2008年11月08日
謎の青年、「U-1」現る。
では、さっそく得意の番外編よろしく、闇の黙示録編:本編のショート版をはじめちゃいましょうか・・・ www

ナレーション 「・・・ひとりの見知らぬ青年が、行く当てもなくふらふらとある街を彷徨いあるいていた。
興味本位に近づいて声をかけるものもいたが、すぐにその場をあとにするように慌てて逃げていく。
・・・どうやら、この青年には記憶というものがないらしい。
ただ、唯一所持していた1枚のメモ用紙に、書き殴るように記されていた文字・・・『U-1』
他人に聞かれると・・・そこからとって、自分のことを、『ゆーいち』 だと名乗っているみたいだが、
まぁ、これしか手掛かりがないので、便宜上、それも仕方ない事だったのだろう・・・。」
もう秋だというのに、まだタンクトップに短いジーンズ姿で、夜などはどう過ごしているのやら、
また食事なんかもどうしているのか、まったく謎だらけな青年なのであるが・・・
この近辺で、徘徊する青年の姿を見かけるようになって、1~2週間が経とうとしていた頃、
みるにみかねた近所のバーのママさんが、おもいきってその青年に声をかけたのだ。
ママさん 「・・・泊まるとこないんでしょ、しばらくうちに来たらいいよ。
どうせうちは同居人だらけでさ、何の気兼ねもいらんし w 」
ゆーいち 「・・・い、いや、でも。。。」
ママさん 「若いもんが遠慮してどうするよ、いいから来なってば。」
そうやって有無を言わさず、半ば強引に彼を自分の店であるモザイク・グラスへ引っ張ってったのである。
そう、このママさんとは、数年前に小樽の店をたたんで、別の土地に新しいモザイク・グラスを建てていた、
あの誘拐されキャラ?・・・を確立していたちょびママさんだったのである。
ちょび 「ここはね、自宅兼、お店兼、探偵事務所兼でさ、
・・・毎日が、ちょっと騒がしいくらい賑やかだけど、
場所がら、いろんな情報が入ってくるのよ、あんた記憶喪失だっていうじゃないか、
もしかしたら、あんたの事もわかるかもしんないしね。」
ゆーいち 「・・・はぁ。」
ちょび 「ったく、男だろはっきりしな、しばらくここで暮らすんだよ、いいね!」
ゆーいち 「・・・は、はぁ、お願いします。。。」
ちょび 「よしよし!」
やはりというか、強引にというか、新しい同居人となった記憶喪失の謎の青年、ゆーいちは・・・
できる範囲において、雑用を手伝いながら、しばらくの間、ここでお世話になることになったのだ。
でも・・・いったい何者なんだ・・・こいつは (謎)
・・・つづく。
ナレーション 「あれあれっと・・・、実は急遽参戦することになりました謎の青年、ゆーいちですが、
相変わらず、全然先が読めてこないですね~ ←毎度の事だな!
前回登場した、ガーデニアという新キャラ誕生の件に関しましても、
・・・いまのところ、本編には登場予定がないけれど~、
SL内には存在する 『偽サフラン』 こと、『ターメリック』 の誕生という、
偶然の怪我の功名であって、まったく予定にはないことでした。
登場するキャラの増減なんて、どこでどう転ぶかわからないものですよね~ (謎)
とにかく、次回こそは~りんどう登場編をご覧いただくつもりですので、もうしばらくお待ち下さい ^^;
あっ、でも・・・コラボ企画がはやければ~そっち優先しますです w 」 ←ええかげんにせんかい!!
2008年11月08日
マダムの薔薇のエステ
ナレーション 「前々回の特別編 『ちょびママの記憶』に続く、夢のコラボ企画・第二弾をお届けします。
今回の特別編 『マダムの薔薇のエステ』 も前作と同じく、このナレーション部分以外は・・・
事前の軽い打ち合わせだけで、あとは書いてくださる方の自由な発想にお任せしておりますので、
いつもとまた違った耽美な雰囲気を、存分に味わっていただけるのではないでしょうか w (謎)
そこまでいうなら、じゃあ書いてあげようかな ♪・・・って方も募集しておりますので、ご一報ください。
(あまりにも極端に、オリジナルを無視される内容の場合のみ、作者の監修が入りますけども~ ^^; )」
薔薇の花びらの浮いた湯船に薔薇のオイルを数滴・・・・・
赤ワインもかかせない、あの作家ヘミングウェイが愛したという
シャトー・マルゴー・・・繊細で女性らしくまろやかでそれでいて鮮烈な香気。
マダムは謎が多い。
年齢ももちろんどこの出身かも誰も知らない。
わたしは彼女に見いだされここにやってきた。
でもそれは正確ではない・・・・
気がついたらここにいたというのが今言えること。
ここでの暮らしのすべては彼女とともであり、彼女がわたしの全てであり
わたしの全ては彼女に捧げている。

いつもの時間がいつものように過ぎていく・・・
薔薇の香りと湯気の向こうで
ワイングラスを揺らすマダムがじっと刺すような視線でこっちを見ている。
わたしは花びらの湯船に身体を横たえて目を閉じる。
外のことは何も知らないけれどマダムのしている研究は
神の聖域に土足で足を踏み込むような部類に入ると思われ・・・・
知る必要はないことがここには多すぎる。
どうでもいいことであった。
マダムの手が指が軽やかに動いて
全ての不安を取り除いてくれる
触れるか触れないかわからないぐらいの軽いタッチで
全身が薔薇の花びらの湖の底まで引きずり込まれていく・・・・
首筋に唇が当てられ背中に移動すると
魔法のようにその部分からマダムが進入してきて
わたしの身体の隅々に薔薇の吐息を振りまいていく
耳たぶにも首の下の鎖骨にも
背中の背骨をつたって下半身の隅々まで
マダムの全てが溶けたクリームのように熱をもって
広がりその意志を明確に末端に伝えていく・・・・
逆らえない
決して
全てをゆだねて
私自身が満足する
安心が包み込む
マダムのエステ・・・・・

「クローンを用意したわ・・・・ガーデニア」
「クローン?だれの?」
「っふもちろんあなたのよ・・・・・少し働いてもらうわ」
「クローンで役に立つのかしら、自分で行ってもいいけど・・・」
「あのアイリスと交換で日本に行ってもらうわ・・
良くできた子だから心配は無用よ・・・・・
名前はそうね、あなたと同じってわけにはいかないから
サフランでどうかしら・・・・・・・」
「サフラン・・・・・ちゃんとやれるのかしら・・・・・」
「元はあなたなんだから問題ないでしょ・・・・・」
「それよりも少し忙しくなるかもね・・・・」
「まだ何かあるんですね・・・・・マダム・・・」
「っふふふ・・・ひ み つ よ・・・・」
マダムの薔薇のエステは終了し、わたしは服を着た。
何にせよマダムがこんなに楽しそうな顔をしているのを
未だかつて見たことがないかもしれない。
わたしもうれしかった。わたしのクローンが日本で・・・・・
どんな展開になるかものすごく楽しみ・・・・
何かがマダムを中心に動き始めたみたいだった。
この生活が続くなら楽しそうなマダムの顔を
いつまでも見ることができるなら
わたしは何でもするだろう・・・・・
たとえ相手が魔王であっても吸血鬼であっても
わたしにも力はあるのだから・・・・
本物のわたしの力・・・・
おしまい