2008年08月08日
アイリスの罠 -魔王の影-
いよ~っ、なんか随分久しぶりの本編だな・・・元気にしてたか、みんな w
では早速で申し訳ないが、ずっと放置だった本題に入る事にさせてもらうぞ ^^;
最近、俺たちの周りで次々に起こる怪事件の数々・・・
これらはどうも背後につながりがあるとみて間違いないだろうな。
それもこれも、あの魔王の野郎が出没するようになってから起きた事件ばかりだしな。
この時期、再度来日したアイリスも、きっとあの野郎に呼び寄せられて来たに決まっている!
実は、俺もアイリスに関しては面識がある・・・今を遡ること2年ほど前になるが。。。
その頃、俺は相棒のチョビ太郎♂とまだ出会ったばかりだったが、すぐに意気投合しコンビを組んで、
表向きは「流し屋」、裏稼業として「闇ガード」って危険な商売を始めて間もない時だったんだ・・・
(・・・裏稼業っていうのは「口説き屋」だったんじゃないのか?って話はいまは置いといてくれ ^^;)
俺たちは売り出すのに躍起になってたのもあって、かなり危ない橋を渡ったりもしていたんだ。

その当時にだが何らかの研究をしていたむらさき(いまの魔王)が突然、消息不明になったと知らせを受け、
弟である俺の元にも幾人もの人が訪れ、「何か聞いてはいないか?」・・・とか聞き込みされたんだ。
(・・・でも俺にしても何年もヤツに会っていなかったし、当然何の連絡も受けてなかった状況だった。)
そのうちの一人がわざわざ北欧から遥々尋ねて来たという若き天才科学書、アイリスだったんだよ。
その時の姿は、まっすぐ純粋なイメージで、今回のように邪悪な感じはまだなかったかな・・・
ただ当時も思い込みは相当激しかったらしく・・・
アイリス 「私は、むらさきとは特別な絆で結ばれている関係なの。」
と言って、自分にだけは何か伝言があるはずだと引き下がらなかった事や。。。

アイリス 「くれないは、私にとっても弟なのだから、遠慮せずに何でも相談して甘えていいのよ。」
という頓珍漢な事を言われ、酷く驚いたこともあったのを覚えているな。
(あとから知ったのだが、アイリスと俺は同じ年に生まれた同級生であるという事だ・・・)
・・・でまぁ、そんな昔話はこれくらいにしておくことにして。。。
ついこの間、俺たちが不在の時に、ローズマリーが気転をきかしアイリスを追っ払ったのは、
みんなもまだ記憶に新しいよな・・・
そこで俺たちは、魔王やアイリスに対していろいろな対策を練り、それらに対処するべく様々な
計画の下、実行に移していたのだがその最中、不意をつかれ、またしてもちょびママさんが誘拐されて
しまうという大失態を犯してしまったんだ・・・。
情けないことにその時、一緒にその現場にいた俺は、右足首を骨折するというオマケもつけてだ !?
・・・己の不甲斐なさに激しく憤りを感じていたんだが。。。
しかし、事態はそれだけじゃすまなかったんだ・・・
俺が治療を受けている隙を突いて、アイリスから小紅に直接連絡があったらしく・・・
「ちょびママさんの命を助けたければ一人で指定されたポイントに来るように。」
と言われ、命をかけて引き止めようとするローズマリーにも絶対ついて来ないように固く約束をさせ、
単身、強引にアイリスのところへ向ったという事らしい・・・
事態を重く見た俺たちは、小紅の幼馴染でもある・・・小鳥さんと接触をはかり、小鳥さんの私設SP、
及び、チョビ太郎♂に警護を頼んで、あえて人目のある夏祭りの会場に来てもらう事にした。

この会場には、事が事なので・・・普段なら封印の場所からほとんど離れる事のない助手の
マリエくんにもローズマリーにガードしてもらい急遽来てもらったんだ。
マリエ 「そんで小紅ちゃんが向った先は、どっかわからん・・・って訳け」
くれない 「あぁ、小紅もあの通り・・・こうと決めたら、一筋縄ではいかないとこがあるからな、
ローズマリーにさえ何も告げずにひとりで出向いたみたいだよ。」
小鳥 「小紅ちゃんの事だから、何か考えがあってしたのだと思うけど・・・
やっぱり心配だわ。。。相手があのアイリス女史なのだもの・・・」
マリエ 「・・・くれないさん、いざと言う事態になったら、あたしらも最後の手段に出んと
あかんと思うわ・・・その覚悟はしといてや。」
くれない 「・・・最後の手段って、どうするつもりなんだマリエくん?」
マリエ 「・・・いまはまだ言われへんけど、ただその心構えだけはしとって欲しいんよ・・・
じゃ、あたしはいろいろ準備もあるんでお先に失礼させてもらうわ。」
短くそう言うとマリエくんは、きびすを返して・・・ローズマリーと共に急ぎその場を去っていき、
あっという間に、2つの影は太鼓の響きわたる夏祭り会場から見えなくなってしまった・・・。

