2009年06月04日
勃発
・・・そう、それは何の前触れもなく突然始まったのだ。
くれないたちに由縁のある施設や建物が次々とマダム軍の絨毯爆撃を受けたのである。
なんとか無事に残ったと言えるのは、むらさきの誇る鉄壁の砦・・・ “ 鉄 -くろがね- の要塞 ” と、
あの伯爵が守護する封印の場所とされる・・・マリエくんのミュージアムくらいであった。
※ あえて何も語らないが、小紅の静かな憤りはひしひしと・・・くれないの心にまで響いてくるのであった。
数時間前になるだろうか・・・むらさきにより緊急のスクランブルがかかり、
主だったメンバー全員が集められ、核の攻撃にも耐えうる地下において会議が開かれていた。
その際、普段はモザイク・グラスにいるしゅろにも徴集がかかったのだが、
・・・この火急の事態を見込んでのむらさきの計らいだったのならそれも納得ができる。
のちに判明したのだが・・・今回の空爆を指揮したのは、
マダムの私設軍隊責任者であるというバレンシュタイン大佐で巨大な浮遊要塞の総司令でもある。
・・・的確に要所だけを狙って爆撃を仕掛けてきており、その名に恥じぬ凄腕を証明してみせた。
しかし、これほどまでの攻撃でさえも、マダム軍にとっては単なる警告でしかなかったようで、
一通り爆撃を終えたら、来たとき同様・・・すぐ様かき消すようにいなくなってしまったのである。
そして、なかでも・・・もっとも被害をこうむったのは他ならぬ “ モザイク・グラス ” であった。
※ 文字通り、全く影も残らないように綺麗に消失してしまった “ モザイク・グラス ” 跡地に立つふたり。
当面は危険がないとむらさきが判断して、くれないと小紅は急ぎモザイク・グラスへと向った。
そんなふたりの眼に映ったものは・・・あるべきはずのものが、
・・・跡形もなく消え失せた、ただの更地だけだったのである。
特殊なレーザーでも使ったのだろうか・・・モザイク・グラスのあの建物は綺麗さっぱり無くなっていた・・・
実際に、この新しい “ モザイク・グラス ” にはまだそれほど馴染みはなかったくれないであったが、
やはり特別な意味を持つものの象徴であるに違いはない。
ましてや、小紅にとってはここ数年ずっと過ごしてきた場所であるのだ・・・。
小紅 「・・・あっちにとっては、ほんの手始めってとこなんでしょうね。」
くれない 「まぁ、そんなとこなんだろうな・・・だが、やつらは俺たちの心を踏み躙りやがった。」
小紅 「・・・そうね、わからせてあげないといけなくなったわ。」
そう語る小紅の瞳の奥底には・・・冷たい炎がメラメラと燃えさかっているように思えた。
※ モザイク・グラス跡地に立ち・・・これまで以上に新たな気持ちで決意をする小紅とくれないであった。
・・・まだ戦いの火蓋は切って落とされたばかりなのだ。
そう、これからが “ 救世主の封印 ” を巡る本当の戦いの幕開けになるに違いない・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「1ヶ月以上の長い沈黙を破り、やっと再開された本編・・・闇の黙示録編 第三部。
今回は、マダム軍の本気をうかがい知るだけに留まりましたが・・・まだまだほんの序章に過ぎません。
この先、どのようなことが起こっていくのか・・・まったく予断を許しませんが。。。
・・・再びこの時間に、ここでお会いできたことを嬉しく思います。
ではでは、また・・・この続きを是非ともお楽しみにお待ちくださいませ。」

※ ペットの虎型メカを連れて・・・ふたりを迎えにやってきたちょび1号の瞳もどこか哀しく輝いていた。。。
くれないたちに由縁のある施設や建物が次々とマダム軍の絨毯爆撃を受けたのである。
なんとか無事に残ったと言えるのは、むらさきの誇る鉄壁の砦・・・ “ 鉄 -くろがね- の要塞 ” と、
あの伯爵が守護する封印の場所とされる・・・マリエくんのミュージアムくらいであった。

※ あえて何も語らないが、小紅の静かな憤りはひしひしと・・・くれないの心にまで響いてくるのであった。
数時間前になるだろうか・・・むらさきにより緊急のスクランブルがかかり、
主だったメンバー全員が集められ、核の攻撃にも耐えうる地下において会議が開かれていた。
その際、普段はモザイク・グラスにいるしゅろにも徴集がかかったのだが、
・・・この火急の事態を見込んでのむらさきの計らいだったのならそれも納得ができる。
のちに判明したのだが・・・今回の空爆を指揮したのは、
マダムの私設軍隊責任者であるというバレンシュタイン大佐で巨大な浮遊要塞の総司令でもある。
・・・的確に要所だけを狙って爆撃を仕掛けてきており、その名に恥じぬ凄腕を証明してみせた。
しかし、これほどまでの攻撃でさえも、マダム軍にとっては単なる警告でしかなかったようで、
一通り爆撃を終えたら、来たとき同様・・・すぐ様かき消すようにいなくなってしまったのである。
そして、なかでも・・・もっとも被害をこうむったのは他ならぬ “ モザイク・グラス ” であった。

※ 文字通り、全く影も残らないように綺麗に消失してしまった “ モザイク・グラス ” 跡地に立つふたり。
当面は危険がないとむらさきが判断して、くれないと小紅は急ぎモザイク・グラスへと向った。
そんなふたりの眼に映ったものは・・・あるべきはずのものが、
・・・跡形もなく消え失せた、ただの更地だけだったのである。
特殊なレーザーでも使ったのだろうか・・・モザイク・グラスのあの建物は綺麗さっぱり無くなっていた・・・
実際に、この新しい “ モザイク・グラス ” にはまだそれほど馴染みはなかったくれないであったが、
やはり特別な意味を持つものの象徴であるに違いはない。
ましてや、小紅にとってはここ数年ずっと過ごしてきた場所であるのだ・・・。
小紅 「・・・あっちにとっては、ほんの手始めってとこなんでしょうね。」
くれない 「まぁ、そんなとこなんだろうな・・・だが、やつらは俺たちの心を踏み躙りやがった。」
小紅 「・・・そうね、わからせてあげないといけなくなったわ。」
そう語る小紅の瞳の奥底には・・・冷たい炎がメラメラと燃えさかっているように思えた。

※ モザイク・グラス跡地に立ち・・・これまで以上に新たな気持ちで決意をする小紅とくれないであった。
・・・まだ戦いの火蓋は切って落とされたばかりなのだ。
そう、これからが “ 救世主の封印 ” を巡る本当の戦いの幕開けになるに違いない・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「1ヶ月以上の長い沈黙を破り、やっと再開された本編・・・闇の黙示録編 第三部。
今回は、マダム軍の本気をうかがい知るだけに留まりましたが・・・まだまだほんの序章に過ぎません。
この先、どのようなことが起こっていくのか・・・まったく予断を許しませんが。。。
・・・再びこの時間に、ここでお会いできたことを嬉しく思います。
ではでは、また・・・この続きを是非ともお楽しみにお待ちくださいませ。」

※ ペットの虎型メカを連れて・・・ふたりを迎えにやってきたちょび1号の瞳もどこか哀しく輝いていた。。。