ソラマメブログ
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2009年01月24日

疾風開発こぼれ話

ども、前回の“小紅祭り”は楽しんでいただけたでしょうか~ w

え~っ? 「全編ナレーションだけで、小紅の台詞もなくってつまらなかった!」
・・・ですって~。。。もう、欲しがり屋さんだねぇ ^^;    ←おい!




 ※ 魔王こと闇の貴公子むらさきの盟友、固い絆で結ばれた漆黒のユニコーン・・・その名も「雷鳴号」!!


それでは、そんな熱き要望にお応え致しまして~ w
 
前回の「疾風開発秘話」のさら~に、こぼれ話をば、
通常のスタイルにおきましてお送りすることにしましょう。


 ― 話はちょうど、あのむらさきが・・・最後の秘策にと、
     わが友でもある漆黒のユニコーンの封印を、
     疾風に封じ込める決意をしたあたりからです・・・。―

 
 むらさき 「・・・このままでは埒が明かないようだ。 

 私は大きな賭けに出ようと思う・・・無論、勝算はわからない。」


・・・そのむらさきの口から出た言葉は実に意外なものであった。




 ※ そこには、テスト・ドライバーの小紅ゾラ主任、アイリス博士、むらさき教授・・・そして、雷鳴号がいた。


いつものむらさきであれば、たとえどのような場合であろうと、
こんな弱音などいっさい吐かずに、
冷静沈着な態度で物事に取り組むのであるが・・・

どうやら、この日ばかりは事情が違っていたと言えよう。


 むらさき 「すまないが、ゾラ主任とアイリスは席を外してくれないか。

 それと、外で待機してくれてるローズマリーを呼んできてほしい。」 


 アイリス 「いやよ、わたしも一緒にいるわ・・・ねっ、むらさき、いいでしょ?」


 ゾラ 「・・・博士、ここは教授のおっしゃるとおりにしましょう。。。さぁ、こちらへ。」


ゾラに促されるようにして、アイリスはしぶしぶとこの研究室をあとにした。

ほどなく入れ替わるようにして、ローズマリーが入室してきた。  




 ※ 自らを魔王と名乗るむらさきであるが、今回の件に関しては正直、不安であろうことがうかがい知れる。


むらさきは、ふたりの目の前で・・・あの魔王モードに変身してみせた。


 ローズマリー 「お呼びとのことで、馳せ参じました・・・むらさきさま。」 

 
 むらさき 「あぁ、すまないローズマリー・・・君も小紅と一緒にいてほしいんだ。

 私に万一の事があったら、小紅の力になって阻止してくれたまえ。」


 小紅 「・・・むらさきさん。」


 むらさき 「それじゃ、あとのことは頼んだよ・・・小紅。」


 小紅 「えぇ、わかったわ。」      


すぐそばにいるむらさきの決意が固いのがわかると、
もうそれ以上、何もいわずに小紅ローズマリーは黙って見守ることにした。




 ※ 魔王の邪悪な心は完全に制御できているのだが、万が一の事態に備えて万全にしたい旨の事だろう。


 むらさき 「それじゃいくよ・・・雷鳴号、準備はいいね。

 君のその力を、この私に預けてくれ・・・、 むんっ!」


むらさきが小さく唸るのと、雷鳴号が低く嘶くのと・・・ほとんど同時であった。

その瞬間、研究室に文字通り雷鳴がとどろいたのだ・・・!!
あたりを閃光がつつみ、凄まじい衝撃が走った。

だがもっとも光り輝いたのは他でもない、小紅自身であったのだった。

ようやく、みなの目が眩い光に慣れたころ、
周りを見渡せば・・・そこには雷鳴号のかわりない姿がみえる。

・・・だめだ、失敗なのか !?と思ったのだが、
その向こうに置いてあった超マシーン、疾風が、
なんと、これまでにない重厚で神秘的な輝きを放っているではないか!


 むらさき 「どうやら、また君に助けられたようだね・・・小紅。」 




 ※ ようやくのことで完成した疾風、~超古代文明と最新科学・・・そして、封印の見事なコラボ作品である。


・・・そう、みなさんもセント・ライラ号での、あの出来事を覚えているだろう。

小紅の中に普段は眠ったままで継承されている封印の力に、
相手を封じ込め、封印してしまえる極めて稀有な能力があることを・・・

今回のむらさきの試みは、雷鳴号そのものを封印し、
あの疾風の動力部に封じ込める・・・という残酷なものであった。

しかし、実際には・・・雷鳴号の生命はそのままに、
その神秘のパワーのみコピーされ疾風封印されるというもっとも望ましい形になったのだ。


当然ながら、そんなことはむらさきだけではとても不可能であり、
全ては小紅のその力を、見越しての策略だったとすると、
・・・やはり、このむらさきは相当に食えない男であると言えるだろう (謎)


 小紅 「・・・まんまと、してやられちゃったのかもね w 」 




 ※ 月夜にひとり物憂げに佇むむらさき・・・彼の心にあるものとは果たして光なのか?それともなのか?  

Posted by くれない at 01:28Comments(4)闇の黙示録編 第一部