小鳥 「いま、わたしの方も秘密機関に命じて、必死に小紅ちゃんの行方を捜させているけど、
あまりにも情報が乏しくて難航しているの・・・」
くれない 「そうですか・・・すいません、ご迷惑かけてしまって。。。」
小鳥 「いいえ、これはわたしの問題でもあるので、どうぞお気になさらないで、
くれないさんもお怪我されてるのだから大事にしていて欲しいのだけど・・・
本当に、小紅ちゃんの事が心配で心配で・・・わたしも、もうどうしていいのか。。。」
その大きな瞳に大粒の涙を浮かべてはいたが、小鳥さんはそれでも健気に泣くまいと頑張っていた・・・
くれない 「・・・ちくしょう!」
・・・言葉にならない怒りを、吐き捨てる事しかできないこの俺自身がとても歯痒かった。
そんな時、ローズマリーから緊急連絡があり・・・誘拐されていたちょびさんがどうやらモザイク・グラス
遥か上空に設置されている、スカイの花畑に戻っているようだと報告を受けたんだ。
小鳥さんの警護を再びチョビ太郎♂たちに頼み、痛む足を堪え急ぎ足で俺はモザイク・グラスへと向った。

たしかに、ちょびさんはスカイの花畑に帰ってはいた・・・
しかし、謎の球体に閉じ込められており・・・そこから救出することができない状態のまま戻されたんだ!
小紅がその身を挺して、助け出したというのに、なんという事だろうか・・・
すまなそうに謝るちょびママさんだが、俺もその場にいて・・・誘拐を未然に防げなかったのだ。
謝らないといけないのは俺の方である・・・
ちょび 「あたしの代わりに、小紅が捕まってしまったわ・・・どうしたらいいのか、でも何もできなくて。」
くれない 「・・・いやこっちこそ、何の役にも立てずに申し訳ない。(・・・小紅よ無事でいてくれ!)」
・・・こんなんでは、とてもまともに帰ってこれたとは言えない。
この状況のままでは、ちょびさんの命運もまだ相手側に掌握されているようなものなのだ!

・・・が、しかし、いまの段階でこちらには皆目打つ手がないのだ。
けれども、ぐずぐずしている時間はない!・・・ちょびさんと小紅の命の保障はまだどこにもないのだから!!
まさに一刻の猶予もないこの状況で、さっきマリエくんが言っていたあの言葉がふと頭をよぎった・・・
「あたしらも最後の手段に出んとあかんと思うわ・・・」
最後の手段とは、いったいどういう事なのか・・・いまの俺にはわからない、でもそうする事でこの事態が
少しでもよくなるのだとしたら・・・俺はそれに賭けてみようと思う。
くれない 「・・・待っていろ!アイリス・・・そして、魔王よ!! 」
・・・つづく。
ナレーション 「はい、今回もこんな感じでお送りしましたが~なんとか怒涛のクライマックスに向けて、
話が展開できてるようで一安心です ^^; ←って、ほんまかい!
さて、ちょびママさんはこの先どうなるのか・・・?
・・・小紅の安否はいったい大丈夫なのか?
果たして、マリエくんの言う最後の手段とは・・・!?
・・・どうやら彼女が護っている封印に関係しているという事だけは、わかっているのですが、
それがどう関わってくるのかというのは次回以降、徐々に明らかになっていくようです。。。 (謎)
そういえば、あのアイリスもこないだ最後の手段って言ってたんじゃなかったかな・・・?
う~ん、そうそう使うような言葉でもないと思いますが・・・それも次回以降わかるのかもしれませんね w
ではでは、でっきるだけ早く次回をご覧いただけるように、せっついておきますので~
どなた様も楽しみにお待ち下さいね~ ♪」 ←・・・と、とにかく、書いてくれ ^^;
P.S.:・・・しかーし、あのノン気な作者はと言えば、すでに「魔王編」のあとに書く予定の~
【外伝】とか【番外編】の構想を考えて、ニヤニヤしているらしいぞ・・・気をつけろ! (謎)
では早速で申し訳ないが、ずっと放置だった本題に入る事にさせてもらうぞ ^^;
最近、俺たちの周りで次々に起こる怪事件の数々・・・
これらはどうも背後につながりがあるとみて間違いないだろうな。
それもこれも、あの魔王の野郎が出没するようになってから起きた事件ばかりだしな。
この時期、再度来日したアイリスも、きっとあの野郎に呼び寄せられて来たに決まっている!
実は、俺もアイリスに関しては面識がある・・・今を遡ること2年ほど前になるが。。。
その頃、俺は相棒のチョビ太郎♂とまだ出会ったばかりだったが、すぐに意気投合しコンビを組んで、
表向きは「流し屋」、裏稼業として「闇ガード」って危険な商売を始めて間もない時だったんだ・・・
(・・・裏稼業っていうのは「口説き屋」だったんじゃないのか?って話はいまは置いといてくれ ^^;)
俺たちは売り出すのに躍起になってたのもあって、かなり危ない橋を渡ったりもしていたんだ。

