2009年06月29日
交差する思惑
・・・・・・この小樽運河での束の間の出来事を、
いつからだろう~、じっとみつめる熱い視線がルタオの上にあった。
それはくれないの実兄であるむらさきこと・・・闇の貴公子、 “ 魔王 ” の妖しい双眸である。
※ いまや完全に “ 魔王 ” の能力を自分のものとしたむらさきの心に映るビジョンとは何であろうか・・・。
これまでの “ 救世主の封印 ” をめぐる熾烈な争いには、
くれないたちのサポート役に回り、あまり表立って行動をみせていないむらさきであるが・・・
己の探究心とでも言えばいいのだろうか、その欲求は他の誰よりも強いはずである。
あのマダムの四天王でもある主任のゾラをも取り込み、
一心不乱に封印の研究に没頭しているかと思えば・・・相変わらずのこの暗躍ぶり。
むらさき 「ふっ、・・・ひとつの側面からだけでは、真実など違ってみえてくるものだな。」
いまはこうして、ことの成り行きを眺めているようだが・・・事と次第に依れば、
どのように出てくるのか、実際はわかったものではないと言えよう。
この魔王、むらさきが真に求めているものは、はたして光なのか闇なのか。。。
※ マダム親衛隊の制服から着替えて、ビンテージもののコスチューム姿で横たわるちょびママさん・・・。
ここは、ボルドの巨大な城塞都市内部にある封印研究施設の一室。
意識があるのかないのか・・・静かに横になり、瞳を開けたままのちょびさんがそこにいた。
チョビ太郎 「・・・くぅ~ん。」
ボルド 「大丈夫ですよ、心配要りません・・・チョビ太郎くん。」
不安げな表情で、やっと会えた主であるちょびママさんを見守るチョビ太郎♂に、
やさしく諭すように声をかける元主治医でもあるマスター・ボルド。
すぐ傍らには、アンドロイドのちょび2号こと・・・ “ 美々 ” と、
くれないのクローン体である “ しゅろ ” の変身した姿、偽くれないの顔もそこにあった。
美々 「どうされるおつもりですか?・・・マスター。」
しゅろ 「・・・ちょびママ。」
ボルド 「麗華によって、ちょびさんにかけられている暗示を解かなくてはなりませんね。」
※ 皆の見守る中、ボルドは手をかざし・・・ちょびさんの深層意識の奥深くへと確実に分け入っていく。
この暗示をかけたのは、あのマダム親衛隊隊長である麗華・・・昔、ボルドの教育係でもあった相手だ。
ちょび 「・・・ううう、うぅ!」
ちょびママ本人でさえ、気づかぬ様に巧みに仕掛けられた複雑な暗示・・・
もし、ほんの少しでも解除方法を間違ってしまえば、ちょびさん自身もただではすまない。
そんな危険を冒してでも暗示を解く必要が、はたしてボルドにあるのだろうか。
~じっと主人を見守るチョビ太郎♂、~憎い仇だと教えられている美々、~そっと想いを寄せるしゅろ。
ちょびさんへの思いは三者三様、それぞれであるが・・・いまはただ黙ってみているしかなかった。
・・・程なくして、難解なパズルを解読する如く、麗華によって施された巧妙な暗示を見事に解いたボルド。
ボルド 「これで、ちょびさんの命にかかわる心配は全て回避されました。」
今回のマスター・ボルドの行動の意味は何を指すのか・・・?
この後、ちょびさんとチョビ太郎♂の安否はどうなってしまうのだろうか・・・。。。
※ それぞれの思惑が複雑に絡み交差する中、渦中のちょびさんはいま安らかな寝息をたて眠ってる。
マダム軍の攻撃もまだまだ始まったばかり・・・今後ますます激しくなっていくだろう。
・・・動き出した歯車は、さらに大きな歯車へとその力を伝えていくことになる。
真の鍵を握る存在という、マスター・ボルドの思惑はいったいどこへ向かってるのであろうか・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・ひとまずは、ちょびさんの安全は確保されたようです。
しかし、それは本当の意味での安全なのでしょうか・・・けっして、そうではありません。
くれないたちは、強大なマダム軍と、さらにボルドたちとも向かい合っていかなければならないのです。
・・・では、この続きは、次回のこの時間にお送りいたします。」

