2009年09月17日
死神の鎧
邪神さま直々の申しつけにより、 " 冥府の門番 " ・・・エンマはその任務を直ちに遂行するべく、
数ある冥界の入り口のひとつ、・・・混沌 -カオス- へ直接出向き、ある人物を保護することにした。
・・・そう、その人物とは復活の時を信じて、ただ気力だけで己を奮い立たせていた彼の事であった。
※ エンマにそっと抱きかかえられるようにして、もう意識すら失くしたくれないがその姿をみせたのである。
" 冥府の門番 " と呼ばれているように、彼女は冥界周辺の監督を一任されてる立場なので、
このくれないが・・・混沌 -カオス- にて、留まっていることはすでに把握していた事象であった。
この件に関しては、古い友人・・・伯爵からも手がまわされていて、じっと見守る意向であったのだ。
・・・しかし、主格にあたる邪神の特命により・・・また新たに違う動きを見せる次第とあいなった。
※ もはや気力も尽き、いまにも混沌 -カオス- に吸収されてしまいそうな非常に危険な状態のくれない。
そのような状態のくれないを早速見つけ出し、自分の執務室のある異空間まで連れてくることは、
・・・このエンマにとっては朝メシ前のなんの造作もないことであった。
そして、いまにも消滅しそうになっていたくれないに仮初めの活力を注入し、手当てを施したのである。
エンマ 「・・・これでよい、あとはこのものが意識を取り戻すのを待つだけじゃ。」
※ まるで眠ったようにぐったりと倒れ、横たわるくれないと・・・涼しい顔で起きるのを待っているエンマ。
・・・程なく、手厚い看護?の甲斐もあってか、くれないはすっと意識を取り戻した。
くれない 「・・・こ、ここは、どこだ?・・・あ、あんたが俺を助けてくれたのか?」
エンマ 「どうやら目が覚めたようじゃな、我が名はエンマ、まだ朦朧としておろうがもう心配は無用じゃ。」
どこかキツネにつままれたように、いぶかしがるくれないをよそに、エンマは淡々としているだけだった。
※ すっと立ち上がり、きびすを返して・・・右手を少し上げ、その掌に光る棒状の物体を出現させるエンマ。
※ やがてそれは、身の丈を越すほどのとても巨大な " 死神のカマ " となり、圧倒的な威圧感をみせた。
そしておもむろに、その巨大なカマを大きく振るって・・・くれないの身体を切り刻んだのである。
くれない 「・・・う、うぎゃーーーーーーっ!! ! ! ! 」
エンマ 「パンパカパーーーーン ♪ あなたは見事、 " 冥府ご愛好感謝キャンペーン " に当選しました。
その栄誉を称えて、ここに " 死神の鎧 " 装備一式を特別に授与致します・・・おめでとうございます。」
※ 切り裂かれたと感じた次の瞬間、くれないの身体には、漆黒の " 死神の鎧 " が装着されていたのだ。
エンマ 「・・・その鎧さえ装着しておれば、混沌 -カオス- において、自由に動くことが可能となる。
だが、そなたの肉体は既に消え失せておるので、現状で現世に還ることはままならん事なのじゃ・・・。
まぁ、まったくもって・・・その方法がひとつもないという訳では、ないのであるがな。。。」
くれない 「・・・ん?・・・ってことは、まだ方法はあるって事なんだな!」
ほんの少し前まで、輝きを失っていたくれないの両の瞳に再び爛々と希望の光がよみがえってきた。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・颯爽と " お姫様抱っこ " をされて~まっぱで登場した、我らが主人公くれない。
邪神さまの戯れの計らいとも露知らず、エンマより " 死神の鎧 " を授けられることとなった。
しかも、それを装着した状態であれば、現世に戻れる可能性も出てきたのだ。
この事は、・・・くれない復活へ向けての、また新たな一歩となるのであろうか・・・?
ではでは、またこの場所で、この時間・・・再びお会いすることに致しましょう。」
※ エンマに与えられた " 死神の鎧 " をまとい・・・なんとか九死に一生を得た形の主人公、くれない。
数ある冥界の入り口のひとつ、・・・混沌 -カオス- へ直接出向き、ある人物を保護することにした。
・・・そう、その人物とは復活の時を信じて、ただ気力だけで己を奮い立たせていた彼の事であった。