その当時にだが何らかの研究をしていたむらさき(いまの魔王)が突然、消息不明になったと知らせを受け、
弟である俺の元にも幾人もの人が訪れ、「何か聞いてはいないか?」・・・とか聞き込みされたんだ。
(・・・でも俺にしても何年もヤツに会っていなかったし、当然何の連絡も受けてなかった状況だった。)
そのうちの一人がわざわざ北欧から遥々尋ねて来たという若き天才科学書、アイリスだったんだよ。
その時の姿は、まっすぐ純粋なイメージで、今回のように邪悪な感じはまだなかったかな・・・
ただ当時も思い込みは相当激しかったらしく・・・
アイリス 「私は、むらさきとは特別な絆で結ばれている関係なの。」
と言って、自分にだけは何か伝言があるはずだと引き下がらなかった事や。。。
アイリス 「くれないは、私にとっても弟なのだから、遠慮せずに何でも相談して甘えていいのよ。」
という頓珍漢な事を言われ、酷く驚いたこともあったのを覚えているな。
(あとから知ったのだが、アイリスと俺は同じ年に生まれた同級生であるという事だ・・・)
・・・でまぁ、そんな昔話はこれくらいにしておくことにして。。。
ついこの間、俺たちが不在の時に、ローズマリーが気転をきかしアイリスを追っ払ったのは、
みんなもまだ記憶に新しいよな・・・
そこで俺たちは、魔王やアイリスに対していろいろな対策を練り、それらに対処するべく様々な
計画の下、実行に移していたのだがその最中、不意をつかれ、またしてもちょびママさんが誘拐されて
しまうという大失態を犯してしまったんだ・・・。
情けないことにその時、一緒にその現場にいた俺は、右足首を骨折するというオマケもつけてだ !?
・・・己の不甲斐なさに激しく憤りを感じていたんだが。。。
しかし、事態はそれだけじゃすまなかったんだ・・・
俺が治療を受けている隙を突いて、アイリスから小紅に直接連絡があったらしく・・・
「ちょびママさんの命を助けたければ一人で指定されたポイントに来るように。」
と言われ、命をかけて引き止めようとするローズマリーにも絶対ついて来ないように固く約束をさせ、
単身、強引にアイリスのところへ向ったという事らしい・・・
事態を重く見た俺たちは、小紅の幼馴染でもある・・・小鳥さんと接触をはかり、小鳥さんの私設SP、
及び、チョビ太郎♂に警護を頼んで、あえて人目のある夏祭りの会場に来てもらう事にした。
この会場には、事が事なので・・・普段なら封印の場所からほとんど離れる事のない助手の
マリエくんにもローズマリーにガードしてもらい急遽来てもらったんだ。
マリエ 「そんで小紅ちゃんが向った先は、どっかわからん・・・って訳け」
くれない 「あぁ、小紅もあの通り・・・こうと決めたら、一筋縄ではいかないとこがあるからな、
ローズマリーにさえ何も告げずにひとりで出向いたみたいだよ。」
小鳥 「小紅ちゃんの事だから、何か考えがあってしたのだと思うけど・・・
やっぱり心配だわ。。。相手があのアイリス女史なのだもの・・・」
マリエ 「・・・くれないさん、いざと言う事態になったら、あたしらも最後の手段に出んと
あかんと思うわ・・・その覚悟はしといてや。」
くれない 「・・・最後の手段って、どうするつもりなんだマリエくん?」
マリエ 「・・・いまはまだ言われへんけど、ただその心構えだけはしとって欲しいんよ・・・
じゃ、あたしはいろいろ準備もあるんでお先に失礼させてもらうわ。」
短くそう言うとマリエくんは、きびすを返して・・・ローズマリーと共に急ぎその場を去っていき、
あっという間に、2つの影は太鼓の響きわたる夏祭り会場から見えなくなってしまった・・・。
小鳥 「いま、わたしの方も秘密機関に命じて、必死に小紅ちゃんの行方を捜させているけど、
あまりにも情報が乏しくて難航しているの・・・」
くれない 「そうですか・・・すいません、ご迷惑かけてしまって。。。」
小鳥 「いいえ、これはわたしの問題でもあるので、どうぞお気になさらないで、
くれないさんもお怪我されてるのだから大事にしていて欲しいのだけど・・・
本当に、小紅ちゃんの事が心配で心配で・・・わたしも、もうどうしていいのか。。。」
その大きな瞳に大粒の涙を浮かべてはいたが、小鳥さんはそれでも健気に泣くまいと頑張っていた・・・
くれない 「・・・ちくしょう!」
・・・言葉にならない怒りを、吐き捨てる事しかできないこの俺自身がとても歯痒かった。
そんな時、ローズマリーから緊急連絡があり・・・誘拐されていたちょびさんがどうやらモザイク・グラス
遥か上空に設置されている、スカイの花畑に戻っているようだと報告を受けたんだ。
小鳥さんの警護を再びチョビ太郎♂たちに頼み、痛む足を堪え急ぎ足で俺はモザイク・グラスへと向った。

