ そう言いながら、むらさきはみるみるうちに、青白い光を放ちながら魔王の姿へと変貌していった・・・。
むらさき 「いまから、私の力で・・・キミ自身の能力を封じ込めて、
真実をみえないようにしているある “ 障害 ” を取り除こうと思うのだが、かまわないかい?」
サフラン 「これが、教授の魔王モード・・・素晴らしいです。
話には聞いていましたが、この眼で実際に見るのは初めてです。」
こういう事でもなければ、あるいはサフランは、
けっして、むらさきのこのもうひとつの姿など、見ることはなかったかもしれない。
サフラン 「教授、わたしは知りたいのです。
わたしの知らない事実があるのでしたら、それを全て知りたい。」
このまっすぐで純真なサフランの強い思いは、この場にいた誰の胸にも響いた。
むらさき 「うむ、わかった・・・それではいくよ。
キミの中で眠っている真の力を解き放ってみることにしよう。」

※ 妖しく光り輝く魔王の双眸のまなこ・・・そのためか空間さえも歪み、まるで悲鳴を上げているようである。
むらさき、いや魔王が謎めいた力をサフランに向けて放つ様を、
すぐ真横でゾラは、うっとりと・・・恍惚にも似た表情を浮かべ・・・ただ見ていた。
サフラン 「・・・う、ううう・・・!」
いま、このサフランの中で・・・何かが変わろうとしている。
いや、強引に変わらされようとしているのだ。
彼女に施されていた、第3の眼の能力を封じ込める封印が、
魔王むらさきの手により、徐々に開放されようとしていたのだ。
サフラン 「・・・ううう、うう、・・・うわーっ !?」
それは、目に見えない巨大なガラスの板が、
パリン!っと音を立て、粉々に砕け散ったような感覚でもあった・・・。

※ まるで、悟りを開いた瞬間でもあるかのように、神秘的な表情がサフランをそっと暖かく包み込んでいく。
むらさき 「いまキミは、ようやく真実の入り口に辿り着いたに過ぎない。
全てはこれからなのだよ、サフラン・・・さぁ、行きなさい。・・・本当の自分を取り戻すために。」
ゾラ 「行って、その目で確かめなさい・・・その手で、掴みとるのよ・・・あなた自身を。」
サフランの額に輝く、蝶の紋章が・・・これまでにない不思議な光を放っている。
はたして、彼女は本当に目覚める事ができたのだろうか・・・ (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「あぁ、ほんとに大丈夫なんだろうか?・・・サフランってば。
また実は、むらさきの悪巧みでした~っ、残念!・・・みたいな~じゃないよなぁ ^^;
・・・全ては、その “ 運命 -さだめ- ” のままに。
それでは気になるこの続きは・・・次回、第06話 “ 目覚めよ、パピヨン ” でどうぞ w 」 ←あやしい!

※ 旅立つサフランを見届けるように寄り添う、ゾラとむらさき・・・それぞれの思惑がまた複雑に交差する。
Posted by くれない at 21:41│Comments(0)
│闇の黙示録編 第二部
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