2009年09月02日
偲ぶ面影
・・・ここは、いくつかある小紅たちの隠れ家のひとつ・・・カラクリだらけの忍者屋敷である。
ここでは幼い頃から厳しい修行をしたりと、ローズマリーにとっては思い出深い場所・・・
配下のものには、けっして誰も立ち入らぬようきつく申しつけ・・・ひとりこの屋敷に閉じ篭っていた。
※ 小紅と同じ髪型でかなり伸ばしていたものを、ばっさりと切り・・・ショート・ボブになったローズマリー。
" 海の見える丘 " で、主である小紅に言われ通りに・・・すぐに影武者として振舞うはずであった。
・・・しかし、自分の配下のどこか微妙な不穏の空気に違和感を覚え、
淡々と問い詰めた結果、小紅があえて語ず口止めしていた " ゼブラ " のその後を知ることになる。
そして、ひと時だけでもと・・・ほんのつかの間の時間だけ割いて、この思い出の屋敷にやって来たのだ。
※ ローズマリーにとって、ゼブラは小紅を別にして、一番のライバルであり、また無二の親友でもあった。
もちろん、この屋敷に限ったことではなく・・・ローズマリーらの修行の場所は他にもまだたくさんある。
ただ、この場所は・・・大きくなってからも、ゼブラとの待ち合わせ場所に指定したりと、
特にふたりの思い入れがとても深く、・・・また心癒せる数少ない空間でもあったのだ。
そっと目を閉じれば、いくつもの様々な記憶たちがよみがえってくる特別の場所なのである。
※ 膝を抱え、じっと考え込んだり、寝そべり、当時の書物を紐解いてみたりと~刻々と時間は過ぎていく。
・・・成長してからは、それぞれの任務のこともあり、
定時連絡以外では滅多に会えなかったふたりだったが、
お互いをライバルとして認め合い、ずっと切磋琢磨してきた仲であった。
そんな大きな存在であったゼブラに、もう二度と会う事ができなくなったなんて・・・。
※ この切り株にもたれていると、ふたりでただ黙って・・・寄り添い時間を過ごした記憶がよみがえってくる。
何も言わず、遠くへ旅立ってしまったゼブラ・・・ローズマリーはその理由さえ知らないでいた。
いまはただ、ほんの少しの時間だけ・・・遥かな友へ想いを馳せて、その面影を偲ぶのであった。
・・・これからまた、再び立ち上がって・・・己に課せられた使命を全うするために。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・その理由を誰にも知られることなく、ひとり逝ってしまった "はぐれ隠密 " ゼブラ。
このローズマリーにとっては、本当の家族以上の非常に大切な存在であったと思われます。
しばしの間、友であるゼブラを想い・・・偲んでいても、誰も彼女を責めることはできないでしょうね。
ではでは、またこの場所で、この時間・・・お会いすることに致しましょう。」
※ 人前ではけっして弱音を吐かず、いつも平静であったが・・・この時ばかりは、そっと涙したのだった。
ここでは幼い頃から厳しい修行をしたりと、ローズマリーにとっては思い出深い場所・・・
配下のものには、けっして誰も立ち入らぬようきつく申しつけ・・・ひとりこの屋敷に閉じ篭っていた。

※ 小紅と同じ髪型でかなり伸ばしていたものを、ばっさりと切り・・・ショート・ボブになったローズマリー。
" 海の見える丘 " で、主である小紅に言われ通りに・・・すぐに影武者として振舞うはずであった。
・・・しかし、自分の配下のどこか微妙な不穏の空気に違和感を覚え、
淡々と問い詰めた結果、小紅があえて語ず口止めしていた " ゼブラ " のその後を知ることになる。
そして、ひと時だけでもと・・・ほんのつかの間の時間だけ割いて、この思い出の屋敷にやって来たのだ。
※ ローズマリーにとって、ゼブラは小紅を別にして、一番のライバルであり、また無二の親友でもあった。
もちろん、この屋敷に限ったことではなく・・・ローズマリーらの修行の場所は他にもまだたくさんある。
ただ、この場所は・・・大きくなってからも、ゼブラとの待ち合わせ場所に指定したりと、
特にふたりの思い入れがとても深く、・・・また心癒せる数少ない空間でもあったのだ。
そっと目を閉じれば、いくつもの様々な記憶たちがよみがえってくる特別の場所なのである。
※ 膝を抱え、じっと考え込んだり、寝そべり、当時の書物を紐解いてみたりと~刻々と時間は過ぎていく。
・・・成長してからは、それぞれの任務のこともあり、
定時連絡以外では滅多に会えなかったふたりだったが、
お互いをライバルとして認め合い、ずっと切磋琢磨してきた仲であった。
そんな大きな存在であったゼブラに、もう二度と会う事ができなくなったなんて・・・。

※ この切り株にもたれていると、ふたりでただ黙って・・・寄り添い時間を過ごした記憶がよみがえってくる。
何も言わず、遠くへ旅立ってしまったゼブラ・・・ローズマリーはその理由さえ知らないでいた。
いまはただ、ほんの少しの時間だけ・・・遥かな友へ想いを馳せて、その面影を偲ぶのであった。
・・・これからまた、再び立ち上がって・・・己に課せられた使命を全うするために。。。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・その理由を誰にも知られることなく、ひとり逝ってしまった "はぐれ隠密 " ゼブラ。
このローズマリーにとっては、本当の家族以上の非常に大切な存在であったと思われます。
しばしの間、友であるゼブラを想い・・・偲んでいても、誰も彼女を責めることはできないでしょうね。
ではでは、またこの場所で、この時間・・・お会いすることに致しましょう。」

※ 人前ではけっして弱音を吐かず、いつも平静であったが・・・この時ばかりは、そっと涙したのだった。