たしかに、ちょびさんはスカイの花畑に帰ってはいた・・・
しかし、謎の球体に閉じ込められており・・・そこから救出することができない状態のまま戻されたんだ!
小紅がその身を挺して、助け出したというのに、なんという事だろうか・・・
すまなそうに謝るちょびママさんだが、俺もその場にいて・・・誘拐を未然に防げなかったのだ。
謝らないといけないのは俺の方である・・・
ちょび 「あたしの代わりに、小紅が捕まってしまったわ・・・どうしたらいいのか、でも何もできなくて。」
くれない 「・・・いやこっちこそ、何の役にも立てずに申し訳ない。(・・・小紅よ無事でいてくれ!)」
・・・こんなんでは、とてもまともに帰ってこれたとは言えない。
この状況のままでは、ちょびさんの命運もまだ相手側に掌握されているようなものなのだ!

・・・が、しかし、いまの段階でこちらには皆目打つ手がないのだ。
けれども、ぐずぐずしている時間はない!・・・ちょびさんと小紅の命の保障はまだどこにもないのだから!!
まさに一刻の猶予もないこの状況で、さっきマリエくんが言っていたあの言葉がふと頭をよぎった・・・
「あたしらも最後の手段に出んとあかんと思うわ・・・」
最後の手段とは、いったいどういう事なのか・・・いまの俺にはわからない、でもそうする事でこの事態が
少しでもよくなるのだとしたら・・・俺はそれに賭けてみようと思う。
くれない 「・・・待っていろ!アイリス・・・そして、魔王よ!! 」
・・・つづく。
ナレーション 「はい、今回もこんな感じでお送りしましたが~なんとか怒涛のクライマックスに向けて、
話が展開できてるようで一安心です ^^; ←って、ほんまかい!
さて、ちょびママさんはこの先どうなるのか・・・?
・・・小紅の安否はいったい大丈夫なのか?
果たして、マリエくんの言う最後の手段とは・・・!?
・・・どうやら彼女が護っている封印に関係しているという事だけは、わかっているのですが、
それがどう関わってくるのかというのは次回以降、徐々に明らかになっていくようです。。。 (謎)
そういえば、あのアイリスもこないだ最後の手段って言ってたんじゃなかったかな・・・?
う~ん、そうそう使うような言葉でもないと思いますが・・・それも次回以降わかるのかもしれませんね w
ではでは、でっきるだけ早く次回をご覧いただけるように、せっついておきますので~
どなた様も楽しみにお待ち下さいね~ ♪」 ←・・・と、とにかく、書いてくれ ^^;
P.S.:・・・しかーし、あのノン気な作者はと言えば、すでに「魔王編」のあとに書く予定の~
【外伝】とか【番外編】の構想を考えて、ニヤニヤしているらしいぞ・・・気をつけろ! (謎)
Posted by くれない at 08:08│Comments(0)
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