※ 途方にくれながらも、鉄 -くろがね- の要塞内にある大浴場でひとり疲れを癒す主人公・・・くれない。
いつからだろう~、じっとみつめる熱い視線がルタオの上にあった。
それはくれないの実兄であるむらさきこと・・・闇の貴公子、 “ 魔王 ” の妖しい双眸である。

※ いまや完全に “ 魔王 ” の能力を自分のものとしたむらさきの心に映るビジョンとは何であろうか・・・。
これまでの “ 救世主の封印 ” をめぐる熾烈な争いには、
くれないたちのサポート役に回り、あまり表立って行動をみせていないむらさきであるが・・・
己の探究心とでも言えばいいのだろうか、その欲求は他の誰よりも強いはずである。
あのマダムの四天王でもある主任のゾラをも取り込み、
一心不乱に封印の研究に没頭しているかと思えば・・・相変わらずのこの暗躍ぶり。
むらさき 「ふっ、・・・ひとつの側面からだけでは、真実など違ってみえてくるものだな。」
いまはこうして、ことの成り行きを眺めているようだが・・・事と次第に依れば、
どのように出てくるのか、実際はわかったものではないと言えよう。
この魔王、むらさきが真に求めているものは、はたして光なのか闇なのか。。。

※ マダム親衛隊の制服から着替えて、ビンテージもののコスチューム姿で横たわるちょびママさん・・・。
ここは、ボルドの巨大な城塞都市内部にある封印研究施設の一室。
意識があるのかないのか・・・静かに横になり、瞳を開けたままのちょびさんがそこにいた。
チョビ太郎 「・・・くぅ~ん。」
ボルド 「大丈夫ですよ、心配要りません・・・チョビ太郎くん。」
不安げな表情で、やっと会えた主であるちょびママさんを見守るチョビ太郎♂に、
やさしく諭すように声をかける元主治医でもあるマスター・ボルド。
すぐ傍らには、アンドロイドのちょび2号こと・・・ “ 美々 ” と、
くれないのクローン体である “ しゅろ ” の変身した姿、偽くれないの顔もそこにあった。
美々 「どうされるおつもりですか?・・・マスター。」
しゅろ 「・・・ちょびママ。」
ボルド 「麗華によって、ちょびさんにかけられている暗示を解かなくてはなりませんね。」

※ 皆の見守る中、ボルドは手をかざし・・・ちょびさんの深層意識の奥深くへと確実に分け入っていく。
この暗示をかけたのは、あのマダム親衛隊隊長である麗華・・・昔、ボルドの教育係でもあった相手だ。
ちょび 「・・・ううう、うぅ!」
ちょびママ本人でさえ、気づかぬ様に巧みに仕掛けられた複雑な暗示・・・
もし、ほんの少しでも解除方法を間違ってしまえば、ちょびさん自身もただではすまない。
そんな危険を冒してでも暗示を解く必要が、はたしてボルドにあるのだろうか。
~じっと主人を見守るチョビ太郎♂、~憎い仇だと教えられている美々、~そっと想いを寄せるしゅろ。
ちょびさんへの思いは三者三様、それぞれであるが・・・いまはただ黙ってみているしかなかった。
・・・程なくして、難解なパズルを解読する如く、麗華によって施された巧妙な暗示を見事に解いたボルド。
ボルド 「これで、ちょびさんの命にかかわる心配は全て回避されました。」
今回のマスター・ボルドの行動の意味は何を指すのか・・・?
この後、ちょびさんとチョビ太郎♂の安否はどうなってしまうのだろうか・・・。。。

※ それぞれの思惑が複雑に絡み交差する中、渦中のちょびさんはいま安らかな寝息をたて眠ってる。
マダム軍の攻撃もまだまだ始まったばかり・・・今後ますます激しくなっていくだろう。
・・・動き出した歯車は、さらに大きな歯車へとその力を伝えていくことになる。
真の鍵を握る存在という、マスター・ボルドの思惑はいったいどこへ向かってるのであろうか・・・。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・ひとまずは、ちょびさんの安全は確保されたようです。
しかし、それは本当の意味での安全なのでしょうか・・・けっして、そうではありません。
くれないたちは、強大なマダム軍と、さらにボルドたちとも向かい合っていかなければならないのです。
・・・では、この続きは、次回のこの時間にお送りいたします。」

※ 途方にくれながらも、鉄 -くろがね- の要塞内にある大浴場でひとり疲れを癒す主人公・・・くれない。