※ エンマにそっと抱きかかえられるようにして、もう意識すら失くしたくれないがその姿をみせたのである。
" 冥府の門番 " と呼ばれているように、彼女は冥界周辺の監督を一任されてる立場なので、
このくれないが・・・混沌 -カオス- にて、留まっていることはすでに把握していた事象であった。
この件に関しては、古い友人・・・伯爵からも手がまわされていて、じっと見守る意向であったのだ。
・・・しかし、主格にあたる邪神の特命により・・・また新たに違う動きを見せる次第とあいなった。

※ もはや気力も尽き、いまにも混沌 -カオス- に吸収されてしまいそうな非常に危険な状態のくれない。
そのような状態のくれないを早速見つけ出し、自分の執務室のある異空間まで連れてくることは、
・・・このエンマにとっては朝メシ前のなんの造作もないことであった。
そして、いまにも消滅しそうになっていたくれないに仮初めの活力を注入し、手当てを施したのである。
エンマ 「・・・これでよい、あとはこのものが意識を取り戻すのを待つだけじゃ。」

※ まるで眠ったようにぐったりと倒れ、横たわるくれないと・・・涼しい顔で起きるのを待っているエンマ。
・・・程なく、手厚い看護?の甲斐もあってか、くれないはすっと意識を取り戻した。
くれない 「・・・こ、ここは、どこだ?・・・あ、あんたが俺を助けてくれたのか?」
エンマ 「どうやら目が覚めたようじゃな、我が名はエンマ、まだ朦朧としておろうがもう心配は無用じゃ。」
どこかキツネにつままれたように、いぶかしがるくれないをよそに、エンマは淡々としているだけだった。

※ すっと立ち上がり、きびすを返して・・・右手を少し上げ、その掌に光る棒状の物体を出現させるエンマ。

※ やがてそれは、身の丈を越すほどのとても巨大な " 死神のカマ " となり、圧倒的な威圧感をみせた。
そしておもむろに、その巨大なカマを大きく振るって・・・くれないの身体を切り刻んだのである。
くれない 「・・・う、うぎゃーーーーーーっ!! ! ! ! 」
エンマ 「パンパカパーーーーン ♪ あなたは見事、 " 冥府ご愛好感謝キャンペーン " に当選しました。
その栄誉を称えて、ここに " 死神の鎧 " 装備一式を特別に授与致します・・・おめでとうございます。」

※ 切り裂かれたと感じた次の瞬間、くれないの身体には、漆黒の " 死神の鎧 " が装着されていたのだ。
エンマ 「・・・その鎧さえ装着しておれば、混沌 -カオス- において、自由に動くことが可能となる。
だが、そなたの肉体は既に消え失せておるので、現状で現世に還ることはままならん事なのじゃ・・・。
まぁ、まったくもって・・・その方法がひとつもないという訳では、ないのであるがな。。。」
くれない 「・・・ん?・・・ってことは、まだ方法はあるって事なんだな!」
ほんの少し前まで、輝きを失っていたくれないの両の瞳に再び爛々と希望の光がよみがえってきた。
・・・つづく。
ナレーション 「・・・颯爽と " お姫様抱っこ " をされて~まっぱで登場した、我らが主人公くれない。
邪神さまの戯れの計らいとも露知らず、エンマより " 死神の鎧 " を授けられることとなった。
しかも、それを装着した状態であれば、現世に戻れる可能性も出てきたのだ。
この事は、・・・くれない復活へ向けての、また新たな一歩となるのであろうか・・・?
ではでは、またこの場所で、この時間・・・再びお会いすることに致しましょう。」

※ エンマに与えられた " 死神の鎧 " をまとい・・・なんとか九死に一生を得た形の主人公、くれない。